カテゴリー別アーカイブ: リハビリテーション部

質の良いリハビリテーションを提供できるように

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皆様、こんにちは。11月も終わりに近づき、冷え込んで来る季節となりましたがいかがお過ごしでしょうか?

私は今年度から入職した新人言語聴覚士のIと申します。4月に入職して早くも半年が経ちました。この半年間を振り返ると、新しい環境に慣れることに必死でした。初めてのことが多くわからないことばかりでしたが、温かい先輩方にも恵まれ、丁寧にご指導していただき、また同期とも励まし合いながら過ごしてきた日々があっという間に感じます。

私は4月の後半から患者さんを受け持つようになり、この半年間でも多くの患者さんのリハビリテーションに関わらせていただきました。患者さんと関わる中で、「患者さんのためにできることはないか」「どんなリハビリが患者さんにとって適切か」と模索する毎日です。日々、模索していく中で先輩方からたくさんのアドバイスをいただき、視野を広げて考えることができるようになりました。これからも自己研鑽を怠らず、少しでも質の良いリハビリテーションを提供していきたいと思います。そして、一人でも多くの患者さんから「ここでリハビリを頑張って良かった」と思っていただけるよう日々精進していきたいです。

最後になりましたが、これから気温が下がり体調を崩しやすい時期です。風邪などひかないよう体調管理には十分お気をつけください。

リハビリテーション部 ST I

イラスト:イラストAC

第13回日本認知症予防学会学術集会参加報告

第13回日本認知症予防学会学術集会が「人として輝き続ける社会の実現を目指して」をテーマに2024年9月27日(金)~29日(日)パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)にて開催され、当院からは5名が参加しました。
涌谷陽介認知症疾患医療センター長は、「認知症の多職種協働、専門職の躍動」についての座長と、「もの忘れ外来初診者におけるレカネマブ投与基準適合者の検討」についてポスターセッションをされました。

菱川望脳神経内科部長は「認知症関連疾患、認知症とCOVID-19」について評価委員を務められました。

■ポスター発表:「認知症における比喩理解と認知機能の関係―ADとDLBとの比較―」
藤本憲正(ST・CP科課長)
言語聴覚士からは、軽度アルツハイマー型認知症(AD)者とレビー小体型認知症(DLB)者のコミュニケーション障害は存在するのか?を比喩理解課題を用いて検証し、またそれはどのような認知機能と関連するのか?について発表しました。いずれも健常者よりも比喩理解課題成績は低下し、ADは失語症状と遂行機能障害によって低下する可能性、DLBは遂行機能障害によって低下する可能性が示唆されました。会場参加による発表は感染対策緩和以降初めてで、久しぶりの発表前段階の疲労感、発表直前の緊張感、発表後の達成感を思い出すことが出来ました。

■口演発表:「非薬物療法によるBPSDへのアプローチ―不安への対応でBPSDが落ち着いた一事例-」
安信 陽菜(ST・CP科 公認心理師)
公認心理師からは、病棟で関わった患者さんの事例を発表し、認知症の行動・心理症状への対応や、昨年度から開始した園芸活動について紹介しました。学会では認知症領域で働く公認心理師の取り組みを共有できただけでなく、他の病院・施設の方の報告を拝聴することで、今後公認心理師の強みを活かし、患者さんとどのように関わっていくか、改めて考えるきっかけとなりました。学会で得たアイディアを参考にしつつ、今後もチーム全員で患者さんと関わることを大切にして業務に励んでいきたいと思います。

口演発表:「通所リハビリテーションにおける軽度認知障害に対する認知症予防の取り組み」
坂本千尋(倉敷老健 通所リハビリテーション介護主任)
通所リハビリテーションにおける軽度認知障害に対する認知症予防の取り組みについて、予防リハビリとの合同研究の内容を発表しました。研究期間が短かったため、思ったような結果は出ませんでしたが、今後もMCI予防の為に、取り組んで参ります。このような大きな会場での発表は初めてで、とても緊張しましたが、無事に発表する事が出来、このような機会を頂けたことに感謝致します。

