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叱る

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子育てや教育・人材育成の現場において、最近では「叱らずに褒めましょう」という考え方が広まってきています。
ですが、「叱っちゃいけないのはわかるけど、でも結局叱らないと分からないし、伝わらない」
「叱っちゃダメなんていう人は現場のことを分かっていない。叱らずに済ますことなんて出来ない」とういのが本音ではないでしょうか?

少なくとも私はこの考えでした。現在の職場において後輩に対して叱って指導するような場面は今のところありませんが、我が子の子育てにおいては圧倒的にこの考えでした。
良くないことを何度も繰り返す我が子を目の前にして「何度注意しても直らないんだから叱ってでも教えていくしかない」「怒るじゃなく真剣に叱るということをすれば必ず子どもたちにも伝わるはずだし、これはこの子たちの将来のためだ」と考えていました。そんな私のやり方を見かねた妻からは「そんなに叱ったところでまったく伝わらないばかりか、委縮してしまうだけだから意味がない、むしろ褒めて教えていかないとダメ!」と逆に私が叱られる始末・・・。
実際、何度注意しても、叱っても全く変わらない状況に困り果てて、「叱っちゃダメというけどどうすればいいんだ!こんな状況で褒めるなんて無理!」と頭を抱えていました。
そんな時、ある本に出会いました。今回はこの本について少し紹介させていただきます。

<叱る依存>が止まらない」というタイトルで、臨床心理士・公認心理士の資格を取得されている村中直人さんが執筆された本です。
この本では「叱る」が、脳・神経科学や心理学を中心とした科学的な視点から分析・解説されていました。
・「叱る」にはそんなに大した効果はない。
・少なくとも「叱る」による人の学びや成長を促進する効果は、世間一般に考えられているほどではない。
・「叱る」には、一見するととても「効果があるように感じるだけ」で、実は問題解決にはあまり役には立っていない。

その理由として、「叱る」行為は言葉を用いてネガティブな感情体験(恐怖、不安、苦痛、悲しみなど)を与えることで相手の行動や認識の変化を引き起こし、自分の思うようにコントロールしようとする行為である。叱られると「叱られた側」には強いネガティブ感情が生じてストレスを感じ、それに対して「何とかしてこの時間を早く終わらせたい」「どうしたら終わってもらえるか」といった「ネガティブ感情からの回避」を考えるようになる。

実はこれが「ごめんなさい、もうしません」「次からは気を付けます」という言葉として出てくる。この言葉により、叱る側は「分かってくれた、言っていることが伝わった」と感じる。つまり相手が「学んだ」と思い込んでしまう。

しかしながら、叱られる側のとった行動は単なるネガティブ感情からの逃避に過ぎないため、本来その場では何が求められていて、どう考えどう振る舞うべきなのかという「本当の意味での学び」にはなっていない。なのでまた同じことを繰り返す。
そして何度も叱られると「馴化」(慣れ)が生じ、叱る側からすると思ったような効果が得られないため、更に強く叱るようになる。これが繰り返され、叱ることでしか問題解決を図ることができなくなり<「叱る」依存>に陥る。

また、「怒る」と「叱る」は違うと言われているが、これらの言葉は「叱る側」のことしか考えておらず、「叱られる側」にしてみれば、怒られようが叱られようが、強いネガティブ感情が生じる点で大きな違いはない。つまりその違いは、叱る側の感情の違いに過ぎない。
というものでした。
(本書ではもっと多方面から詳しく科学的・理論的に述べられていますが、大まかにはこのようなニュアンスです。)

これを私が子ども達に叱っている場面に当てはめて考えると、「なるほど!今まで悩んでいた「叱る」という負のループに対してものすごくしっくりくる!こういうことだったのか!」と感心したと同時に「叱る」の間違った使い方に対する反省とそれによって悲しい気持ちにさせてしまっていた我が子への申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

本書では「叱る」を完全否定しているわけではなく、「叱る」ことと上手くつきあっていくための方法や徐々に手放していくための方法、「叱る依存」に陥らないための方法、また、叱られるすぎるとどのような悪影響があるのかなどについても理論的・科学的に書いてあり、私とってはすごく学びのある一冊になりました。
この本に出会ってからは、子供たちに「叱る」ことが無くなった・・・わけではありませんが、大分少なくはなりました。「叱らずに」子育てをやっていければ一番いいのですが、なかなかそうもいかず・・・。(汗)

