カテゴリー別アーカイブ: 薬剤部

「キュービックスシステム」による医薬品の安全管理について

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新型コロナワクチン接種が始まった当初、ワクチンを保管していた冷凍庫の電源が落ちて廃棄することになったなど、医薬品の適正管理がニュースになった時期もありました。当院でもワクチン接種を実施したので、保管庫の温度管理や電源の状態など、接種が終わるまで何も問題が起こらないようにとドキドキしながら過ごしたのを覚えています。

当院では、2021年から保冷医薬品の管理に「キュービックスシステム」を導入しています。近年は、抗がん剤や希少疾患用医薬品をはじめ、保管温度や有効期限などについて厳格な管理が必要な高額医薬品が増加してきました。特に、モノクローナル抗体製剤などの値段の高いバイオ製剤が増え、病院経営や医薬品ロス削減の面でも、購入した医薬品が無駄にならないように細心の注意を払っています。加えて、患者さんに、安全管理の行き届いた製品を安心して提供できるよう、厳格なトレーサビリティを担保することも重要です。

「キュービックスシステム」とは、購入した医薬品の個装箱にRFタグが貼付されており、設置した専用保冷庫に格納され、常時遠隔監視することで、在庫や品質、入出庫状況をリアルタイムに検知、蓄積できるシステムです。医薬品の品質や在庫状況は全てポータルサイト上で確認され、消費された分の医薬品は自動発注される仕組みです。保冷庫の庫内温度も24時間365日を通して、コールセンター管理のもとにオンライン上でも監視されています。

月々の費用は発生しますが、医薬品を安全で高品質に保管できるだけでなく、医療従事者の働き方改革やタスクシフティングへの対応にも効果的と考えられ、薬剤師の医薬品管理に要する負担を軽減しつつ、より高度で専門的な業務にタスクシフティングすることで患者サービスや提供する医療の質を高める点にも大きな魅力があります。

今後も、ICTなどを有効に活用して、患者さんに管理の行き届いた医薬品を安全に提供できるよう取り組んでいきたいと思います。

薬剤部 いっちー

 

画像はイメージです:写真AC

外来患者さんへの院外処方箋が「銘柄処方」から「一般名処方」になりました

カテゴリー: お知らせ, 薬剤部 | 投稿日: | 投稿者:

本日3月1日(水)より、当院の処方箋の表記が変更し、「銘柄名処方」から「一般名処方」になりました。
処方箋の記載方法は変わりますが、調剤薬局で今までと同じ薬を受け取ることができます。

「一般処方」とは?

①処方箋には調剤される医薬品が記載されていますが、一般名(有効成分の名称)で記載して処方することを「一般名処方」といいます。
②厚生労働省が示している記載方法に準じて【般】+「一般名」+「剤形」+「含量」で記載されます。
※よく似た名称のお薬が多いため薬品の後に(先発品○○)と記載しているものもあります。

「一般名処方」のメリット

「一般名処方」で記載された処方箋では、有効成分が同一である医薬品が複数あれば、先発医薬品でもジェネリック医薬品でも、薬剤師と相談して選ぶことができます。
ジェネリック医薬品は先発医薬品よりも価格を安くすることができるため、患者さんの負担軽減や、国の医療費の節減につながります。

ご不明な点がございましたら受付までお声掛けください。

薬剤部 秘書・広報課

低血糖について~糖尿病療養指導士より~

カテゴリー: 糖尿病療養指導士, 薬剤部 | 投稿日: | 投稿者:

2023年も2月に突入し、寒い日が続いていますね。
今回は低血糖についてのお話です。
一般的に血糖値が70mg/dl未満になると低血糖といわれます。
主な低血糖症状は、冷汗、手のふるえ、顔面蒼白、動悸、頭痛、眼のかすみ等があり、重篤な場合だと意識を失うことや、痙攣がみられることもあります。

普段の血糖値がかなり高い方は、急に血糖値が下がることにより、70mg/dlより高い値でも低血糖症状が現れる場合があります。

低血糖を起こしやすい状態には、食事が不足した時(食事の時間が普段より遅れた、食事の量が少なかった、食事を摂らなかった、食欲がない、下痢をしている等)、アルコールをたくさん飲んだ時、過剰な運動をした時、薬を過剰に投与してしまった時、肥満が改善した時などがあります。

低血糖が疑われた場合には、普段血糖測定されている方はすぐに血糖測定を行い、血糖値と症状の関係を確認し、すみやかに対応することが大切になります。

低血糖が確認できれば、直ちにブドウ糖10g、砂糖であれば20gまたはそれに相当する糖質を含むもの(ジュースなど)を摂っていただき、15分以内に症状が改善しなければ、同じ対応を繰り返すようにしてください。

