カテゴリー別アーカイブ: 糖尿病療養指導士

第93回糖尿病料理教室

カテゴリー: 栄養科, 糖尿病療養指導士 | 投稿日: | 投稿者:

12月3日(土)倉敷生活習慣病センターにおいて「第93回糖尿病料理教室」を開催しました。

今回は調理ではなく、参加者の皆さんの知識や体験から糖尿病について互いに学び合う「糖尿病カンバセーションマップ」を体験しました。皆さんの活発な発言で、楽しく学習することが出来ました。

その後でお楽しみのランチのテーマは「クリスマス🎄オードブル」。バランス良く自分の好みのおかずを選び、フランス語で乾杯「Sante!!(サンテ!!)」して楽しいクリスマスのランチパーティーになりました。

次回は2月に、精進料理に挑戦してみる予定です。お楽しみに♪

 

♥デザートタイム♥

「クラウドブレッド」というクリームチーズと卵で作った生地と、マスカルポーネチーズで作ったティラミスクリームを使った糖質オフのロールケーキです。

コーヒー寒天を中心に巻いて、大きく見せる工夫も。

【本日のメニュー】

○ カップ寿司   粒こんにゃくを混ぜて炊いた酢飯の上にサーモンで作ったバラを飾り華やかに。
○ 焼肉バーガー   凍らせて解凍したこんにゃくは味も見た目も肉のようで満足感あります。
○ 生ハムの押し寿司  型には牛乳パックを使用。大葉とレモンでさっぱりといただけます
○ ミートローフ     粒こんにゃくでボリュームUP。うずらの卵入りで見た目もかわいく。
○ 鮭のキャベツ包み 焼いた鮭をキャベツで包んで蒸し焼きにし、豆乳ソースでいただきました。
○ エッグファルシ       簡単だけど見た目はかわいい、パーティーにピッタリの1品。
○ 赤パプリカのマリネ 赤パプリカは皮をむいてマリネにすることでやわらかく、味も染みます。
○ ツリーおひたし  ヤングコーンにほうれん草を巻きつけ、あられを飾ってツリーのように。
○ ゼリー寄せ    コンソメ風味の寒天を★に固めて、バジルと梅の2種のソースとともに。
○ クリスマススープ  クリスマス模様のパスタと★パプリカで鮮やかに。
○ ティラミスロールケーキ  ティラミスをロールケーキに。立てて盛り付けることで🎄キャンドルになりました。

計 584~624kcal

エネルギー624kcal、タンパク質24.1g、脂質24.7g、
炭水化物79.3g(糖質73.3g、食物線維6.0g)、塩分2.5g

※メニューご希望の方は倉敷生活習慣病センター受付にてお訊ね下さい。

管理栄養士 E.O

理学療法士による運動のススメ~自分にやさしい運動のはじめ方~

最近、街を歩いていても、TVをつけても、健康や運動の記事をよく目にします。1日何分とか、何歩とか、運動のやり方も詳しく説明してくれていて、うれしく思っています。ただ、TVの情報を鵜呑みにして、そのまま自分に当てはめると、かえって筋肉や関節、心臓に過剰な負担をかけかねません。運動は、はじめ方が大切です。そこで今回は、運動をやさしくはじめるコツについて、いくつかご紹介したいと思います。

コツ① あなたは今、なぜ運動をはじめようと思ったのか、記録しておきましょう。
体力づくりや医師のすすめ、生活習慣病の予防、ストレス解消など、人によって運動の目的は様々です。ノートや携帯電話など、いつも目にする場所に、自分は何のために運動をはじめようと思ったのか、今の気持ちを書き残しておきましょう。目的によって、どんな運動を、どのくらいの時間、月にどの程度するのがいいかが変わってきます。また、運動することが面倒に感じたときに読み返すと、初心を見つめ、気持ち新たに運動と向き合うことができます。ぜひ、なんとなくはじめてしまうのではなく、今の気持ちを記録しておきましょう。

コツ② 1日○○分、ではなく、あなたが無理なく続けられそうな運動からはじめましょう。
たとえ『フルマラソンを完走したい』という目標を立てたとしても、走る練習からはじめないといけないわけではありません。若いころやっていたスポーツや朝、晩の散歩からはじめるのもいいでしょう。2日に1度していた家の片づけや庭の草抜きを毎日するなどでも構いません。メディアで紹介されているものもいいですが、まずは運動に慣れること。いまの生活に少しだけでも運動を組み込むことからはじめてみるのはいかがでしょうか。

