日別アーカイブ: 2015年11月27日(金曜日)

妊娠中の鍼灸治療

カテゴリー: ヘイセイ鍼灸治療院 | 投稿日: | 投稿者:

妊娠中に、胎児への影響を配慮して、多くの化学薬品の使用を控えることになりますが、しかし、妊娠中に発生した様々な症状をただ我慢するだけでは、妊婦にとって大変苦しいことです。その時に、漢方治療や鍼灸治療の方法を活用すれば良いと思います。特に鍼灸治療は非常に安全な方法です。薬を使用せず、鍼と灸の刺激だけで、様々な症状を改善することができるから、薬による副作用の心配はまったくありません。
今まで、当鍼灸院では妊娠中の肩こり、頚腕症候群、つわり、腰痛、肋間神経痛、下肢浮腫、頭痛、倦怠感、逆子などの症例を治療したことがあります。いずれも良い効果が得られました。かつ妊娠中に継続して鍼灸治療を受けている方は安産する傾向があります。
妊娠中に「肝脾不足、気血両虚」の体質パターンが多く見られますが、時に肝気鬱滞の状況も見られます。故に厥陰肝経と太陰脾経のツボを中心に取穴しますが、表裏関係がある少陽胆経と陽明胃経のツボを合わせる場合も少なくありません。
一般的に妊娠初期から出産するまでいずれ鍼灸治療を実施することができますが、ただ、妊娠初期に子宮の収縮を促すことができる下腹部のツボ及び合谷、三陰交などのツボは控えることになります。
妊婦の方は、体調不良があり、薬の治療を受けたくない場合、当院に相談してみれば、その状況に応じるアドバイスを致します。気軽に相談してください。

ヘイセイ鍼灸治療院 甄 立学