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栄養科通信vol.183「11月24日は“和食の日”」

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秋といえば「食欲の秋」。「実りの秋」ともいわれるように、サンマや栗、さつま芋など美味しいものが豊富にありますよね。
この時期は「自然」に感謝し、来年の五穀豊穣を祈る祭りなどの行事が全国で行われる季節でもあります。日本の食文化にとって大変重要な時期である秋の日に、毎年、一人ひとりが「和食」文化について認識を深め、和食文化の大切さを再認識するきっかけの日となっていくよう願いをこめて、11月24日は“いい日本食”「和食」の日と制定されています。

和食の4つの特徴

(1)多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重
日本の国土は南北に長く、海、山、里と表情豊かな自然が広がっているため、各地で地域に根差した多様な食材が用いられています。また、素材の味わいを活かす調理技術・調理道具が発達しています。

(2)健康的な食生活を支える栄養バランス
一汁三菜を基本とする日本の食事スタイルは理想的な栄養バランスと言われています。また、「うま味」を上手に使うことによって動物性油脂の少ない食生活を実現しており、日本人の長寿や肥満防止に役立っています。

(3)自然の美しさや季節の移ろいの表現
食事の場で、自然の美しさや四季の移ろいを表現することも特徴のひとつです。季節の花や葉などで料理を飾りつけたり、季節に合った調度品や器を利用したりして、季節感を楽しみます。

(4)正月などの年中行事との密接な関わり
日本の食文化は、年中行事と密接に関わって育まれてきました。自然の恵みである「食」を分け合い、食の時間を共にすることで、家族や地域の絆を深めてきました。

日本が誇る「和食」はユネスコ無形文化遺産にも登録されています。
和食の日に日本の伝統的な食文化について改めて見直してみるのもいいですね。

参考文献
一般財団法人 和食文化国民会議 https://washokujapan.jp/culture/
農林水産省 https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/ich/

管理栄養士Y.N

栄養科通信vol.182「朝食にタンパク質を食べていますか?」

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日本人の食事摂取基準では、1日に必要なタンパク質の量は、成人男性が65g、成人女性が50gとされています。1食あたりの摂取量としては、20gずつを目安に摂るのが理想的ですが、男性でも女性でも、また子どもから高齢者まで朝食でのタンパク質摂取量は低く、逆に夕食では高いと言うのが日常ではないでしょうか。タンパク質を3食均等にとっている人の方が筋肉の合成が盛んであり、夕食にタンパク質を多くとっていても朝が足りていないと筋肉維持に役立たないという研究結果も出ています。

朝から十分な量のタンパク質を摂取すると、体内時計がリセットされて生活リズムが整い、やる気にあふれた1日を過ごせます。結果夜もよく眠れるようになるのです。子どもの場合は勉強のやる気が出るとか、高齢者だとサルコペニア、フレイルの予防になるとか、暴飲暴食を抑えられたり、糖尿病がよくなるといった効果も報告されています。以前は朝食さえ食べていればいいという考え方でしたが、これからは朝食にタンパク質が欠かせないということです。

年と共にタンパク質の消化吸収率が落ちること、タンパク質は食べ溜めができないので、年をとるほど若い頃よりもタンパク質の摂り方に気をつけなくてはいけません。起床後一時間以内に食べること、タンパク質だけでなく糖質も一緒に食べることが大切です。1食のタンパク質の目安は手のひらサイズ、肉、卵、魚など何でもいいです。毎日ちょっと早起きして朝食の時間を確保し、ご飯と納豆と味噌汁とか、パンと卵とサラダ、などタンパク質をとり入れた朝食をとってみてください。

栄養科 管理栄養士 A子

当院管理栄養士が瀬戸内海放送に取材協力しました

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昨日、9月20日(火)夕方放送のニュースパークKSBに【特集「食欲の秋」って本当?その根拠は? 専門家に聞いてみた】
コーナーで当院栄養科科長小野詠子管理栄養士が取材協力した動画と内容が KSBのホームページに紹介されました。
是非ご覧ください。
 
