日別アーカイブ: 2020年7月17日(金曜日)

雨の日の小さな幸せ

カテゴリー: 訪問看護ステーション | 投稿日: | 投稿者:

今年は梅雨らしい雨が続いていますが、訪問していても涼しい日が多い様に思います。
しかし、雨の日の運転は道路渋滞や視界の狭小などもあるため、時間に余裕を持ち更に安全運転を心がけようと、緊張感も増します。

雨といえば、時に大きな被害をもたらせることもありますが、小さな幸せを運んでくれることもあります。

私が訪問しているKさんは一人暮らしですが、お友達も多くておしゃべりがとてもお好きな方です。月に2回はお友達がお泊りに来て、一緒に食事を作ったり、買い物へ行ったりするのを楽しみにしていましたが…、新型コロナウイルスで自粛が始まって以来会えなくなり、少し寂しそうでした。
そんなKさん、もうひとつの楽しみは自宅前の小さな花壇で家庭菜園をすること。花壇近くには水がないので、雨水を溜めておけるように容器を2つ置いていて、そこから水をとって毎日苗に水やりをしています。
雨が降らない時には台所でバケツに水を汲んでは外に運び、容器に水を入れて溜めます。重くて一度に運べず、バケツに3分の1程の水を入れて運ぶため、7~8往復します。
訪問に伺った時に肩や足の痛みがあると、大体はその動作をしたのだろうと察しがつきます。その証拠に、雨続きで容器に水が満たされていると、伺った時の動きも良いのです。

先日は「きゅうりがいっぱい生ったんよ、もう近所の人に何回か配ったよ。」と嬉しそうに報告があり、久しぶりの良い表情。頑張ってお世話をして、梅雨の雨にも恵まれて、大きく育ったお野菜。近所の人にも好評で、
とても喜ばれたそうです。
「私はね、人に喜んでもらうのが一番うれしいんよ。」と笑顔で話してくれました。
コロナウイルスで、人と人との間隔が開きがちな時期ですが、雨やお野菜がつないでくれたつながりに感動を
もらいました。みなさんもコロナに負けず、小さなつながりや幸せを大切にしてくださいね。

私たち、訪問看護ステーションのスタッフは、ご利用の皆様により良い生活を送っていただけるようお手伝いをさせていただいております。これからも訪問看護ステーションをよろしくお願いいたします。

訪問看護 K.S