閉じこもりと廃用症候群:廃用症候群の症状~通所リハビリより

さわやかな秋晴れの続く今日此頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?

月1回掲載させて頂いている通所リハビリのブログでは先月から3回に分けて『閉じこもりと廃用症候群』についてお話しさせて頂いています。
今月は“廃用症候群の症状”についてお話しします。

廃用というのは(体の機能を)用いない・使わないこと、すなわち生活が不活発なことの意味を表します。
廃用症候群とは「生活不活発病」とも呼ばれ、進行は早く、特に高齢者はその現象が著明です。1週間寝たままの状態を続けると、10%~15%程度の筋力低下が見られます。足腰が弱くなり、動くと息が切れトイレに行くのも困難になることがあります。また高齢の場合、病気やケガなどでしばらく寝たきりになると立てなくなったり、あるいは歩けなくなったりすることもあります。絶対安静の状態になり筋収縮が行われなくなると、廃用症候群が起きてしまいます。

廃用症候群の主な症状として
①体の一部に起こるもの(関節拘縮、筋力低下、廃用性骨萎縮、皮膚萎縮、褥瘡、肺塞栓症)、
②全身に影響するもの(心肺機能低下、起立性低血圧、食欲不振、便秘、脱水)、
③精神や神経の働きに起こるもの(うつ状態、知的活動低下、周囲への無関心、自律神経不安定、姿勢・運動調節機能低下など)などがあります。

ここで問題なのは①は比較的知られていますが、②③はあまり知られていないことです。しかし実際には②③に属するものも重要で、特に心肺機能低下は持久力を中心とした総合的体力が低下することであり、廃用症候群の初期症状の一つである『疲れやすさ』もこれが主な原因です。このような多様な症状があまり知られていない為、廃用症候群が発生していても見過ごされていることも多いものです。

また一部の症状に注意が偏り筋力増加や関節可動域訓練など特定の「身体機能」への対応だけにならないよう注意が必要です。廃用症候群の発見の為には、これらの症状がはっきり出てから気付くのではなく、生活が不活発であれば生じているはずという観点で探すことが大事です。

 

次回は廃用症候群の予防法についてご紹介をしていきます。

通所リハビリ 介護福祉士 K

第52回のぞみの会だよりー16-

カテゴリー: のぞみの会 | 投稿日: | 投稿者:

皆様、いかがお過ごしでしょうか? 10月に入り、夜が寒くなってきました。 日中との温度差が激しく風邪を引きやすい時期ですので、 体調管理に十分注意してください。 第52回のぞみの会まで、残り18日となりました。 シールラリーのシール・景品やお弁当「心をひとつにone弁当」、 企画コーナーの石鹸デコパージュ、沢山の展示内容も決まり、準備しています。 当日のご参加をお待ちしています。 皆様にお会いできることを楽しみにしています。

★第52回のぞみの会 平成29年11月5日(日) 9時30分~14時『いつか 、やっぱり全仁会-未来が広がる最新治療-』★

★ポスターはピースガーデン倉敷特別養護老人ホームが作成したものです

第52回のぞみの会実行委員 2階看護師 K

秋到来

皆さん衣替えは済みましたか?
急な気温の変化で体調は崩していませんか?
ショートステイを利用されている皆さんも先週までは半そでで夏使用の方が多かったようですが、今週はセーターやベスト、中にはジャンバーを着てこられる方が増え、季節の変化を感じます。
また、風邪をひかれたり、体調不良で入院される方もあり、毎年のことではありますが「季節の変わり目は体調を崩しやすいんだなー」と改めて感じます。
周辺の幼稚園や小学校では大運動会が開催されていました。子供たちの元気な声が聞こえ、楽しい気分になります。我がショートステイでも、10月8日(日)秋の小運動会を行いました。利用者さん37名+職員7名の総勢44名で紅白に分かれ、頭にには鉢巻をし、恰好だけは大運動会に勝るとも劣りませんでした。大玉送りはできませんでしたが、小玉送りは職員もチームに入り、「早く早くー」「がんばれがんばれー」と掛け声や声援もあり大変盛り上がりまた。いつもは見られない笑顔や歓声、職員も一緒になり楽しい時間を過ごすことが出来ました。来年はさらにバージョンアップした小運動会を計画したいと思います。
お楽しみに・・・・。

ケアセンターショートステイ  陽歩眠

デイサービスドリームの窓完成間近

カテゴリー: デイサービスドリーム | 投稿日: | 投稿者:

