4月になり、気温も暖かくなり、過ごしやすい季節になりました。でも、春は花粉症の季節。
花粉症でつらい思いをしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
花粉症の主な症状として、くしゃみ、鼻水・鼻づまり、目のかゆみなどがあげられます。
このうち「鼻水・鼻づまり」によって、鼻で呼吸がしづらくなり口で呼吸することが多くなると、お口の中が乾燥しやすくなります。
花粉症の薬の中には、副作用として唾液の分泌を抑えるものがあり、そのために唾液の量が減少し、さらに乾燥しやすい状態になるようです。
お口が乾燥している状態が続くと、唾液による洗浄作用が悪くなり、汚れ(食べかすやプラーク)が歯に残りやすくなります。
また、抗菌作用が低下し、お口の中で細菌が繁殖しやすくなり、口臭の原因となるほか、虫歯や歯周病にかかりやすい環境となります。
お口の乾燥をやわらげるポイントとして、「よく噛んで食べましょう」
唾液は噛むという刺激が脳に伝わることで分泌されます。
お食事の際には1口30回を目標によく噛んで食べるようにしましょう。
次に「お口の潤いを保ちましょう」
お口の潤いを保つために、こまめに水分補給をしましょう。
冬場は空気も乾燥しているので、加湿器などでお部屋の湿度を調節したり、マスクをつけることも効果的です。
そして、「お口のケアを念入りにしましょう」
補助具を使った念入りな歯みがきや薬用洗口剤を使用するなど、お口の中を清潔に保ちように心がけましょう。
歯科衛生士 I