それはさておき、この理論は職場での人材教育・育成においても大変参考になるのではないかとも思います。
「叱る」を手放す方法については勿論ですが、「叱ることで人材育成しようとする」ことの弊害や「叱る必要のない状態」を目指すための取り組み方についてなどは、業務上におけるリスク回避にもつながる有効な手段の一つとも考えられます。

もし興味を持たれた方がおられましたら、一度手に取って読んでみてはいかがでしょうか。

出典:村中 直人【著】,『“叱る依存”がとまらない』,紀伊國屋書店

放射線部 千

放射線技師の業務拡大について

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みなさん、こんにちは。
今年はコロナウイルスが流行して早2年ほど経ちました。
感染対策を徹底して、少しでも早く収束することを願っています。

今回は、私たち放射線技師の業務拡大についてお知らせします。
昨年の令和3年10月より診療放射線技師法が改正されました。
これによって、以前までは出来なかった医療行為ができるようになりました。
改正された内容は以下の通りです。

1.造影剤を使用した検査やRI(Radio Isotope:放射性同位元素)検査と呼ばれる核医学検査のために、静脈路を確保する行為。また、RI検査医薬品の投与が終了した後に抜針及び止血を行う行為。

2.RI検査のために、RI検査医薬品を注入するための装置を接続し、当該装置を操作する行為。

3.動脈路に造影剤注入装置を接続する行為(動脈路確保のためのものを除く)、動脈に造影剤を投与するために当該造影剤注入装置を操作する行為。

4.下部消化管検査(CT コロノグラフィ検査を含む)のため、注入した造影剤及び空気を吸引する行為

5.上部消化管検査のために挿入した鼻腔カテーテルから造影剤を注入する行為、当該造影剤の投与が終了した後に鼻腔カテーテルを抜去する行為

6.医師または歯科医師が診察した患者について、その医師または歯科医師の指示を受け、病院または診療所以外の場所に出張して行う超音波検査

これらの行為を既に放射線技師として働いている方が行うためには、厚生労働省が指定した研修を受ける必要があります。
来年度の入学生からは学校の教育プログラムに組み込まれていきます。

このように日々、放射線技師の仕事も増えていきます。
さらに幅広い医療行為に貢献できるように努力していきます。

放射線部 スーパー

自分でできる花粉対策

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4月も中旬に差し掛かり、桜の見ごろも過ぎ、春風の心地よい季節となってきました。ここ数日は日中汗ばむような気温だなと思えば朝夕肌寒くなったりと、寒暖差の激しい日もあるので、体調管理には十分気をつけてお過ごしください。

さて、新型コロナウイルスの感染が未だ拡大し続ける一方、この時期に私たちを悩ませる問題があります。それが花粉症です。今年も花粉が猛威を振るっており、私自身も、くしゃみや鼻水、目の痒みなどに非常に悩まされている現状です。花粉の季節が始まる前から、薬の内服を始めるといった対策が有効であるのですが、実際に症状が出始めてから対処するといった方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、ご自身でできる花粉症対策についてみなさんと共有したいと思います。

①食生活
花粉の時期の健康のためには、規則正しい食生活が重要になります。お酒やお菓子は控えめにし、体に負担をかけないよう気をつけ、栄養バランスのいい食事をすることを心がけましょう。

②習慣
帰宅後はうがいや洗顔を行い、花粉を洗い流すようにしましょう。室内への花粉の侵入を防ぎ、寝具などを干す場合は花粉の飛散量の少ない午前中に行うなど工夫しましょう。また、ウール素材の服は花粉が付着しやすいため、できるだけ凹凸のないツルツルとした素材の服を選ぶ方がよいです。早寝早起き、適度な運動をするなどして体調管理に気を遣いましょう。

③グッズやアイテム
外出先で顔に花粉が付着しないよう、帽子やマスクをして、さらにサングラスやメガネをかけるようにしましょう。また、家の中で空気清浄機をかけると花粉の飛散を防ぐことができます。

いかがだったでしょうか。普段当たり前のようにしていることが多いように感じますが、改めて意識して取り組んでみるのもいいかと思います。セルフケアと薬の服用を併用し、花粉の季節を乗り越えていきましょう!

