日別アーカイブ: 2019年4月9日(火曜日)

人生初の大腸内視鏡検査

カテゴリー: 臨床検査部 | 投稿日: | 投稿者:

私事になりますが3月に職員検診を受けました。身体計測、視力・聴力検査、血液・尿検査、便潜血反応、心電図、胃のバリウム検査と言った一般的なものです。数日後、ドックセンターで仕事をしていると医師に呼び止められました。「便潜血反応で陽性になっていましたが、一度大腸内視鏡を受けてみたらどうですか?」正直なところ、「元気だし、大丈夫ですよ」と言いたかったのですが、年齢も年齢。何かあってもおかしくないか・・・。子供の入学式もあるしな・・・。一大決心して大腸内視鏡を受けることにしました。

 

参考までに…便潜血反応は大腸癌を診断する検査の一つです。大腸の内壁に癌があるとしばしば出血が起きます。便潜血反応は便の中に血液(ヘモグロビン)が存在するかどうかを調べ、陽性ならば医療機関で精密検査を受けるようになります。日本人の癌の死亡原因のうち大腸癌は男性3位、女性1位(国立がん研究センター がん情報サービス 2017年参照)となっています。この統計を見てみても大腸癌はかなり身近なものに感じてしまいます。40歳を過ぎたら、年1回の大腸癌検診を勧められています。便潜血反応は便を採取して表面をこすってとるだけの手軽な検査。どうせ捨てるものであれば、有効に活用して病気を発見できたらいいですね。

*一般社団法人日本臨床検査技師会 検査のはなし 参照

 

さて私の人生初の大腸内視鏡。前日からの食事制限、大量の下剤や洗腸液の内服など検査の準備をなんとか乗り越え、いざ、病院へ。軽く眠った状態で検査を受けました。知り合いからは寝ているうちに終わったよと聞いていましたが、私の場合、内視鏡の入りづらい所があったそうで痛い思いをしました。でも結果は異常なし。晴れて4月を迎えることができたわけです。

 

日頃、ドックに従事している技師の立場である私からもドックを受けて精密検査になったならば必ず医療機関を受診して下さい。早期発見、早期治療になるためのドックです。放置していてはドック受診の意味がありません。自分のため、自分の家族のためにも精密検査は受けましょう!!

 

この4月から検査部に新人5人が入職し、検査部の平均年齢がぐんと若返りました。この先、1つずつ新しい検査を学んでいき、みなさまから信頼される技師になれるよう、私たちも指導していきますのでよろしくお願い致します。5人を見ていると私自身、入職した頃を思い出されます。新しい検査を学べることの楽しさ、反面、思うようにいかなくて失敗ばかりしていた日々。今もまだまだ発展途上の私ですが、より精度の高い検査を行えるようレベルアップを図っていきたいと思っています。

 

メンバーががらりと変わった新しい検査部。これからも温かく見守っていただければと思います。

検査技師NY