日別アーカイブ: 2022年6月9日(木曜日)

【当院リハビリテーション部 藤本課長(言語聴覚士)が山陽新聞に紹介されました】誰もが住みやすい社会を目指して~失語症者向け意思疎通支援者養成講座の活動を通じて~

6月4日(土)の山陽新聞朝刊 ヘルスのコーナーに 当院リハビリテーション部 藤本課長(言語聴覚士)のインタビューが掲載されましたので、お話を伺いました。
失語症者向け意思疎通支援者養成事業』とは地域生活支援事業の中の意思疎通支援サービスの中に新たに失語症者が対象になりました。失語症者が日常生活で必要な買い物・病院の診察や窓口対応・書字記入などコミュニケーションを必要とする場での意思疎通支援を行う者の養成と派遣を行う行政事業です。
この取り組みは、岡山県の委託を受け、岡山県言語聴覚士会が主管となり、令和元年から開催しており、今年が4回目の事業となります。
以前から市町村で発行される広報誌へ講座案内を掲載していましたが、このたび、山陽新聞に掲載されたことで、反響も大きく、講座はほぼ定員となりおどろいています。ただ一過性ではなく、失語症について皆さんに継続的に興味を持っていただくことが大切だと考えています。

また、「倉敷高次脳機能障害者の会~結~」の後方支援活動も、当院の言語聴覚科のスタッフで取り組んでいます。
どちらの活動もボランティアですが、今年は新たに2名が指導者養成研修を受講し、全5名で活動しています。

この講座はおそらく継続して開催されることが予想されますので、今回の参加が難しい方でも、お気軽にご相談、ご質問いただきたい」とのことでした。

「失語症は、脳が損傷してしまったことが原因で『聞く・話す・読む』といった機能が失われてしまう言語障害の一種です。脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などの脳卒中を原因に発症される方が大半で、社会復帰を妨げる大きな要因の一つとされています。身近に問題を抱えている方がいることを知り、理解を深める一助となれば幸いです」とお話してくださいました。

指導者養成研修を受講した5名。藤本課長は写真前列右側

養成講座の申し込みは6月17日(金)まで詳細はこちら

秘書広報課

自分に合った自主トレーニングの習慣化

カテゴリー: 予防リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

皆様、こんにちは!
予防リハビリでは、利用者様が生活の中で運動習慣ができるように、個別リハビリの中で自主トレーニングの提案をしています。先日、ご自宅での運動状況をお伺いした方も、予防リハビリのご利用を開始されるまでは、自宅でテレビや雑誌の記事などを参考に運動をされていました。その方は全身の柔軟性が低く、テレビや雑誌の通りにストレッチをすることが難しい様子でした。そこでリハビリの際に、必要な運動とその方が難しい運動方法を整理し、椅子に座った状態、ベッドで寝た状態でできるストレッチなどを提案しました。それをご自宅で続けてもらった結果、以前より背筋を伸ばした姿勢で歩くことができるようになりました。
ストレッチや筋力をつける為の運動を行おうと思っても、どんな運動をして良いのかや、どの程度の回数を行ったら良いかなど、悩む方は多くいらっしゃいます。予防リハビリでは、そういった方に対しても体の状態を確認し、どんなストレッチや運動を行うといいか提案したり、実際に個別リハビリの中で一緒に練習してもらったりする事で、ご自宅での自主トレーニングとして定着する方が増えています。
コロナ禍になってから外出の頻度が減り、自宅で過ごすなかで体力や筋力の低下を感じるという方も増えているのではないでしょうか。自主トレーニングを行う以外にも、普段の生活の中で工夫できると考えています。例えば、お皿を洗った後に台所で踵上げを行ったり、朝夕の涼しい時間帯で近所の散歩をしたりするだけでも、健康の維持ができます。私はこれからも予防リハビリで利用者様と関わらせてもらう中で、一緒に自主トレーニングを行いながら自宅での運動習慣を定着してもらい、コロナ禍にも負けないように健康の維持を支援していきたいです。

理学療法士 B

◎お問合せ◎
社会医療法人 全仁会 倉敷平成病院通所リハビリテーション(予防リハビリ)
TEL:086-427-1128(相談担当 大段) ※営業時間 9:00~17:00