月別アーカイブ: 2023年10月

第58回のぞみの会だよりー10-

カテゴリー: のぞみの会 | 投稿日: | 投稿者:

秋も深まり木々も少しずつ紅色に染まりつつあります。
風が吹くと葉が舞い上がっていく様子も見受けられます。

のぞみの会当日までに1週間を切ってきました。
当日は前回のブログでご紹介したポスターを展示コーナーにて掲載しております。
又、手術室見学会では改築後の新しい平成病院として初の試みとして感染対策を慎重に慎重を重ねて実施出来る事となりました。
先着30名様までとはなりますが、当日受付にて手術室見学予約して頂いた方からのご案内となります。この機会に是非、見学にいらして下さい。
5年ぶりの開催で、改築後初の「のぞみの会」という事でスタッフ一同皆様とお会いできる事を楽しみにしています。

※今回の「のぞみの会」は事前にお申込みいただいている方に参加券を発送しています。参加券をご持参ください。
定員200名で開催いたします。

第58回のぞみの会実行委員 A

グループホームのぞみ 家庭菜園はじめました

こんにちは グループホームのぞみです。
秋が深まり木々が紅葉する頃となりましたが、
皆様お元気にお過ごしのことと思います。

このたび、グループホームのぞみでは、小さな家庭菜園を始めました。
ブログでは、ご長寿のY様(96歳)が、ブロッコリースプラウトを育ててくださったのをご紹介します。

種を蒔いて2日目には芽が出て約2週間後には収穫することができました。
Y様は毎日水やりをしてくださり、ブロッコリースプラウトの成長を楽しみにされていました。
思ったよりも発芽の数が少なく、少し残念でしたが、きっと育て方にもコツがあるのだと思います。

現在は、「はつか大根」の栽培に挑戦しています。またの機会にご紹介できればと思っています。

ピースガーデン倉敷 のぞみ 介護福祉士K

第58回のぞみの会だよりー9-

カテゴリー: のぞみの会 | 投稿日: | 投稿者:

10月28日(土)、今年度入職の職員対象に「入職後6カ月フォローアップ研修」が倉敷平成病院救急棟4階で開催されました。その中で、篠山副院長(のぞみの会実行委員長)より、のぞみの会の歴史や成り立ち、その意義や絆について講義がなされました。スライドの作成やサポート等を私たちのぞみの会実行委員会教育・広報チームが担当しました。

と1週間にせまった「第58回のぞみの会」、病院で開催されるのは2018年以来5年ぶりとなります。今年は、午前中のみ定員200名という形式での開催となりますが、来年以降は、通常開催を予定しています。
のぞみの会スピリットは全仁会職員にとってとても大切なものです。新入職員さん達とも共有していきたいと感じました。

第58回のぞみの会実行委員 地域医療連携室 B

作業療法士が関わるモンテッソーリケア

カテゴリー: ピースガーデン倉敷 | 投稿日: | 投稿者:

朝夕めっきり冷えこんできておりますが、皆様体調はお変わりございませんでしょうか。気候の変化により、体調管理が難しい時期でもありますので、感染対策も含め、十分注意してお過ごしください。

さて、リハビリステーションピースでは、「モンテッソーリケア」と呼ばれる認知症ケアを取り入れています。モンテッソーリケアは“その人らしく”を大切にし、ご利用の方の“自立”と“自律”をサポートしています。
当施設では、様々な創作活動や脳活性課題が出来るよう物品を揃えています。
また、それらの活動をご利用の方自身が自主的にやりたいことを選択して取り組めるよう環境を整えています。自身で選択した活動だと、多くの方が長時間集中して取り組まれていたり、1人で行うだけでなく、他のご利用の方と会話をしながら活動を行う方もおられます。
繰り返しの積み重ねによって、楽しみやモチベーションに繋がり、デイサービスが生きがいだと話して下さる方々が増えてきている状況にあります。

平和記念公園に贈呈し、社会と繋がる目的で、千羽鶴を作成している場面

花火をテーマに昔のエピソードを回想する目的で、一緒にパズルを行っている場面

また、当施設では、常勤の理学療法士2名、作業療法士1名が、その日のお体の状態を確認し、全身のリラクゼーション・関節を動かす練習・バランス練習・歩行練習・身の回りの動作練習・集団体操等を行っています。