放射線部 K・T

マンモグラフィ検診施設画像認定

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この度、令和4年3月1日付けでマンモグラフィ検診施設画像認定を更新しました。

乳腺画像診断には適切に撮影されたマンモグラフィが必要になります。その画像の質を客観的に評価するためにマンモグラフィ検診施設画像認定という制度があります。この認定を取得するには、“撮影する装置”、“実際に撮影した画像”、“被ばく線量”等に細かい基準があり、すべてを満たしていなければなりません。その基準の中の“実際に撮影した画像”について、どのような点が評価されるのか簡単に紹介したいと思います。

まず実際に撮影された乳腺濃度の異なる4種類の画像(乳腺の割合が高いものから高濃度、不均一高濃度、乳腺散在、脂肪性)を提出します。これは乳腺濃度によって病気の見つけやすさがが変わるためです。

その各々の画像について、必要な撮影情報がもれなく表示されているか、適切なX線量かつ適切なポジショニングで撮影されているかということが細かい項目毎に点数化されます。

評価項目の例として、ポジショニングについては、左右対称であるか、乳房が真横を向いた状態であるか、圧迫されて乳腺がひろがっているか、乳腺がもれなく全体が入っているか、乳腺が奥まで入っているという証明として大胸筋が十分に入っているか、などがあります。

この評価項目をそれぞれ点数化して最終的にA~Dの評価が出されます。評価の合計が100点満点のうち76点以上のB評価以上で認定となります。また、施設認定は1回取得すれば終わりでなく3年で更新が必要になるので、適切なマンモグラフィが維持されるようになっています。

評価項目の例として挙げたポジショニングひとつとっても、撮影される方の体型が千差万別で同じ人であっても左右差があるので高評価の画像を撮影することは容易ではありません。が、できるだけ全ての項目をを満たすように心がけて毎回撮影をしています。

今後も適切なマンモグラフィを撮影できるように努力し、みなさんの検診に役立てるように精進していきたいと思います。

放射線部 TM

CT認定技師について

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最近テレビやドラマで取り上げられ、以前よりも放射線技師について知ってもらえるようになりました。

放射線技師の仕事はレントゲン、CT、MR、マンモグラフィ、胃透視など様々な分野があり、その各分野ごとに専門の技術や知識を向上させるために認定技師・専門技師の資格があります。

その中の私が以前取得したCT認定技師について少しお話させていただきます。

CT認定技師はX線CT装置の進歩に伴う技術への対応や被ばく線量の管理などの専門性・安全性の担保や、疾患や治療法などに合わせた最適な検査技術を標準化すること、CTに関わる新しい技術の有効性などを評価して、専門スキルを広く一般の医療現場へ普及させるためできました。

資格を取得するためには

  • 放射線技師歴5年以上
  • X線CT臨床実務経験3年
  • 定められた講習会受講

が必要になります。

 

その条件を満たした後、筆記試験に合格することによってCT認定技師となります。

その後は様々な勉強会に参加し5年ごとに更新が必要となります。

私も資格を取って満足するのではなく、自分の技術・知識の向上、検査を受けられる方が安心してより質の高い検査を行えるよう日々取り組んでいきたいと思っています。

 

放射線部MK

カルシウムスコア測定(心臓CT検査)について

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カルシウムスコアとは、心臓を栄養する動脈である冠動脈の石灰化を測定するCT検査です。
石灰化とは、動脈硬化が起こった血管の内壁にカルシウムが沈着した状態の事です。

この石灰化は心筋梗塞の発症リスクを予測する一つの因子となり、石灰化が多いほど、動脈硬化も多く、心筋梗塞を起こすリスクも高くなるという訳です。
この検査の目的は冠動脈が狭くなったところを把握するのではなく、将来起きる心筋梗塞等の心事故を予測したり、体全体の石灰化を把握することです。

撮影は心臓の動きに同期して撮影するため、心電図計測用の電極を胸に4ヶ所貼り撮影を行います。その画像を基にワークステーションという装置で解析を行います。
結果は数字で出るので客観的に評価ができます。