 

第12回日本認知症予防学会学術集会参加報告

第11回日本認知症予防学会学術集会で倉敷平成病院より3名発表、涌谷センター長は浦上賞を受賞

第7回認知症予防学会にて浦上賞受賞

食欲の秋とお口の体操

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秋が深まると、美味しい食材がたくさん出回ります。この季節は「食欲の秋」と呼ばれ、特に高齢者にとって食事を楽しむ絶好の機会です。しかし、食べる楽しみを持ち続けるためには、お口の体操も大切です。
今回は、秋の食欲を満喫しつつ、お口の健康を保つ方法についてお話しします。

お口の体操:健康なお口を保つために

食事を楽しむためには、口の健康は欠かせません。お口の体操を取り入れて、口の機能を維持しましょう!

〇パタカラ体操
「パ・タ・カ・ラ」という音を一つずつゆっくり発音します。
それぞれの音を発音する際に、しっかりと口を大きく動かすことがポイントです。この体操では、口の周りの筋肉を鍛え、飲み込みやすくする効果があります。

〇舌の体操
舌を上下左右に動かします。この動きでは大きくゆっくり動かすことを意識するのがポイントです。この体操では、舌の筋肉を鍛え、食べ物を噛み砕く力を強化したり喉の奥に送り込みやすくする効果があります。

〇唇の体操
「ウ」と「イ」の口の形で体操を行います。ウーと唇を前に突き出し、イーと唇を横に引き口角に力を入れます。5~10回程度を1セットとし自分のペースで数回実施します。この体操では、口唇周辺の筋肉を鍛えることで、食べ物を口腔内に取り込みやすくしたり送り込みの際に必要な口腔内圧を高めることが期待されます。

おわり
秋の美味しい食材を楽しみながら、お口の体操を取り入れることで、健康で楽しい食生活を送ることができます。食欲の秋を満喫しつつ、ぜひお口の健康にも気を配ってみてください。

リハビリテーション部 ST O

イラスト:イラストACより

夏の園芸療法収穫のご報告

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みなさま、こんにちは。
夏本番、毎日暑い日が続いています。回復期リハビリテーション病棟での園芸活動についてご報告です。
今年の夏は、桃太郎トマト、ピーマン、ナスの苗植えを5月頃から行い、患者さまに毎週水やりを行っていただき、6月の下旬から収穫できるようになりました。
トマトはたくさんの実が付くもののなかなか赤くならず、患者さまと毎日のようにプランターに通い心配していましたが、赤く色づき無事に収穫することができました。みなさま、日々お野菜の成長を見守りながら、成長や収穫をとても楽しみに過ごされていました。
テレビで天気予報の確認を行い、「明日は雨じゃから水やりはせんでええかな?暑くなるからしとこうか」など積極的に園芸活動に参加してくださいました。収穫したお野菜は、「おいしく食べれた?何をして食べたの?焼いたり味噌炒めがおいしいかな」とお話が盛り上がりました。ピーマンは収穫してもしてもたくさんお野菜がなり、当分収穫の楽しみが続きそうです。
暑い日が続きますが、熱中症対策をしっかりと行い、夏を乗り越えましょう。
写真は7月19日に収穫したときのものです。

リハビリテーション部 公認心理師A

倉敷地区サロン交流会に参加しました

7月9日、倉敷健康福祉プラザで行われた「倉敷地区サロン交流会」に参加してきました。この会は、各サロンの主催者同士の交流や、主催者と事業所間の交流を目的として毎年開催されています。
地域サロンを長年運営されていると、内容のマンネリ化やモチベーション低下など、様々な課題があるそうですが、地域サロンと事業所の交流(マッチング)により問題解決に繋がっているそうです。
今回は全仁会グループのサービスや、過去に実施したリハビリ専門職の講師派遣を紹介できるよう資料を準備し、専用のブースで多くの参加者と交流することができました。
あるサロン主催者の方は「ぜひ講師に来てもらいたい。みんな喜ぶわ。」と興味を持ってくださりました。また別のサロンを主催している民生委員の方は、「先日近所の方が認知症で平成病院にお世話になった。こういった病院があってくれて助かる。参加者に紹介したい。」とパンフレットをお持ち帰りくださりました。

