カテゴリー別アーカイブ: 薬剤部

カフェインの摂り過ぎに注意しましょう

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先日、こんな記事を目にしました「カフェイン中毒、5年で101人搬送 若者中心に乱用?」
「カフェインを多く含んだ眠気防止の薬や清涼飲料による中毒で、2011年度からの5年間に少なくとも101人が病院に運ばれ、うち3人は死亡したことが、日本中毒学会の実態調査でわかった」というものです。「カフェイン」は医療用医薬品でもあり、「眠気、倦怠感、血管拡張性及び脳圧亢進性頭痛(片頭痛、高血圧性頭痛、カフェイン禁断性頭痛など)」で、医師が治療上必要と判断した場合に処方されます。

「カフェイン」は、アデノシンA1とA2A受容体の働きをブロックすることで脳神経系の覚醒を引き起こします。ノルアドレナリンが増えて血管を収縮させるので、脳の拡張に伴って生じる片頭痛などを改善する作用があります。SNRIや三環系抗うつ薬などと似た鎮痛メカニズムも考えられます。その他、心臓の収縮力を高める作用や、利尿作用もあります。「カフェイン」には、弱いながらも依存性があるので、摂取は適度にとどめなければなりません。

カフェイン入り製品を摂取している一番の理由は、「眠気が取れて覚醒があがる」で、夜勤や長時間労働などに眠気を防ぐ目的で購入されているケースが多いそうです。日本食品標準成分表では、100mLあたり、コーヒーには60mg、紅茶には30mg、抹茶には20mgのカフェインが含まれるそうです。最近はカフェインの入った清涼飲料「エナジードリンク」が若者によく売れており、「強強打破」、「メガシャキ」、「レッドブル」、「モンスターエナジー」などでは1本あたり80~150mgのカフェインが含まれます。「ファイト一発!」でお馴染みの「リポビタンD」にも1本あたり50mgの無水カフェインが含まれます。必要時に適量を摂取するのは問題ありませんが、強い効果を求めて複数本を短時間に摂取すると中毒につながります。カフェインの中毒量には諸説ありますが、短時間に250mg以上の摂取で焦燥感、神経過敏、興奮、不眠、顔面紅潮、悪心、頻尿、頻脈などの症状から現れ、高用量になるほど強い中毒症状が現れ、重篤なケースでは死に至る危険性があるとのことです。

これから夏休みを迎え、ドライブで遠出をしたり、帰省で渋滞に巻き込まれたり、眠気を抑えるためにカフェインが含まれた製品を使用するケースが増えるかもしれません。過労にならないよう適度な休息と睡眠を確保し、カフェインや医薬品に依存しない睡眠リズムを形成することが大切です。

薬剤部 いっちー

妊婦と薬

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「妊娠中に薬を飲んではいけない!」
なんとなくそう思っている方は多いと思います。確かに妊娠中の薬の使用は慎重にしたいものですが、すべて使用してはいけないわけではありません。また時期によって赤ちゃんに及ぼす影響も異なるので、正しい知識を持っておくことが大切です。

まず、妊娠2~4か月は赤ちゃんの体が形成されはじめるため、催奇形性において最も薬の影響が大きいとされます。

次に、妊娠5~7か月では赤ちゃんの重要な器官の形成は終わっており、催奇形性を引き起こす可能性は低くなります。しかし、薬によってはかえってこの時期から体の成長や機能に悪い影響をおよぼすことがあります。


妊娠8~10か月の妊娠後期になると、薬が赤ちゃんに移り、直接的な作用を受けやすくなります。この時期に薬がもたらす悪い作用のことを「胎児毒性」といいます。その代表的な例が鎮痛薬です。鎮痛薬には血管を収縮させる作用があり、新生児肺高血圧症の要因となるおそれがあります。鎮痛薬の中には一部の湿布薬も含まれるので注意してください。

