栄養科通信 vol.124「肌の乾燥」

カテゴリー: 栄養科 | 投稿日: | 投稿者:

  12月に入り寒さも本格的になってきました。インフルエンザの流行はまだのようですが、冬場の体のトラブルが出てきていませんか?

女性にとって気になるのはお肌の乾燥。手足のかさつきはこまめにクリームを塗ればなんとかしのげても、メイクをした肌のかさつきは困りますよね。

外側からだけの保湿ではなかなか乗り切れない乾燥。実は腸内環境や食べ物も影響しています。

腸には体の免疫細胞の6~7割が集中しており、腸内の細菌は約1000種と言われています。腸内細菌のバランスが崩れて悪玉菌が増えると、免疫機能が低下し全身に様々な影響を及ぼします。

その一つが便秘です。今や女性の2人に1人が便秘と言われているほどです。水分はこまめに飲んでいるし、野菜もしっかり食べているのに出ない・・・という話をよく聞きます。その方々に食事の内容を聞いてみると朝食はパン、昼食は麺類という方が多くいらっしゃいます。

パン、麺類は小麦から作られています。

小麦にはグルテンというたんぱく質の一種が含まれています。

うどんのコシやふわふわなパン、もちもちした食感は

グルテンのおかげです。

しかしそのグルテンは悪玉菌のエサとなって、

悪玉菌を増加させて腸内環境を悪化させます。

「肌は腸を映す鏡」ともいわれており、

腸内環境が悪くなると肌荒れが生じてしまいます。

特に口回りのかさつき、吹き出物が気になる方は腸内環境悪化のサインかもしれません。

日々の食事、小麦製品が増えていませんか?パスタ、ラーメン、ケーキ、ドーナツ、ビール…。

小麦は私たちにとってはとても身近な食品になっています。小麦製品を全く摂らない食生活は難しいですが、主食だけでも小麦製品を控えてみると肌の乾燥が違ってくるかもしれません。

 

管理栄養士 S.N