私たちの提供しているサービスが地域に必要とされていること、そして地域に根差したものであるということを感じた貴重な経験となりました。

ふれあいサロンとは(倉敷市ホームページより)
ふれあいサロン活動は、介護予防の観点から、地域内で社会から孤立した状態で生活している閉じこもりがちな高齢者等を対象に、社会参加・健康づくり・仲間づくりなどを目的とした活動です。
また、ふれあいサロン活動を活発化させることにより、これらの人々の介護予防を進めるともに、地域福祉意識の高揚を図り、地域内に要援護高齢者等を支える福祉ネットワークを構築することを目的とします。

倉敷老健通所リハビリ PT S

初心に戻って

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今年の夏も酷暑の予報で梅雨だというのに7月には気温が30度を超すようですが、皆様はどうお過ごしでしょうか。
こまめな水分補給や適度な塩分や糖分の補給をして脱水症にならないようにお気を付け下さい。しっかり汗をかいて熱中症を予防しましょう!クーラーの使用や十分な休息もお忘れなく。

さて、私は今年で入職して10年になりますが、昨年部署異動で配属が変わって感じたことをお伝えしたいと思います。

私は昨年1年間訪問看護ステーションに配属され訪問リハビリテーションを担当しました。入職以来ずっと病院の中で勤務していたため、新たに色々なことを覚えたり、今までとは勝手が違うこともあり、慣れるまで時間がかかり苦労しました。
しかし新しい職場で働くことはとても新鮮で、様々な経験を通じて知見を広めることができました。また、自分が入職したての日々精一杯で我武者羅に頑張っていた頃を思い出すきっかけとなりました。

今年また、訪問リハビリテーションから病院へ異動となり戻ってきましたが、初心に戻って、また一から患者さんと向き合ってしっかり頑張っていこうと思います。そして様々な部署で経験し身につけた知識や技術で患者さんや後輩スタッフをサポートしたいと思います。

リハビリテーション部 E

※イラスト:イラストACより

むせる理由と対処法について

皆さんは食事をしていてむせたことはありませんか?

「麺類をすすった時」「酢の物を吸い込んだ時」「おしゃべりをしながら食事をしていた時」などでむせることが多いです。時折むせることは誰しもあると思います。しかし、この頻度が増えてくると不安になりますよね。今回は咽せる理由とその対処法について説明します。

〇なぜむせるのか?
私達が口から摂取した食物や水分は口・のど・食道を通って胃に入ります。間違ってのどから気管に入ってしまうとそれを出そうとするためにむせが起こります。咽せ自体は体を守るための反射であるため異常な反応でありません。しかし、むせが長時間続く場合や明らかに激しくむせる場合は注意が必要です。
気管に入った食物が肺に到達し細菌感染を起こすと誤嚥性肺炎を発症します。もし、食事後に発熱、咳、濃い色の痰が出る等の症状がある場合は早めの医師の診察をお勧めします。

〇むせたらどうする?
ではどう対処するのか?まずはしっかりむせきるようにしましょう。外出時などは周りが気になると思いますがしっかりと咽せきった方が誤嚥予防のためには良いです。むせないようにする工夫として「一口量を少なくする」「ゆっくり食べる」「やわらかい食べ物を食べる」「むせやすい食べ物を避ける」「水分に市販のとろみ剤を使用してとろみをつける」などがあります。

既に飲み物にとろみを付けて調整されている方は、飲み物以外の水分にもとろみを付ける必要があるかもしれません。例えば、汁物でもむせるようであればとろみを調整してみるのも良いと思います。これから暑い季節になるとみずみずしい夏野菜がおいしいですよね。この「みずみずしい」夏野菜ももちろん水分が多く含まれているので、水分でむせる方は注意が必要です。かぶりつきたいと思いますが「小さく刻んで直接とろみ剤を使用する」「あんかけと混ぜる」等調整をするようにしましょう。

いかがだったでしょうか?正しい知識を持って誤嚥を予防し、暑い夏を乗り越えましょう!

