カテゴリー別アーカイブ: 薬剤部

良薬口に苦しとなることもあり

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私事ですが、先日いちご狩りに行ってきました。
いちごにはビタミンCが豊富に含まれており、4~5粒食べれば1日の必要量の半分をとれるともいわれています。
また、視力回復効果のある赤い色素アントシアニンや、整腸作用のあるペクチンも含まれています。
甘くて美味しいうえに、健康にも良いいちご。お好きな方も多いのではないでしょうか?

いちごと言えば、お薬の中にいちご風味で甘味のあるものがあります。

フロモックス小児用細粒というお薬です。

このお薬は抗菌薬で、一般的には錠剤の形で処方されますが、
小さなお子さんや嚥下機能が低下したご高齢の方には細粒が処方されることがあります。
抗菌薬の中でも、膀胱炎から皮膚の感染症まで幅広い最近感染症に効果を示す上に、小児にも安全性が高いことから、使用頻度が高くなっています。

そんなフロモックス小児用細粒ですが、時として苦みを呈することがあります。

例えば、
・スポーツ飲料で服用する
・乳酸菌飲料で服用する
・つぶしたり、溶かしたりして服用する

こういった方法で服用すると、お薬にほどこされているコーティングがはがれてしまい、お薬自体の強い苦みが現れてしまいます。
小児の薬嫌いの原因になるので注意が必要ですね。

フロモックス以外にも、服用の仕方によっては苦みを感じたり、お薬の作用が強まったり弱まったりすることがあるので、
お医者さんや薬剤師に指導された通りにお薬を服用するようにしましょう。

薬剤師 N.H

市川大介薬剤部長が「薬学と私」に掲載されました

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公益社団法人日本薬学会が運営するサイトの「薬学と私」のコーナーに、当院市川大介薬剤部長が掲載されましたので、ご紹介します。
昨秋に原稿依頼を受け、執筆されたそうです。是非ご一読下さい。

サイトはこちらです。

※薬学と私:「幅広い学問分野・スコープと多様な人材が結集」している日本薬学会。薬系大学を卒業後の進路は、薬剤師や研究者に限らず多岐に渡ります。様々な分野で活躍中の方々に薬学とキャリアについて体験談を語っていただきます。現役の薬学生、あるいは薬学の路を歩もうとしている高校生が、固定観念に捉われず未来の選択肢を拡げられるようにと願って、本コーナーが企画されました。  とかく「夢がない」「希望がない」「やりたい事が分からない」という現在の若い人たちに、薬学界の先人たちからの熱いメッセージを通し、「薬学には,多くの夢があり魅力ある世界であること」を伝えていきたいと思います。

秘書・広報課

褥瘡(じょくそう)について

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皆さん「褥瘡(じょくそう)」という言葉はご存知ですか?一般的には「床ずれ」とも言います。

医療に関わる仕事をしている方はなじみのある言葉かもしれませんが、今回は「褥瘡」の基本的な内容について紹介します。

褥瘡とは、寝たきりなどによって、体重で圧迫されている場所の血流が悪くなったりすることで、皮膚の一部が赤い色味をおびたり、ただれたり、傷ができてしまうことをいいます。

■なぜ褥瘡ができるのか?
私たちは普段の生活の中で、寝ているときは寝返りをうったり、長時間椅子に座っているときは動いたりして、同じ場所に圧がかからない動作を自然と行っています。しかし自分では動くことができず長期間寝たきりの方は、体重で長い時間圧迫された皮膚の細胞に十分な酸素や栄養が行き渡らなくなり、「褥瘡」ができてしまうのです。

■褥瘡ができやすい場所
骨が突き出した部位は強く圧迫されて、褥瘡ができやすくなります。褥瘡のできやすい部位は、寝ているからだの向きや姿勢によって違ってきますので長時間同じ体勢にならないよう注意が必要です。

■褥瘡を予防するために大切なこと
・体位変換…長い時間同じところの圧迫を避けるため、定期的に体の向きを換えることが必要です。
・褥瘡予防用具の使用…エアマットやクッションなど、体圧分散用具を活用します。
・栄養管理…バランスのよい食事を心掛け、栄養状態を良好に保ちましょう。
・スキンケア…皮膚への刺激や皮膚トラブルは褥瘡が発生する原因となります。

