『人生観・価値観に寄り添い最善を考える~「もやもや」を感じた事例における臨床倫理検討会からの学び~』をメインタイトルに第30回看護セミナーを動画配信にて開催いたします。
第2弾は以下の3演題となります。
事例3 入居者の安全確保に感じるジレンマ
事例4 患者・家族の思いを汲んだ意思決定支援を考える
事例5 ケアの公平性にジレンマを感じた事例
是非ご視聴下さい。
『人生観・価値観に寄り添い最善を考える~「もやもや」を感じた事例における臨床倫理検討会からの学び~』をメインタイトルに第30回看護セミナーを動画配信にて開催いたします。
第2弾は以下の3演題となります。
事例3 入居者の安全確保に感じるジレンマ
事例4 患者・家族の思いを汲んだ意思決定支援を考える
事例5 ケアの公平性にジレンマを感じた事例
是非ご視聴下さい。
こんにちは。今回は認知症疾患医療センターにあります『認知症になっても人生は終わらない―認知症の私が、認知症のあなたへ贈る言葉―』(著:認知症の私たち2017)という貸出本をご紹介いたします。
この本は認知症と診断されたご本人によって作られている本になります。本の中には『届け、私たちの声!』と題し、直筆で書かれたものが掲載されています。続いて『認知症の私から認知症のあなたへ』との題で、認知症と診断されたご本人が贈りたい温かいメッセージが書かれています。最後に『私のホンネ』とのことでご本人の素直な気持ちが書かれています。
相手の立場になって考えるというのは難しいことです。実際に経験していないとなると、なおさら難しいですよね。認知症という現代の医学では治すことができない病気の診断を受けたご本人が、その日、その時期を乗り越えて、贈りたい言葉が多く書かれています。
『認知症のあなたへ贈る』とのことですが、これはご本人だけではなく、ご本人に関わる方にもぜひお読みいただきたい1冊です。というのが、先述したとおり、相手の立場になって考えるというのは難しいことです。この本からご本人と関わる上で、こう思っているのかもしれない、考えているのかもしれない、と気づけるヒントが書かれているかもしれないからです。また、悩んでいるご本人の手助けとなる1冊になるもしれないからです。100ページほどの本ですが、比較的文字も大きく読みやすいのでお時間があるときにぜひお手に取ってみてください。
最後に、私が印象に残った言葉をご紹介します。それは『認知症の私から認知症のあなたへ』の中で書かれています、『まだ出来る。そんな思いで生きている。』です。“病気になったから出来ない”と決めつけてしまってはいませんか?決めつけていなくても、ご本人を助ける意味で自然と決めつけているようになってはいませんか?何かが難しくなったときには、少し視点を変えて物事を見ると、今まで見えていなかったものが見えるかもしれません。
まだ出来ると思えなくても、“まだ出来るかもしれない“と視点を変えて、何かに取り組んでみるのはいかがでしょうか。
認知症疾患医療センターには他にもご本人が書かれた本があります。お時間がありますときに、ぜひ覗いてお好きな本を探してみてください。
精神保健福祉士 A