さらに、作業療法士は、ご利用の方々の健康と幸福を促進する為に、治療、指導、援助をさせて頂く立場にあります。ご利用の方が行うすべての営み(例えば、食事や排泄といった身の回りのこと、趣味、仕事、休息、睡眠等)が可能な限り安全に自力で行えるよう全力でサポートさせて頂いております。

モンテッソーリケアで導入した活動が行いづらいご利用の方がおられた場合、作業療法士として、その活動がなぜ出来ないのかを一緒に考えて、一生懸命、ご利用の方々にとって行いやすい環境を調整したり、馴染みのある活動を提供させて頂いています。また、デイサービス利用中の役割を持って頂いたり、その方の身体機能だけでなく、過去の生活で大切にされていたことも含めて、他職種と共にケアの充実を図っています。

ご利用の方々が、出来なかった活動が出来るようになったり、役割があることで自身の存在意義が明確になったりすることで、達成感・有能感・モチベーション向上に繋がり、デイサービスを継続してご利用いただくことにも繋がっています。利用することが日課で定着すれば、生活リズムが安定したり、社会的な繋がりも保ちながら有意義に過ごせたりすることにも繋がります。

これからもたくさんの方々が健康で幸せで、心豊かに過ごせるよう作業療法士として人と環境に関わる広い分野からその人をサポートしていきます。

リハビリステーションピース
作業療法士 T

第36回神経セミナー開催報告

カテゴリー: 秘書・広報課, 勉強会 | 投稿日: | 投稿者:

10月21日(土)第36回神経セミナーが開催され、職員100名が参加しました。

岡山大学脳神経内科 教授 石浦浩之先生を講師にお迎えし、「神経疾患の最新治療 片頭痛から難病、アルツハイマー病まで」をご講演いただきました。

講演では、脳神経内科で診る多様な疾患について分かりやすくお話しくださいました。まず、アルツハイマー病やレビー小体型を始めとする認知症の臨床的な特徴・病理学的変化、そして9月に承認されたばかりのアルツハイマー病の抗体療法を含めた治療法についてお話しくださいました。
次に、多発性硬化症、重症筋無力症などの神経免疫疾患の抗体療法など、難病とされている疾患でも治療法に様々な選択肢があることをご教示下さいました。最後に、先生ご自身が脳神経内科を専門にされるきっかけとなった遺伝性疾患について具体例をご提示され、分かりやすくご説明くださいました。講演を通し、医療に携わる者として先生の医学に対する熱意に刺激を受けました。

 

セミナーの様子は、後日当院YouTubeにて動画配信いたします。
動画がアップされましたら改めてご案内いたします。
ぜひご視聴ください。

秘書・広報部

超音波装置の更新

カテゴリー: 臨床検査部 | 投稿日: | 投稿者:

最近、当院、臨床検査部の超音波装置の更新がありました。
前の装置からの久々の更新で、最近の装置は画質がとてもよくなっていて、プローブを握るのが楽しみになるくらいです。
画質の他に変わった点と言えば、今まで肝硬度・肝線維化と言った肝の硬さを見る機能は備わっていませんでしたが、新しい装置から搭載されており、肝硬変の患者さんなどの評価に役立っています。
肝硬変はB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、アルコール、自己免疫性などの原因により肝の線維化が進む病気で、肝癌のリスクが高まります。
今までの装置ですと、撮った画像を医師や臨床検査技師が主観的に評価していました。しかし、肝硬度測定を行うことでより肝の線維化の状態を数値化して客観的な評価が可能となります。
正常な肝で肝硬度測定したものがこれです。患者さんには軽い息止めをしていただきます。

数値にばらつきが出やすいので、数回繰り返して撮り、平均した値を報告するようにしています。
ただし先ほども言いましたが、ばらつきが出やすく、テクニックが必要な検査となり、私たちも日々努力して正確な検査データを提供していきたいと思っております。

臨床検査部 検査技師 NY

第58回のぞみの会だよりー8-

カテゴリー: のぞみの会 | 投稿日: | 投稿者:

秋も深まり、朝夕が冷え込んでまいりましたが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
体調をくずされませんようお気をつけ下さい。

さて、のぞみの会当日まであと13日となりました。
全仁会の職員が一丸となって取り組み、準備もいよいよ大詰めとなってきました。

現在院内ではのぞみの会に向けて、病院・施設の各部署が作成した35枚のポスターを掲示しております。
中には理事長賞、院長賞、実行委員長賞、アイデア賞といった受賞作品もありますので、ぜひ探してみて下さい!
そして、のぞみの会当日には35枚のポスターを一堂に集め、ポスター展示を行います。
どの作品も創意工夫がこらされており、とても見応えがあります。
お気に入りの作品を探してみたり、じっくり見比べてみるのも楽しいかもしれませんね。
のぞみの会当日は受付近くに展示しておりますので、ぜひ見にいらして下さい。
皆様のご参加を心からお待ちしております。

 

第58回のぞみの会実行委員会 地域医療連携センター MSW K

『生活動作の改善や活動獲得に向けたリハビリテーションプログラム』のご紹介

10月に入りスポーツの秋や食欲の秋といったたくさんの秋がありますが、皆さま、どんな秋をお過ごしでしょうか?

今回は、倉敷老健 通所リハビリテーションにある『生活動作の改善や活動獲得に向けたリハビリテーションプログラム』についてご紹介させていただきます。
ここでは、毎日80名程度の方が利用されています。
病気や怪我などにより、日常的にサポートが必要な方や、運動不足を感じている方などにご利用いただいています。
職員は、理学療法士3名、作業療法士2名、言語聴覚士2名、介護福祉士を含む介護職8名、看護師2名が担当しています。

ここからは、生活動作の改善や活動獲得に向けたリハビリテーションプログラムの特徴をご紹介します。

○広いスペースを生かした2つのユニット別リハビリテーションの提供

ご利用の方の状態や目標に合わせたリハビリテーションの提供できるよう2つのユニットに分かれプログラムを提供しています。
立位での体操や、椅子に座ったままで参加できる体操などが特徴です。その他にも自主トレーニングができる環境にも参加いただくことができます。

ユニット①体操
体力の低下、歩きに不安など感じる方に最適です。

ユニット②写真
車椅子の方や、麻痺、身体に痛みがある方でも安全に行うことができます。

○コグニサイズ(認知症予防運動プログラム)

コグニサイズとは、国立長寿医療センターが開発した運動と認知課題(計算、しりとりなど)を組み合わせた、認知症予防を目的とした取り組みの総称です。どんな運動や認知課題でもよいとされていますが、次の2点が考慮されている内容が必要です。
①運動は全身を使った中強度のもの(軽く息がはずむ・脈拍数が上昇する程度)
②運動と同時に実施する認知課題によって、運動の方法や認知課題自体をたまに間違えてしまう程度の負荷がかかっているもの(難易度の高い認知課題)
以上2点に気を付けながら、「できそうだけど、ちょっと難しい!」
と感じられる課題を提供しています。
ご利用の方の反応は、最初の動作は簡単なのでほとんどの方が出来ますが、動作が増え複雑になってくると「ありゃ?!まちごぉ~たぁ!!」「もう!できんわぁ~(笑)」と楽しみながら取り組んでいただけています。

活動例は、
胸の前はパー、前に出す手はチョキでテンポに合わせて入れ替えます。
いつもはグーとパーで行なっていますが、出す手が違うだけでご利用の方はあたふた、自然と笑顔がうまれます。

あんたがたどこさの歌を歌いながら足踏み、「さ」の所で頭の上で手拍子。
歌って、足踏み、手拍子まで増えると大変ですが、楽しい空気が流れています。

○トレ-ニングスペース

他にも、まだまだいろんな自主トレマシーンがあります。
お好きな自主トレを取り組むことができますが、リハビリ職員による個別のメニューを組むことも可能です。お気軽にご相談ください。

今回紹介したコグニサイズの他にも目的にあわせた体操メニューや、集団体操から自主トレ器具まで、おひとりおひとりに合わせてトレーニングが出来る環境があります。
ご利用の方が今自分でできていることを継続して行える、できることが増えることを目標に、スタッフ全員でサポートさせていただいています。
ぜひ、お気軽にご連絡ください。見学・体験等お待ちしています。