今年は秋の訪れが早く、一気に涼しさを超え、肌寒い日が続いておりますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
いよいよ全仁会の4本柱であるのぞみの会が近づいてまいりました。
デイサービスドリームでも、のぞみの会に出品する作品づくりに、皆様日々取り組んでいます。個人の作品とは別に、デイサービス全体での作品に、今回は「ドリームの窓」と題して、利用者一人一人に自分の好きな窓をイメージして飾りつけをお願いしました。
私のイメージでは、出窓をお花で飾ったり、猫や犬が顔を出したりするそんな窓辺を想像していたのですが、出来上がった作品を見てみると見事に個性的で自由な発想の世界が広がっていました。是非のぞみの会ではじっくりとご覧になって下さいね。
最初に作品づくりに取り掛かった時、ちょうど新田中学校の生徒さんが職場体験に来ており、まるでお孫さんと一緒に楽しい時間を過ごされたようでした。一通り窓が完成した後は、窓をはめ込む枠作りです。包装紙を丸めた棒を組み合わせて、柱や屋根を現在も少しずつ作成中です。のぞみの会に間に合うように頑張っていますので、完成したデイサービスドリームの窓を是非ご覧ください、
のぞみの会でお会いできるのを楽しみにしています。

デイサービスドリーム 介護福祉士N

JA農業祭に参加して

カテゴリー: お知らせ, 事務部 | 投稿日: | 投稿者:

秋空が広がり、少し暑さも感じる中、平成29年9月23日(土)に、JA岡山西吉備路農業祭に、渉外課、事務、看護師、理学療法士の6名で参加してきました。
長年掲載して頂いているJA広報誌「なごみ」のお付き合いの中で、昨年より「倉敷平成病院健康相談コーナー」を設けて下さり大変好評だった為、今年も参加させて頂きました。
片岡総社市長のテープカットで開幕し、新鮮な野菜や果物、特産品を買い求めるお客さんで会場は活気にあふれていました。
その中で我々のブースでは、幅広い世代の方々に対してしっかりと耳を傾けながらお話しを伺い、グループの得意とすることや力になれる事を丁寧に説明しました。話をしていく中で、「救急車で運ばれた時、大変お世話になりました。入院中もみなさん優しくしてくれて嬉しかったです」「一人暮らしで寂しいわ~」「膝が痛いんだけど、どうなんかな~?」と時に寄り添いながら、時に笑いながら、最後は「んじゃ~平成病院に行かんといけんな~」「また来年も平成さん来てよ~」と笑顔で手を振る方が印象に残りました。また、地元の食材を使ったちらし寿司や、「ぽーぽ」と言うバナナに似たような珍しい果物も差し入れして下さり、スタッフもしっかりとパワーを頂きました。
今回168名の方にブースに足を運んで下さり、10名の方がのぞみの会の申し込みがありました。地道な活動かも知れませんが、「あっ!倉敷平成病院があったな~」と思って頂けるよう、継続して取り組んでいきたいと思います。
 今年度はあと、10月21日に井原、10月28日に浅口、11月11日にマスカットスタジアム、11月18日に玉島に参加予定です。お近くの方は是非お立ち寄りください。

総務部渉外課 主任 S

平成29年度 新入職員フォローアップ研修(6ヵ月目)開催報告

カテゴリー: 事務部 | 投稿日: | 投稿者:

9月30日(土)午後、倉敷在宅総合ケアセンター四階多目的ホールにて新入職員フォローアップ研修(6ヵ月目)が開催されました(参加者72名)。
はじめに、全仁会職員として初めて参加となる四本柱の一つ「のぞみの会」について、実行委員会教育担当者より紹介していただきました。次に、新卒者は「お互いの悩みと解決策を共有しよう」のテーマでグループワークを行いました。チームで仕事を行う中で、悩んだり困ったりした事と、それに対する解決方法をグループ毎に話し合い発表していただきました。

職種間連携・報連相・コミュニケーション等の大切さを改めて共有する事が出来たのではないかと思います。次に「振り返りチェックシート」を用いて、3ヵ月目と現在の自分自身を比較し、成長出来た事・今後努力が必要な事を振り返りました。続いて4枚の画用紙に「入職前」「3ヵ月目」「6ヵ月目」のそれぞれ当時の気持ちや様子と、「半年後の課題・目標」をまとめてもらい、グループ毎に発表していただきました。紙芝居形式の発表を行い、イラスト等も取り入れる事により各グループで当時の気持ちをしっかり振り返る事が出来ていました。また、どのグループも悩んでいる内容や時期には共通点があり、それを乗り越え新たな目標も明確に設定出来ていました。
今回の研修を通じて、同期の悩みや成長をお互いが共有し理解する事で、個々・チームの一員として更なる成長になると思います。共に頑張って行きましょう。

人事部 副部長A

最近話題のAG (オーソライズド・ジェネリック)

カテゴリー: 薬剤部 | 投稿日: | 投稿者:

AG(オーソライズド・ジェネリック)を知っていますか?

ジェネリックはもう日常に定着したかと思いますが、最近はAGという薬品も販売されています。

ジェネリックは新薬(先発医薬品)の特許期限が満了した後に他のメーカーにより製造・販売される新薬と同じ有効成分の医薬品で価格が安いものです。価格が安いと聞くと何か先発品と違うのではないかと思う方もいるかもしれませんが、開発にかかるコストが安価になるため、安く販売されています。

ではAGとは何でしょうか。
AGは有効成分だけではなく、原薬・添加物・製法も含め新薬と同じ作り方を実現したジェネリックです。AGももちろんジェネリック同様開発コストがかからないため、新薬よりも安く販売されています。今までジェネリックを使っていない方、不安がある方におすすめの医薬品です。

商品によってはAGがある商品とない商品があるため、気になる方がいれば、お近くの薬局にご相談下さい。

薬剤部 S

臨床検査部からの案内とお願い

カテゴリー: 臨床検査部 | 投稿日: | 投稿者:

外来採血に臨床検査技師も担当していることをご存知ですか?

