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カルシウムスコア測定(心臓CT検査)について

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カルシウムスコアとは、心臓を栄養する動脈である冠動脈の石灰化を測定するCT検査です。
石灰化とは、動脈硬化が起こった血管の内壁にカルシウムが沈着した状態の事です。

この石灰化は心筋梗塞の発症リスクを予測する一つの因子となり、石灰化が多いほど、動脈硬化も多く、心筋梗塞を起こすリスクも高くなるという訳です。
この検査の目的は冠動脈が狭くなったところを把握するのではなく、将来起きる心筋梗塞等の心事故を予測したり、体全体の石灰化を把握することです。

撮影は心臓の動きに同期して撮影するため、心電図計測用の電極を胸に4ヶ所貼り撮影を行います。その画像を基にワークステーションという装置で解析を行います。
結果は数字で出るので客観的に評価ができます。

この検査の特徴は、血管撮影のような造影剤を使用せず、さらに被ばく量も少なく、検査時間も5分程度で比較的簡便に撮影することが可能な点です。

胸の痛み・しめつけ等の症状がある方や糖尿病・メタボリック症候群・高血圧・高コレステロール・喫煙者などの方は検査を受けてみてはどうでしょうか。

ここから、放射線技師なりの技術的なお話をします。
心臓を栄養している血管を撮影する訳ですが、その血管は心臓とともに絶えず動いています。その血管をブレ無く撮影するには特殊な方法を用います。
まず、先ほどの心電図の波形から一番動きの穏やかなタイミングを見極めます。
そのタイミングは心拍数によって2もしくは1ヶ所あります。
心拍数65を境に低ければ2、それ以上では1ヶ所存在します。
もちろん心拍数が低いほどタイミングを合わせやすくなります。
その心拍数65以下の2ヶ所のタイミングの中で一番動きの穏やかで時間の長いポイントは、脈と脈の間の75%あたりに存在する拡張中期と呼ばれるところです。ここが一番撮影に適したポイントになります。
心拍数が早い場合はその拡張中期がなくなり収縮末期と呼ばれる心臓が一番しぼんだ状態のところが唯一の撮影ポイントになります。ここは動きの穏やかな時間が短くブレ易くなるので注意が必要です。
この検査では心拍を下げるような薬を使わないのでどこを狙うか見極めが重要となります。
さらに撮影方法も、被ばくは少ないが高心拍に弱いもの、被ばくは多少増えるが高心拍に強いものがあり、その都度適宜選択しています。
あと、一番重要な事、それは息を止められるかという事です。
15秒程度ですが確実に息を止めないと呼吸によるブレはどうにもなりません。
もし、止められない場合は、心電図との同期をせず短時間で撮影をできる方法で行います。カメラで言うとシャッタースピードを短くすると止まって見えるのと同じ原理です。

以上ですが、この検査は心臓CTとしては比較的簡便な部類にはなりますが、撮影側としては心拍数が低いことを期待しつつ、思案しながら撮影を行っています。

 

放射線部 とんかつ

コロナ下での乳がん検診

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このところコロナウィルスの波も小康状態を保っており、岡山でも感染者ゼロの日が出てきています。クリスマスを控え、街も昨年に比べにぎやかなようです。ただ、新しい株の出現もあり、まだ収束までには時間がかかりそうです。

乳がん検診の世界においても、2020年度は受診者の減少がみられ、がんの発見が遅れることが危惧されています。やはりリスクを避けるために検診による外出を控えておられる方もいらっしゃるのだと思います。感染拡大当初はウィルスの性質がよくわからなかったので検診も一時休止していた時期がありましたが、現在は学会からの対応の手引きも出され、安全に検診が受けられるような体制になっています。

当院でも日本乳癌検診学会から出されている“乳がん検診にあたっての新型コロナウィルス感染症への対応の手引きVer.2.1”に則り、マンモグラフィに携わるスタッフにおいては
①就業前の検温
②マスク・ゴーグルの着用
③検査終了ごとの手指消毒
④検査終了ごとに受診者の皮膚が接触した部位の消毒を行い、安心して検査を受けていただける体制を整えております。

乳がんは早期発見で10年後の生存率が9割以上のがんです。また自分で触って発見することができるがんです。
検診を受けることに加え、ブレスト・アウェアネス(乳房を時々意識して、以前と変わりないか確認する習慣)によりご自分の乳房を気にして変化に早く気付くことで、病気の早期発見・早期治療につながります。乳がんにわずらわされる方が少しでも減るよう、これからも安心・安全・質の高いマンモグラフィ検診を提供していきたいと思います。

※昨年のブログでも乳がん検診について記しています。よろしければご覧ください。

放射線部 Y.Y

睡眠の質の向上

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朝晩の気温が下がり、周りのイチョウやもみじが綺麗に色づいてきました。日中との寒暖差あっての紅葉ですが、今年は暑い日が長かったこともあり秋が一気に進んだ様に感じます。体調崩されていませんか?

