カテゴリー別アーカイブ: 糖尿病療養指導士

うまみが大事~糖尿病療養指導士より~

カテゴリー: 糖尿病療養指導士 | 投稿日: | 投稿者:

味覚とは、「苦味」「酸味」「甘味」「塩味」「うま味」の5つの基本味から成り立ち、口に入れてよいものと悪いものを識別する本能的な役割を担っています。苦味は毒物のシグナルであり、酸味は腐敗物のシグナルです。なので動物は苦味や酸味を有するものは本能的に口に入れません。一方で、甘味は糖、塩味はミネラル、うま味はアミノ酸のシグナルであり、動物も人間も必要なときに積極的に口に入れます。味覚は出生時から既に備わっており、成長発育に伴って変化します。

日本では急激な高齢化に伴って味覚障害者が増えているそうです。2003年には年間24万人が味覚障害と報告されており、この10年で10万人増えたと報道されています。

実は糖尿病の患者さんには味覚障害が多いと言われており、その理由としては神経障害が味覚神経に影響を及ぼしたり、糖尿病腎症によって味蕾の新陳代謝に欠かせない亜鉛が吸収されずに排出されてしまう影響などが考えられています。また、糖尿病が唾液腺の変化を引き起こし、唾液分泌が低下するため味覚障害を引き起こす可能性も高いのです。

味覚障害の人はその障害により味が分からないため、より濃い味を好み食事の味が濃くなる傾向にあり、その結果、糖分や塩分を取り過ぎてしまい高血圧や糖尿病を悪化させる危険性があります。
最近食事が美味しくない、欲しくないとか、物足りないので何にでも醤油をかけているような人は要注意。味覚障害かもしれません。

味覚障害のせいで糖尿病が悪化している!とまでは言いませんが、味覚障害を治しておいて損はなさそうだと思いませんか?そんな時の対応として、「うま味」で唾液分泌を改善する方法があるそうです。酸っぱいものは思い浮かべるだけでも唾液が出ますが、それは短時間。実は「うま味」たっぷりの昆布だしを口に含んだ方が長い時間唾液量を増やすことができることが報告されています。興味のある方は昆布だしで口をすすぎ、唾液の出る感覚を感じてみてください。食事療法による血糖コントロールをうまく行うためにも、唾液を増やして味覚を整えておきましょう。

※参考:さかえ12月号「味覚と健康」

糖尿病療養指導士、管理栄養士 A子

第100回 糖尿病料理教室

カテゴリー: 栄養科, 糖尿病療養指導士 | 投稿日: | 投稿者:

2月2日(土)に「第100回 糖尿病料理教室」を開催しました。今回はいつもと趣向を変えて、「ためになる講義」や「味噌汁の塩分濃度測定」「懐かしの秘蔵映像」「大抽選会」など100回記念に相応しく、盛りだくさんの内容をご用意しました。

「ためになる講義」では、倉敷生活習慣病センター開設当時に管理栄養士として勤務されていた小見山先生(現ノートルダム清心女子大学准教授)をはじめ、岩崎糖尿病認定看護師、小田薬剤師、青山診療部長にからの話が聞けました。お食事は100回記念の祝い寿司、味噌汁、国産無農薬レモンゼリーをご用意。味噌汁の塩分濃度を測り、自宅の味噌汁の味と0.8%の味の違いを感じていただきました。

食後には「片山理学療法士の血糖値を下げる体操」で楽しく運動をしたり、食後の血糖測定をして驚いたり、調理はしていませんが楽しい会になったのではないかと思います。
次回101回目は、花粉症対策をテーマに開催予定です。皆さんのご参加をお待ちしています。

 

【本日のメニュー】
○ 100回記念のお祝い寿司:酢飯には粒こんにゃくを加えボリュームアップし、砂糖の代わりにマービーを使用し糖分にも配慮。一皿でもバランスよくなるように、スモークサーモンや卵焼き、アボカド、菜の花など 具沢山で華やかな盛り付けで大満足!
○ 味噌汁(塩分濃度0.8%):昆布とかつお節でだしをとれば、味噌の使用量が減り減塩につながります。
○ 国産無農薬レモンゼリー:レモンはハチミツに漬け込むことで酸味がまろやかになります。

 

計580kcal
タンパク質31.6g  脂質15.1g  糖質81.9g  食物線維4.3g  塩分2.6g

※メニューご希望の方は倉敷生活習慣病センター受付にてお訊ねください

 

