みなさま、摂食嚥下障害についてご存知ですか?
摂食嚥下障害とは、食べ物や水分を認識してから口に取り込み、噛んで、喉を通過し胃に送るまでの一連の動作のどこかに問題が生じ、安全に食べられない・飲み込めない状態をいいます。
食べることは人間にとって必要であり、生きる喜びや幸せに繋がっています。しかし、病気や加齢で飲み込みが難しくなることがあります。急にいつもの食事が食べられない状況になることを想像すると不安や寂しさを感じるのではないでしょうか。
当院では言語聴覚士が中心となり患者さんが安全に食事を食べられるよう、食形態の工夫を行っています。
なぜ食形態の工夫が必要なのでしょうか?
飲み込む力が落ちている方に普通の食事を提供すると、咀嚼や嚥下が十分にできず誤嚥や窒息のリスクが高まります。
私たち言語聴覚士は、患者さん一人ひとりの噛む力や飲み込む力を評価し、最も安全な食事の固さやとろみの必要性などを考えています。
当院の食事形態は以下の通りです。
常食・・・普通の食事形態
軟菜・・・箸で切りやすい柔らかいおかずの形態。
軟菜刻み食・・・軟菜を細かく刻んだ形態。
軟菜刻み移行食・・・刻み食にとろみ餡をかけた形態。刻み食に比べてまとまりがよく嚥下しやすい。
嚥下食B・・・嚥下食Aのペースト食1品を茶碗蒸しに変更したもの。Aに比べて嚥下レベルが高くなる。
嚥下食A・・・ミキサー粥やペーストを中心とした半固形物でゆっくり飲み込める形態。練習食に比べて使用食材が豊富。
嚥下練習食・・・経口摂取開始のための訓練食。(ゼリー、ヨーグルトなど)
一人ひとりの嚥下機能に合った食事を選択し、安全な食事の摂取方法を考えています。
全仁会では病院だけでなく、在宅においても嚥下障害のある方に対して訪問リハビリの言語聴覚士が関わり、嚥下に関するサポートや訓練を行っています。
在宅生活の中で、食事に関する困り事があれば訪問リハビリの言語聴覚士が相談に乗ることができます。食形態だけでなく、食事姿勢、一口量、食べ方のポイントなどを共有し、利用者さんの安全な食事を支えています。
口から食べられるようになって良かったという患者さんや利用者さんの笑顔やご家族の安心した表情が、言語聴覚士の励みになっています。
これからも安全で楽しい食事ができるよう患者さんのサポートをしていきます。
ヘイセイ訪問看護ステーション 言語聴覚士 H