                    倉敷老健 通所リハビリテーション 介護士М.K

アルツハイマー病の新しい治療

最近,新聞,テレビ,インターネットなどのニュースで,「アルツハイマー病の新しい治療」の話題をご覧になった方も多いと思いますので,少し解説したいと思います.
まず,認知症の原因にはたくさんの疾患がありますが,アルツハイマー病はその代表的な疾患です.その定義としては,アミロイドベータ蛋白(Aβ)が脳内に蓄積していることが必須条件になります.そのため「アルツハイマー病の新しい治療」を受けるためには,Aβが脳内に蓄積していることを医学的に証明しなければなりません.
Aβの蓄積を証明する方法は,これまで研究室や薬剤の臨床治験(薬剤の効果の有無を調べるための試験)でしか用いられてきませんでした.代表的な方法には,アミロイドPET(Positron Emission Tomography: 陽電子放出断層撮影)や髄液中Aβ測定があります.アミロイドPETにより,Aβ沈着の程度や広がりが画像化できます.髄液中Aβを測定すれば,Aβが蓄積しているかや,別の異常蓄積蛋白であるタウ蛋白の測定も可能です.今まではそうではなかったのですが,もう少ししたら保険適応にはなると思います.ただ,アミロイドPETがある病院は地域にはごく少数しかありません.髄液検査も,血液検査のように簡単にできる検査ではありません(脳神経内科や脳神経外科等の専門医が行う必要がある).
「アルツハイマー病の新しい治療」は,希望の星ではありますが,まだまだどなたでも気軽に受けていただける治療ではないようです.

その他の課題を挙げておきます.
・頭部MRIで,脳出血の傷跡があると使用できないことが多い.
・認知機能検査や生活機能評価で,軽度認知障害(MCI)から初期認知症の方が投与対象となる.
さらに進行してしまった場合は,投与対象にならない(効果がないことが予想されるため).
・点滴静注をするために2週間ごとに通院が必要.
・進行抑制を目的とした薬剤であるため,目に見えて「良くなる」効果は少ない可能性がある.
・薬価が高価であることが予想されている.
・一過性であることが多いものの,副反応として脳の浮腫や炎症が生じることがある.
・副反応の有無を調べるため,投与を開始してから半年〜1年は,約3ヶ月毎に頭部MRIを撮影する
必要がある(今後変わり得る).
・副反応が起きやすい体質に関わる遺伝子がわかっているが,日本では保険診療で調べることがで
きない.

など、課題ばかり挙げましたが,画期的な治療ではあるので,詳しいことは医師にお尋ねください.

認知症疾患医療センター センター長 涌谷

第58回のぞみの会だよりー7-

カテゴリー: のぞみの会 | 投稿日: | 投稿者:

10月に入り秋空が気持ちよく澄み渡る好季節となりました。
日に日に秋が深まってきておりますがいかがお過ごしでしょうか。
さて、のぞみの会の5年振り会場開催まで1ヶ月を切りました。
11/5(日)開催予定として現場としても開催日が近づくにつれて期待や不安な面持ちの中、
皆様に楽しんで頂く想いで最終準備に取り掛かっております。
皆様のご参加を是非お待ちしております。

第58回のぞみの会実行委員会 医事課 I

第35回消火技術訓練大会 参加報告

カテゴリー: お知らせ | 投稿日: | 投稿者:

10月6日、倉敷のマスカットスタジアムにて第35回消防技術訓練大会が開催されました。

消防技術訓練大会は万が一の火災発生時に迅速で的確な初期消火活動が出来るよう、消火器の基本的な取り扱いと操作技術を競うものです。近年はコロナの影響・拡大で大会が中止となってしまった為、4年ぶりの大会となりました。

我々全仁会からは、男子1チーム、女子1チームが参加しました。

9月より練習がスタートしました。ご指導してくださった消防署の方の話によると、今年は例年と違い、水消火器を使う事と火の代わりに水の入ったペットボトルを使用する事、今年は規律や気迫、目線等を省き、例年よりも消火器の取り扱いや消火技術に力を入れるとのことで、練習では消火器の取り扱いと消火技術を細かく丁寧に指導して頂きました。