コツ③ 使う道具はできるだけカッコイイものを選びましょう。
昔から倉庫に眠っている運動靴を取り出してくるのもいいですが、今は安くて、機能的で、カッコイイものがたくさん売られています。古い靴底は固くなり、ケガにつながりやすいです。せっかくのやる気を後押ししてくれるような、あえて普段買わない色の物を身にまとい、さっそうと運動を始めてみてください。最初は周りから注目されているような気がして恥ずかしいかもしれませんが、あなたには自分で決めた目的があるはずです。自然と視線は上がり、背筋は伸び、良い姿勢で運動することができますよ。できるだけ発色の良いものがおススメ。雨が続いて休んだ後や寒くて外に出たくない時も、玄関にピンク色のカッコイイ靴が置いてあると自然と運動したくなるかもしれません。ただ、サイズ合わせは慎重に。できれば店員さんに相談してみましょう。運動に慣れてきたら、雨天用の靴として倉庫に眠っていた運動靴を使ってあげて下さい。地面が滑りやすい時はいつもより軽めの運動に抑えましょうね。

今回は運動のはじめ方についてご紹介しました。動機づけさえしっかりできれば、長続きすることができます。そして、だんだん体力がついてきて、物足りなくなってきます。そこまで行けばあなたの勝ちです。気持ちのままに、どんどん自分の運動を発展させていってください。物足りなくなるまでは、無理をせず、心が折れそうな時は初心に戻り、カッコイイ服を着て、さっそうと運動を楽しんでください。
あなたの勇気あるチャレンジが成功しますように。ではでは。

理学療法士 糖尿病療養指導士 樋野稔夫

第92回糖尿病料理教室

カテゴリー: 栄養科, 糖尿病療養指導士 | 投稿日: | 投稿者:

10月7日(土)、倉敷生活習慣病センターにおいて「第92回糖尿病料理教室」を開催しました。

今回のテーマは『ネパール料理』。
ネパールは、インドや中国・チベットの影響を受けた独自の食文化があります。
今回は身近な食材でネパールの雰囲気を感じていただくため、スパイスを豊富に使ったランチを作りました。麺料理にはこんにゃく麺を使用しヘルシーに仕上げています。

次回は12月2日(土)開催予定です。
カンバセーションマップ体験とクリスマスランチパーティーの予定です。
調理はありませんが、皆様のご参加をお待ちしております♪

 

 ♥デザートタイム♥

チャイに生姜、シナモン、ナツメグ、カルダモンなどのスパイスを入れたスパイシーなプリンです。

 

 【本日のメニュー】

○トゥクパ:こんにゃく麺でかさ増しし、カロリーダウン。野菜もたっぷり摂れる麺料理です。
○モモ:ギョウザの一種の“モモ”を皮から手作り。ひき肉、ニラ、トマト、キャベツを詰めてボリュームたっぷり。
○タルカリ:ガラムマサラ、カルダモン、クミンシードなど様々なスパイスをたっぷり使ったネパールカレー。
○フムス:たんぱく質や食物繊維、ミネラルが豊富で人気のひよこ豆のディップを手作りしました。
○チャイプリン:プリンの上にはマービーで作った生クリームとシナモン、ミントを飾りました。
○ラッシー:ヨーグルトをベースにブルーベリーやバナナを入れて甘酸っぱく仕上げています。

計585kcal
タンパク質22.5g 脂質17.7g 炭水化物86.6g(糖質77.1g 食物繊維9.5g)塩分2.5g

※メニューご希望の方は倉敷生活習慣病センター受付にてお訊ね下さい。

管理栄養士 K.M

糖尿病は秋から冬にかけて悪化する!?その理由と対策

カテゴリー: 糖尿病療養指導士 | 投稿日: | 投稿者:

糖尿病治療では毎日の血糖コントロールが重要になりますが、糖尿病患者の中には秋から冬にかけて血糖コントロールが上手くいかないと訴える人が多く見られます。

季節の変化で血糖値が影響を受けることは本当にあるのでしょうか?