妊娠中の方、また妊娠を考えている方は、薬を使用する前に、医師や薬剤師に相談してください。また、厚生労働省による「妊婦と薬情報センター」という妊娠中の薬に関して相談できる機関もあります。いざというときにこのような機関があることを知っておくだけでも心強いですね。

 

薬剤部 K.Y

インスリン製剤の夏場の保管についての注意

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いよいよ立夏も過ぎ、夏がやってきました。これからお出かけする機会も増えますが、インスリン製剤は、高温保管にならないように温度管理が大切です。インスリン製剤を使用されている患者さんは、夏場の保管について、もう一度おさらいしておきましょう。

使用中のインスリン製剤は室温30℃以下の室温で保管をしてください。未使用のインスリン製剤は、冷蔵庫で(冷気の吹き出し口付近を避けて、凍結しないように)、2~8℃で保管してください。もしインスリン製剤が凍結してしまった場合は、使用しないでください。

1. 高温保管になると、インスリンに異常(かたまり)が見られたり、懸濁製剤が混ざらなくなることがあります。卵を焼くと白くて固まるように、熱によりタンパク質が変性してしまうためです。特に自動車内部は高温になるので、インスリン製剤を自動車内に放置しないように気を付けましょう。海水浴やキャンプでも、高温にならないように注意してください。
2. 旅行などの際は、カバンの中に入れて持ち歩いて構いませんが、直射日光に長時間当てず、熱くならないように注意が必要です。夏の旅行など炎天下で長時間持ち歩く時は、冷蔵庫で冷やした保冷剤を、インスリン製剤に直接ふれないようにタオルで包み、いっしょに保冷バックに入れると良いでしょう。
3. 針はインスリンを注射するたびに新しい針をつけましょう。インスリン注射が終わったら、針をつけたままにせず、必ず針を外して、キャップをつけて保管しましょう。

普段は透明なのに濁っているインスリン製剤や、中に異常(かたまり)が見られるインスリン製剤は使用せず、新しい製剤を使用してください。予備のインスリン製剤が無い場合は、速やかに受診して新しいインスリン製剤の処方を受けてください。使用できなくなったインスリン製剤は、家庭ゴミとして廃棄をせずに医療機関に持参してください。

また、自己血糖測定用の測定チップ(グルテストセンサーなど)も高温には弱いので、高温で保管しないよう注意しましょう。インスリン製剤だけでなく、「ビクトーザ」、「トルリシティ」などのGLP-1製剤や、骨粗鬆症治療薬「フォルテオ」なども、夏場の温度管理には注意が必要です。今の間に、それぞれの注射製剤に関する注意をよくおさらいしておき、楽しい夏を迎えましょう。

糖尿病療養指導士&薬剤師 いっちー

湿布薬の処方枚数について

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「痛いところがたくさんあって湿布を出来るだけ多く貰えないかしら。」

以前であれば一度に10袋…20袋と処方されていた湿布薬ですが、2016年4月から処方枚数に制限ができました。

これは、1回の処方につき湿布薬は70枚までというルールです。なぜ、このようなルールが出来たのでしょうか。現状の問題点として、1回に70枚以上の湿布薬が処方されている患者さんの人数は月に30万人を超えていました。そこで、処方枚数の制限により年間数十億円の医療費削減が期待できるそうです。…数十億円って凄いですね!!!!!!!(◎-◎;)

そもそも湿布薬は肩こりや腰痛など汎用性が高く、家に常備しておいても困らないという理由から、必要以上に処方されてきたことが考えられます。このルールにより、医療費削減と併せて、医薬品の適正使用に繋げていきたいですね。

ただし、貼る場所がたくさんある場合や通院が困難等、細かい決まりはありますが、医師が必要と判断した場合は70枚以上処方が可能です。詳しくはお近くの薬局や医療機関にお尋ねください。

 