ここでポイントなのが、普段飲まれている薬がα-グルコシダーゼ阻害薬という分類の薬(ボグリボース・アカルボース)である患者様は、「砂糖」や「ジュース」ではなく「ブドウ糖」を摂るようにしてください。このお薬は消化管からの糖の消化・吸収を遅らせる働きがあるため、低血糖時にはブドウ糖でないと、血糖値の回復が緩やかすぎてしまうからです。
低血糖症状が改善した場合もすぐにかかりつけの病院を受診し、低血糖が起こったことを相談するようにしてください。

今回低血糖についてお話ししましたが、最も大切なことは低血糖にならないことです。薬は決められた通り服用し、規則正しい適切な時間に適切な食事・運動を行い、低血糖を起こさないようにしていきましょう。

参照:糖尿病療養指導ガイドブック

糖尿病情報センター

糖尿病療養指導士 薬剤氏MK

インフルエンザについて

カテゴリー: 薬剤部 | 投稿日: | 投稿者:

今年は新型コロナウイルス感染症だけではなくインフルエンザも流行してきているようで、岡山県でも1月6日にインフルエンザ注意報(流行シーズン入り※岡山県発表)が発令されています。当院でもインフルエンザの患者さんが増えてきているように感じます。そこで、インフルエンザの治療薬、予防薬についておさらいしようと思います。(投与量は体重や腎機能等によって調節される場合があります)

・オセルタミビル(タミフル):カプセル、顆粒
治療(成人):1回75mg1日2回、5日間
予防(成人):1回75mg1日1回、7~10日間

・ラニナミビル(イナビル):吸入
治療(成人):1回40mg、単回吸入(2キット)
予防(成人):1回40mg、単回吸入または1回20mg、2日間

・ザナミビル(リレンザ):吸入
治療:1回10mg、1日2回、5日間
予防:1回10mg、1日1回、10日間

・ペラミビル(ラピアクタ):点滴
治療(成人):1回300mg、単回点滴静注

・バロキサビル(ゾフルーザ):錠剤、顆粒
治療(成人):1回40mg、単回投与
予防(成人):1回40mg、単回投与

上記のように多種の薬剤がありますが、年齢や重症度、投与経路の点を考慮して薬剤が選択されます。医療機関によって取り扱っている医薬品は異なります。予防投与は「インフルエンザウイルス感染症を発症している患者の同居家族又は共同生活者である下記の者を対象」①高齢者(65歳以上)②慢性呼吸器疾患又は慢性心疾患患者③代謝性疾患患者(糖尿病等)④腎機能障害患者となっており、費用は診察代、薬剤代含めて全部が自己負担となります。予防投与は誰にでも適応となるわけではないので、インフルエンザを予防するにはワクチン接種が推奨されています。当院でも1月中は予約なしでインフルエンザのワクチン接種が可能です。

まだまだ寒い日が続きますが、引き続き手洗い、うがい、マスク着用等の基本的な感染対策をして、新型コロナウイルス感染症、インフルエンザに感染しないよう注意しましょう!

薬剤部

定期検診のABC分析で・・・

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いよいよ冬将軍到来の季節となりました。
寒い季節にぴったりな温かい“お鍋”
水炊き、すき焼き、もつ鍋、おでん、などなど
お鍋はシメまで楽しめて、ついつい食べすぎてしまうと
胃がもたれてしまいがちですよね。食べ過ぎには注意が必要です。

さて私事ですが、以前から胃の不調が続き前回の定期検診でABC分析を追加してみました。
結果は陽性でピロリ菌感染、その後の内視鏡検査では胃炎と診断されました。
ピロリ菌の感染経路は、口を介した感染や幼少期の生水摂取が大部分と考えられているそうです。ピロリ菌に感染してしまうと慢性胃炎や十二指腸潰瘍の原因となり胃がんとも
深く関わってしまう恐れがあるという事でピロリ菌の除菌療法を行いました。
除菌の方法ですが、初回の除菌治療を「1次除菌療法」といい初回が不成立の場合「2次除菌療法」を行います。まずは「1次除菌療法」です。
使用する薬剤は・タケキャブ・アモキシシリン・クラリスが朝夕セットで7日間継続内服をします。内服終了2ヶ月前後で「尿素呼気試験法」という呼気採取の検査を行い
いよいよ結果です。
除菌に成功しました!!
除菌成功後は、慢性的な胃痛が改善されお腹がスッキリしました。
とはいえ、胃炎の経過観察は重要なので今後は、1年に1回の内視鏡で定期検診を行う予定です。

