カテゴリー別アーカイブ: 勉強会

わかやさ委員会主催研修会開催報告

カテゴリー: 事務部, 勉強会 | 投稿日: | 投稿者:

2024年3月12日(水)にわかりやすいやさしい医療推進委員会主催の接遇研修会を開催いたしました。今回は「パワーハラスメント防止」をテーマに、岡山県医療勤務環境改善支援センターの富永優子先生にご講演いただきました。

研修では、パワーハラスメントの定義やその影響について、具体的な事例を基にわかりやすくご説明いただきました。パワーハラスメントは、優越的な関係を背景として、職場でのあらゆる人間関係の中で発生する可能性があることに気付きました。また、ハラスメントが生じると、職場のモチベーションや信頼関係が崩れ、結果として生産性や職員の精神的健康にも大きな影響を及ぼすことがわかりました。

今回の研修を通じて、パワーハラスメントは一人ひとりの意識と行動を改善していくことで防げるものであると感じました。また、些細な言葉や行動が相手に与える影響を改めて認識し、これからはより慎重に、相手の気持ちに寄り添った配慮ある行動をしていきたいと思います。今後も職場でのコミュニケーションを大切にし、働き甲斐のある明るい職場となるよう努力していきたいです。

わかりやすいやさしい医療推進委員会 事務局 人事部H

【褥瘡足病変対策委員会 令和6年度 下半期勉強会 開催報告】

カテゴリー: 看護部, 勉強会 | 投稿日: | 投稿者:

令和7年3月4日、褥瘡・足病変対策委員会主催令和6年度下半期勉強会が開催されました。今回は、外来看護師・木村郁美主任による「フットケア外来(処置)~病棟/老健からの連絡方法について~」をテーマに講義が行われました。

倉敷平成病院では、爪や足趾(そくし:足の指)の変形など、足の問題を専門に診る「フットケア外来」を開設しています。入院病棟や当グループ内の介護施設等からも受診される患者さんがおられるので、受診までの流れや受診後の連携方法について詳細な説明がなされ、理解が深まりました。
また、入院患者に対する「入院時足チェック」について、チェック項目ごとのアセスメントの視点を学びました。いくつかの症例を通じて、適切な介入方法や治癒の経過についても確認することができました。
健康な足を守ることは、ADLの維持や活力ある日常生活を送るために非常に重要です。今後も、健康な足で歩き続けられるよう、多職種で専門的な視点を共有し、足病変の早期発見・予防・治療に努めてまいります。

褥瘡足病変対策委員会委員 4西看護師 S

#倉敷平成病院 #褥瘡対策 #フットケア外来 #チーム医療 #適切なケア

【褥瘡足病変対策委員会 令和6年度 上半期勉強会 開催報告】

第32回 呼吸療法研究会~最近のNIV療法を体験してみよう~(主催:岡山県臨床工学技士会)開始報告

カテゴリー: 勉強会 | 投稿日: | 投稿者:

2月22日(土)、倉敷平成病院で「第32回呼吸療法研究会(主催:岡山県臨床工学技士会)」が開催され、会場の当院、会議室には参加者とスタッフ含め32名の方がご参加くださいました。本研究会のテーマは「体外式人工呼吸器とNPPV実践ハンズオンセミナー」と題して、IMI株式会社日本光電工業株式会社の講師に講演いただきました。

今回、2社の人工呼吸療法機器について聴講後、参加者が講師から説明や指導を受ける体験型のハンズオンセッションを行い知識と実践的なスキルを習得していただきました。

はじめに、IMI(株)講師の先生より「体外式陽陰圧人工呼吸器」の特徴について講演されました。陽圧換気だけでなく体外的に陰圧をかけることで横隔膜の引下げと胸郭の広がりにより呼吸補助・離脱補助・排痰補助などの改善効果が期待できることから、近年、救急・集中治療領域においても臨床応用が広まっています。特徴的なモードは胸部理学療法として肺と気道からの分泌物の除去を目的に使用され、より生理的な呼吸管理の実現が可能となっています。ハンズオンセッションでは、参加者が体外式人工呼吸器を装着して実体験をしていただきました。