褥瘡(じょくそう)はそれほど身近ではない言葉かもしれませんが、見聞きする機会があればこの記事を思い出してみてください^^

薬剤部 S.N

「便秘の新薬『グーフィス』が誕生」

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新たに慢性便秘症を改善する薬『グーフィス』が誕生しました。
グーフィスは国内初の胆汁酸トランスポーター阻害薬です。

作用機序は胆汁酸性下痢が起こるメカニズムと似ています。
グーフィスは小腸での胆汁酸再吸収を抑制するため、
大腸への胆汁酸の流入が増え効果を発揮します。

飲み方は1日1回、食前に服用します。
食前に飲む理由は2つあり、1つめはグーフィスの作用機序に由来します。
グーフィスは胆汁酸の再吸収を阻害する薬剤のため、
食事の刺激により胆汁酸が放出される前に投与しておいた方が良いため食前に設定されました。

2つめは、グーフィスの吸収率に由来します。
朝食前投与と絶食時で比較したところ、朝食前服用時の最高血中濃度が絶食時の
約20~30%だったことが示されています。
グーフィスは血中濃度が薬効に影響しない薬剤なので、血中濃度が低く抑えられる食前に設定されました。

今まで多く使用されていた酸化マグネシウム製剤(マグミット)の長期投与による高マグネシウム血症、刺激性下剤(センノシドなど)の連用による耐性などが懸念される場合は
この機会にグーフィスへの変更に挑戦してみても良いかもしれません。

薬剤部 A

トローチの正しい使い方はご存じですか?

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まだまだ寒い日が続きますね。

みなさま、お風邪など召されていませんか?

恥ずかしながら私は最近かぜ気味で、喉の痛みに耐える日々です。

 

さて、みなさまはトローチをご存じでしょうか?

トローチとは、口の中で舐めて徐々に溶かしていくことにより、口や喉の細菌の増殖を防ぐ目的で使用されます。また、トローチは外用剤に分類されているため、トローチは内服しても効果を発揮しません。

 

◆トローチの効果を最大限に発揮するための注意点は以下のものになります。

注意点≫

・口の中でゆっくりと溶かす

※決してかみ砕いたり、飲み込んだりせず、出来るだけ長く口の中で溶かしてください。

・トローチが口の中で溶けたあと30分くらいは、水分を摂ったり、食べ物を食べたりしなない

 

また、トローチはドーナッツのように丸い穴が開いています。それは、長時間舐めている間に誤って飲み込んでしまっても、息が詰まらないようにという配慮のためです。

 

みなさまが今後トローチを舐める際に、今回のブログを参考にしていただけたら幸いです。
是非、トローチの正しい使い方を覚えておいてくださいね♪

 

薬剤部 S.K

スイッチOTC

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皆さんは「スイッチOTC」をご存じですか?

「OTC医薬品」とは調剤薬局や薬店、ドラッグストアなどで、処方箋無しに自らの責任で買うことができる医薬品のことです。
(OTC=over the counter カウンター越しにアドバイスを受けた上で購入できることを意味します)

「スイッチOTC」とは医療用(医師が発行する処方箋に基づいて薬剤師が調剤してから受け取ることのできる薬)から一般用に切り替えられた(スイッチした)薬をさします。医療用医薬品と成分が同じで、例えばロキソニンやガスター、最近ではアレグラやPL顆粒などがあります。

用するメリットとしては、

●医療機関が開いていない時間帯でも購入できることもある

●病院に行く時間や費用を抑えることができる

ことから、軽度の不調を感じた時の対処として利用できます。
しかし、主に症状を緩和する薬が多いので、数日間服用しても治らない場合は医療機関への受診をお勧めします。成分は同じでも薬の名前が異なる場合や複数の成分が配合されている場合もあるので、薬の重複や相互作用に気をつける必要があります。薬剤師に相談してうまく利用しましょう。

 