薬剤部 なか

花粉シーズン到来!抗アレルギー薬の新薬が登場

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今年の花粉は北海道と東北、関東を除くほとんどの地域で 昨シーズンと比べて飛散量がかなり多くなると予測されています。
みなさんは花粉症はお持ちではないですか? 本格的な花粉シーズンを迎え、抗アレルギー薬の市場も活況を呈しています。
昨年11月には「デザレックス」と「ビラノア」の2つの医療用の新薬が発売されました。 抗アレルギー薬といえば、眠くなりやすいといった副作用がありますが、 この2つの新薬は眠くなりにくい抗アレルギー薬とされています。
また、今年2月にはスイッチOTCの「クラリチンEX」が発売されました。
「アレグラ」や「アレロック」といった大型製品には後発医薬品が参入し、 市場構造にも大きな変化が訪れた抗アレルギー薬。 これから必要な方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。 今シーズンもしかして?と感じたら早めの受診をオススメします。

薬剤部 S

薬の味や見た目

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薬はきっちり飲みたいものですが、実際に毎日飲み続けるのは大変なことですよね。うちの実家のおばあちゃんの場合は薬を手にとってからもなかなか飲む気になれず「これは何の薬?」「便秘の薬?」「これが薬?」「飲まんでええように思うけどな~」「で何の薬?」と質問を繰り返し、内服するまでにかなりの時間がかかります。
そんなおばあちゃんの下剤が先日ピコスルファートナトリウム内用液(液剤)に変更になりました。ピコスルファートナトリウム内用液はコップ1杯程度の水に5滴とか10滴とか薬を垂らして飲むものですが、いつもなかなか薬を飲まないおばあちゃん、これをスッと飲み干してしまったのです!!!あまりにもスムーズでビックリ!聞いてみると甘味がありおいしいとのこと。コップに入った状態で渡されたので見た目にも「薬」という感じがしなかったのも良かったのでしょうか。

これまで高齢者では嚥下機能低下の観点から「飲み込みやすさ」を考えることが多かったですが、小児だけでなく高齢者でも「味がおいしい」とか「見た目が薬っぽくない」ということが服薬介助をこんなにも楽にすることがあるのだ!と感じた瞬間でした。

水なしで服用できる口腔内崩壊錠(OD錠)や散剤、特にジェネリックのメーカーでは味が工夫されたものが増えてきているようです。
今後も飲みやすい薬が増えることに期待したいと思います。

薬剤部 こだ

ぐっすり眠れてますか?

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suimin_woman皆さん、夜はぐっすり眠れていますか? 高齢になると、深い睡眠の時間が少なくなり、夜中に何度も眠りが中断される『中途覚醒』や、朝早くに目が覚めてしまう『早朝覚醒』に悩まれている方も少なくありません。
睡眠時間が短くなっても日常生活において支障がない場合はとくに心配する必要はありませんが、昼間眠くなるのは困りますね。 2004年のデータになりますが、睡眠薬を服用している割合は年齢が高くなるにつれて多くなり、20代では2.6%なのに対して40代では6.8%、60代では12%、70代では19.2%、80歳以上では24.8%となっています。
睡眠薬は大きく分けて、ベンゾジアゼピン系、非ベンゾジアゼピン系、バルビツール酸系、メラトニン受容体作動薬、オレキシン受容体拮抗薬などがあります。 薬は肝臓や腎臓で分解されて、体の外に出されます。高齢者では若い人に比べて、薬の分解能力が落ちるので、若い人と同じ量でも血液中の薬の濃度が高くなる傾向にあります。20161018
睡眠薬の濃度が高くなると、薬が効きすぎて日中も眠気が取れないことや、体に力が入らなくなって転び、骨折してしまうリスクもあります。 特に、夜間のトイレ移動は転倒の危険が高いので要注意です! このようなリスクを防ぐ上で大切なことは、正しい用法用量を守ることです。
もし、薬を飲んでも眠れない場合は、自己判断で追加せず、医師や薬剤師に相談してみてください(^^)♪

薬剤部Y.F

甘酒は飲む点滴

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drink_amazake甘酒は「飲む点滴」と呼ばれるように、様々な栄養素が含まれています。
ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、
食物繊維、オリゴ糖、システイン、アルギニン、アミノ酸、ブドウ糖
今では冬に飲むイメージが強い甘酒ですが、江戸時代はまだ栄養豊富な食べ物が少なかったため「夏バテ予防」として庶民に親しまれていました。そのため甘酒は俳句の夏の季語になっているそうです。ご存じでしたか?