 また、日本光電工業(株)講師の先生より「NPPV:非侵襲的陽圧換気」の基礎知識や特徴について講演されました。一般的に酸素化の指標は動脈血ガス分析やSpO2(経皮的動脈血酸素飽和度)を指標に換気のモニタリングを行いますが、換気低下が起こった場合にモニタリングに反映されるまで時間がかかり評価が適切に行えない可能性があります。
そこで安全な呼吸管理を目的として酸素投与中にPEtCO2(呼気終末二酸化炭素分圧)が測定可能な、NPPV専用マスクを用いることで、これまで困難とされてきたNPPV中のPEtCO2測定がリアルタイムにモニタリグ出来るようになり患者さんの容態を把握することが可能となりました。ハンズオンセッシンではNPPV専用マスクのフィッテイング方法やテストラング(テスト用の肺)を用いて自発呼吸サポートの実体験をしていただきました。

今回、座学に加えてハンズオンセッションを交えたことで、講演で得た知識を踏まえて実体験できたことが技術の習得に効果的であったと思われ、参加者の皆様には貴重な経験を提供できた研究会となりました。本研究で得られた知識や技術を、臨床現場で役立てていただけるものと期待しています。

引き続き、岡山県臨床工学会では呼吸療法セミナーや呼吸療法研究会といった知識を学ぶ場を提供していきたいと思います。

倉敷平成病院 CE副主任(岡山県臨床工学技士会 呼吸療法委員会) T

令和6年度下期リスク・感染対策委員会法令研修 開催報告

カテゴリー: 事務部, 勉強会 | 投稿日: | 投稿者:

令和6年度下期リスク・感染対策委員会法令研修が、令和7年2月18日に救急棟4階会議室において同日開催されました。研修は午後3時から30分間にわたり実施され、医療安全と感染対策について講義が行われました。会場は人数制限を行い、参加者は合計66名でした。

まず、形成外科 副部長の福井季代子先生より「表皮剥離と点滴漏れ」に関する講義がありました。講義では、表皮剥離や点滴漏れが発生する要因や、それを防ぐための具体的な対策が詳しく説明されました。日常業務における予防策や発生時の適切な対応方法について、実際の事例を交えながら解説が行われました。

次に、感染管理の細田師長より「嘔吐処理方法の確認」についての講義が行われました。嘔吐物処理の適切な手順や、院内感染を防ぐための具体的な対策が説明されました。また、適切な防護具の使用や迅速かつ正確な処理方法の重要性が強調され、実践的な知識の習得が促されました。

最後に、麻疹の感染が国内で相次いで報告されており、倉敷市でも感染者が発生したとの注意喚起がありました。感染力が非常に強いことから、感染対策の重要性が一層高まっています。

本研修を通じて、医療安全および感染対策に関する知識が共有され、職員一人ひとりの意識向上につながる機会となりました。日々の積み重ねが安全性の向上に寄与するため、今後も定期的な研修を実施し、より安全で安心な医療環境の構築に努めていきたいと思います。

感染対策委員会事務局 総務課 S

【個人情報管理研修会を開催報告】

カテゴリー: 事務部, 勉強会 | 投稿日: | 投稿者:

2024年12月18日(水)に個人情報管理委員会主催の個人情報管理研修会を開催いたしました。今回、高梁中央病院 医事課の滝澤宏和先生をお招きし、「個人情報の基礎と対策」をテーマにご講演いただきました。

研修会では、「個人情報とは何なのか」という定義の話しから、医療現場で職員が個人情報保護のために気をつけるべきことや、実際に個人情報漏洩が起こったときに想定される被害と対処について等、具体的な事例も交えてわかりやすく説明してくださいました。

