日別アーカイブ: 2017年5月8日(月曜日)

栄養科通信vol.117 ~疲れ目によい栄養素とは?!~

カテゴリー: 栄養科 | 投稿日: | 投稿者:

人間は約8割の情報を目から得ていると言われています。近年は、パソコンやスマートフォン、テレビなどで目を酷使する場面が多く、目の疲れや痛みを感じる人も多いのではないでしょうか。そこで、今回は特に目と関わりの深い栄養素や成分について調べてみました。

●ビタミンA
目の乾燥を防ぎ、網膜や角膜の役割をサポートし涙の量を一定に保ってくれます。
多く含む食品…うなぎ、肉類、小松菜やほうれん草などの緑黄色野菜。

●ビタミンB群
視神経の働きを活発にする栄養素で、目の粘膜組織の生成を助けます。
多く含む食品…豚肉・青魚・豆腐・落花生など。

●ビタミンC
細胞の結合組織であるコラーゲン合成に働いて血管を強くします。不足すると目の毛細血管が弱くなり、視力低下につながります。
多く含む食品…果物、ジャガイモ・さつまいもや、緑黄色野菜など。

●アントシアニン
網膜の中にある「ロドプシン」という物質の再合成を促して疲れ目を解消する働きを持っています。
多く含む食品…ブルーベリー、黒豆やぶどうなど。

●ルテイン
眼球内に存在しており、水晶体や網膜の酸化を防ぐという大変重要な役割を持っています。
多く含む食品…緑黄色野菜など。

●DHA
体内に存在するDHAの多くは網膜や視神経に存在して網膜の働きを高め、視力改善に役立っています。そのため、不足してくると眼精疲労が起こりやすくなります。
多く含む食品…青魚など。

このように、疲れ目を解消するために摂りたい栄養素はたくさんありますが、残念ながらこれさえ食べれば治る!という食べ物はありません。結局、肉や魚、野菜や果物などをバランスよく食べる食生活を日ごろから心掛けることが基本となります。これは疲れ目だけでなく、健康的な毎日を送るためにも大切なことです。目の疲れがなかなか解消しないと悩んでいる人は食生活の見直しを行ってみてください。

管理栄養士 K.M