甘酒は大きく分けて「酒粕ベースの甘酒」と「麹ベースの甘酒」の2種類に分類されます。酒粕ベースの甘酒はミネラルが少なく、アルコールが残っており加糖して甘さを出しています。一方、麹ベースの甘酒は蒸したお米を麹で発酵熟成させて作ります。こちらはアルコールが含まれておらず米のデンプンが分解されてブドウ糖となるため甘みを感じます。

甘酒の効果についてご紹介します。
① 甘酒はカロリーが高そうなイメージがありますが、実は白米の半分程度と低カロリーで、脂肪分もほとんど含まれていません。食事の30分前やおやつ代わりに麹ベースの甘酒を少量飲むとダイエットの補助になるそうです。
② 発酵食品の一つで、植物性乳酸菌とオリゴ糖が腸内環境を整えて腸の働きを活発にして便秘を解消する効果が期待出来ます。
③ 肌の保護や保湿を促し、髪の毛や爪の生成に必要なビタミンB群が豊富。
④ 麹に含まれる「コウジ酸」はメラニンの生成を抑制して「シミ」や「くすみ」を防ぐ作用があります。
⑤ アミノ酸は新陳代謝を活発にするので、老廃物を排除して肌荒れやにきびに効果があります。
⑥ 麹ベースの甘酒はアルコールを含まず、ビタミンB6や葉酸が含まれているので妊娠中のつわりや便秘にも有効とのこと。甘酒を温めて飲むと体の冷えを解消し母乳を出しやすくするそうです。snow_globe_snow_dome

甘酒は低カロリーですが飲み過ぎには注意が必要です。麹ベースの甘酒を選び、1日コップ1杯までとし、数回に分けてゆっくり噛むように飲みましょう。冬の寒い時期だけではなく1年を通して飲み続けることでより効果が発揮されます。

今まで甘酒が苦手だった私ですが、麹ベースの甘酒を作って豆乳や焙じ茶と混ぜて毎日飲むようになりました。調べると様々なアレンジレシピがあるようです。食事量が減っている方にも「飲む点滴」いかがでしょうか。

薬剤師&NST専門療法士 M

 

インフルエンザ予防について

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%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%95%e3%83%ab%e3%82%a8%e3%83%b3%e3%82%b6%e3%81%ab%e6%b3%a8%e6%84%8f毎年のようにインフルエンザ対策のシーズンがやってきました。10月から、インフルエンザワクチン予防接種がスタートし、病院職員のワクチン接種もほぼ完了しました。インフルエンザ対策の今年のトピックスは、吸入型インフルエンザ治療薬の「イナビル」について、①小児への予防効果が適応追加されたこと、②成人での予防投与について治療と同じ1日投与法が追加されたことかと思います。

インフルエンザは、インフルエンザウイルスを病原とする気道感染症ですが、一般のかぜ症候群に比べて重症化しやすいのが特徴です。国内では一般的に11月下旬頃から発生し、1~3月頃に患者数が増加して4月頃に終息します。インフルエンザが大流行する年は、インフルエンザ死亡者数と肺炎死亡者数が増加し、さらに循環器疾患などの慢性基礎疾患による死亡者数も増加することが明らかになっています。特に高齢者は影響を受けやすいので、肺炎による死亡リスクを減少させるために、インフルエンザワクチンだけでなく、肺炎球菌ワクチンも接種しておくことが推奨されています。

