日別アーカイブ: 2019年4月11日(木曜日)

病院増改築工事安全祈願祭を執り行いました

カテゴリー: お知らせ, 事務部 | 投稿日: | 投稿者:

平成31年3月24日(日)に病院正面玄関で、高尾理事長をはじめとする病院関係者、設計・工事関係者が参列し、病院増改築工事の安全祈願祭が執り行われました。
当日は、前日までの雨も上がり、少し肌寒くまだ冬の気配を残っていたことから一転、暖かく穏やかな春を感じられる、清々しい日でした。
厳かな雰囲気の中、式典は粛々と進み、春の気配も相まって、これから始まる増改築工事に気持ちを新たにすることができました。
この増改築工事は、倉敷平成病院がさらに地域の医療ニーズに応えるため、また地域の人々により一層の支持を得るため、職員の働きやすさのための大きなプロジェクトです。
すべての工事が完成するまでには、約2年の長い期間を有しますが、それまでの期間は、病院としての機能を止めず、医療ニーズに応えながら、工事を行います。
工事期間中は、患者様・診療の支障とならないよう細心の注意を払いますが、多少のご不便をお掛けすることもあると思います。倉敷平成病院として大きなチャレンジとなりますが、職員一人ひとりの心を一つにし、成し遂げたいと思います。ご協力、よろしくお願いします。

事務長 I

GI療法について

カテゴリー: 糖尿病療養指導士, 薬剤部 | 投稿日: | 投稿者:

みなさんGI療法をご存知ですか?知らない方も多くおられるかと思いますが、GI療法はグルコース・インスリン療法の略です。グルコース・インスリン療法と聞くと、血糖を下げるような治療法を想像しますが、実はそうではありません。インスリンの働きを利用してカリウム値を下げる治療です。

なぜカリウムが関係あるの?と疑問に思う方も多くおられるかもしれないので、本日はGI療法について少しでも知って頂けたらと思います。

まずカリウム値が高くなるとどのような症状が起こるのでしょうか。血液中のカリウム値が5.5mEq/Lを上回ると高カリウム血症といわれます。症状としては、吐き気、筋力低下、頻脈、不整脈などが起こります。そして極めてカリウム値が高くなると心停止を起こす可能性もあります。そのためカリウム値が高値の患者さんはカリウム値を下げる治療を行います。その一つがGI療法です。

ではインスリンとカリウムの関係性について説明します。インスリンは血中のブドウ糖を細胞内に取り込むことによって血糖値を下げる働きがあります。そして、ブドウ糖が細胞内に取り込まれる過程にあたり、血中のカリウムもチャネルを介して細胞内に取り込まれているのです。そのためインスリンを投与することで、血中のカリウムが減少するといった現象がおこります。

ただ、この治療をする際は血糖値に十分注意が必要です。GI療法はインスリンを使用しカリウム値を下げる治療法ですが、血糖値が正常な患者さんにももちろん行われる治療法であり、低血糖症状が起こらないようにブドウ糖の補充が必要になります。そのため、GI療法を行っている患者さんに対しては随時カリウム値と血糖値をモニタリングし安全な治療が行えるように勤めています。

糖尿病でもないのにインスリンが投与されている。それはブドウ糖と一緒であればもしかするとGI療法かもしれません。飲んでいる薬や投与されている点滴が何か知ることはとても大事な事です。何か不明なことがあれば遠慮なくスタッフへご相談下さい。

糖尿病療養指導士 薬剤部 AAA