しかし、実際行ってみると消火器の持ち方や水を出す加減によりペットボトルを倒すことが難しく、一つずつ動きを修正していきました。また、2人1組のペアで動くタイミングや走る速度、歩幅などを合わせるのがとても大変でしたが、一つ一つの動きが出来るようになった喜びも大きかったです。

大会当日は秋の晴天に見守られ無事に演技を終了することが出来ました。女子チームは残念ながら努力賞という結果に終わりましたが、男子チームは見事に17チーム中3位に入賞することが出来ました。

今回の練習、消化技術訓練大会を通して、消防署員の方々に習った知識・対処法を忘れずに、職場に限らず、有事の際には冷静にかつ迅速に対応できるよう取り組んでいきたいです。

この大会の様子は倉敷ケーブルテレビでも紹介されました。 https://tv.kct.jp/program/detail.php?id=34729

通所リハビリ 介護福祉士 Y

敬老の日の贈り物~倉敷老健より~

カテゴリー: 倉敷老健 | 投稿日: | 投稿者:

初秋の季節となりました。コロナ禍も少しずつ落ち着き、面会が再開した中、少しでもご入所者の方に喜んで頂けるように、9月に敬老会を開催しました。
倉敷老健では、今年の記念品として、ご入所者の方皆さまにチェック柄の膝掛けをプレゼントさせていただきました。「これからの時期に使えそう」「暖かい」ととても喜んでおられました。

来年の敬老の日もご入所者の方がお元気で、笑顔いっぱいで楽しんで過ごせますように、心より皆さまのご健康とお幸せをお祈りしています。

 

倉敷老健 Y.O

認知症サポーター養成講座 のご案内※定員に達しました※

このたび、老松・中洲高齢者支援センターでは「認知症サポーター養成講座」を、11月28日(火)に、会場に「玉島信用金庫倉敷支店」をお借りして開催することとなりました。
現在、ご参加者を募集しております。
今までは公民館等の公的な施設をお借りして開催することが多かったのですが、このたび、玉島信用金庫さんのご厚意で会場をお借りすることができました。

日時:11月28日(火)10時~11時30分

場所:玉島信用金庫 倉敷支店

「認知症サポーターとは」認知症について正しく理解し、認知症の人やその家族を温かく見守る地域の応援者です。

「認知症サポーター養成講座」を受講した方が認知症サポーターとなります。
【講座の内容】
●時 間:90分程度
●内 容:「認知症ってなあに?」「どう接したらいいの?」など認知症の理解や基本的な対応方法について学びます。

受講は無料・定員は30名程度を予定しています。
お申込みは お電話086-427-1191 老松・中洲高齢者支援センター 岡本・平松・坂井田 まで

どうぞよろしくお願い申し上げます。

老松・中洲高齢者支援センター 平松

老松中洲高齢者支援センター 認知症サポーター養成講座チラシPDF

※おかげさまで定員に達しました。また改めて開催報告をさせていただきます。

ある朝のできごと

カテゴリー: ケアプラン室 | 投稿日: | 投稿者:

酷暑続きの夏がようやく終わりを告げ、待ち遠しかった秋の足音が聞こえてくるようになりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。

とりわけ朝の空気はとても気持ちが良く、出勤時の道のりも、これまでと違いゆっくりと楽しみながら歩けるようになりました。駐車場から事務所まで、ほんの5分程度の道のりですが、道端の草花や樹々の枝葉が季節の移り変わりとともに変化する姿を眺めるのは、とても楽しいものだと改めて気付かされる今日この頃です。

そんな毎朝の楽しみに、いつしか小さな生き物が仲間に加わりました。雀です。はじめは気がつかなかったのですが、この雀たち、私が近づいても慌てて飛び立つ様子がありません。それどころか、こちらの様子をじっと伺っているようにも見えるのです。ずいぶん人に慣れている雀だなあ、もしかしたら私のことを覚えて待ってくれているのかなあ・・・そんなふうに思うと小さな雀がいっそうかわいく思えてきます。ですが、そんなはずはありません。何日も何日も不思議な気持ちで雀を眺める日が続きました。そしてある朝、謎が解けたのです。