 
#倉敷平成病院 #管理栄養士 #食欲の秋
#アドバイス #ニュースパークksb

【本日 9月20日(火)18:15~放送の KSB瀬戸内海放送「News Park KSB」に倉敷平成病院管理栄養士小野詠子科長が「食欲の秋はほんと?」について取材協力しました】

2022年9月20日(火)18:15~放送の KSB瀬戸内海放送「News Park KSB」に倉敷平成病院管理栄養士小野詠子科長が「食欲の秋はほんと?」について取材協力しました。

管理栄養士の視点から「秋」の食生活で気を付ける点についてお話いたしました。
9月16日(金)に取材を受ける様子。

秋になると、サンマや果物など美味しいものが沢山。食欲の秋はホントなのでしょうか?管理栄養士がお答えします。

是非ご覧ください。

秘書広報課

栄養科通信vol.181「災害時の食品の備え」

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9月は防災月間です。地震、台風、水害など災害はいつどこで起こるか分かりません。災害発生からライフラインの復旧までには1週間以上かかることが多く、スーパーが機能しない、災害支援復旧物資が届かないなど、食品が手に入らないことが考えられます。そのため長期保存ができる食材を用意しておく必要があります。食品の備蓄方法として、災害用の非常食だけでなく日常で使用でき災害時にも使えるものをバランス良く備える、ローリングストックという方法がおすすめです。

ローリングストックとは普段の食品を少し多めに買い置きしておき、賞味期限が切れる前に古いものから消費し、消費した分を買い足すことで常に一定量の食品が家庭で備蓄されている状態を保つ方法です。メリットとして、普段の買い物の範囲でできるので時間がかからないこと、買い置きのスペースを増やすだけで出来ることが挙げられます。
家族の人数×3日分~1週間分を目安とし蓄えておきましょう。

ローリングストックに適しているものは常温保存ができ、期限が1年程度のものです。
災害直後の支援物資はおにぎり、パンなどの炭水化物が多いことが想定され、たんぱく質(魚、肉など)、野菜類の摂取が難しい状態になると思われます。大きな災害ではビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養素がとれず、便秘や口内炎などを起こしやすかったようです。不足しがちなたんぱく質、野菜を摂取できるよう、水やパックご飯、カップ麺などだけではなく、ツナ缶や鯖缶などの缶詰やレトルト食品、切干大根やひじきなどの乾物がおすすめです。

いつ、もしものことが起こっても大丈夫なように普段から食品の備蓄をしておきましょう。

 

参考:農林水産省Webサイト
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/guidebook.html

 

管理栄養士 Y.M

【小児がん経験の小中高生を対象にした食育イベントに倉敷平成病院 管理栄養士が講師をつとめました】

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8月28日(日)、就実大学(岡山市中区)にて、小児がんを経験したお子さんの成長過程で問題となる生活習慣病など晩期合併症を知り、予防しようという食育クッキングイベントが開催され、当院小野栄養科科長(管理栄養士)が講師をつとめました。
小児がん患者家族会「あゆみの会」の小中高校生計6名が参加され、栄養バランスの取れた昼食メニューを考案し、共に調理することを通じて、規則正しい食事や生活を整えることが予防には大切だということを紹介しました。
生活習慣病予防のために、魚と野菜を食べる・バランス良く・減塩に慣れるをテーマにしたメニューとして、【おにぎらず・味噌汁(塩分濃度測定)・サバ缶ハンバーグ・サラダチキン・フルーツ寒天】の5品を紹介されたそうです。
「おにぎらずはご飯と肉、卵、野菜をまとめて食べられ、フルーツ寒天もラップで包んで一緒にお弁当として持って行けます。将来一人暮らしをした時のために、簡単に作れてバランスよく食べられるものを考えました。子どもたちは手際よく調理でき、驚きました。作った味噌汁の塩分濃度を測ってみると、0.3~0.7%と薄味で(標準0.8%)、自分の身体は自分で守るという意識があるのだと思いました。」とお話されていました。
料理は子どもたちだけで作り、出来上がりをお弁当箱に詰めて親御さんに見てもらい、一緒に食べられたそうです。

