日別アーカイブ: 2019年4月2日(火曜日)

平成31年度全仁会グループ 辞令交付式

カテゴリー: 秘書・広報課 | 投稿日: | 投稿者:

平成31年4月1日(月)、開花を臨む桜に吹く朝の風がまだ少し寒い中、全仁会グループ辞令交付式が執り行われました。
今年度の新入職員45名(医師5名、看護師11名他)と、昇格・異動者の辞令交付も合わせて行われ、かしこまった表情から、新しい環境に向けた決意や緊張が伝わってくるようでした。

高尾理事長は、これから社会人、そして医療人として大きな一歩を踏み出す新入職員の皆さんへの期待を歓迎の言葉として述べられ、新入医師を代表して循環器科 岩崎孝一朗先生がご挨拶されました。

新入職員は約1週間のオリエンテーションや研修を経て、各部門への配属となります。

一人ひとりが光を放つようにそれぞれの魅力を活かし、医療・福祉の面で地域に貢献できるよう、全職員一丸となって従事してまいりましょう。

秘書・広報課

認知症の方へのご理解を

カテゴリー: 地域包括支援センター | 投稿日: | 投稿者:

老松・中洲高齢者支援センターでは、来たる超高齢化社会に向け「認知症になっても安心
して暮らせる街作り」の一環として、「認知症サーポーター養成講座」を行っています。

私達一人一人が認知症を正しく理解し、見守り・対応をする事で認知症の人やその家族の
生活は大きく変わります。
「自分の家族や身近な人に認知症の人はいないから・・」と思っている方も多いと思いま
すが、一人でも多くの人に認知症について考えて頂く機会になればと思い、事例を紹介
します。

認知症のAさん(女性)。息子さん・お嫁さんとの三人暮らし。混乱することが多くなっ
たAさんを一生懸命介護するお嫁さんを見て、「もう施設に入れようか・・」と言う息子
さんに、「もう少し頑張るよ」と介護を続けていたお嫁さん。ある日、Aさんが「財布も
通帳もなくなった」と混乱しだしました。お嫁さんに「あんたが盗ったんじゃ」と怒り
外に飛び出して行き、通りすがりの人に「うちの嫁は酷い。私の通帳もお金も全部盗って
いる。警察を呼んで欲しい」と訴えました。
お嫁さんは、悔しさと虚しさで泣きながら義母さんが認知症である事を話をしましたが、
通りすがりの人が認知症への理解が十分ではなかった為、お嫁さんが嘘をついていると思
い警察を呼んでしまいました。

認知症の人によく見られる「物盗られ妄想」・・自分で隠した財布や通帳。隠した事は
すっかり忘れてしまうので、誰かが盗ったに違いない・・この場合、身近にいる信頼の
おける人が盗んだと思ってしまう場合が多く、本人は本気でそう思い怒ってしまいます。

何度か徘徊で警察のお世話になっていたAさん。警察の人が事情を理解していた為、その
場は治まりました。

警察へ通報した人も、Aさんも、お嫁さんも誰も悪くないんです。でも、あの時
通りすがりの人が少しでも認知症について知っていてくれたら・・という切ない気持ちに
なってしまいます。

現在、「認知症サポーター養成講座」は全国で町内会単位だけでなく銀行、スーパー
警察、学校等でも行われています。一人でも多くの人に受講して頂けたらと思います。

 

支援センター E.N