過去に、A型インフルエンザは数年~数十年ごとに世界的大流行をしてきました。新しい亜型ウイルスの出現によるもので、1918年の「スペインかぜ(H1N1)」、1957年の「アジアかぜ(H2N2)」、1968年の「香港型(H3N2)」、1977年の「ソ連型(H1N1)」などが知られています。インフルエンザは空気感染するような感染力の強いウイルスではなく、飛沫による接触感染対策を徹底すれば感染の拡大を防ぐことができます。インフルエンザ流行時期には人込みを避け、やむを得ない場合にはマスクを着用すること、外出後のうがいや手洗いを励行することなども予防対策になります。適度な湿度を維持することでウイルスが増殖しやすい環境を避け、感染者が触れてウイルスが付着した可能性のある設備や家具などに触れた後は、口や鼻、食べ物に触れる前に手洗いしてウイルスを除去し、ウイルスを体内に取り込まないことが重要です。インフルエンザウイルスの除菌には通常の消毒用アルコールで充分です。

最大の予防策とされるインフルエンザワクチン接種は、感染や発症そのものを完全には防御できませんが、重症化や合併症の発生を予防する効果が証明されています。高齢者にワクチン接種すると、接種しなかった場合に比べて死亡リスクを5分の1に減らし、入院するリスクを2~3分の1に減少させると期待されます。昨年度からは、A型2種類、B型2種類の亜型ウイルスに対する4価ワクチンに改良されました。ワクチン接種による抗体価の上昇には3週間程度かかります。また、過去にインフルエンザと接触した機会の少ない小児では2回接種することにより抗体価がさらに上昇します。インフルエンザが流行してからワクチン接種しても、充分な抗体価が獲得できていなければ充分な効果が得られません。ワクチン接種を考えている方は、年内にワクチン接種されるのが良いと思います。

また、2004年に「タミフル」の内服予防投与が適応承認されました。インフルエンザ発症者との接触から48時間以内に「タミフル」を服用することで、薬を服用している期間中はインフルエンザウイルスによる感染リスクを減少できますが、「タミフル」による予防効果は薬剤を服用している一時的な期間に限られるので、やはりワクチン接種が推奨されています。また、吸入型インフルエンザ治療薬の「イナビル」も予防適応があり、今年から小児への予防適応が追加されました。また、「イナビル」による予防投与では、インフルエンザ罹患者との接触から48時間以内に、治療と同じ1日吸入(成人では1日に2キットを吸入)でも一定期間の予防効果が得られます。

薬剤師 いっちー

向精神薬(こうせいしんやく)についてのおはなし

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向精神薬とは?
向精神薬(こうせいしんやく)は、中枢神経系に作用する薬で、生物の精神活動に何らかの影響を与える薬物の総称です。依存性や乱用の恐れがある医薬品は、「向精神薬」に指定されており、取扱いに関する規定が設けられています。現在、「気分安定薬」「睡眠薬」「うつ病治療薬」など数多くの種類が向精神薬に指定されています。

さて、最近では、エチゾラム(商品名デパス他)とゾピクロン(商品名アモバン他)が向精神薬に20161018指定されました。(平成 28 年 10 月 14 日施行)
エチゾラムとゾピクロンが今回指定された理由として、これらの薬は依存性があると国が判断したためです。(国立精神・神経医療研究センターなどが精神科医療機関を対象に行った「全国の精神科医療施設における薬物関連精神疾患の実態調査」の結果も踏まえて決められたようです。)

~具体的に何が変わるの?~
○処方できる日数が30日まで
○輸入禁止
○医療機関では誰もいないとき鍵の掛かる引き出しに入れて管理が必要
○許可なく人に譲り渡すと法律違反になる
などなど…多くの規制があります。また、高齢者がこれらの薬剤を過量に服用すると、ふらついて転びやすくなったり、酒に酔ったような状態になったりする恐れがありますので注意が必要です。

薬剤師としては、今回の向精神薬指定を受けて、患者さん一人一人に適した薬剤の提案や医薬品の適正使用を推進していきたいと思います^^
くれぐれも患者さん自身の判断で薬の量を調整しないようにしてくださいね。どんなお薬でも、決められた用法用量は守って正しく服用することが、とても大切です♪お薬に関する相談はお近くの薬剤師へ~^^

薬剤部 なか