このような活動を通じて、子ども達の力になれればと思います。
この様子は、8月29日(月)の山陽新聞にも紹介されました。

※晩期合併症とは
現在、⼩児がんは治癒する病になってきました。しかし、子どもは発育途中であることなどから、成⻑や時間の経過に伴って、がん(腫瘍しゅよう)そのものや、薬物療法、放射線治療など治療の影響によって合併症が起こることがあります。これを「晩期合併症」といいます。晩期合併症は、⼩児や若年のがんで特に問題となる現象です。
国立がん研究センターHPより)

 

秘書広報課

栄養科通信vol.180 「紫外線に負けない食事」

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肌が露出している部分に紫外線がさらされて、赤みや痒みを伴う発疹などの症状がでることがあります。これを光線過敏症といいます。
原因はアレルギーや遺伝、代謝異常などがありますが、原因不明なものが多いとされています。紫外線の対策は外側だけでなく、体の内側からもとても大切です。ここでは食事でケアできる方法をお伝えします。

◎体内から紫外線に負けない肌作り
紫外線は皮膚のタンパク質にダメージを与えて皮膚炎を起こします。皮膚組織を丈夫にしておくことが大切です。皮膚炎は乾燥肌の一種でもあるので、対応食で予防や改善ができます。

●タンパク質食品
肌の材料でもあるタンパク質が不足すると、紫外線によるダメージを補修できません。たんぱく質には動物性と植物性があり、動物性は肉、魚、乳製品。植物性は卵、大豆製品です。

●ビタミンC
シミを薄くする働きやコラーゲンを作ります。水に溶けやすいので、生のまま食べる方がより効率的に摂取できます。

●ビタミンE
血行を良くすることで肌の生まれ変わりを促進します。ごまやアーモンド、油に含まれます。

●カロテノイド
抗酸化力があるので紫外線が強い夏場におすすめです。パプリカ、ほうれん草、人参やトマトに含まれます。

●ムチン(ネバネバ成分)
オクラ、モロヘイヤ、なめこ、もずく、納豆、長芋などがあります。

光線過敏症は痒みや痛みも生じることがあるので、炎天下の外出を控え、日焼け止めや日傘などで外から皮膚を日光や紫外線から守りましょう。そして、食事からも皮膚を健康に保つ栄養素をしっかり摂り、紫外線に負けない肌作りをしていきましょう。

 

管理栄養士 MA

栄養科通信vol.179「食欲と色について」

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人間には、「視覚」「嗅覚」「触覚」「味覚」「聴覚」の五感というものが備わっています。それらの中で、料理を一目見た時に「美味しそうだな!」と判断するのに一番影響しているのは「視覚」です。「視覚」は87%というほとんどの情報を占めているので、料理の色合いが変わるだけで美味しそうに思えたり不味そうに思えたりするのです。

◎食欲が増幅する色
赤やオレンジ、黄色などの鮮やかで明るい色を見ると、血圧や脈拍数が上昇し、体温も上がって食欲増進につながります。また、単に赤色に染めるのではなく、他の色との組み合わせによって食欲増進効果をよりアップさせることもできます。色相環で反対の位置にある色を補色、反対の色の隣近辺の色を反対色といいます。グリーンサラダにトマト、まぐろの刺身に大葉を添えるなどは、同系色の盛り付けに対し補色を組み合わせた例です。単調で平凡になりやすい同系色の組み合わせに対して、5~10%の補色を使うとアクセントとなり、全体の印象にメリハリを付けやすくなり、食欲増幅につながります。

◎食欲が減退する色
「青」や「青緑」「紫」などを見ると、暖色系とは逆に体温や血圧が下がります。そうなると血流も悪くなり、内臓の働きも鈍るので食欲は減退してしまうという結果を招きます。
また、青が「自然界に存在しない色」であることも食欲が落ちる理由です。人間の脳が青い色を食べ物として認識しないようにできているため、青は食欲を想起させないという仕組みになっているのです。

