カテゴリー別アーカイブ: ヘイセイ鍼灸治療院

不眠症について

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新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。

今回は不眠症についての症例を紹介します。
60代女性の患者さんで、昨年8月頃からストレスにより入眠困難と中途覚醒を繰り返し十分な睡眠が取れず困っており来院されました。
お話を聞くと、感情の高ぶりにより肝の気が高揚してしまい疲れていても眠れないというような状態でした。東洋医学的にこの患者さんの感情は肝の機能と密接に関係しており、肝機能の行進からという状態になっていたと考えました。

肝の機能としては怒りの感情と密接な関係にあり、怒りっぽくなってしまったり、ほてりやのぼせといった症状も現れてきます。そのため夜寝ることで蓄えられる陰の気も十分に蓄えられなくなってしまい、ますます肝の気を抑えることができず眠れないといった悪循環に陥っていたと考えられます。
病は気からとはいいますが、今回のケースは感情から気が乱れてしまい不眠症という病になってしまったと考えます。

治療としては、今回は感情を落ち着かせるように期門(きもん)太衝(たいしょう)行間(こうかん)や肝の症状を鎮めるために効果的な肺のツボ、また、睡眠に効果のある四神総(ししんそう)というツボなどを使って治療をしていきました。
初回の治療から少しずつですが眠れるようになっていき、2か月の間、週に一度治療を継続していきさらに症状が改善し喜ばれていました。最近ではぐっすり眠れたと嬉しいお話を聞けるようになっています。

また、睡眠だけでなく便通や凝り固まった肩凝りも良くなり身体が楽になったと喜ばれているので、現在も予防もかねて治療を続けられています。
このように人の感情は臓器と密接に関係しており、東洋医学はそういった診断方法もあり心身共に治療をしていくことができます。

ヘイセイ鍼灸治療院 鍼灸師 F

妊娠中の足のひきつり

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季節も秋になり、過ごしやすくなりましたね。
お身体変わりはないでしょうか。

今回のブログでは、「妊娠中夜間の足の引きつり」についての症例を紹介します。

20代後半の患者さんで、妊娠中期頃から、夜寝ている時足がつることに悩まれていました。
東洋医学では、筋は五臓の「肝」に密接に関係しており、肝の機能失調により、足のひきつりが起こると考えます。
「肝」は血液を貯蔵したり、血液を全身に循環させる働きがあります。妊娠中は母体だけでなく、お腹の赤ちゃんにも血液を循環させ、滋養するので「肝血虚」の体質になりやすいです。

そこで、尺沢(しゃくたく)、内関(ないかん)、膝関(しつかん)、太衝(たいしょう)など主に肝経のツボや潤いを与えてくれるツボを使って施術しました。
1回の治療で、約2週間足のつりがなくなったと喜ばれていました。

妊娠中は様々な身体の変化があり、戸惑いや不安に思うこともあると思います。
それぞれの時期に対応した治療ができますので、何かお困りのことがありましたら、いつでもご相談ください。

                             ヘイセイ鍼灸治療院 鍼灸師 TR

夏の冷え

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暑い夏が続きますが皆様はいかがお過ごしでしょうか。
暑さに負けて体調を崩す場合がありますが、今回お話ししたいのは身体を冷やし過ぎて腰痛を起こした症例を紹介したいと思います。
今年のように暑い日が続くと冷たい食べ物、飲み物が増え、冷房は欠かせませんよね。元気であればあるほど、これらの冷えに対して抵抗でき身体に異常は起こりにくくなります。しかし、何かのきっかけで耐えることが出来なくなった際には体に異常が出てきます。 その中の一つが急性腰痛(ギックリ腰)が起こりやすいです。