薬剤師  M

冬場の生活習慣病対策とコレステロール管理

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年末年始は比較的天気にも恵まれ、初詣に行ったり、家族や親せきとのんびり過ごしたり、福袋を買いに並んだりなど、充実したお正月を過ごされた方も多いことと思います。久しぶりに会った家族や親せき、友達などと楽しく食事する機会も多く、「少し食べすぎたかな?」という方も少なくないのではないでしょうか。今回は、「冬場の生活習慣病対策」ということで、コレステロールの話題を取り上げました。「コレステロールは動脈硬化の原因になる」「LDL値は低いほうが良くて、HDL値が高いと良い」「卵は多く食べても脂質異常症にならない」などと、理解されている方も多いと思います。「脂質異常症」を放っておくと、動脈硬化が進んで脳卒中や心筋梗塞のリスクが高くなります。

コレステロールは主に肝臓で作られますが、体内で作られる量の1/3相当は食物から摂取されます。通常は、コレステロールを多く含む食事をとっても、作られるコレステロール量が減って、体内のコレステロール値は一定に保たれます。コレステロールには、どちらかというと悪いイメージがつきまといますが、細胞を合成する材料となり、体内で合成されるホルモンや胆汁酸の材料ともなる、人体にとっては必要な物質です。コレステロールは、そのままでは血液に溶け込むことができず、「LDL」という粒子になって、血液の流れに乗って全身に運ばれます。つまり、「LDLコレステロール(悪玉コレステロール)」は、組織に運ばれる途中のコレステロールで、高すぎると血管壁に取り込まれて動脈硬化が進みやすくなり、心筋梗塞、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症などの合併症を引き起こします。一方、余ったコレステロールは「HDLコレステロール(善玉コレステロール)」として肝臓に戻されます。ですので、「HDL」が高いと、余分なコレステロールが回収されるということで、この数値は高い方が良いということになります。コレステロールの一部は、肝臓で胆汁酸となって十二指腸に排出され、その多くは腸で再び吸収され、また肝臓に戻るという循環もしています。こうしたバランスが乱れると「脂質異常症」ということになります。

「家族性高コレステロール血症」という遺伝的に発病するものもありますが、多くは、食べすぎや運動不足、肥満、コレステロールの多い食事生活などが背景となっています。第一の治療方法は、バランスの取れた食事と適度な運動です。薬物治療も年々進歩しており、「メバロチン(一般名:プラバスタチン)」が発売された1989年以降から、スタチン系と呼ばれる「HMG-CoA還元酵素阻害剤」というコレステロール合成を抑える薬が多くの方に処方され、高脂血症の治療は飛躍的に進みました。この他にも、肝臓での中性脂肪産生を抑制する「フィブラート系」、小腸からのコレステロール吸収を抑える薬、ニコチン酸製剤、EPA製剤なども使用されています。最近では、「家族性高コレステロール血症」に著効する「PCSK9阻害剤」という注射薬も発売されました。「脂質異常症」のタイプに合わせた薬物治療が選択できるようになっています。

最後になりましたが、タバコはHDLコレステロールを下げ、LDLコレステロールを酸化させ、血管を収縮させて血流を悪くして動脈硬化を進めます。他にも発癌リスクなど、人体への悪影響も報告されています。脂質異常症を治療中の方はもちろん、その他の方も、平成30年の節目に禁煙を始めませんか。気軽に生活習慣病センターにご相談ください。

 

参考: アステラス製薬ホームページ「なるほど病気ガイド(脂質異常症(高脂血症))」

https://www.astellas.com/jp/health/healthcare/dyslipidemia/

 

薬剤部 いっちー

飲めてない薬の残りはありませんか?

カテゴリー: 糖尿病療養指導士, 薬剤部 | 投稿日: | 投稿者:

先日、ある製薬会社が2型糖尿病患者のうち糖尿病治療薬(飲み薬)服薬中の患者約3000名を対象に、残薬(飲まずに残っている薬)に関する調査を実施しました。

その結果、

残薬あり」と回答した方・・・約33%

医師に残薬があることを申告していない方・・・約35% と多く、

 

患者さんが困っていることは

1位;薬の種類が多い(約26%)。

2位;1度に飲む量が多い(約22%)。

3位;タイミングを守ることが難しい(約16%)。 とのことでした。

 

さらに「病識・治療態度」と「生活スタイル・性格」に関する回答を分析して6つのタイプにわけたところ、糖尿病治療薬(飲み薬)の残薬が生じている患者には「楽観的思考」と「治療あきらめ思考」の2つの傾向がみられたそうです。