クリスマスにお正月、美味しいご馳走が食卓を彩りますが食べ過ぎ・飲み過ぎには十分に気を付けて健康に新年を迎えたいですね。

薬剤部 w

コーヒーの効果について

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コーヒーは昔から「眠気覚ましの薬」等の医療目的で飲まれていた歴史もあり、今では様々な効能がコーヒーにある事がわかってきております。
コーヒーを1日に2、3杯習慣的に飲む人は、コーヒーを飲まない人と比べてガンになる割合が低い調査結果があります。20年間12万人を対象に調査した結果、コーヒーを習慣的に飲む女性は、コーヒーを飲まない女性と比較すると、心臓病による死亡率が約25%低く、その他の死因も約18%低いことがわかりました。

コーヒーというとカフェインですが、実は紅茶の方が含有量が多いのです。カフェインの過剰摂取が気になったら、紅茶からコーヒーに変えたほうが良いといえます。

コーヒーに含まれているカフェインは覚醒作用や利尿作用があり、眠気覚ましとしても尿を出してのむくみ改善にも効果があります。

歳を取るにつれて太りやすくなる、というのは年齢のせいでこの基礎代謝が落ちていることが原因であり、コーヒーのカフェインで基礎代謝が上がればダイエットの時に消費エネルギーが上げる事ができます。
ただし、カフェインも取りすぎれば毒であり、利尿作用が進みすぎて脱水症状が進んだり、不眠症の原因にもなります。
また、妊娠中の女性は赤ちゃんへの悪影響もありますので、カフェインも取り過ぎないようにしましょう。

クロロゲン酸はポリフェノールの一種であり、カフェインよりも豊富に含まれています。また、コーヒーのあの褐色な色合いや苦味、匂いの元ともなっている成分です。
クロロゲン酸の効能は胃の消化を助ける働きがあり、胃酸の分泌を促進させる働きがあります。胃の消化能力が落ちると、肥満や肌荒れやニキビの原因となり、腸にも有害物質がたまりやすくなって便の状態も悪くなりやすくなります。そのため、食後のコーヒーで胃の消化活動を助ける事で、肥満予防と美容を保つ事ができるのです。

タンニンにも抗酸化作用があり、体内にある活性酸素を除去して老化を防いでくれますし、口臭や体臭の原因である悪臭成分と結びつき、消臭効果があります。
また、「アセトアルデヒド」という二日酔いの原因である物質とも結びつく事で体外へ排出されやすくなり、二日酔いの回復にも効果があるとされています。ただし、タンニンの注意点として鉄分とも結びつきやすいため、貧血気味の方がコーヒーを何杯も飲んだりすると貧血が酷くなる恐れがありますので注意しましょう。

何事もほどほどの量にしておきましょう。

薬剤部 YS

インフルエンザワクチンについて

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10月も半分が終わり、寒い日が続くようになってきました。今年の冬は新型コロナウイルスに加え、インフルエンザも同時に流行するのではと言われています。

当院でも10月3日からインフルエンザの予防接種が始まりました。(高校生以上の方が対
象です。例年通り、事前の予約は受け付けておりません。ワクチンの在庫が無くなり次第終
了となります。)

近年は新型コロナウイルスのワクチンも増えたため、皆さんワクチン同士の接種間隔が気になるところかと思います。
昨年までは新型コロナワクチンとの接種間隔は2週間空けていましたが、今年度は厚生労働省より新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンは同時接種可能との通達がでているため、同日での接種が可能となっています。(同時接種は、単独で接種した場合と比較して、有効性及び安全性が劣らないとの報告があるとのこと。)
一方、新型コロナワクチンとインフルエンザワクチン以外のワクチンの同時接種については、これまで通り2週間は空ける必要があります。(現時点で安全性に関する十分な知見が得られていないため。)
しかし、怪我をした時の破傷風トキソイド等、緊急性のあるものについては、例外として2週間間隔を空けずに接種することが可能となっています。

インフルエンザワクチンを接種した場合でも、引き続き手洗い・うがい・マスク着用等、基本的な感染対策を続けることで、インフルエンザに感染しないよう注意していきましょう。

薬剤部 MK

参考:厚生労働省ホームページ

秋バテに注意

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9月になりましたが、まだまだ暑く感じる日が続いています。
8月の猛暑の頃にバテて体調が不良になることを「夏バテ」と言いますが、最近では、9月に入って秋の気配を感じる頃になって自覚する同様の不調を「秋バテ」と称するようになっています。
夏バテとは、8月の暑い時期に体力や食欲が低下し、なんとなく体がだるい・食欲がないといった不調があらわれる症状のことです。 しかし、涼しくなった9月下旬頃から、体がだるい・食欲がないといった夏バテに似た症状があらわれてしまうことがあります。 これを「秋バテ」と呼びます。

秋バテの原因として、夏に身体を冷やしすぎてしまったため、自律神経のバランスが崩れ全身の血のめぐりが悪くなり、秋になって疲れやだるさ・肩こりや体調不良となって表れてきます。その他にも秋は気象状況も変動しやすく、猛暑日により熱中症になる人や、急な気温低下で体が冷え、関節痛が悪化することもあります。さらに台風もあり、気温や湿度、気圧の変動により、体調をコントロールしきれないなど様々なものがあります。

秋バテの対策として
・気温や天候に合った衣服や空調などの工夫をする
・睡眠をしっかりととる
・シャワーだけでなく、湯船にしっかりとつかる
・冷たいものを摂りすぎない
・水分摂取を怠らない
・適度な運動をする
・バランスの良い食生活を心掛ける
などが挙げられます。自分にできることから始めてみましょう!

