カテゴリー別アーカイブ: 倉敷ニューロモデュレーションセンター

パーキンソン病と嚥下機能―倉敷ニューロモデュレーションセンターより―

ニューロモデュレーションセンターで関わるSTとして最近気になっているトピックスが「パーキンソン病と嚥下機能」についてです。今年度より嚥下障害の疑いがある方に対して積極的にVE(嚥下内視鏡検査)をさせていただくようになりました。
評価を通して日常食事場面で嚥下症状を訴えていない患者さまであっても喉の感覚と食物を押し込む力が低下していることが多く、唾液や食物が喉に残りやすいことが分かりました。これは知らず知らず誤嚥して肺炎になってしまう危険性が高いことを表します。
ある報告では、パーキンソン患者さんの70~90%が嚥下障害を有しているものの、嚥下障害を感じている方は50%以下に留まるそうです。口腔期(食物を噛んですりつぶしてまとめる段階)に舌や顎が無動や動作緩慢で動きにくい、という点で嚥下障害を自覚し始めるようです。実際は咽頭期(食物を口から喉・食道へ送り込む段階)の低下は自覚するよりもっと早くから症状が出ているものの気づかないのが実態です。
今後も積極的に嚥下の評価とリハビリの介入をさせていただくことで、早期から誤嚥予防を図っていこうと取り組んでいます。
ST M.W

日本定位・機能脳神経外科学会ニューズレターに当院倉敷ニューロモデュレーションセンター高須賀臨床工学技士の寄稿文が掲載されました

ニューロモデュレーション領域特に、DBS、SCSのデバイスの進歩し、患者や患者家族への機器説明、指導等に臨床工学技士の役割は欠かせません。
今回、ニューロモデュレーションセンターで臨床工学技士が果たす役割について当院臨床工学技士高須賀主任の寄稿文が日本定位機能脳神経外科学会ニューズレータ第10巻1号3ページに掲載されましたので報告いたします。

 ニューロモデュレーションにおける臨床工学技士の果たす役割は大きく6つに大別され、1)DBSおよびSCSの手術支援、2)SCSの刺激調整、3)患者・家族への機器説明、指導の実施、4)院内スタッフに対する機器説明、指導の勉強会の実施、5)DBSコンタクトスクリーニングの実施、6)学会への参加等多岐にわたっています。
操作デバイスの進歩はよりよい治療効果を提供する反面、機器の調整・取扱いが非常に煩雑になっており、臨床工学技士の役割は今後ますます増してくるでしょうと、編集後記でも触れられていました。
当ニューロモデュレーションセンターは、2017年度、DBS新規埋め込み47件、IPG交換43件、SCS埋め込み23件、SCSトライアル19件の実績となっています。またSCSの刺激調整は入院で50件、外来で136件にのぼり、全症例において、臨床工学技士が診療に関わっているとのことです

詳細はPDFをご参照下さい。
倉敷ニューロモデュレーションセンターでは上利センター長をはじめ多職種のチーム医療で着実に診療実績を積んでおります。

日本定位・機能脳神経外科学会のホームページはこちら

秘書広報課

【山陽新聞メディカ181号 当院リハビリテーション部理学療法科山下昌彦科長の記事が掲載されました】

平成31年1月21日(月)付けの山陽新聞朝刊、メディカ181号に当院リハビリテーション部理学療法科山下昌彦科長の記事が掲載されました。

是非ご一読下さい。

http://medica.sanyonews.jp/article/10108

 

 

 

 

 

 

秘書・広報課

 

チーム医療の一員として

私の知り合いに、パーキンソン病の方がおられます。
病状が進行していくにつれ、内服も多剤服用されるようになりました。

昨年1月のブログでも医療秘書課(医師事務作業補助者)の仕事内容をご紹介しましたが、医師の事務作業を代行し、医師本来の診療に専念出来るよう補佐することが私たちの役割です。
その中に、入院回診記録の代行入力があり、回診に同行しています。回診時、その方が脳刺激装置植込術を受けられたことを知りました。
先日、外来でお会いしたところ、内服も減り、オフの時間も減ったとにこやかに話をしてくれました。
その時、私が何よりうれしかった事は、側にいつも寄り添っておられるご家族のお顔が、優しげで、いつもよりも冗談多くお話して下さった事です。
患者さんの状態が良くなられることは、患者さんだけでなく、ご家族も大変喜ばれる事なのだと改めて思いました。
ニューロモデュレーションセンターでは、一人の患者さんに、多くのスタッフが携わっています。医療秘書課は、直接患者さんにお会いして話をしていませんが、第一線で治療を行っている医師のサポートをすることで、円滑な診療が行え、患者さんや、ご家族の笑顔も引き出していきたいと思います。