料理の色だけでなく、お皿やランチョンマットの色を変えるだけで美味しそうに見せることができます。食欲が減退しやすいこれからの季節、暖色系の食材を使用したり、メリハリのある盛り付けをしたり、暖色系のお皿やランチョンマットを使用することで、見た目から食欲増進をはかっていくのもいいですね。

参考
日本メディカル心理セラピー協会 https://www.domap.net/
臨床栄養 第140巻 第7号(通巻964号)医歯薬出版株式会社

管理栄養士 Y.N

栄養科通信vol.178「発酵食品について」

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気温や湿度が上がるこの時期は、カビや細菌が繁殖しやすくなることから食中毒が増えます。
基本的なことを守り食中毒には注意しましょう。さて、カビ、細菌と聞くと、体に有害で、食品を腐敗させる悪者というイメージがあるかもしれませんが、種類によっては、「発酵」を手助けするものもあります。そもそも発酵とは、微生物によって食品が変化し、人間にとって有益に作用することであり、反対に有害な場合は腐敗となります。つまり微生物が働くことで食品が変化するのはどちらも同じですが、人間の主観によって「発酵」か「腐敗」かが決められています。

発酵を助ける微生物
➀カビ
麹菌・青カビ・鰹節カビなどがあり、食品に付着し糸状の伸びた菌細胞が
また新たに胞子を作って、あちこちに広がっていくという作業を繰り返します。
味噌、醤油、ブルーチーズ、鰹節などがあります。


②酵母
糖を食べて泡のように膨らんでから分裂し、増殖していきます。
糖を食べるとアルコールと炭酸ガスに分解されるので、アルコール飲料や
パン作りに欠かせないものです。ビール、ワイン、パンなどがあります。

③細菌
ヨーグルトやぬか漬け、キムチなどを作る「乳酸菌」、大豆を発酵させる「納豆菌」、食酢を作る「酢酸菌」など、さまざまな種類があります。

 

発酵は、原材料にはなかった酸味やコク、甘さや香りなどが生み出され、保存性を高めることや、血中コレステロール改善、免疫を活性化させる効果、腸内環境を良く
するなど健康に役立つとされています。暑くなるこれからの時期、発酵食品を積極的に取り入れ、元気に夏を迎えましょう。

管理栄養士 A.T

栄養科通信 vol.177  『クロモジ』

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 上生菓子を食べるときに出てくる楊枝、これはクロモジの木から作られています。
クロモジ(黒文字)は日本の本州の関東以西、四国、九州北部や、中国に分布し、低山や疎林の斜面に自生するクスノキ科の落葉低木です。

黒文字の名は、若枝の表面に黒い藻類が付着し、黄緑色の地色に黒いまだら模様の斑紋が入るため、これを文字に見立てたものといわれています。

春には小さな花を咲かせ、秋には黒い実をつるクロモジの幹と枝は、高まった神経を鎮める作用や咳を鎮め気管支粘膜の充血を取るなどの作用がある漢方薬の烏樟(ウショウ)として用いられることもあります。

また、クロモジの葉や枝を細かく刻み入浴剤として使用されることもあります。
クロモジ風呂につかると神経痛やリウマチ、肩こり、腰痛、冷え性などに効果があります。

クロモジはその香りからリラックス効果のあるクロモジ茶をはじめ、様々な製品として使用されています。クロモジの枝から抽出した精油(クロモジ油)は心身の疲れを癒し、不眠症を解消する効果、抗菌作用などがありオイルや石鹸、入浴剤に加工され使われています。
最も一般的なものはクロモジ茶です。クロモジ茶にはクロモジの主成分でもあるリナロールやテルピオネールなどが含まれています。クロモジ茶の特徴は香りだけでなく、スッキリした味も特徴的です。

岡山県内では真庭郡蒜山に多く自生しており、道の駅などで乾燥させた葉や枝を購入することができるので、お茶にして飲んだり、焼酎に漬けてエキスを抽出したり様々な用途に活用できます。

5月病や梅雨の時期の鬱屈とした気分になるのが心配な方はクロモジを準備しておくといいですね。

管理栄養士 S.N