秋バテと思っていても、体調不良が長く続くようであれば別の原因がある可能性もあります。その時は我慢せず医療機関を受診するようにしてくださいね。

薬剤部 M

薬剤師になるまでの道のり

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今年は梅雨明けが早く、長い夏になる予想で、6月下旬から猛暑日が続き…
この先どうなることかと心配していれば、今度は7月中旬から梅雨に逆戻りしたかの様な大雨続き…
異常気象に振りまわされたひと月でした。

早いもので今年の4月で私も薬剤師4年目を迎えました。
みなさんは薬剤師になるまでの道のりをご存知でしょうか?

薬剤師になるためには薬剤師国家試験に合格する必要があります。
受験資格は、薬剤師法により6年制の大学(平成18年度から薬学部は6年制)で薬学に関する正規の課程を卒業した人に限定されています。そのため、薬学系の大学に入学し、6年間勉強し卒業する必要があります。
薬学部では、有機化学や無機化学など化合物に関する基礎的知識をはじめ、体内で薬がどのように作用するかといった知識、病気やその治療についても学びます。また病院と薬局で約5ヶ月間の病院薬局実務実習が行われています。
薬剤師国家試験は、例年3月に2日間の日程で実施されています。受験科目としては物理・化学・生物、衛生、薬理、薬剤、病薬・薬物治療、法規・制度・倫理、実務となっています。
薬剤師国家試験に合格すると、申請により厚生労働省の薬剤師名簿に登録され、厚生労働大臣から薬剤師免許が与えられます。
卒業後の進路としては病院・薬局などの医療機関だけでなく、医薬品・化粧品などのメーカー、医薬品販売業、医療・衛生行政官庁、教育機関などがあります。

医療機関だけでなく、様々な分野で薬剤師が活躍しています。
薬剤師の仕事について少しでも興味をもっていただけると幸いです。

薬剤部 MM

参考:岡山県薬剤師会ホームページ

そもそもウイルスってなんだっけ?

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微生物とは、文字通り、通常肉眼では見ることの出来ないような微小な生物であり、細菌・真菌・藻類・原生生物(アメーバやゾウリムシなど)・ウイルス(※)など多種類の生物が含まれます。
ウイルスは、他の微生物とは大きく異なり、細胞壁・細胞膜・細胞質・核を持っておらず、大きさは20~300nmととても小さい微生物です(人間を地球とすると、ウイルスはネズミぐらいの大きさになります)。

ウイルスは、遺伝情報を担うウイルス核酸(DNAかRNAのどちらか一方)を中心にして、その周囲がカプシドと呼ばれるタンパク質の殻で包まれたような構造をしています(ウイルスの種類によっては、カプシドの外側にエンベロープと呼ばれる被膜が存在します)。
したがって、自分が生きていくために必要な材料が完全には備わっていないため、生きた細胞の中に寄生して、その細胞から不足している機能を補ってもらうことで、初めて増殖することができるのです。

ウイルスの増殖は、①吸着(ウイルス粒子が細胞膜の特定の部位に付着する)→②侵入(ウイルス粒子が細胞内に入り込む)→③脱殻(核酸が細胞質内に放出される)→④素材の合成(核酸やカプシドタンパク質、エンベロープが生合成される)→⑤ウイルス粒子の組み立て→⑥細胞外への放出という6つの過程を経て行われます。
1個の細胞に1個のウイルス粒子が感染し、この6つの過程で増殖するのに要する時間は、約10時間前後と言われており、産生されるウイルス粒子は数百~数千個とも言われています。そのため、感染したばかりなど日数が経っていない場合には、ウイルス粒子の量が検査で検出できる下限未満のため「陰性」と判定される可能性があるので注意が必要です。

簡単にまとめると、ウイルスは比較的単純な構造を持った非常に小さい微生物で、自身のみでは増殖できないため、生きた細胞に寄生し増殖するという特徴を持ちます。
この「単純な構造」であること、「生きた細胞に寄生する」ことが、抗ウイルス薬の開発をより難しくしているのです。

※ウイルスは、生物の定義の一つである「代謝を行う」を満たさないため、厳密には生物とは言えませんが、微生物の一つとして扱われることが多いです。

参照:シンプル微生物学

薬剤部 N.H