医療秘書課 R

【山陽新聞メディカ180号 当院倉敷ニューロモデュレーションセンター上利崇センター長の記事が掲載されました】

【山陽新聞メディカ180号 当院倉敷ニューロモデュレーションセンター上利崇センター長の記事が掲載されました】

平成30年12月3日(月)付けの山陽新聞朝刊、メディカ180号に当院倉敷ニューロモデュレーションセンター上利崇センター長の記事が掲載されました。是非ご一読下さい。

http://medica.sanyonews.jp/article/9963

秘書・広報課

コーヒーの効果

「パーキンソン病を、コーヒーが抑制?」というニュースを見たんだけど、本当かしら?と質問を受けたので調べてみました。
以下日本コーヒー協会ホームページより、

「パーキンソン病患者では中脳にある神経核「黒質」のドパミン神経が変性脱落しています。思った通りに体が動くよう調節しているのが神経伝達物質の「ドパミン」ですが、パーキンソン病になるとドパミン神経が減りドパミンが十分に作られません。車に例えるとアクセルがかからずブレーキが踏みっぱなしになるような状態。
そこでドパミンのもとになる前駆体やドパミンに似た働きをする薬剤を投与する、もしくはドパミンの分解を抑える薬を飲むことが主流です。
コーヒー酸(カフェイン酸)とクロロゲン酸は「カテコール骨格」を持っています。カテコール骨格を持つ物質は細胞を傷つけたりする「フリーラジカル」に電子を与えて安定させる働きがあります。それゆえ抗酸化作用があり神経保護効果をもたらす可能性が高いと言われているのです。」

ドパミンは好きなことをしたり楽しんだり、新しい刺激や初めての感動を得た時に分泌されるそうです。コーヒーを飲むとカフェインが刺激になるのでしょうか、好きだから幸せな気分になるのでしょうか。徐々に研究が進んでいるようです。実際、パーキンソン病患者のカフェイン血中濃度は健康な人のおよそ1/3しかなく、コーヒーを多く飲む人のパーキンソン病発症率は飲まない人に比べ40~50%も低いというデータもあるようです。

カフェイン量を考慮すると目安はコーヒーを1日3~5杯程度、となっていました。とはいえ予防を意識しすぎず、コーヒーを楽しみましょう。
食事面からニューロモデュレーションセンターのサポートができるよう、管理栄養士も頑張っていきます。

倉敷ニューロモデュレーションセンター 管理栄養士 A

知っておくべき パーキンソン病の基礎知識 市民公開講座に参加して

11月11日(日)倉敷市民会館にてパーキンソン病の市民公開講座が開催されました。当院の高尾芳樹院長が座長を努め、講師は倉敷記念病院脳神経内科安田雄先生、当院の上利崇センター長、理学療法士の山下昌彦科長でした、安田先生はパーキンソン病に対する歴史と薬物治療、日々の生活の注意点について講演されました。上利センター長は脳深部刺激療法(DBS)を踏まえた外科的治療や今月、京都大学にて臨床治験を行ったiPS細胞を用いた神経細胞移植療法について講演しました。山下科長は認知機能向上を目指したパーキンソン病運動の「コグニサイズ」を講演し、会場全員で行いました。最後に個別の相談コーナーを設け終了しました。
会場には100名を超える参加者でした。中には若い方もいて、パーキンソン病に対して興味をもつ方が幅広くいると感じました。
パーキンソン病の進行を遅らせるためには、早期発見し治療を行うこと、日常生活では適度な運動や明るい生活、社会との関わりを持つことが大事です。
当院でもパーキンソン病外来や倉敷ニューロモデュレーションセンターにて多くの患者さんが来院します。今回の市民公開講座に参加して新しいことを学ぶことができました。今後の仕事に活かしていきたいです。

