カテゴリー別アーカイブ: 勉強会

第34回看護セミナー 開催報告

カテゴリー: 看護部, 勉強会 | 投稿日: | 投稿者:

9月7日(土)第34回看護セミナーを開催しました。今年はコロナ前と同様に会場での開催とし、約218名と多くの方に参加していただきました。

今回は「超高齢社会の今を考える その人らしく生活するために」というテーマで、超高齢社会である現在において、高齢者に対し自分達が提供している看護・介護の喜びや悩み、取り組みについて振り返りました。

まず、話題提供で、涌谷先生より「『あと何年生きる?』から始める認知症の人の意思決定支援」と題してご講演いただき、先生が外来で実際に行っている患者・家族との関わりを交えて、意思決定支援について分かりやすくお話ししてくださいました。

次に、当グループ、水島中央病院、倉敷紀念訪問ステーションより5事例の発表を行い、患者・家族の意思決定支援での成功体験やACPに対する意識調査に関する研究の発表をしていただきました。

その後、岡本看護部長を座長とし、涌谷先生、発表者の方とパネルディスカッションを行い、看護・介護の場においての意思決定支援の大切さ、認知症を有している患者の意思決定支援の難しさ、医療職と本人・家族の情報共有の大切さ、ACPについて話ができました。短い時間でしたが会場の参加者とともに、私たち看護師、介護士、コメディカルがどのような役割を果たしていけばよいのか考える機会となりました。

セミナーを通じ、患者・家族の意思決定支援では、多職種の連携が重要であることを学び、全仁会グループのみならず地域で支えていけるように他施設とも連携を密にし、高齢者が望む生活ができるよう支えていきたいと思います。

看護セミナー事務局 2階病棟師長 K

接遇勉強会を開催しました

カテゴリー: 事務部, 勉強会 | 投稿日: | 投稿者:

2024年2月26日(月)にわかりやすいやさしい医療推進委員会主催の接遇勉強会を開催いたしました。

今回は、「電話応対」をテーマに、日本接遇教育協会理事のうぐ森まる美先生にご講演いただきました。

電話のかけ方・受け方の基本的なポイントや、印象のよい応対に効果的なクッション言葉や正しい言葉遣いについてご教示いただきました。
また、事例研究にて先生からアドバイスもいただき、日頃の電話応対を見直すきっかけにもなりました。

「電話は声だけが頼りであり、電話応対ひとつで病院や施設の印象も決まってしまうため、ホスピタリティの精神で患者様と向き合うことが大切」という言葉が印象的でした。

今回の勉強会で、改めて医療現場における電話の重要性を感じることができました。学んだ知識を実践に活かして、全職員が気持ちのよい電話応対ができるよう努めていきたいです。

わかりやすいやさしい医療推進委員会 事務局 H

第36回神経セミナー開催報告

カテゴリー: 秘書・広報課, 勉強会 | 投稿日: | 投稿者:

10月21日(土)第36回神経セミナーが開催され、職員100名が参加しました。

岡山大学脳神経内科 教授 石浦浩之先生を講師にお迎えし、「神経疾患の最新治療 片頭痛から難病、アルツハイマー病まで」をご講演いただきました。

講演では、脳神経内科で診る多様な疾患について分かりやすくお話しくださいました。まず、アルツハイマー病やレビー小体型を始めとする認知症の臨床的な特徴・病理学的変化、そして9月に承認されたばかりのアルツハイマー病の抗体療法を含めた治療法についてお話しくださいました。
次に、多発性硬化症、重症筋無力症などの神経免疫疾患の抗体療法など、難病とされている疾患でも治療法に様々な選択肢があることをご教示下さいました。最後に、先生ご自身が脳神経内科を専門にされるきっかけとなった遺伝性疾患について具体例をご提示され、分かりやすくご説明くださいました。講演を通し、医療に携わる者として先生の医学に対する熱意に刺激を受けました。

 

セミナーの様子は、後日当院YouTubeにて動画配信いたします。
動画がアップされましたら改めてご案内いたします。
ぜひご視聴ください。

秘書・広報部

令和5年度 倫理事例研修会 開催報告

カテゴリー: 勉強会 | 投稿日: | 投稿者:

9月27日(水)、日本臨床倫理学会副理事長の稲葉一人先生をお招きした倫理事例研修会が開催され、72名の職員が参加しました。昨年は新型コロナの影響でオンラインでの開催でしたが、今年は4年ぶりに対面で開催することができました。

日本臨床倫理学会副理事長 稲葉一人 先生

まず稲葉先生から「臨床倫理の基礎」についてのご講演をいただき、その後4階西病棟の「身体抑制緩和に苦慮した事例」、南町ケアプラン室の「本人の真の意向に寄り添う事の難しさを感じた事例」の2事例について、多職種で構成された8グループで検討会を行いました。

検討会ではどのグループも活発な意見交換ができ、多くの意見・提案が発表されました。苦慮したことへの共感や、違った視点からの意見が得られたようで、事例を提出した2部署の職員の晴れやかな表情が印象的でした。
臨床現場での悩みやモヤモヤした気持ちを共有して様々な視点からの意見を出し合うことで、現場での不安の解消や患者さんの思いに寄り添ったケアの提供につなげていくことができると実感できました。

今後も医療倫理コンサルテーションチームの一員として、日頃職員の皆さんが業務上直面する倫理的課題に対する不安やモヤモヤを解消する一助となれればと思います。

医療倫理コンサルテーションチーム
放射線部 F