ある日、高齢の女性が手押し車を押しながら私の前を歩いておられました。その方の左手からはお米がポロポロとこぼれ落ちています。よくみると左手にはお米が入ったビニール袋を握りしめておられるではありませんか。雀はこの方を待っていたのでした。ああ、そうだったのかと思いつつ、女性の後ろ姿とお米をついばむ雀たちを交互に眺めながら、とても愉しく心温まる思いでいっぱいになりました。この方は餌をやりながら心の中で雀に何を語り掛けておられるのでしょう。小さな生き物との交流は癒しであったり元気の源であったりするに違いありません。どうかこれからもお元気で、こんなふうに雀たちとの交流を楽しんでいかれますように、と思った秋の朝でした。

介護のことでお困りのことはありませんか。私たちケアマネジャーはご利用の皆様が住み慣れたご自宅で安心して生活できるようお手伝いさせて頂いています。12人のケアマネジャーがお待ちしていますので、いつでも気軽にご相談下さい。

ケアプラン室 TA

イラスト:イラストac

東出入口がご利用可能に

カテゴリー: お知らせ, 秘書・広報課 | 投稿日: | 投稿者:

10月10日(火)より東出入口がご利用いただけるようになりました。
サエラ薬局・老松保育園・ピースガーデン倉敷などがある側、東駐輪場のそばの出入口です。
面前薬局に近い出入口のため、特に処方がある方には便利がよくなったと思います。

利用可能な時間は正面玄関・西玄関(老健側)と同様です。
夜間・祝日は引き続き夜間・救急出入口をご利用ください。

【開閉時間】
◇東出入口
月~金 7時45分~19時
土曜日 7時45分~14時
日・祝 閉め切り

◇夜間・救急出入口
月~金 17時15分~翌朝7時45分
土曜日 12時30分以降
日・祝 終日

やっと全ての出入口がご利用いただけるようになりました。
ご来院の皆様にとってさらに便利で頼っていただける病院になるよう、些細なことでも一つずつでも、変わっていきたいと思います。

広報課

第12回日本認知症予防学会学術集会参加報告

カテゴリー: 認知症疾患医療センター | 投稿日: | 投稿者:

 第12回日本認知症予防学会学術集会「認知症予防のための多職種協働と地域連携」をテーマに、2023年9月15日16日17日の3日間にわたり、朱鷺メッセ新潟コンベンションセンター(新潟市中央区)にて開催されました。
当院からは、5名が参加しました。
涌谷センター長は、「運転免許を返納するときの患者の心情に関する考察ー具体的事例を通してー」のタイトルでポスター発表と口演「認知症の診断1」での座長をされまいた。
菱川脳神経内科部長は、口演「認知症の診断1」で座長、また、第13回認知症予防専門医教育セミナーでの講師をつとめられました。

また3名のスタッフはそれぞれ口演発表をいたしました。

発表者からのコメントを紹介します。
■「記憶障害からBPSDが出現している入院患者へのアプローチ-メモリーノートを用いての統一的対応-」 森永 ゆりこ(ST・CP科 公認心理師)
CP(公認心理師)からは、心理師が関わっていた入院患者さんの事例について発表しました。落ち着いて入院生活を過ごせるよう、他職種と連携しながら対応にあたった事例でした。発表に関して、「認知症の分野で心理師が介入しているケースは、よくあることなのでしょうか?」との質問をいただきました。精神科や心療内科など精神医療の分野や、教育分野に比べると、認知症領域での心理師の活動というのは、まだまだ珍しい(新しい)方なのだと実感しました。様々な職種の方に心理師の活動を知っていただき、もっと現場で必要とされる存在になれるよう、これからも研鑽を積んでいきたいと思います。

■「病棟配置薬の整備による入院患者への睡眠薬適正使用の取り組み」  市川 大介 (薬剤部部長)
病棟配置薬の工夫による睡眠薬適正使用の取り組みについて学会発表しました。コロナ対策が緩和されて久しぶりの現地集合開催で、緊張感のある中で無事に発表を終えることができました。学会参加した方々と美味しい地酒も堪能しました。

