カテゴリー別アーカイブ: 臨床検査部

アレルギーの可能性

カテゴリー: 臨床検査部 | 投稿日: | 投稿者:

2015年になって早3か月が経ちました。気候も徐々に暖かくなり、春が近づいていますね。しかし、春と言えば花粉症…。
毎年花粉症に悩まされている方も多いかと思います。鼻水が止まらない、目がかゆいなど、辛い花粉症ですが、もしかするとその症状は花粉症では無く、アレルギーの可能性もあります。

アレルギーとは、私たちの体に入ってきた異物を除去しようとする「免疫」という機能が時に過剰に働き、かえって体に害を与えてしまうことです。アレルギーが起こってしまっている原因の例としては、ネコやイヌなどの動物、ガやゴキブリなどの昆虫、スギ、ヒノキなどの樹木、卵、牛乳、小麦、果物、魚など、あらゆるものがあります。アレルギーを起こしやすい体質は遺伝する傾向があり、ご家族にアレルギーの方がおられるとお子様にもアレルギーが起こる可能性が少し高くなります。

まずはあなたのアレルギー度をチェックしてみましょう。

□決まった季節に目のかゆみ、充血、くしゃみ、鼻水がでる
□掃除、衣替えをうると目のかゆみ、くしゃみ、鼻水がでる
□肌が乾燥しやすく、湿疹が出やすい、荒れやすい
□ちょっとした刺激で肌が赤くなりやすい
□ひじやひざの裏など屈曲部に湿疹ができる
□食べ物を食べた後、お腹が痛くなることがある、じんましんが出る
□果物や野菜を食べると口のなかやのどがピリピリ、イガイガする
□嫌いなものではないが、食べられないものがある
□息苦しいときがある(ゼイゼイ、ヒューヒュー)
□席が8週間以上続くことがある
□家族にアレルギーの人がいる

この11項目のうち、1つでも心当たりがある方は、もしかするとアレルギーかもしれません。
この機会にアレルギー検査を受けてみることをおすすめします。アレルギー検査はとても簡単で、少量の採血を行うだけで、アレルギーの原因となっている物質を探し出すことができます。人によってはアレルギーの原因となる物質は1つではなく、複数ある方もおられます。

アレルギーで起こる病気にはどんなものがあるかというと、呼吸がしにくくなるぜんそくや、かゆみを繰り返すアトピー性皮膚炎、くしゃみ・鼻水が止まらないアレルギー性鼻炎、目のかゆみ・充血を起こすアレルギー性結膜炎、食べ物によって症状が起こる食物アレルギー、果物や野菜を食べることで口の中がピリピリ・イガイガイしてしまう口腔アレルギー症候群などがあります。
特に口腔アレルギーは、お子様の場合だとただの好き嫌いだと思い、気が付きにくいことがあります。

まずは原因を知ることがアレルギー治療の第一歩です。
早く原因を特定し、治療すれば、今あなたを苦しめている辛い症状を無くすことができ、生活への負担も軽減されるかもしれません。
治療せずに放置していると、アレルギー症状が慢性化し、治療が困難になりますので、早めの治療が必要です。また、自分ではアレルギーではないと思っていても、実は隠れたアレルギーが見つかることがあります。まずは検査を行い、医師による正確な診断を受けてみましょう。
臨床検査部 M.T

食品添加物について

カテゴリー: 臨床検査部 | 投稿日: | 投稿者:

こんにちは。突然ですが、皆さんは食品を手にしたとき原材料の記載を見ていますか?最近、食の安全性が問われるような問題が多く発生していますが、今すぐできる身近な安全対策として食品添加物があります。
食品添加物とは、保存料、甘味料、着色料、香料など、食品の製造過程または加工・保存の目的で使用されるものです。使用することによって、保存期間が長くなり食中毒を防ぐことができたり、見栄えがよくなったりと様々なメリットがあります。デメリットとしては、糖分、塩分、油分の過剰摂取や大量に摂取することで体に悪影響を及ぼす可能性があるということです。現在、日本では約400種類ほどあり、人の健康を損なう恐れのない場合に限って使用が認められております。しかし、一度認められれば永久に安全という訳ではなく、毎年検査が行われ、危険だと判断されれば使用を禁止されたり制限されたりする可能性もあります。つまり、もしかしたら明日から「発がん性により禁止」ということになるかもしれないのです。
食品添加物はあらゆる食品に入っており、完全に摂取を避けることは難しいです。少しでも摂取を避ける手段として3つ紹介したいと思います。1つ目は「食品を選ぶ際に原材料の記載をよく見る」です。数字・~酸・アルファベット・長いカタカナなどは要注意です。2つ目は、「調理前に洗う」です。表面についた食品添加物はお湯に通すだけで落とすことができます。3つ目は、「解毒する」です。よく噛むことで、唾液中の成分が毒性を消してくれます。また、ビタミンや食物繊維を摂り、よく水を飲むことも効果的です。
このように、少し意識を変えてみるだけで健康を守ることにつながるので、ぜひ実践してみてください。

臨床検査部 A.M