糖尿病療養指導士 E.O

糖尿病治療中の方が気を付けたい市販薬

カテゴリー: 糖尿病療養指導士, 薬剤部 | 投稿日: | 投稿者:

2019年が始まりました。冬休みが終わり、職場や学校ではこれからインフルエンザが流行のピークを迎えると考えられます。糖尿病患者さんは感染症に罹ると重症化するリスクが高く、「ちょっとした風邪かな」なんて放置しておくと、血糖コントロールが悪化して入院、なんてことにもなりかねません。少し体が熱っぽいけど症状は大したことないから、近所のドラッグストアで風邪薬でも、と考える方もおられるでしょう。糖尿病教室では、「薬の飲み合わせの心配があるので、ドラッグストアの薬剤師さんに糖尿病治療中であることを伝えてください」と指導しています。今回は、糖尿病患者さんに気をつけていただきたい市販薬を紹介します。

① プソイドエフェドリン、フェニレフリン、メチルエフェドリン、メトキシフェナミン: 鼻づまりを治療する成分として、総合感冒薬や鼻炎薬に配合されています。交感神経刺激作用があり、グリコーゲンの分解を促進することで血糖値を上昇させます。また、末梢血管収縮作用や心機能亢進作用により、血圧を上昇させ、糖尿病を悪化させるおそれもあります。
② マオウ(麻黄): 葛根湯や小青竜湯などの漢方製剤に含まれるほか、生薬を含む総合感冒薬・鼻炎薬に配合されていることもあります。交感神経刺激成分のエフェドリンを主成分とすることから、①と同じように、血糖コントロールが悪化するおそれがあります。
③ アスピリン: 解熱鎮痛薬や感冒薬に配合されていることがあります。インスリンの作用を増強し、アスピリン自体も血糖値を下げる作用があるため、血糖値が下がりすぎるおそれがあります。
④ 炭水化物消化酵素(ジアスターゼ): 総合胃腸薬や消化薬に配合されていることがあります。αグルコシダーゼ阻害薬(ボグリボース、ミグリトール、アカルボース)を服用している場合、作用が打ち消しあって糖尿病治療薬の効果が弱まる可能性があります。
⑤ 「血糖値が気になる人向け」の特定保健用食品(グァバ葉ポリフェノール、トウチエキスなど): αグルコシダーゼ阻害薬(ボグリボース、ミグリトール、アカルボース)を服用している場合、薬による糖の吸収を遅らせる作用が強まる可能性があります。また、αグルコシダーゼ阻害薬の副作用(膨満感、放屁、便秘など)が出やすくなるおそれがあります。

知らないうちに服用することで、血糖コントロールが乱れたり、副作用が強く出たり、という危険にさらされる可能性もあります。市販薬や健康食品を使用するときは、最寄りの薬剤師さんに、どの薬が自分にあっているのかを確認することが大切です。

糖尿病療養指導士&薬剤師 いっちー

第99回 糖尿病料理教室

カテゴリー: 栄養科, 糖尿病療養指導士 | 投稿日: | 投稿者:


12月1日(土)倉敷生活習慣病センターにおいて「第99回糖尿病料理教室」を開催しました。今年最後の料理教室のテーマはおせち料理でした。お雑煮は餅が少ないぶん水餃子でボリュームを出して、野菜も飾り切りして特別感を出しました。品数を多めに、少しずつ楽しむ上品なおせちをイメージしており、いつもより細かい作業が多かったのですが、さすが主婦の皆さんは手際よく綺麗に仕上げていただきました。しっかり噛んで食べることで満腹感のあるおせちになりました。
次回の料理教室は2月。なんとついに100回目を迎えます。記念すべき100回にふさわしく、楽しいイベントを考えています。もちろん美味しいお料理と、食後の運動も忘れませんよ。皆さんのご参加をお待ちしています。