■「認知症予防における頭痛患者へのアロマテラピー」   上野 節子 (秘書課副主任)
認知症予防における頭痛患者へのアロマテラピーについて発表しました。片頭痛(特に女性片頭痛)が認知症に与える影響があると報告されています。嗅覚の情報は、一早く記憶を司る海馬がある大脳辺縁系に届き、記憶を喚起する伝達経路となっています。ラベンダーとゼラニウムの精油を使用し、オープンラベル・クロスオーバー法を施行。急性期頭痛治療薬の使用率や仕事家事への影響を減らし、月経関連期間の平均頭痛日数、回数、程度の軽減、何よりも高いリラックス効果を認めました。平成病院のメンバーと新潟の地で発表内容は違いますがあらゆる方向から活動を発表できたことを嬉しく思います。

秘書課 U

栄養科通信vol.190 「食習慣でエイジングケア」

カテゴリー: 栄養科 | 投稿日: | 投稿者:

10月は気候も良く過ごしやすいですが、夏の紫外線によるダメージや、気温、温度の低下で肌トラブルや悩みが多い季節です。
また、年齢を重ねることで、肌にハリがなくなったり、シワやたるみが気になってくる方も多いと思います。
老化の原因とされているのは、日頃体内に取り込んでいる酸素が活性酸素に変化し、過剰に発生することによる体の酸化、糖分の過剰摂取により急激に血糖値が上昇することで起こる体の糖化、加齢によるホルモンの減少が挙げられます。

トラブルが起きやすくなった肌に潤いを与えてお手入れをすることを「エイジングケア」と呼びます。
エイジングケアはスキンケアをイメージしますが、それ以外に食習慣の改善も効果的であると考えられています。
エイジングケアにつながる食習慣について紹介します。

・食事は腹八分目までにする…満腹になるまで食べるのではなく、腹八分目にすることでカロリーの過剰摂取による体の糖化を防ぐことができ、老化の抑制が期待できます。ただし、食事を減らすことで栄養が偏らないように気をつけましょう。

・食べる順番を意識する…血糖値を緩やかに上昇させるためには、最初に食物繊維を含んだ野菜、次に肉や魚のたんぱく質、最後にごはんや麺などの炭水化物の順番で食べるのが理想です。

・エイジングケアに効果的な食べ物を摂取する…たんぱく質や野菜は体の酸化を防ぐ抗酸化作用があり、豆腐や納豆など大豆イソフラボンを含んだ食品はホルモンの働きを補う効果があります。

生活習慣を整えることで体の内側からケアができるので、女性だけでなく男性にも効果的です。
食生活を見直し、冬の乾燥に負けない肌をつくりましょう。

                           管理栄養士 R.Y

※イラスト:イラストAC

令和5年度 倫理事例研修会 開催報告

カテゴリー: 勉強会 | 投稿日: | 投稿者:

9月27日(水)、日本臨床倫理学会副理事長の稲葉一人先生をお招きした倫理事例研修会が開催され、72名の職員が参加しました。昨年は新型コロナの影響でオンラインでの開催でしたが、今年は4年ぶりに対面で開催することができました。

日本臨床倫理学会副理事長 稲葉一人 先生

まず稲葉先生から「臨床倫理の基礎」についてのご講演をいただき、その後4階西病棟の「身体抑制緩和に苦慮した事例」、南町ケアプラン室の「本人の真の意向に寄り添う事の難しさを感じた事例」の2事例について、多職種で構成された8グループで検討会を行いました。

検討会ではどのグループも活発な意見交換ができ、多くの意見・提案が発表されました。苦慮したことへの共感や、違った視点からの意見が得られたようで、事例を提出した2部署の職員の晴れやかな表情が印象的でした。
臨床現場での悩みやモヤモヤした気持ちを共有して様々な視点からの意見を出し合うことで、現場での不安の解消や患者さんの思いに寄り添ったケアの提供につなげていくことができると実感できました。

今後も医療倫理コンサルテーションチームの一員として、日頃職員の皆さんが業務上直面する倫理的課題に対する不安やモヤモヤを解消する一助となれればと思います。

医療倫理コンサルテーションチーム
放射線部 F