倉敷ニューロモデュレーションセンター ME T

日本定位・機能脳神経外科学会ニューズレターに上利センター長の学会参加記が掲載されました

平成30年4月20日から22日まで台湾で開催されました、第11回アジア・オセアニア定位機能神経外科学会(AASSFN)に、当院倉敷ニューロモデュレーションセンター上利崇センター長が参加し、その参加報告が、日本定位機能脳神経外科学会ニューズレータ第9巻第1号の8-9ページに掲載されましたので報告いたします。
今回の学会では21か国、230名ほどの方々が参加、日本からは山本隆充先生、平孝臣先生ほか多くの先生方が発表をされ、アジア圏での機能外科の拡がりを感じられたとのことです。
詳細はPDFをご参照下さい。
上利センター長は、日常の外来診療、手術だけでなく、国内外の学会等にも勢力的に参加、また、市民講座や各種勉強会等でも講師を努めておられます。

日本定位・機能脳神経外科学会のホームページはこちら

秘書広報課

東京女子医科大学脳神経外科 助教 堀澤士朗先生が倉敷ニューロモデュレーションセンターを視察され、手術見学と意見交換がなされました

11月7日(水)、日本で最も機能的脳神経外科手術が実施されていると推測される(2017年度年間手術件数が191件:ホームページより)、東京女子医大脳神経外科より、助教の堀澤史朗先生が、当院倉敷ニューロモデュレーションセンターを訪問され、上利崇センター長と篠山英道副院長(脳神経外科)が行う、DBS手術(パーキンソン病に対する脳深部刺激療法)とSCS手術(脊髄刺激療法)を見学されました。

当院では、DBSを全身麻酔、レコーディング無しで実施しております。このことにより手術時間が短縮され侵襲性の低下と、脳のずれが生じにくいため手術精度の向上が期待されます。2017年、上利医師はスウェーデンウメオ大学を視察し、その際に全身麻酔・レコーディング無しの手法を学び、以後当院で実施しています。

堀澤先生からは、「全身麻酔、レコーディング無しで、DBS手術が1時間半で完了するのは、実際に立ち会うまで信じ難いことでしたが、安全性にも配慮されており大変感服いたしました。」とのコメントをいただきました。
堀澤先生は、国際定位機能神経外科学会(WSSFN)においてBoard member(役員)を務められておられる方です。
堀澤先生、身に余るほどのお言葉をありがとうございます。今後ともご指導の程宜しくお願い申し上げます。

ニューロモデュレーションセンター スタッフ

 

倉敷ニューロモデュレーションセンターにおける理学療法士の役割

11月に入り、寒さがより一層体に応えるようになりました。皆様、体調崩されたりしていませんか?今年は暑かったり、寒かったりと、季候に悩まされる年だったように思います。これから寒さも本格的になると思います。皆様、体調管理には十分注意してお過ごしください。

倉敷ニューロモデュレーションセンターでは、パーキンソン病や本態性振戦、ジストニア、慢性疼痛などの病気、症状に悩まれている患者様に対して、DBS(脳深部刺激療法)、SCS(脊髄刺激療法)、さらに今年は、脳卒中後疼痛の麻痺患者に対してバクロフェン療法(筋の痙性を軽減させ、除痛を図る手術)などの様々な治療を実施しています。その中で、私たち理学療法士は、状態の経過を評価、リハビリテーションにて身体機能の維持または向上を図る役目を担っています。
倉敷ニューロモデュレーションセンターが開設されて、早2年が経とうとしています。この約2年の間で、様々な患者様が手術を受けられ、私たちも様々な患者様に関わらせて頂きました。皆様リハビリも大変意欲的に取り組んでくださるため、私たちセラピスト一同とてもやりがいを感じていますし、日々奮闘しています。同じ病気や症状で悩まれている患者様が多いですが、実は患者様一人一人でニーズが違ったり、今後の展望について不安を感じていたり、希望を持たれていたりと、多種多様のように思います。そんな中、まずは患者様のニーズ、困っていること聴取・理解し、信頼関係の形成を大切にしています。

手術前は症状が強くて歩くことさえ困難だった患者様が、退院時には歩けるようになったり、痛みが強くて常に苦痛表情を浮かべていた患者様が、退院時には痛みが軽減し笑顔がみられるようになったりと、様々な患者様をみてきました。形は違いますが、それぞれの患者様のニーズに沿ったリハビリを提供出来た時が、何より最高な瞬間です。
今後も、さらに患者様の笑顔を増やすため、ニューロモデュレーションにおけるリハビリを多くの人に知って頂けるため、日々研鑽を積んでいこうと思います。

 

倉敷ニューロモデュレーションセンター 病院PT Y

※許可を得て写真を掲載しています。