季節による血糖値の変動については、今までにいくつもの報告がありました。日本では、福島・東京・三重・和歌山・島根・大分など、各地で調査が行われています。日本国内だけでなく、海外でも同じような疫学調査が行われています。

調査ではいずれも、HbA1c(ヘモグロビンA1c)の数値が1~3月に高くなり、8~10月に低くなるという結果になりました。つまり各地で行われた研究の結果では、血糖値は秋から冬にかけて高くなり、夏には低くなるという傾向があったということになります。

なぜ季節によって血糖値が変化するのかは、まだはっきりと分かっていませんが、季節による生活の変化が原因だと見られています。

秋から冬にかけては、食べ物がおいしくなる季節です。特に、秋に実る梨・柿・みかんといった果物は糖度が高くて美味しいのですが、果物の食べ過ぎで糖尿病を悪化させてしまう例もあります。

また、年末年始は忘年会・新年会といった行事が多くあります。そういった機会に、つい食べ過ぎてしまうことも関係しているとみられています。さらに冬は寒いため、どうしても運動量が少なくなってしまうという人も多いのではないでしょうか。そういった日常生活の変化が重なって、秋から冬にかけては血糖値が上昇してしまうのです。

夏の暑さで落ちていた食欲も、秋になると戻ってきます。しかし、血糖値を安定させるためには食べ過ぎないよう心がけることが大切です。

食べる順番にも気を配りましょう。最初にサラダやおひたしといった野菜料理を食べると、血糖値の急激な上昇を抑えることができます。糖度の高い果物は、体を動かしている日中に摂るようにしましょう。また、夕食後に果物を食べると、果糖が体に貯まりやすくなります。

シルバーウィークや年末年始の長期休暇中は、ついだらけてしまいがちです。気がつくと、一日中なにかを口にしていたということも。だらだら食べをしないように心がけ、食べた量をきちんと把握するようにしましょう。

 

糖尿病療養指導士 薬剤部 S.A

 

大血管障害とは

糖尿病の患者さんは血糖値が高い状態が続くと動脈硬化が進行して大きな血管が詰まりやすくなります。それにより狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、末梢動脈疾患などを発症する危険性も高まります。糖尿病がない人に比べて2~4倍心筋梗塞、脳梗塞を起こしやすいともいわれています。
狭心症、心筋梗塞では強い痛みが特徴ですが、糖尿病になると神経障害のため痛みを感じにくくなることもあるため注意が必要です。

大血管障害を起こさないためには血糖コントロールを良好に保つこと。加えて、高血圧の改善、脂質異常症の改善、禁煙が大切です。
ただいま生活習慣病センターでは、大血管障害の合併症検索強化月間となっています。頭部MRI、頸動脈エコー、心エコーなどの検査をお勧めしています。

進行すると恐ろしい血管障害も早期発見・早期治療で進行を食い止めることができます。自覚症状がなくても定期的に検査を受けるようにしましょう。

糖尿病療養指導士 看護師 たー

第91回糖尿病料理教室

カテゴリー: 栄養科, 糖尿病療養指導士 | 投稿日: | 投稿者:

8月5日(土)、倉敷生活習慣病センターにおいて「第91回糖尿病料理教室」を開催しました。今回のテーマは『地中海食』。地中海食とは、野菜・豆類・魚介類・果物・オリーブオイルなどを多く使った料理で、健康食として近年話題になっています。今回は色々な大きさや色のトマトを使いました。フライパンで簡単に焼けるピザやアクアパッツァなど色鮮やかでボリュームのあるランチになりました。

次回の開催は10月7日(土)開催予定です。皆様のご参加をお待ちしております♪

 

デザートタイム

ミントを煮出して香りを出し、オレンジもたっぷり使った夏にぴったりのゼリーを作りました。

 

【本日のメニュー】

2種ピザ:生ハムやブロッコリー、トマトをのせたサラダピザと、キノコやコーンを乗せたキノコピザ。どちらもフライパンで簡単に出来ます。
アクアパッツァ:魚介と野菜をたっぷり入れて白ワインで煮込み、レモンでさっぱりとした味付けに。
グリーンサラダ:カシューナッツとオリーブオイルのドレッシングをかけていただきます。人参とチーズを混ぜてカリッと焼いた人参ガレットを飾りました。
焼きなすのムース:おなじみの焼きなすを洋風にアレンジ。ムースの上にタルタルをのせて、なすづくしの一品です。
ピンチョス:彩りの良い野菜を串に刺して、マスタードソースを付けていただきます。
シトラスミントゼリー:ミント風味のさわやかなオレンジゼリーです。
ハーブモヒート:レモングラス、バジル、ローズマリーを入れたモヒート風ソーダ。

計600kcal
タンパク質29.7g、脂質22.5g、炭水化物73.4g(糖質64.5g、食物繊維8.9g)、塩分2.4g

※メニューご希望の方は倉敷生活習慣病センター受付にてお訊ね下さい。

 

管理栄養士 M.S

糖尿病療養指導士認定試験に合格しました!