この検査の特徴は、血管撮影のような造影剤を使用せず、さらに被ばく量も少なく、検査時間も5分程度で比較的簡便に撮影することが可能な点です。

胸の痛み・しめつけ等の症状がある方や糖尿病・メタボリック症候群・高血圧・高コレステロール・喫煙者などの方は検査を受けてみてはどうでしょうか。

ここから、放射線技師なりの技術的なお話をします。
心臓を栄養している血管を撮影する訳ですが、その血管は心臓とともに絶えず動いています。その血管をブレ無く撮影するには特殊な方法を用います。
まず、先ほどの心電図の波形から一番動きの穏やかなタイミングを見極めます。
そのタイミングは心拍数によって2もしくは1ヶ所あります。
心拍数65を境に低ければ2、それ以上では1ヶ所存在します。
もちろん心拍数が低いほどタイミングを合わせやすくなります。
その心拍数65以下の2ヶ所のタイミングの中で一番動きの穏やかで時間の長いポイントは、脈と脈の間の75%あたりに存在する拡張中期と呼ばれるところです。ここが一番撮影に適したポイントになります。
心拍数が早い場合はその拡張中期がなくなり収縮末期と呼ばれる心臓が一番しぼんだ状態のところが唯一の撮影ポイントになります。ここは動きの穏やかな時間が短くブレ易くなるので注意が必要です。
この検査では心拍を下げるような薬を使わないのでどこを狙うか見極めが重要となります。
さらに撮影方法も、被ばくは少ないが高心拍に弱いもの、被ばくは多少増えるが高心拍に強いものがあり、その都度適宜選択しています。
あと、一番重要な事、それは息を止められるかという事です。
15秒程度ですが確実に息を止めないと呼吸によるブレはどうにもなりません。
もし、止められない場合は、心電図との同期をせず短時間で撮影をできる方法で行います。カメラで言うとシャッタースピードを短くすると止まって見えるのと同じ原理です。

以上ですが、この検査は心臓CTとしては比較的簡便な部類にはなりますが、撮影側としては心拍数が低いことを期待しつつ、思案しながら撮影を行っています。

 

放射線部 とんかつ

コロナ下での乳がん検診

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このところコロナウィルスの波も小康状態を保っており、岡山でも感染者ゼロの日が出てきています。クリスマスを控え、街も昨年に比べにぎやかなようです。ただ、新しい株の出現もあり、まだ収束までには時間がかかりそうです。

乳がん検診の世界においても、2020年度は受診者の減少がみられ、がんの発見が遅れることが危惧されています。やはりリスクを避けるために検診による外出を控えておられる方もいらっしゃるのだと思います。感染拡大当初はウィルスの性質がよくわからなかったので検診も一時休止していた時期がありましたが、現在は学会からの対応の手引きも出され、安全に検診が受けられるような体制になっています。

当院でも日本乳癌検診学会から出されている“乳がん検診にあたっての新型コロナウィルス感染症への対応の手引きVer.2.1”に則り、マンモグラフィに携わるスタッフにおいては
①就業前の検温
②マスク・ゴーグルの着用
③検査終了ごとの手指消毒
④検査終了ごとに受診者の皮膚が接触した部位の消毒を行い、安心して検査を受けていただける体制を整えております。

乳がんは早期発見で10年後の生存率が9割以上のがんです。また自分で触って発見することができるがんです。
検診を受けることに加え、ブレスト・アウェアネス(乳房を時々意識して、以前と変わりないか確認する習慣)によりご自分の乳房を気にして変化に早く気付くことで、病気の早期発見・早期治療につながります。乳がんにわずらわされる方が少しでも減るよう、これからも安心・安全・質の高いマンモグラフィ検診を提供していきたいと思います。

※昨年のブログでも乳がん検診について記しています。よろしければご覧ください。

放射線部 Y.Y

睡眠の質の向上

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朝晩の気温が下がり、周りのイチョウやもみじが綺麗に色づいてきました。日中との寒暖差あっての紅葉ですが、今年は暑い日が長かったこともあり秋が一気に進んだ様に感じます。体調崩されていませんか?

段々寒くなってくると朝布団から出るのが嫌になりますよね。みなさんはきちんと寝れていますか?寝つきが悪かったり、眠りが浅くて何度も目が覚めてしまうなど睡眠に関する悩みを持たれている方も少なくないと思われます。私自身もよく寝れていないと次の日なんだか体調がすぐれません。適切な睡眠時間は6~8時間が目安とされていますが、1人1人の体質や生活内容で大きく異なるため、自然に眠れて日中眠くて困ることがない程度の時間を目安にするといいそうです。
睡眠の質を上げる方法を調べてみました。

①起床・就寝時間を固定する
平日、休日問わずできるだけ同じ時間がポイント。

②朝に日光に浴びる
起きてすぐに太陽光を浴びることで体内時計が調整され朝がきたと認識できるようにな  る。

③入浴をする
入眠の90分程度前に入浴する。

④適度な運動をする
入眠の3時間ぐらい前を目安にして運動する。

⑤ストレスをためない
ストレスがたまってしまうと自律神経のバランスが崩れて夜も交感神経が優位になってしまい入眠しにくくなる

⑥寝る2~3時間前までに食事を終えている 
胃腸が休まらず深部体温も下がらなくなり、睡眠の質が低下する。

⑦寝る前にカフェインやアルコールは摂らない
カフェインには覚醒作用があり、アルコール摂取は眠りが浅くなる。

⑧リラックス効果のあるアロマや音楽を取り入れる
例えばラベンダーやカモミールといったリラックスできる香りのものが挙げられる。

⑨部屋を暗くする
間接照明などの暖色系の明かりにする。

⑩寝る前に画面を見ない
スマホやテレビ・パソコンの画面からは脳を覚醒させるほどの強い光が出ているため寝る1時間前以上は見ないようにする。

 