特に胃や下腹部が冷えると、筋痙攣が起こりやすくなり、それが原因で症状が発生しやすくなります。現に今年の夏も急性腰痛の患者さんが多く来院されました。寒い冬の方が多そうですが、厳しい夏から終わりにかけてがこの症状は毎年多い気がします。
では、この場合は鍼灸はどう対応するのか。温灸をして身体を温めていきます。しかも腰ではなく腹です。ちょうどおへその下辺りにゆっくりと熱を加えていき気持ちの良いくらいで20~30分。これだけで治ってしまう患者さんもいるくらいで、いかにお腹の冷えが悪さをしていたかが分かります。
最後に、自分でお腹を温めることはできるので、症状の予防が出来たり、治りを促進する事が出来るかもしれません。食べ物、飲み物はもちろんカイロや湯たんぽなど火傷しないようにお腹を温めてみる事で、「夏の冷え」を撃退してみるのも良いのではないでしょうか。

ヘイセイ鍼灸治療院 shima

はじめまして

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今年6月に入職しました、古澤音羽(ふるさわ おとは)です。

私は陸上競技が好きで学生時代は選手として一生懸命取り組んできました。将来の事を考えた時に、選手のサポートができれば素敵だなと思い、柔道整復師を目指そうと思いました。
しかし、顧問の先生に鍼灸師の道も教えていただき、初めて知る世界に興味を持ちました。
そして、大学で東洋医学を学び、西洋医学とは異なった不思議な力のある鍼灸治療にどんどん魅力を感じ、たくさん勉強をして鍼灸師になることができました。

倉敷平成病院では西洋医学と東洋医学両面で患者さんに治療を行っていると知り、ここで働きたいと思うようになり入職できてとても嬉しいです。

ヘイセイ鍼灸院での私の目標は、患者さんの健康状態を理解し、それぞれに合った治療をしていき、患者さんの健康を心身共にケアしていく事です。そのために知識や技術をより多く学び治療に生かしていけるようにしたいと思っています。
最後に、優しい先輩方と協力し患者さんの力になれるよう努めていきたいと強く思っていますのでご指導のほどよろしくお願いいたします。

ヘイセイ鍼灸治療院 鍼灸師 F

顔面神経麻痺の鍼灸治療

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今回のブログでは、顔面神経麻痺の患者さんの症例を紹介します。

80代の女性で、12月上旬に右顔面神経麻痺になった方です。最初鍼灸院に来院された時には、「目を閉じられないこと、口の中に食べ物が残ること、右目に力を入れると、後頭部に痛みがあること、味覚がないこと」などを訴えられました。

東洋医学では、末梢性顔面神経麻痺は、主として陽明経(ようめい)の障害として捉えます。
風邪(風寒の邪)が陽明経に侵入して気血の運行を阻滞するために発症すると考えます。特徴として、突然に顔面の麻痺が発症します。このような場合手足の陽明経の経穴や「風」の付く経穴を選択して治療します。

主に曲池(きょくち)、手三里(てさんり)、合谷(ごうこく)、足三里(あしさんり)、豊隆(ほうりゅう)、太衝(たいしょう)、風池(ふうち)、風門(ふうもん)、地倉(ちそう)、頬車(きょうしゃ)、下関(げかん)などのツボを使って施術しました。

2、3回の治療で味覚がないことや後頭部の痛みは取れてきました。
その後も週1回のペースで約半年治療を続け、ほとんど日常生活に困らないほどに回復してきました。現在も顔の筋肉をもう少しつけるため治療は2,3週に1回のペースで続けています。

急な顔面神経麻痺に悩まれている方もいると思いますが、薬などの他に鍼灸も治療の選択肢の1つになるかもしれません。早めにご相談ください。

TR

 

ヘイセイ鍼灸治療院の診療時間を6月より一部変更します

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令和5年6月より、ヘイセイ鍼灸治療院の診療時間を一部変更します。

ご要望を多く頂いておりました、土曜日午後の診療を始めます。その分、月曜日の診療が第2・4のみとなります。
ご理解ご協力の程よろしくお願い申し上げます。

陽気が身体に及ぼす影響

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早いものでもう4月になり、新年度が始まりました。みなさまは元気にお過ごしでしょうか。
鍼灸院は変わらず元気に過ごしております。

