5月11日(土)14時~倉敷ニューロモデュレーションセンターパーキンソン病患者説明会が開催されました。
倉敷平成病院救急棟4階会議室を会場にZOOMとのハイブリット開催とし、会場には66名の方が参加され、オンインでは約80名の方が視聴され、150名近い方がご参加下さりました。
医師、看護師、理学療法士、言語聴覚士より実演を含めた講演がなされました。
牟礼英生センター長は、【パーキンソン病の外科的治療について医師の立場から】というテーマでご講演されました。パーキンソン病は高齢化と共に患者さんが増加傾向になること、治療の基本は薬物療法であるがデバイス補助療法(DAT)を併用することで、日常生活を介助無しで過ごす期間を長くすることができること。DAT療法の中でも、DBS(脳深部刺激療法)について、利点やマイナス面も含めてわかりやすく講演いただきました。
藤高副主任は、看護師の立場から日常生活の工夫について、パーキンソン病のかたが日頃から苦労されている、嚥下面の問題や便秘の問題など様々な生活場面での工夫や対処法などを、わかりやすく講演されました。
またリハビリの新免理学療法士と和田言語聴覚士主任より、歩行練習と発声練習について具体的な運動や発声方法を取り入れた講演も行われ、日常生活ですぐに取り入れることが可能な内容となっており、皆さん熱心にメモを取りながら聞かれていました。
会の終盤の質問コーナーでは、事前に寄せられた質問に公認心理士など各専門職が回答させていただき、会場から質問が多数上がっていました。時間の関係で全ての質問にお答えできなかったこと、申し訳ございませんでした。会場から「もっとこのような勉強の場を開いてほしい」などの声も寄せられましたので、定期開催も視野に検討して参ります。
今回、初めて、地域医療連携センターで説明会運営を担わせていただきましたが、様々な職種からの支援をいただき、運営面でも倉敷平成病院のチーム力を感じました。また、たくさんの方々にご参加いただき、パーキンソン病がより身近な疾患になっていることやそれぞれの患者さんが深刻な悩みをお持ちであることに改めて気づくことができました。
牟礼センター長が閉会のあいさつで述べられたように、これからも当院のニューロモデュレーションセンター職員一同、患者さんに寄り添う診療活動ができるようにチーム一丸となって取り組んで参ります。
※会の様子は5月20日(月)の山陽新聞メディカに掲載される予定です。是非ご覧ください。
地域医療連携センター Y