◇◆デザートタイム◆◇
今回のデザートは“ふわふわどら焼き”です。
生地と生クリームに水切りヨーグルトを混ぜて
あっさりふわふわのどら焼きに仕上げました。

【本日のメニュー】
○ エビ水餃子入り雑煮:50gの餅を1つとエビ水餃子を入れて。野菜は飾り切りで上品さも忘れません。
○ サラダチキンロール:いま流行のサラダチキン風に、ムネ肉を使いますがジューシーに焼き上げました。
○ 海苔巻き門松:大根と人参をほうれん草と海苔で巻いて、斜めに切って門松に 。
○ 粒々なます:余った大根と人参を使って、いつものなますを粒マスタードで洋風に。
○ 菊花大根:おなじみ菊花大根はビーツ液でほんのりピンクに可愛らしく。
○ 花れんこん:花形に切ったれんこんの穴にはジャガイモとビーツのサラダを詰めました。
○ たたきごぼう:おなじみたたきごぼうは味噌と豆板醤でピリ辛に。
○ 黒豆寒天:りんご寒天の中に黒豆を入れてさっぱりと。黒豆が余った時に是非!
○ ふわふわどら焼き:あんこではなく、ホイップクリームとミックスベリーで洋風に仕上げまし
た。

計500kcal
タンパク質28.8g 脂質11.1g 炭水化物71.9g(糖質64.2g 食物繊維7.7g) 塩分2.3g

※メニューご希望の方は倉敷生活習慣病センター受付にてお訊ねください。

 

管理栄養士  E.O

チーズのいろいろ

カテゴリー: 糖尿病療養指導士 | 投稿日: | 投稿者:

チーズフォンデュやチーズダッカルビなど最近チーズ料理が流行っています。これから忘年会、クリスマスといったパーティーやイベントで、いつもより食べる機会も増えてくるのではないでしょうか。
しかし一口にチーズと言っても様々な種類があります。
チーズは大きくわけてナチュラルチーズとプロセスチーズに分類されます。

ナチュラルチーズ:菌の発酵が進み続けているチーズで、輸入チーズの多くはこのナチュラルチーズ。
カマンベール、モッツァレラ、チェダー、ゴルゴンゾーラなど。
加熱処理をしていないため発酵に必要な菌が存在しており、時間が経つと味が変化していく。
プロセスチーズ:チーズを加熱して溶かし再度固めたもの。
スライスチーズ、さけるチーズ、などスーパーでよく見かける食卓でおなじみのチーズ。
時間が経っても賞味期限内であれば同じ味に保たれる。

次にチーズの栄養についてみていきましょう。チーズの成分の22~28%を占めるのはタンパク質です。チーズは良質のタンパク質を含むため、「白い肉」とも呼ばれています。また、カルシウムはもちろん、ビタミンA、ビタミンB2も多く含まれています。
以下はチーズ別の栄養素一覧です。
牛乳と比較してみると一目瞭然ですね。
チーズは糖尿病食品交換表では乳製品のグループではなく、タンパク質のグループに分類されます。
しかし、脂質と塩分はとても高いため注意が必要です。
クリームチーズはチーズの中でも脂質の量が多いため、タンパク質のグループではなく脂質のグループに分類されます。
チーズは種類も成分も様々です。好み、料理によって使い分けができますが、糖尿病の方は脂質の少ないチーズを選ぶのがおすすめです。脂質の少ないチーズはカッテージチーズの他にモッツァレラチーズ、リコッタチーズがあります。
チーズ盛り合わせなどで出てくるとついつい食べ過ぎてしまうのでご注意ください。暴飲暴食に気をつけて新しい年を気持ちよく迎えましょう。

糖尿病療養指導士 S.N

冬に備えてヒートショックと予防策!

カテゴリー: 糖尿病療養指導士 | 投稿日: | 投稿者:

ヒートショックとは急激な温度変化で血圧が大きく変動することなどが原因となり起こる健康被害のことをいいます。特に身体全体が露出する入浴時に多く、日本におけるヒートショック関連の入浴中の死者は年間1万7千人を超える程です.発生のメカニズムは,暖かい部屋から室温が低い脱衣所で衣服を脱ぐと体をブルブルと震わせて熱を作ります。同時に血管を細くして、皮膚の下に流れる血液の量を減らし、体の熱を外に逃がさないように調節します。血管が縮むと血液が流れにくくなるので血圧が上昇します。さらに,温かい湯につかると、今度は血管が広がり、急激に血圧が低下してしまいます。このような急激な血圧の変動により、脳卒中や心筋梗塞、失神などを引き起こしてしまうのです。生活習慣病により動脈硬化がすすんでいれば、そのリスクはなおさらです。
父も数年前のこの時期、入浴後に倒れ、救急搬送されました。今は何事もなかったように元気にしていますが、毎年この季節になると倒れた時の事を思い出してしまいます。そこで今回は、この冬に備えてヒートショックの予防法に絞って整理しましたのでご紹介致します。