さて、春から夏にかけて陽気がどんどん強くなり増していきますが、東洋医学ではこの「陽気」も身体にとって悪影響を及ぼす邪気として捉える事があります。
温かくて過ごしやすいのに何がいけないのかと思うかもしれません。しかし、油断していると大きな症状が出てきてもおかしくないのです。

例えば、頭痛や嘔吐、ふらつきなどこの時期ひどくなる方がいるのではないでしょうか。
陽気は上昇する特性があります。お風呂のお湯が表面だけ熱くなるのはイメージできるでしょうか?それと同じで、身体の気が陽気により上昇し、逃げ場を失ったり、処理できなくなると先ほどのような症状がでます。元気であればそういった状況に対して打ち勝つことができますが、弱っていたり、気力が落ちている際には、大きく影響を受けてしまいます。

では、鍼灸での改善方法ですが、上昇した気を下げてあげれば良いので足のツボや指先のツボなど頭から遠い所を治療する事が多いです。更に、陽気に耐えうるだけの気力を補ってあげる事も大切になりますので、そういった施術を行う事になります。

紹介した事は一部ですが、鍼灸院で対応できそうに無い症状も実は効果があったりします。
お困りの事がありましたら、鍼灸院に相談だけでもしてみてください。

shima

※画像:イラストAC

ヘイセイ鍼灸治療院 電話:086-427-6688

 

1年を振り返って

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もう2月も終わり、日中は暖かい日が増え、春が近づいてきていてますね。
私自身も、入職して約1年が経とうとしています。1年前は、国家試験が終わり鍼灸師として働き始めることを楽しみにしていたことを思い出しました。いざ働いてみると、今までで聞いたことのないような病気や痛みに悩んいる方もいらっしゃり、難しいこともありましたが、先輩方の指導の下治療を進めることができました。
治療見学にも約半年入らせていただき、先輩方の治療を見て勉強できたことが、鍼灸師として少し成長できた理由だと思います。
見学に入らせていただいた、患者さんにもとても感謝しています。
約1年を通して、様々な患者さんとの出会いがあり、温かく迎えて下さったので安心して働くことができました。
入職前から目標にしていた人の役に立ちたいという目標も少しは達成できたのではないかと感じています。
これからも、精一杯努力して、多くの方の治療に携わっていければと思っています。
今後ともよろしくお願いします。

ヘイセイ鍼灸治療院 鍼灸師 T

難治性腹壁の激痛に鍼灸で治験

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1年ほど前に、18歳の女子高校生が当鍼灸院に訪れました。病状を尋ねてみたら、かなり複雑な症例だと感じました。

主訴は発作的な左上腹部の激痛、既に8年間も続いてきました。
毎日早朝目覚めた時に発作しやすい。痛み出すと、身動きが取れず、声さえも出しにくい。2時間ぐらい痛みが続いた後、次第に緩解します。時に左腰部の強い痛みや激しい頭痛が現れることもあります。
川崎医科大学病院と岡山大学医学部病院に診療を受けましたが、すべての検査では明確な異常が見つからず、最終的に「前皮神経絞扼症候群」と診断されました。この痛みに対して、すべての鎮痛剤が効かず、神経ブロックや腹壁の神経切断術を受けても、症状の改善も見られなかった。かかっている先生がもう打つ手がないので、心療内科に紹介されました。

患者さんとその親は心療内科の問題ではなく、行っても効果が期待ではないと思って、ネットでいろいろ調べた結果、当鍼灸院に訪れました。

患者さんの既往歴として、1歳の時に腸重積で2回手術を受けたことがあります。5歳から11歳まで脊柱側彎症を矯正するためにコルセットをつけていました。一時不整脈がありましたが、来院時にすでに良くなりました。