業務役割分担の一環として今年の7月から外来処置室にて看護師と共に携わっています。何十年も前から検査技師が主体で採血を行っている病院もありますが、当院ではようやくその体制が一部整ったことになります。開始して3か月が経ちますが、採血に関しては初心者です。痛い思いや再採血などご負担をお掛けします。スタッフも努力していますのでご容赦下さい。ただ、想像していたよりも上達が早いように見えます。今後は臨床検査技師が主流になっていくかもしれません。

そして、約2か月先の11/23~28頃までの間に臨床検査部では検体検査機器の更新を予定しています。前回の更新から8年の月日が経ちました。機器によってはまだまだ現役で活躍できるものもありますが、やはり酷使してきた機械物はトラブルが多くて労を使いメンテナンスの回数が増えています。
更に、一般的に10年一昔と云われるが如く(現在は2~5年で激変しますが・・・)、検査業界の機器においても測定時間の短縮、処理能力の増大、測定方法の精密度の向上等の改善が図られています。よって、当院では安定した精度の高い検査を報告し、増患における迅速な対応を行うために新規更新を実施します。

更新機器は血液学・生化学・免疫学的検査と外部搬送装置となります。そして採血管準備装置の導入も予定しており、大変大掛かりなものとなります。更新期間中は相応の対応をしますが、不測の事態も危惧されます。患者さまにはご迷惑をお掛けすることになるかと思慮します。どうぞ、ご理解とご協力をお願いします。

臨床検査部
光 源頭

CT装置、画像再構成が早くなったぞ!

カテゴリー: 放射線部 | 投稿日: | 投稿者:

去る8月にCT装置のプチ・機能アップがありました。
内容は、「高速演算キット」の導入です。
簡単に言うとCT画像が出るのが早くなりました。
そもそもCT画像は、昔みたいに輪切りの写真を1枚ずつ撮影するので無く、撮影部位を一気にらせん状に塊として撮影しそれを元に任意の厚み・断面・見たい条件(実質・肺・骨)で作成していきます。その、塊の画像は1検査で多いもので1万枚を超えます。検査が重なると作成待ちとしてどんどん蓄積していきます。
患者さんの待ち時間を考えると早く作成しパックスと呼ばれる画像を閲覧する装置に送らなければいけません。
CT検査は、基本予約制ですが救急などの飛び入り検査も受けるので、迅速な処理が必要不可欠となります。
当院はCT装置1台で運用しているので、多い時には何人分もの画像待ちとなります。
医師・患者としては、検査が終わったならすぐ画像が見たい、結果が知りたいものです。
そこで要望に応えるためにこの「高速演算キット」の導入となりました。

どのくらい早くなったかと言うと、20~50%程です。
雰囲気的には、「え、もう出たん!」という感じです。
私たちは、1日に何万枚もの画像を相手に奮闘しています。このキット導入で「結果待ち」からのストレスが幾分減りました。
CT装置は日々進歩し、診断能も向上しますが、それを扱う私たちの技術も向上させなければ無駄になると感じさせられる毎日です。

放射線部 トンカツ

第21回老松学区ミニ健康展参加のご報告

カテゴリー: 地域包括支援センター | 投稿日: | 投稿者:

 10月1日(日)、老松ふれあい会館で「第21回老松学区ミニ健康展」が開催されました。老松学区町内会婦人部、愛育委員会、栄養改善協議会等の主催で、住民の方に、自身の健康づくりについて考えてもらうきっかけの場として毎年開催されています。
会場では、血圧や体脂肪や骨密度などの測定、栄養委員の方による、バランスの取れた食事の試食などが行なわれました。また、参加者全員で健康体操にて体を動かした後、当院篠山副院長(脳神経外科)の「脳に関する病気とその予防」講演があり、皆さん熱心に聞き入られていました。
私達支援センターは、健康測定コーナーの一角をお借りし、脳活性を目的に読みにくい漢字を読むことなどの脳トレに取り組んでいただき、その後支援センターの役割等の紹介、開催している教室などの紹介など、PR活動を主に行いました。回覧板でセンターのチラシを見ることはあっても、実際に利用をする状況にならないと気にとめないし、教室などへの参加も消極的であったが、今日話を聞き今後は予防のために参加を検討したい等の声を頂きました。
 支援センターは相談を待つだけでなく、センターの主催では、地域に出向き介護予防等の教室、認知症についての認知症サポーター養成講座や認知症カフェなどの開催、また今回のような地域住民が主催となる行事に積極的に参加することで、地域に暮らす高齢者の介護予防や暮らしを様々な側面から支えていくことをを役割として業務を日々行なっています。
老松・中洲支援センター A