・早めの入浴
夜が更ける程外気温は下がるので、気温が温かいうちに入浴を済ますのもよいでしょう。
・シャワーでのお湯張り
湯気で浴室全体が温まるため、急激な血圧変動の防止に繋がります。
・脱衣所の保温
脱衣所は引火しやすいものが沢山ありますので火事になりにくい暖房器具がおススメです。
熱すぎないお湯の温度設定
熱いお風呂が好きな方も多いですが、温度差を考えると、少し加減することをお勧めします。

最後に
父が倒れたときはたまたま母が仕事から帰宅していたので異変にすぐ気づき,一命を取り留めることができました。予防策も大切ですが、万が一に備えて、誰かが近くにいる状況で出来るだけ入浴することをお勧めします。自分だけは大丈夫と思わずに。

糖尿病療養指導士
看護師 子育て奮闘中母ちゃん

第98回 糖尿病料理教室

カテゴリー: 栄養科, 糖尿病療養指導士 | 投稿日: | 投稿者:

10月6日(土)、倉敷生活習慣病センターにおいて「第98回糖尿病料理教室」を開催しました。
今回は「食事療法と運動療法」についての糖尿病カンバセーションマップ体験(右写真)を行いました。境遇を共にする患者さんの知識や体験を活発に話し合うことで、糖尿病について知識を深めることが出来ました。お楽しみのお食事のテーマは『秋の味覚の洋風弁当』。きのこやぶどうなど秋の食材を使った洋風のお弁当をわいわいとみんなで楽しく食べ、心もお腹もいっぱいになりました。
次回は12月1日(土)開催予定です。お正月にむけて、ひと工夫したおせち料理を作ります。皆様のご参加をお待ちしております♪

♡デザートタイム♡
ぶどうの皮の色を煮出して、紫色のゼリー液に。皮をきれいにむいたぶどうの実も入った秋にぴったりのゼリーです。

 

 

 

【本日のメニュー】
○バターライス:マッシュルームの入ったバターライスに、粒こんにゃくも一緒に炊くことでカロリーダウン。
○氷こんにゃくハンバーグ:こんにゃくをみじん切りにして凍らせたものを入れることでかさ増しすることが出来ます。
○しめじのタンドリーサラダ:水切りヨーグルトとカレー粉に漬けたしめじとエビを炒めたサラダです。
○ハリッサマリネ:唐辛子を元に、様々なスパイスをペーストにしたハリッサを使って少しピリッとしたマリネです。
○洋風田楽:カシューナッツと大葉を味噌に混ぜ、食感も香りも楽しめる田楽です。
○ポタージュ:小松菜とひよこ豆をミキサーにかけるだけの簡単スープ。夏場は冷製スープとしてもお楽しみください。
○ぶどうゼリー:旬のぶどうを使い彩りきれいなゼリーに。

計588kcal
たんぱく質25.3g 脂質16.7g 炭水化物91.7g(糖質 82.6g 食物繊維9.1g) 塩分2.9g

※メニューご希望の方は倉敷生活習慣病センター受付にてお訊ねください。

 

管理栄養士 K.M

油断してはいけない食欲の秋

カテゴリー: 糖尿病療養指導士 | 投稿日: | 投稿者:

食欲の秋です。
果物がおいしい季節になりました。
糖尿病の方の食事療法では果物を少量にします。
日本糖尿病学会の食品交換表では1日1単位(80kcal)です。
たとえば1日にみかんなら2~3個、リンゴなら小さなもの1個というところで、とても厳しい制限です。果物は栄養がたくさんありとてもいい食品ですが、身体の中ですぐにエネルギーに変わる少糖類(ブドウ糖、果糖、しょ糖など)を多く含み、急激な血糖値の上昇が起きやすいです。急激な血糖値の上昇を繰り返すと血中の中性脂肪が増加し、肥満につながるという、糖尿病では注意しなければいけない問題を抱えています。

今年もこれから秋の実りの季節を迎え、リンゴ、ミカン、なし、ブドウ、柿…と気持ちが高まりますが、太りやすい季節であることは周知の事実、気持ちを引き締めて果物の量もコントロールしましょう。

また、秋は運動の季節です。食後に散歩や、ジョギングをすることで血糖の上昇を抑える効果があります。運動や食事をたくさん楽しめる素敵な季節です。血糖をコントロールしながら楽しい秋にしましょう。