個人情報の対象となる情報は日々拡大しており、さらに医療現場で取り扱っている病歴や既往歴は「要配慮個人情報」として、個人情報の中でもワンランク上の機微情報として位置づけられています。そのため、業務・家庭生活において、普段から個人情報を扱っているのだと意識することがとても重要であると改めて認識させられました。

個人情報漏洩が起こると、漏洩された個人はもちろん漏洩した組織も大きな損害を被ります。医療従事者として「個人情報は患者様からの預かりものである」ということを常に念頭におき、今回の研修会で学んだことを活かして、今回の研修会で学んだ内容を活かし、全仁会全体で個人情報漏洩防止に努めてまいります。

個人情報管理委員会 事務局 H

#倉敷平成病院 #委員会活動 #個人情報管理研修会 #要配慮個人情報 #質の高い医療の基盤

【褥瘡足病変対策委員会 令和6年度 上半期勉強会 開催報告】

カテゴリー: 看護部, 勉強会 | 投稿日: | 投稿者:

11月19日(火)、褥瘡や創傷処置の専門である形成外科の福井季代子先生をお招きし、褥瘡足病変対策委員会主催の「令和6年度上半期勉強会」を開催しました。今回は4年ぶりに、コロナ前と同様に対面形式での開催となりました。

勉強会では、創傷治療の過程に基づく治療法の選択、当院で採用している外用剤や被覆剤の特徴と使い分け、褥瘡回診時の視点について学びました。福井先生には症例を交えながら、非常にわかりやすくご解説いただき、病態を理解し創部の状況に応じた治療法を選択することの重要性を再認識しました。
 今後は、創部の状態を的確に観察し、早期に適切な治療を行うことで、看護やケアに活かしていきたいと思います。また、褥瘡の発生には様々な要因が関与しているため、医師や看護師だけでなく、理学・作業療法士、薬剤部、管理栄養士、MSWなど、多職種が連携し、それぞれの視点を活かして褥瘡予防と治療に取り組んでいく必要性を改めて感じました。

これからも質の高いケアを提供できるよう努めてまいります。

褥瘡足病変対策委員会 2階病棟看護主任 M

※画像の一部を加工して掲載しています。

令和元年 褥瘡対策委員会・フットケア委員会 下半期合同勉強会 報告

 

第34回看護セミナー 開催報告

カテゴリー: 看護部, 勉強会 | 投稿日: | 投稿者:

9月7日(土)第34回看護セミナーを開催しました。今年はコロナ前と同様に会場での開催とし、約218名と多くの方に参加していただきました。

今回は「超高齢社会の今を考える その人らしく生活するために」というテーマで、超高齢社会である現在において、高齢者に対し自分達が提供している看護・介護の喜びや悩み、取り組みについて振り返りました。

まず、話題提供で、涌谷先生より「『あと何年生きる?』から始める認知症の人の意思決定支援」と題してご講演いただき、先生が外来で実際に行っている患者・家族との関わりを交えて、意思決定支援について分かりやすくお話ししてくださいました。

次に、当グループ、水島中央病院、倉敷紀念訪問ステーションより5事例の発表を行い、ご本人さん・家族の意思決定支援での成功体験やACPに対する意識調査に関する研究の発表をしていただきました。

その後、岡本看護部長を座長とし、涌谷先生、発表者の方とパネルディスカッションを行い、看護・介護の場においての意思決定支援の大切さ、認知症を有している患者の意思決定支援の難しさ、医療職と本人・家族の情報共有の大切さ、ACPについて話ができました。短い時間でしたが会場の参加者とともに、私たち看護師、介護士、コメディカルがどのような役割を果たしていけばよいのか考える機会となりました。

セミナーを通じ、ご本人さん・家族の意思決定支援では、多職種の連携が重要であることを学び、全仁会グループのみならず地域で支えていけるように他施設とも連携を密にし、高齢者が望む生活ができるよう支えていきたいと思います。