楽観的思考・・・自分は軽症で服薬管理は難しくないと考えておられる方

治療あきらめ思考・・・多忙なため服薬管理が難しいと、あきらめも感じておられる方

現代社会では不規則なライフスタイルなどが原因で、思い通りに治療できていないようです。医師は、患者さんが残薬の無いように指示通りに薬を飲まれていると判断したうえで血糖コントロールがうまくいっていない時には薬を増やしたり変更したりされます。悪循環に陥らないよう、指示通りに内服して頂くためには服薬回数や種類を減らしたり、薬を一包化したりといった対策も可能です。医療費増大や増税が叫ばれている今、お薬を無駄にしないよう、治療がスムーズに行えるよう医師や薬剤師にご相談ください。

 

糖尿病療養指導士(薬剤師) M

インフルエンザの予防投与

カテゴリー: 薬剤部 | 投稿日: | 投稿者:

吸入型インフルエンザ薬はイナビルとリレンザがありますが、当院ではイナビルが使用されています。

治療では10歳以上は1回40mg(2容器)、10歳以下は20mg(1容器)を単回投与で治療完了します。

予防目的では、治療と同じ単回投与と10歳以上は1回20mg(1容器)を2日間に分けて使用する方法があります。

予防効果は10日間あることが確認され、吸入当日から効果が発揮されます。

吸った瞬間咳込んでしまい、「容器の中の粉を吐き出してしまった!」「ちゃんと吸入できたかな?」と心配れる患者さんもいらっしゃいますが、目に見える白い粉は添加物(乳糖)で薬効成分は速やかに吸入され、容器の中身を半分吸入できていたら効果があるので大丈夫です。

ところで、インフルエンザの予防目的の場合、イナビルは誰でも簡単に処方してもらえるわけではありません。

イナビルを予防で使用することが認められるのは、原則としてインフルエンザ発症者と一緒に生活している方です。

また以下のような持病があり、インフルエンザ発症時の重症化などのリスクが高い方にも予防として処方されることが可能です。

・慢性呼吸器疾患または慢性心疾患がある方

・糖尿病などの代謝性疾患がある方

・腎機能障害がある方

・65歳以上の高齢者

ただし、イナビルを予防目的で使用する場合は保険診療としては適用されないため、全額自費になってしまうので注意してください。

益々寒さが厳しい季節となりますが、まずは、手洗い・うがいを基本にして、十分な睡眠、加湿、予防接種、人込みを避けるなどを意識しましょう。

薬剤師 F

西日本は骨折が多い?!

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“骨の密度が下がる病気「骨粗しょう症」が進むと生じやすい「大腿(だいたい)骨骨折」の人口10万人当たりの発生率を都道府県別に集計すると、中部から九州にかけての西日本で高かったとの調査結果を、大阪医大や近畿大の研究グループがまとめた。地域差は最大で2倍程度。食習慣の違いが影響している可能性があるといい、研究グループは要因分析を進める。”
(引用:毎日新聞2017年10月3日)

分析結果によると、男性では1位は沖縄県2位は長崎県…岡山県は8位、女性では1位兵庫県、2位は沖縄県…岡山は21位という結果でした。

なぜ地域によって違うの?
はっきりとした原因はわかっていませんが、食習慣の違いが影響している可能性が考えられます。具体的には、カルシウムの吸収を助けるビタミンDの不足やカルシウムの骨を造るのに重要なビタミンKの不足です。
★カルシウムを多く含む食品
:牛乳、小魚、大豆など
★ビタミンKを多く含む食品
:納豆、緑黄色野菜など
◎ビタミンKを多く含む納豆の消費量などの違いが関係しているのかもしれませんね(驚)
★ビタミンDを多く含む食品
:魚類、キノコなど

大腿骨近位部は、足の付け根の股関節に接する部分のことで、骨折すると寝たきりなど介護が必要な状態になる原因となることが多いといわれています。
適度な運動による刺激で、骨量を増やす効果が期待できます。骨密度が基準値以下の場合、お薬による治療が必要です。お薬では「骨が壊れるのを防ぐ薬」「骨を造る薬」などがあります。食事で十分にカルシウムビタミンを摂れない方に対してはそれらを補うお薬もあります。
骨を健康に保つためにも、普段からバランスの良い食生活と適度な運動を心がけていきたいですね^^
薬剤部 なか