段々寒くなってくると朝布団から出るのが嫌になりますよね。みなさんはきちんと寝れていますか?寝つきが悪かったり、眠りが浅くて何度も目が覚めてしまうなど睡眠に関する悩みを持たれている方も少なくないと思われます。私自身もよく寝れていないと次の日なんだか体調がすぐれません。適切な睡眠時間は6~8時間が目安とされていますが、1人1人の体質や生活内容で大きく異なるため、自然に眠れて日中眠くて困ることがない程度の時間を目安にするといいそうです。
睡眠の質を上げる方法を調べてみました。

①起床・就寝時間を固定する
平日、休日問わずできるだけ同じ時間がポイント。

②朝に日光に浴びる
起きてすぐに太陽光を浴びることで体内時計が調整され朝がきたと認識できるようにな  る。

③入浴をする
入眠の90分程度前に入浴する。

④適度な運動をする
入眠の3時間ぐらい前を目安にして運動する。

⑤ストレスをためない
ストレスがたまってしまうと自律神経のバランスが崩れて夜も交感神経が優位になってしまい入眠しにくくなる

⑥寝る2~3時間前までに食事を終えている 
胃腸が休まらず深部体温も下がらなくなり、睡眠の質が低下する。

⑦寝る前にカフェインやアルコールは摂らない
カフェインには覚醒作用があり、アルコール摂取は眠りが浅くなる。

⑧リラックス効果のあるアロマや音楽を取り入れる
例えばラベンダーやカモミールといったリラックスできる香りのものが挙げられる。

⑨部屋を暗くする
間接照明などの暖色系の明かりにする。

⑩寝る前に画面を見ない
スマホやテレビ・パソコンの画面からは脳を覚醒させるほどの強い光が出ているため寝る1時間前以上は見ないようにする。

 

などいろいろありますが、もし参考になることがあれば是非実践してみてください。

放射線部  tomo

参照:ビーナスベッドのライブラリー・NHK健康ch

冬のかくれ脱水に要注意、水分補給を適切に

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10月になりだんだんと涼しい気候になってきましたが、上旬は真夏のような汗ばむ陽気の日が多かったように思います。暑い季節は熱中症にならないように水分補給をしっかりしていた方も多いと思いますが、これから来る寒い冬も乾燥による水分不足に注意しなくてはなりません。

成人の場合は体重の約60%、65歳以上の高齢者の場合は約50%を水分が占めています。この体に含まれる水分のことを「体液」と呼びます。体液が全身を循環することで、体に必要な酸素や栄養分が細胞に運ばれ、不要な老廃物は尿として排出されます。また、体温が上がった時に汗を出して体温を一定に保つのも体液の重要な役割です。

暑さによる大量の発汗、病気になった際の下痢や嘔吐、水分補給の不足により体内の水分バランスが崩れ、様々な体の不調を起こしやすくなります。さらに秋から冬にかけては「乾燥」により体液が失われやすい傾向にあります。また、暑い夏に比べると喉の渇きを感じにくいため水分補給がおろそかになりがちです。このように知らず知らずのうちに体液が失われ、自覚のないまま脱水症状に陥ることを「かくれ脱水」といいます。
症状を進行させないために脱水のサインに早く気がつくことも大切です。喉が渇く、尿の色が濃くなっている、風邪など病気でないのに37℃前後の微熱がある、高齢者であれば皮膚の乾燥、つや・ハリがなくなる、便秘がひどくなるなどの症状を見逃さないようにしましょう。

冬のかくれ脱水を防ぐ基本はこまめな水分補給と室内の乾燥対策です。1日1.5リットル程度を2~3時間おきに水分をとる習慣をつけましょう。就寝中も汗をかき体液が減っているので、朝起きたときにコップ1杯の水を必ず飲むようにしましょう。また、食事からも水分を摂取するので朝食もしっかりとるようにしましょう。水分補給と同時に乾燥から身を守り水分の蒸発を防ぐことも大切です。加湿器を使う、定期的に換気をするなど乾燥対策もあわせて行ってください。