カテゴリー: 糖尿病療養指導士, 薬剤部 | 投稿日: | 投稿者:

第17回日本糖尿病療養指導士認定試験を受験しました。青山先生をはじめ、糖尿病療養指導士の先輩方のサポートもあり、薬剤師2名が合格することができました。この場をお借りして、お礼を申し上げます。
振り返ると、長い道のりでした。6月~7月に受験申込を行い、秋に2日間の講習会を受け、12月上旬に糖尿病療養指導士の自験例を10例提出し、3月に筆記試験に臨みました。
糖尿病療養指導師の試験を受けるにあたり、改めて薬剤師以外の職種の方々がどのように糖尿病に携わっているのかを知り、薬物療法だけでなく食事療法や運動療法についても知識を深めることが出来ました。
当院 薬剤部の糖尿病療養指導士資格取得者も8人中7人になりました。これからも糖尿病患者さんのお役に立てるアドバイスが出来るよう、学んだ知識を活かし頑張っていきたいと思います。

糖尿病療養指導士 薬剤部 S.A

第90回糖尿病料理教室

カテゴリー: 栄養科, 糖尿病療養指導士 | 投稿日: | 投稿者:

6月10日(土)、倉敷生活習慣病センターにおいて「第90回糖尿病料理教室」を開催しました。今回のテーマは『バリ料理』。バリ島はインドネシアにあるリゾート地で、バリ島ならではの食文化が味わえます。バリ料理は初めて!という方が多く、皆さん興味津々。バリ料理の代名詞ナシゴレンを始め、テンペやサテなど日本の食材を使って、バリ島の伝統料理を作りました。意外にも日本人の舌に合う味付けで、「おいしい!」と言っていただけました。バリ料理で少し早いバカンス気分を楽しめたのではないでしょうか?

次回の開催は8月5日(土)です。テーマは「地中海料理」。本格的な夏の到来です。夏野菜をふんだんに使用したメニューで皆様のご参加をお待ちしております♪

 

♡デザートタイム♡
バリのデザートでピサンゴレンという揚げバナナがありますが、今回は揚げずにバターでソテーしました。
あっさりと、でも食べごたえ十分なデザートの完成。シナモンパウダーをふりかけていただきます。

◎本日のメニュー◎

○ナシゴレン:オイスターソース、スウィートチリソース、ケチャップを使って野菜たっぷり簡単ナシゴレン!
○サテ:ココナッツミルクやカレー粉が入った調味液に鶏肉を漬けこみ、香ばしく焼き上げました。
○テンペ:日本の大豆発酵食品である、納豆を使った即席テンペです。
○ダブダブソース:くり抜いた茄子の中に色とりどりの野菜を使ったソースを入れて彩り鮮やかに仕上げました。
○スパイシー炒め:ズッキーニと人参を数種類のスパイスで炒めました。
○ガドガド:ピーナッツバターを使った甘くないガドガドソースを野菜につけていただきます。
○ベジラーメン:にんにく、ねぎ、生姜、しいたけの風味でいただく少し優しい味のもやしラーメンです。
○バナナソテー:バナナをバターでソテーしたものに低カロリーアイスとミントを添えて。

 

計570kcal
タンパク質21.4g、脂質18.2g、炭水化物84.7g(糖質74.2g、食物繊維10.5g)、塩分2.3g

※メニューご希望の方は倉敷生活習慣病センター受付にてお訊ね下さい。

 

糖尿病療養指導士 S.N.