 

倉敷老健 理学療法士、糖尿病療養指導士  Y.K

睡眠不足と糖尿病~糖尿病療法指導士より~

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睡眠不足や不眠症だと、糖尿病や肥満になりやすいと言われています。
原因として、睡眠が短いと血液中のブドウ糖の代謝(耐糖能)に悪影響がでて、インスリンの効きが悪くなるからです。満腹感をもたらすホルモンも減りやすくなり、空腹感と食欲が亢進し食べすぎてしまい、肥満にも繋がります。
また、糖尿病患者は高血糖に伴う口渇や多尿、糖尿病性神経障害による疼痛、夜間の低血糖に対する不安などの理由から睡眠障害を起こす割合が高いと言われています。
つまり睡眠不足と糖尿病とは相互関係があるということになります。

そんな悪循環を断ち切るためのポイントをご紹介します。

厚生労働省「睡眠障害の対応と治療ガイドライン」
睡眠障害対処12の指針より
1.睡眠時間は人それぞれ、日中の眠気で困らなければ十分
2.刺激物を避け、眠る前には自分なりのリラックス法
3.眠たくなってから床に就く、就床時刻にこだわりすぎない
4.同じ時刻に毎日就床
5.光の利用でよい睡眠
6.規則正しい3度の食事、規則的な運動習慣
7.昼寝をするなら、15時間前の20~30分
8.眠りが浅いときは、むしろ積極的に遅寝・早起きに
9.睡眠中の激しいイビキ・呼吸停止や足のぴくつき・むずむず感は要注意
10.十分眠っても日中の眠気が強いときは専門医に
11.睡眠薬代わりの寝酒は不眠のもと
12.睡眠薬は医師の指示で正しく使えば安全

上記のポイントを意識して良い睡眠を心がけ、糖尿病の予防や血糖コントロールの維持・改善に繋げてみて下さい。(睡眠薬は必ず医師の指示の元服用して下さい。)

糖尿病療養指導士 管理栄養士 MS

災害に対する備え

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岡山県をはじめとした西日本に甚大な被害をもたらした西日本豪雨から、はやくも1か月半が経とうとしています。被災された皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方々に謹んでお悔やみ申し上げます。

倉敷平成病院にも、被災された患者さんが多くいらっしゃいました。
「薬が流されてしまい2~3日飲めていない」「薬が欲しいが、お薬手帳も流されてしまって名前がわからない」「避難所はパンばかりで、バランスなんて考えられない」「家の片づけに追われて、足の水虫なんて気にしていられない」などの話が聞かれました。

今回は、災害に対する備えや対応について、この機会に見直していきたいと思います。
まずは、普段から準備しておくものとして、
・ 経口薬やインスリン
・ 血糖自己測定器
・ 糖尿病連携手帳、糖尿病カード
・ お薬手帳
・ 保険証
があげられます。お薬に関しては1~2週間分の備えがあるのが理想。手帳や保険証は、コピーやスマートフォンの画像で保存しておくようにしてみてください。

避難所では食事が十分に摂れなかったり、菓子パンやインスタント麺など炭水化物を多く含む食品が多くなりがちです。時間をかけてよく噛んで食べるようにする。また、卵や肉や乳製品などのタンパク質の多いものや野菜類があれば、まずそれらから食べることで血糖の急激な上昇を抑えるように心掛けてください。また、トイレの心配から水分を控える方がおられますが、水分が不足すると脱水になったり血糖値が上がりやすくなってしまいます。のどが渇いたと感じる前にこまめに水分を摂るようにしましょう。ただし、スポーツドリンクは糖分が多いので、取り過ぎには注意してください。

住環境の悪化による運動不足や、衛生面にも配慮してください。「エコノミークラス症候群」という言葉を聞いたことのある人も多いと思います。車中泊や脱水、足のけがや打撲などが原因で起こりやすくなってきます。足首の曲げ伸ばしやふくらはぎのマッサージ、背伸びで体を大きく伸ばすなど、1日に2~3回行って予防していきましょう。家はきれいになったのに、身体がぼろぼろ…なんてことにならないように。何事も、健康な体があってこそのものですから。

「被災地の現状は、TVで見るのよりも悲惨なんだ」と言われた患者さんが忘れられません。
1日も早い復興を、心から願います。

糖尿病療養指導士(看護師)C.K