体調の変化を見逃さずしっかり水分を取って寒い季節も健康に過ごしていきましょうね。

放射線部 T.F

紫外線と放射線

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9月になり、少しずつ涼しくなり過ごしやすい日も増えてきました。
秋の紫外線は夏ほど強くはないですが、9月は初夏と同じくらいの紫外線量があるそうなので外で過ごす時間が長くなる秋も紫外線には注意が必要です。
紫外線は太陽から放出される目に見えない光で、電磁波の一種です。そして、レントゲン写真やCT検査などで使われるX線などの放射線も同じ電磁波です。
紫外線と放射線は同じ電磁波の仲間で、どちらも浴びると体に良くないというイメージがあると思います。この2つの違いや身体への影響についてお話したいと思います。

紫外線
紫外線は放射線よりも波長が長く、体内を通り抜けることができず、皮膚で止まります。皮膚で止まるので皮膚を傷つけ、これが日焼けやシミなどの原因になります。日焼け止めやUVカット効果のある衣服などで直接皮膚に当たらないよう、自分で対策することが必要です。

放射線
放射線は紫外線よりも波長が短く、体内を通り抜けることができます。体に放射線を受けることを被ばくといいます。放射線が体内を通り抜ける時に細胞を傷つけ、組織や臓器に悪影響を及ぼします。
病院の診断で使用するX線は体内を通り抜けるという性質を利用して体の中の写真を撮ります。医師が必要だと判断した場合に、最適な画像が得られる最小限の量のX線を必要な部分にのみ照射します。検査のための放射線量は、身体に影響が出ると言われている量よりはるかに少なく、不必要な被ばくをしないよう私たち放射線技師が日々気を付けて検査を行っています。

目に見えないものが体に悪影響があるというのは理解し難く、わからないからこそ不安を感じますが、正しい知識を持つことが大切だと思います。もし検査を受けていて何か不安なことがありましたら何でも聞いてください。

放射線部 M.T

放射線科情報システム(Radiology Information System:RIS)更新

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2021.7下旬に電子カルテ更新に伴い放射線科情報システムRIS(Radiology Information System)の更新がありました。

“RIS”とは放射線部門における情報システムのことです。放射線検査オーダーの予約管理、検査機器への連携のほか、検査情報の管理、他部門システムとの連携などを担っています。
電子カルテから患者情報・検査依頼情報を受け取り、検査オーダーの受付・検査情報登録・会計情報の送信といった、放射線部門での一連の業務プロセスを最適に行ってくれます。
前電子カルテでは電子カルテ附属のものを使用していましたが、今回は富士フィルム・メディカル社製となりました。

当院では一般撮影装置・マンモグラフィ装置・PACS(Picture Archiving and Communication Systems)等で富士フィルム・メディカル社製を使用しています。 “PACS”とは画像撮影装置で撮影した画像データをネットワークを通じて受信し、保管・管理するシステムのことです。
このネットワークシステムと同一メーカーのRISの導入によりさらに高度な性能を発揮することが可能となりました。

また、このPACS自体も新しいバージョンになり、画像閲覧作業効率が上がりました。
一例を挙げると、CT・MRI画像を前回画像と比較する際、簡単に同じ撮影断面で比較読影が可能となりました。
他にも任意断面を表示、心胸郭比を自動で計算、高速で画像表示など、他にも機能追加がありより使いやすい物へとアップグレードされました。

我々放射線部はこのシステムに早急に順応できる様、一丸で頑張っています。
これからも変化し続ける倉敷平成病院、放射線部をよろしくお願い致します。

放射線部 とんかつ

熱中症に注意!

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日を追うごとに暑くなりますが、皆様お元気で過ごされていますか。

この時期に気を付けなければならないものとして熱中症があります。毎年7月から8月に多く発生しています。特に梅雨明けの蒸し暑く、急に暑くなる7月には、体が暑さに慣れていないため、例年熱中症による救急搬送者数や死亡者数が急増しています。以下のような症状が出たら、熱中症にかかっている危険性があります。

・めまいや顔のほてり
・筋肉痛や筋肉のけいれん
・体のだるさや吐き気
・汗のかきかたがおかしい
・体温が高い、皮膚の異常
・呼びかけに反応しない、まっすぐ歩けない

上記のような症状が出たら涼しい場所へ移動して体を冷やし、塩分や水分を補給しましょう。ただし意識のない人に無理やり水分を取らせるのは危険です。改善が見られない場合、医療機関へ相談または救急車を呼びましょう。