などいろいろありますが、もし参考になることがあれば是非実践してみてください。

放射線部  tomo

参照:ビーナスベッドのライブラリー・NHK健康ch

冬のかくれ脱水に要注意、水分補給を適切に

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10月になりだんだんと涼しい気候になってきましたが、上旬は真夏のような汗ばむ陽気の日が多かったように思います。暑い季節は熱中症にならないように水分補給をしっかりしていた方も多いと思いますが、これから来る寒い冬も乾燥による水分不足に注意しなくてはなりません。

成人の場合は体重の約60%、65歳以上の高齢者の場合は約50%を水分が占めています。この体に含まれる水分のことを「体液」と呼びます。体液が全身を循環することで、体に必要な酸素や栄養分が細胞に運ばれ、不要な老廃物は尿として排出されます。また、体温が上がった時に汗を出して体温を一定に保つのも体液の重要な役割です。

暑さによる大量の発汗、病気になった際の下痢や嘔吐、水分補給の不足により体内の水分バランスが崩れ、様々な体の不調を起こしやすくなります。さらに秋から冬にかけては「乾燥」により体液が失われやすい傾向にあります。また、暑い夏に比べると喉の渇きを感じにくいため水分補給がおろそかになりがちです。このように知らず知らずのうちに体液が失われ、自覚のないまま脱水症状に陥ることを「かくれ脱水」といいます。
症状を進行させないために脱水のサインに早く気がつくことも大切です。喉が渇く、尿の色が濃くなっている、風邪など病気でないのに37℃前後の微熱がある、高齢者であれば皮膚の乾燥、つや・ハリがなくなる、便秘がひどくなるなどの症状を見逃さないようにしましょう。

冬のかくれ脱水を防ぐ基本はこまめな水分補給と室内の乾燥対策です。1日1.5リットル程度を2~3時間おきに水分をとる習慣をつけましょう。就寝中も汗をかき体液が減っているので、朝起きたときにコップ1杯の水を必ず飲むようにしましょう。また、食事からも水分を摂取するので朝食もしっかりとるようにしましょう。水分補給と同時に乾燥から身を守り水分の蒸発を防ぐことも大切です。加湿器を使う、定期的に換気をするなど乾燥対策もあわせて行ってください。


体調の変化を見逃さずしっかり水分を取って寒い季節も健康に過ごしていきましょうね。

放射線部 T.F

紫外線と放射線

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9月になり、少しずつ涼しくなり過ごしやすい日も増えてきました。
秋の紫外線は夏ほど強くはないですが、9月は初夏と同じくらいの紫外線量があるそうなので外で過ごす時間が長くなる秋も紫外線には注意が必要です。
紫外線は太陽から放出される目に見えない光で、電磁波の一種です。そして、レントゲン写真やCT検査などで使われるX線などの放射線も同じ電磁波です。
紫外線と放射線は同じ電磁波の仲間で、どちらも浴びると体に良くないというイメージがあると思います。この2つの違いや身体への影響についてお話したいと思います。

紫外線
紫外線は放射線よりも波長が長く、体内を通り抜けることができず、皮膚で止まります。皮膚で止まるので皮膚を傷つけ、これが日焼けやシミなどの原因になります。日焼け止めやUVカット効果のある衣服などで直接皮膚に当たらないよう、自分で対策することが必要です。

放射線
放射線は紫外線よりも波長が短く、体内を通り抜けることができます。体に放射線を受けることを被ばくといいます。放射線が体内を通り抜ける時に細胞を傷つけ、組織や臓器に悪影響を及ぼします。
病院の診断で使用するX線は体内を通り抜けるという性質を利用して体の中の写真を撮ります。医師が必要だと判断した場合に、最適な画像が得られる最小限の量のX線を必要な部分にのみ照射します。検査のための放射線量は、身体に影響が出ると言われている量よりはるかに少なく、不必要な被ばくをしないよう私たち放射線技師が日々気を付けて検査を行っています。

目に見えないものが体に悪影響があるというのは理解し難く、わからないからこそ不安を感じますが、正しい知識を持つことが大切だと思います。もし検査を受けていて何か不安なことがありましたら何でも聞いてください。

放射線部 M.T