もち麦について

カテゴリー: 糖尿病療養指導士 | 投稿日: | 投稿者:

「もち麦を食べると、血糖値が上がらないって聞いたけどホント?」
と、患者さんから質問されました。確かに最近テレビやスーパーでもち麦を見かけることが増えていますね。少し調べてみました。

もち麦、押麦などは全て大麦の一種で、大麦は性質で2つ、形状で3つに大別されます。

●性質

うるち性・・・粘りが少なくプチプチの食感。押麦や米粒麦に加工されることが多い

もち性・・・粘りが強くモチモチの食間。丸麦に加工されることが多い。

●形状

押麦・・・精製後に蒸して平べったくつぶしたもの

丸麦・・・外皮を取り表面を削っただけのもの

米粒米・・・黒条線で2つに切り、米粒そっくりに加工したもの

つまり、もち麦とは、もち性の大麦を丸麦に加工したもの、ということになります。
大麦は食物繊維や抗酸化物質が多く含まれ、特に他の穀物では十分に補給できない水溶性食物繊維が豊富なのが特徴です。水溶性食物繊維であるβグルカンは食後血糖値の上昇を抑え、コレステロールを低下させることも数々の研究で確かめられています。
もち麦は冷めてもモチモチで硬くなりにくいことと、より水溶性食物繊維が多いので便秘解消、腸内環境を改善することでの免疫力アップなどメリットが多いため人気がでているんですね。

しかし、大麦を喜ばれる方ばかりではないようです。戦時中、戦後の物のない時代に麦ご飯を食べていたイメージからか、白米に比べ麦は貧しい印象がある方がいたり、やっぱり臭いや食感が気になって続けられない方もいるそうです。
そんな時の一工夫として、麦をしっかり浸水させてから炊くこと、米と一緒に洗ってみることなどで臭いの軽減につながるようです。ご飯として食べにくい方は、大麦だけを茹でておいてサラダやスープの具として利用してみるのもいいですね。
食物線維の宝庫であるもち麦、一度試してみてはいかがでしょうか?

糖尿病療養指導士 A子

インスリン製剤の夏場の保管についての注意

カテゴリー: 糖尿病療養指導士, 薬剤部 | 投稿日: | 投稿者:

いよいよ立夏も過ぎ、夏がやってきました。これからお出かけする機会も増えますが、インスリン製剤は、高温保管にならないように温度管理が大切です。インスリン製剤を使用されている患者さんは、夏場の保管について、もう一度おさらいしておきましょう。

使用中のインスリン製剤は室温30℃以下の室温で保管をしてください。未使用のインスリン製剤は、冷蔵庫で(冷気の吹き出し口付近を避けて、凍結しないように)、2~8℃で保管してください。もしインスリン製剤が凍結してしまった場合は、使用しないでください。

1. 高温保管になると、インスリンに異常(かたまり)が見られたり、懸濁製剤が混ざらなくなることがあります。卵を焼くと白くて固まるように、熱によりタンパク質が変性してしまうためです。特に自動車内部は高温になるので、インスリン製剤を自動車内に放置しないように気を付けましょう。海水浴やキャンプでも、高温にならないように注意してください。
2. 旅行などの際は、カバンの中に入れて持ち歩いて構いませんが、直射日光に長時間当てず、熱くならないように注意が必要です。夏の旅行など炎天下で長時間持ち歩く時は、冷蔵庫で冷やした保冷剤を、インスリン製剤に直接ふれないようにタオルで包み、いっしょに保冷バックに入れると良いでしょう。
3. 針はインスリンを注射するたびに新しい針をつけましょう。インスリン注射が終わったら、針をつけたままにせず、必ず針を外して、キャップをつけて保管しましょう。

普段は透明なのに濁っているインスリン製剤や、中に異常(かたまり)が見られるインスリン製剤は使用せず、新しい製剤を使用してください。予備のインスリン製剤が無い場合は、速やかに受診して新しいインスリン製剤の処方を受けてください。使用できなくなったインスリン製剤は、家庭ゴミとして廃棄をせずに医療機関に持参してください。

また、自己血糖測定用の測定チップ(グルテストセンサーなど)も高温には弱いので、高温で保管しないよう注意しましょう。インスリン製剤だけでなく、「ビクトーザ」、「トルリシティ」などのGLP-1製剤や、骨粗鬆症治療薬「フォルテオ」なども、夏場の温度管理には注意が必要です。今の間に、それぞれの注射製剤に関する注意をよくおさらいしておき、楽しい夏を迎えましょう。

糖尿病療養指導士&薬剤師 いっちー