訪問看護 Y・H

※誤嚥性肺炎について「e-ヘルスネット」(厚生労働省) 参照

※イラスト:イラストACより

 

第16回くらしきみなみ文化祭参加報告

6月8日(土)倉敷南小学校体育館にて、「第16回くらしきみなみ文化祭」が開催されました。
会場には小学生4年生の短歌の作品や地域の方が作られた絵画やコラージュ作品などの展示コーナー、防災コーナー、交通安全コーナーなど、子供から高齢者まで地域の方が楽しめる様々なコーナーが準備されていました。
この会は倉敷南コミュニティ協議会・倉敷南小学校PTAの方々が中心となって実行委員会を結成して主催されています。

コロナで中止となった2020年、また小規模開催となった2021年を除き、当院は2009年の第1回から参加させていただいております。毎年リハビリスタッフが中心でブースを設営していますが、今年も「レッツトライ バランスチェック」をテーマにリハビリスタッフ5名、事務1名が参加しました。
昨年は100枚用意したチェックシートがなくなってしまったとのことで、今回は150枚を用意しましたが、全てなくなりました。行列が途切れることなく、倉敷南小学校平松校長先生や地元出身の議員の方、小学生から90歳代の方まで多くの方々と交流をもつことができました。

今回も、バランス能力や筋力の4項目を評価し、今後の生活での転倒予防や体力の維持向上についてのアドバイス等を個別に伝えさせていただきました。
病院外で実際に地域の方々との交流を通じて、多くの刺激をもらい、改めて身体機能の改善について考える良い機会となりました。今回バランスチェックにご参加くださった地域の方々の今後の生活での運動への意識向上につながれば幸いです。

理学療法士 S

第15回みなみ文化祭

第14回みなみ文化祭

第12回みなみ文化祭

第11回みなみ文化祭

第10回みなみ文化祭

【第1回岡山県サロン合同交流会が令和6年5月27日(月)山陽新聞朝刊に紹介されました】

 4月25日に、倉敷平成病院にて開催した「第1回岡山県サロン合同交流会」の様子が、5月27日(月)の山陽新聞朝刊 13面 「くらし」のページで紹介されました。

また併せて
失語症者の手助けをする 意思疎通支援者養成講座も紹介されました。

現在この養成講座への参加者を募集しております。
ご希望の方は6月14日までに、倉敷平成病院 086-427-1111 藤本までお電話ください。

岡山県失語症者獅子疎通支援者養成講座案内(PDF)

リハビリテーション部 言語聴覚士 N.F.

2年目を迎えて

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こんにちは。新年度を迎えて、いかがお過ごしでしょうか。

私は今年で入職2年目を迎えました。新しく後輩も入職してきて、先輩になりました。先輩方から教えていただくだけではなく、教える立場にもなったため、より一層責任感を持って仕事に取り組もうと2年目のスタートを切りました。

2年目がスタートし、1ヶ月が経過しましたが、時間の流れがとても早く感じます。
病棟内での部署異動もあったため、なんとなく落ち着きのない1ヶ月でした。モチベーションが上がらない日もありましたが、一生懸命頑張っている後輩や親身になって寄り添ってくださる先輩方のおかげで今も現在進行形で頑張れています!自分の知識、技術不足を日々感じていますが、少しずつでも成長できるよう努力していきたいと考えています。

話は変わりますが、ゴールデンウィークは充実した時間を過ごすことができましたか。
家でゆっくり過ごされた方や家族や友人とお出かけした方、ゴールデンウィークの休みは関係なくお仕事をされていた方など、様々だと思います。休み明けはなかなか仕事に対するモチベーションを上げていくことは難しいかもしれませんが、みんなで協力し合って、今年度も充実した1年にしていきましょう!!

リハビリテーション部 T.H