皆さまこんにちは!久しぶりのブログ執筆ですが、今回は家族教室について運営の側からお話してみようと思います。
これまで当院の家族教室は、認知症の方を介護されているご家族の方を対象に、月1回ずつ各専門職からの講義を行っていました。コロナの流行により長らく中止していましたが、WEB配信というかたちで昨年11月から家族教室を再開しました(今クールの募集は終了しました)。
WEB配信では、月に1種類ずつ、計5本の動画を視聴していただいています。現在4本目の動画を公開しています。受講された方の感想(一部脚色しています)を拝見すると、「今までの出来事が納得できた」「(本人と話す時は)ゆっくり話すように心がけようと思った」などの言葉を目にしました。
外来でご家族のお話をうかがっていると、「本人とどう接したら良いのか、どう対応したら良いのか」との質問をしばしば受けることがあります。限られた時間でのやり取りということもあり、十分にお答えすることができずもどかしく思うこともありました。
普段は“検査”というかたちでご本人・ご家族と関わることがほとんどですが、日々の生活の中でお役立てできていることがあるのだと実感し、とても嬉しく思っています。また個人的なことですが、コロナ禍最初の年の入職だったこともあり、家族教室を経験できていないままでしたので、今回運営に携わって私自身勉強になった点がたくさんありました。
次回の家族教室開催については、改めてご案内予定です。当事者の方々を含め、たくさんの方に興味を持っていただけると嬉しいです。
認知症疾患医療センター 公認心理師 M
イラスト:いらすとや