発育状況も良好、精神と心理的な異常も見られません。飲食や排便にも異常なし、月経も普通に来ています。ただ冷え症が強く、手足だけではなく、身体全体も冷えると訴えています。普段、冷たい飲み物が多く、年中エイスクリームもよく食べています。

鍼灸医学の理論から考えれば、まず体内には寒の邪気があることは間違いなく、寒邪はしばしば疼痛を引き起こす主な原因になります。既往歴から考えれば、脊柱の側弯は、肌、筋膜、骨に関係し、肌は脾、筋膜は肝、骨は腎にそれぞれ関係し、腸重積は脾に関係しているから、鍼灸医学の理論で言えば、「肝腎不足、中寒脾虚」の「証」だと考えられます。

治療には、腹部のツボに置鍼した上、温灸を実施し、腰背部のツボに灸頭鍼を実施し、手足の肺経、大腸経、胃経、腎経、脾経、肝経から関連性が高いツボを選んで置鍼したり、単刺したりしました。同時に患者さんにできるだけ冷たい飲み物や食べ物を取らないように指導しました。

治療ははじめの頃に約2週1回で実施していました。3か月後、つまり8回目の治療後、数日間腹部の痛みはまったくなかった。これは最近あまりなかった経験なので、患者さんは希望を感じたのか、治療を受ける回数を増やして週1回にしました。

その後の6か月間に、症状は一進一退でした。その間に、私は古典文献を検索して、治療方法をいろいろ変って対応していましたが、病状は大きな変化が見られませんでした。患者本人やご家族、治療者の私も少し諦める気持ちになりましたが、しかし、患者さんは他に行くところなく、ここで治療を継続して行きたいと言いましたので、私も元気を出して一緒に頑張って行こうと決心しました。

転機はその1か月後に現れました。腹部の激痛が発生しない日は多くなり、今まで時に起きる激しい頭痛もほとんど起こらなくなりました。左腰部の痛みはまた現れますが、痛みの強さは前より弱くなり、我慢しやすくなりました。ちょうど、この時期に大学の入試があり、もし入試の日に痛みの発作があれば、大変困ると思っていましたが、結果的に入試日の体調は非常に良かったし、しかも希望している大学に見事に受かりました。結果報告を受けた私も、非常に嬉しく思いました。挫けずに努力した甲斐がありました。

治療を始めてから現在までちょうど1年と1か月になりました。
最近の1か月間に、痛みの症状は殆どありませんでした。このまま落ち着いたらいいなと患者さんも私もそう願っていますが、念のために、暫く治療を継続することにしています。

ヘイセイ鍼灸治療院 甄

 

命の門

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今年も残りあとわずかになりました、寒い日も続きますが皆さまお元気でしょうか。

なかなか寒さが厳しいので、元気が出てこないという方もいるかもしれませんね。

そんな時には、背中にある「命門(めいもん)」というツボが効果的です。さて、このツボですが腰の辺りにあり、左右両側にある腎臓のツボ(腎兪)の真ん中に位置しています。

命の門と名前の通り、生命エネルギーのまさに出入口となっていますので、例えば、今の季節に寒くて元気が出ない、身体が冷えるなどの症状に効果を期待してこのツボを使えます。

更に、ツボの位置が両腎臓のツボ(腎兪)の真ん中なので、東洋医学でいう「腎」と密接な関係があります。

腎気が弱ると腰、膝痛みが出やすくなる傾向にあります。冬の時期は腎と関りが大きいので、寒くなると足腰が悪くなる、といった症状が出やすくなるのはこのためです。

そこが弱った際によく使うのが命門というツボです。お灸をして温めてあげるのも効果的ですね。
最後に、命門というツボの名前がすごく効きそうでよね。、実際患者さんからの反応も良いツボなので毎日患者さんに使ってます!!
ツボの名前や由来も不思議で面白い、鍼灸の施術に興味がある方は今回紹介した「命門」の前に鍼灸の「門」をひらいてみませんか?

ヘイセイ鍼灸治療院 shima