日別アーカイブ: 2020年7月14日(火曜日)

薬の飲み合わせと食べ合わせ

カテゴリー: 薬剤部 | 投稿日: | 投稿者:

梅雨前線による記録的な豪雨の影響で、甚大な被害が各地にもたらされました。連日の報道により被害の全容が明らかになるにつれ、その深刻さに胸が痛みます。一日も早い災害復旧をお祈りいたします。梅雨前線による記録的な豪雨の影響で、甚大な被害が各地にもたらされました。連日の報道により被害の全容が明らかになるにつれ、その深刻さに胸が痛みます。一日も早い災害復旧をお祈りいたします。梅雨明けが待ち遠しいところですが、梅雨が明ければ今度は本格的な猛暑ですね。先日、自分が食べたスイカの種を庭に植えてみたところ、芽が出て育ってきています。スイカが実るかは分かりませんが毎日楽しみに観察をしています。スイカの種を植えてから初めて聞いたのですが、スイカにも食べ合わせの悪い食物があるのですね。スイカは水分の多い果物なので、油分の多い食べ物(天ぷらなど)と一緒に食べると胃液が薄まり消化不良を起こすことがあるようです。このように食べ物でも食べ合わせの悪い食物があるようにお薬にも食べ合わせの悪い食物があります。今回はお薬の飲み合わせと食べ合わせについて代表的なものをご紹介したいと思います。

① グレープフルーツジュース
グレープフルーツの果肉に含まれるある種の成分が小腸上皮にある薬物代謝を阻害するため、薬の血中濃度が上昇してしまうものがあります。薬の効きすぎにより血圧低下や頭痛、めまいを起こすことがあります。主な薬剤:降圧薬、脂質異常症治療薬、睡眠薬、抗てんかん薬

② クロレラ・納豆・青汁
「ワルファリン」は、ビタミンKの働きを妨げることにより、血液を固まりにくくしています。ビタミンKが大量に含まれているクロレラ・納豆・青汁などを摂取してしまうとワルファリンの血液を固まりにくくする作用を弱めてしまいます。緑黄色野菜(パセリなど)もビタミンKを含むため、摂取量に注意が必要です。

③ 牛乳
抗菌薬の中には牛乳のカルシウムと結合してしまい、薬の吸収や作用が低下するものがあります。お薬を飲んだ後は2時間程度牛乳の摂取を避けることが望ましいです。

今回ご紹介した例は一部です。他にも飲み合わせ食べ合わせに注意するものがあります。また、同じ効果のお薬でも飲み合わせや食べ合わせがないものもあります。気になる方は一度医師や薬剤師に相談していただき、現在ご自身が飲まれているお薬で注意することはないかの確認をよろしくお願いします。
新型コロナウイルス感染症の影響で放送延期となっていた病院薬剤師が主人公の新・医療ドラマ「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」がいよいよ7月16日(木)夜10時から放送されます。ぜひご覧いただき病院薬剤師の仕事についてご興味をもっていただければ幸いです。

薬剤部 MN