看護セミナー事務局 2階病棟師長 K

接遇勉強会を開催しました

カテゴリー: 事務部, 勉強会 | 投稿日: | 投稿者:

2024年2月26日(月)にわかりやすいやさしい医療推進委員会主催の接遇勉強会を開催いたしました。

今回は、「電話応対」をテーマに、日本接遇教育協会理事のうぐ森まる美先生にご講演いただきました。

電話のかけ方・受け方の基本的なポイントや、印象のよい応対に効果的なクッション言葉や正しい言葉遣いについてご教示いただきました。
また、事例研究にて先生からアドバイスもいただき、日頃の電話応対を見直すきっかけにもなりました。

「電話は声だけが頼りであり、電話応対ひとつで病院や施設の印象も決まってしまうため、ホスピタリティの精神で患者様と向き合うことが大切」という言葉が印象的でした。

今回の勉強会で、改めて医療現場における電話の重要性を感じることができました。学んだ知識を実践に活かして、全職員が気持ちのよい電話応対ができるよう努めていきたいです。

わかりやすいやさしい医療推進委員会 事務局 H

第36回神経セミナー開催報告

カテゴリー: 秘書・広報課, 勉強会 | 投稿日: | 投稿者:

10月21日(土)第36回神経セミナーが開催され、職員100名が参加しました。

岡山大学脳神経内科 教授 石浦浩之先生を講師にお迎えし、「神経疾患の最新治療 片頭痛から難病、アルツハイマー病まで」をご講演いただきました。

講演では、脳神経内科で診る多様な疾患について分かりやすくお話しくださいました。まず、アルツハイマー病やレビー小体型を始めとする認知症の臨床的な特徴・病理学的変化、そして9月に承認されたばかりのアルツハイマー病の抗体療法を含めた治療法についてお話しくださいました。
次に、多発性硬化症、重症筋無力症などの神経免疫疾患の抗体療法など、難病とされている疾患でも治療法に様々な選択肢があることをご教示下さいました。最後に、先生ご自身が脳神経内科を専門にされるきっかけとなった遺伝性疾患について具体例をご提示され、分かりやすくご説明くださいました。講演を通し、医療に携わる者として先生の医学に対する熱意に刺激を受けました。

 

セミナーの様子は、後日当院YouTubeにて動画配信いたします。
動画がアップされましたら改めてご案内いたします。
ぜひご視聴ください。

秘書・広報部

令和5年度 倫理事例研修会 開催報告

カテゴリー: 勉強会 | 投稿日: | 投稿者:

9月27日(水)、日本臨床倫理学会副理事長の稲葉一人先生をお招きした倫理事例研修会が開催され、72名の職員が参加しました。昨年は新型コロナの影響でオンラインでの開催でしたが、今年は4年ぶりに対面で開催することができました。

日本臨床倫理学会副理事長 稲葉一人 先生

まず稲葉先生から「臨床倫理の基礎」についてのご講演をいただき、その後4階西病棟の「身体抑制緩和に苦慮した事例」、南町ケアプラン室の「本人の真の意向に寄り添う事の難しさを感じた事例」の2事例について、多職種で構成された8グループで検討会を行いました。

検討会ではどのグループも活発な意見交換ができ、多くの意見・提案が発表されました。苦慮したことへの共感や、違った視点からの意見が得られたようで、事例を提出した2部署の職員の晴れやかな表情が印象的でした。
臨床現場での悩みやモヤモヤした気持ちを共有して様々な視点からの意見を出し合うことで、現場での不安の解消や患者さんの思いに寄り添ったケアの提供につなげていくことができると実感できました。

今後も医療倫理コンサルテーションチームの一員として、日頃職員の皆さんが業務上直面する倫理的課題に対する不安やモヤモヤを解消する一助となれればと思います。

医療倫理コンサルテーションチーム
放射線部 F