これから夏本番ですが、どうかお元気でお過ごしくださいますようお祈りいたします。

放射線部 ろん

RSウイルス感染症

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調べたところによるとRSウイルスとは、主に秋から冬に流行する呼吸器感染症を引き起こ

す風邪の原因のウイルスです。免疫力が正常な方が感染した場合には、鼻水や咳程度の軽い風邪のような症状だそうです。
RSウイルスの感染経路は飛沫感染と接触感染であり、家庭内で感染する確率が高い傾向にあるそうです。このRSウイルスを予防するためには手洗いが重要で、特に流行する時期にはこまめな手洗いをし、大人であれば咳エチケットも重要となります。特に0歳、1歳の子どもは感染により重症化しやすいため、大人で咳が出るという場合はマスクを着用し、手すりやスイッチなど触る部分を定期的に消毒することで感染拡大を防ぎましょう。RSウイルスは消毒剤に対して抵抗性の低いウイルスなので、消毒用エタノールや亜塩素酸ナトリウム、ポビドンヨードなどが特に有効とされています。新型コロナウイルスと同時の対策となると高濃度の消毒用エタノールが有効となります。
今年は5月頃からも流行していますのでコロナ同様感染対策をしてRSウイルスにもかからないようにしていきましょう。

放射線部 A.M

バランスが大事

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TV等のニュースでご存じの方も多いかと思われますが、今年は例年よりも少し早めの梅雨の時期に入った地域もある模様です。梅雨時期は突入が早いと終わるのも早いだろうと思いきや、なんと逆に長くなるそうです。
梅雨の時期は晴れて蒸し暑い日もあれば雨が降り続く日もあり、朝晩の寒暖差で体調を崩しやすいことが多いと言われています。また、低気圧により体のあらゆる機能に関連する自律神経系である交感神経と副交感神経の調整がうまくいかなくなり、だるさや頭痛、めまいなどの症状が出やすくなります。
こういったことを少しでも防ぐためには、規則正しい生活リズムと良質な睡眠をとることで自律神経系のバランスを整えること、バランスの良い食事をして疲労回復につなげること、ウォーキングやストレッチなどでも良いので適度な運動をして血の巡りを良くして汗をかくこと、空調は温度を下げすぎないこと、いつもより多めを意識するくらいで水分補給をすることなどが大切とのことです。

さて、私たち放射線技師の働く放射線部内には種々の放射線機器やPCなど機械物が多く、気温や湿度をある程度一定に保っておかなければ不具合を発生してしまいます。毎日の整備に加えて温度や湿度管理も重要になってきます。

人間も機械もバランスの良い管理が重要ですね。

梅雨の明けた先に待つ暑い夏に向けて、体調を整えながら梅雨を乗り切りましょう!

 

放射線部 千

脂肪について

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みなさん、こんにちは。 昨年から引き続き、コロナウイルスが流行し大変過ごしづらい日々を送っていると思います。 ワクチン接種も始まりましたが、気を抜かず手洗い、うがい、マスク着用を徹底し体調管理に気をつけてください。 さて、コロナウイルスが流行し早1年が経ちました。 私自身も自粛生活を続けていくうちに運動する機会も以前と比べ、減ってきました。 それが原因か分かりませんが、以前と比べるとお腹周りの脂肪が増えたように思えます。 そこで、今回は脂肪について書いていきます。

まず、脂肪には内臓脂肪と皮下脂肪の2種類があります。 食事などから摂取した糖や脂質などの栄養が消費できずに余ってしまうと、それらは脂肪となって蓄積されます。 そのうち、お腹を中心とした内臓のまわりについた脂肪を「内臓脂肪」、 皮膚のすぐ下や腹筋の外側につく脂肪を「皮下脂肪」といいます。

それぞれの特徴も記しておきます。
①内臓脂肪肥満
・上半身に多く脂肪がつく。
・脂肪がつきやすく、減らしやすい。
・血圧、血糖、コレステロールなど複数の健康リスクを抱えやすい。
・男性に多い肥満タイプ。
・閉経後の女性も次第にたまりやすくなる。

②皮下脂肪肥満
・下半身に多く脂肪がつく。
・脂肪が徐々につき、減らしにくい。
・女性に多い肥満タイプ。

また、生きていくために必要な基礎代謝量が身体機能の低下とともに減少されてしまうため、 年齢とともに摂取した栄養を消費しきれなくなり、脂肪がつきやすくなってしまいます。 内臓脂肪はため込む原因になりやすい、食生活や運動などの生活習慣を改善することで 減らしていけることがわかっています。 気になる方は当院でも検査や対策ができますので、ぜひお越しください。

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