笑顔で在宅生活を

カテゴリー: 訪問看護ステーション | 投稿日: | 投稿者:

梅雨に入り、ジメジメした気候が続いています。

訪問看護ステーションで働きだして、3年目が過ぎようとしています。雨の日に車で運転して利用者さまのご自宅に訪問すると、庭先に紫陽花が咲いているお宅もあり、季節の移ろいを感じています。

私は在宅で療養されている利用者さまのご自宅に伺って、リハビリを提供させていただいています。訪問先で利用者さまやその家族と話をする機会も大切にしています。体の調子や睡眠や食欲、痛みの具合など、病気と共に在宅でできるだけ長く生活するために、必要な情報収集としてお話をさせていただく時間は長くなりがちです。

先日、いつものように訪問させていただいているお宅で、何かの拍子に利用者さまが若かりし日々に熱中していたスポーツや、仲間と過ごした日々の思い出についてお話を聞かせていただく機会がありました。その利用者さまは、普段はベッドの上で過ごされているのですが、昔を懐かしそうに思い出しながら、はっきりとした口調でお話されました。帰り際、ご家族の方から「普段はあまり話す機会がないから...今日は本当によくしゃべってくれました。聞いてくれてありがとうございました」とお礼を言われました。

日々私が病状について話しをしていた方たちの中には、もっと自分自身のことを話すことが必要たったり、それが日々の活力につながったりすることもあるのではないか、と気付かされる出来事でした。

利用者さまの中には経験が豊かで、戦後にどのように生きてきたかであるとか、重い責任を背負って仕事をされていた時代のことであるとか、本当に貴重なお話を聞かせていただくことがあります。人生の先輩である利用者さまから日々大切なことを学んでいる実感があります。

これからも利用者さまとのコミュニケーションの時間を大切にしながら、少しでも長く在宅で笑顔で過ごせるよう、リハビリテーションを提供していきたいと思います。

ヘイセイ訪問看護ステーション K

入職して1年が経ちました

カテゴリー: 放射線部 | 投稿日: | 投稿者:

6月に入り雨が多く、梅雨がついに始まったと感じる時期になりました。
この梅雨を越えれば、もうじき暑い夏はやってくるでしょう。
季節の変わり目ですので、体調管理にお気をつけ下さい。

さて、新年度が始まり我が放射線部にも放射線技師が1人、受付が1人入職しました。
2人とも職員にも患者さんにも優しく、丁寧な対応をすることができる方達です。
自分自身も見習うことが多々有り、良い刺激をもらって仕事しています。

私は倉敷平成病院に入職して1年経ちましたが、この1年間はあっという間に過ぎたように感じます。
去年に比べて成長できているのか、部署の役に立っているのかなどと仕事時間外ではふと考えることがありますが、業務中はまだまだ先輩方についていくことに必死な日々が続いています。
そんな1年間で味わった仕事の楽しみや苦しみ、やりがいなどを少しでも多く新入職員に伝えていけたらいいなと思っています。
そして、自分も微力ながらサポートできるように日々、頑張っていきたいと思います。

放射線部 スーパー

抗うつ治療後に現れためまい

カテゴリー: ヘイセイ鍼灸治療院 | 投稿日: | 投稿者:

40歳代の男性がめまいやふらつきなどを訴え、当鍼灸院に来院されました。8カ月前にストレスから不安感や胸の圧迫感が現れ、心療内科で抗うつ剤の治療を開始しました。5カ月後には症状が落ち着いてきたので減薬し始め、それから2カ月後に症状の再発はないので、すべての薬を止めました。しかし、完全に薬を止めてから1週間後に、めまい、ふらつき、思考力低下などの症状が現れました。この患者さんは抗うつ剤の治療を再開せずに鍼灸治療で症状を改善したいと思って、当鍼灸院を訪れました。

この患者さんには上に述べた症状以外に、腹部に冷感があり、時々下痢をし、右の脈は緊、舌質は暗く、舌苔は薄白、舌面に水分が多い。以上の状況からこの患者さんには、胃腸に水湿と寒邪の停滞があると考えました。

治療は、胃腸の働きを良くして水分代謝を促すツボとして曲池(きょくち)、上廉(じょうれん)、足三里、中脘(ちゅうかん)、天枢(てんすう)を取り、冷えに対して三陰交、陰交を取り、頭脳の気血運行を改善するために下関(げかん)、攅竹(さんちく)、百会(ひゃくえ)などのツボを取って鍼灸を行いました。

1回目の治療後の翌日からすべての症状が軽減し、週1間隔、数回治療した後、症状が完全に治まりました。
うつと診断された患者さんですが、胃腸の機能改善を中心に治療した結果、症状は完全に良くなりました。症状だけにとらわれず、体質の判断から治療を施すことの重要性は改めて認識できました。

ヘイセイ鍼灸治療院 MK

 

平成脳ドックセンターからお知らせ

カテゴリー: 平成脳ドックセンター | 投稿日: | 投稿者:

 

成脳ドックセンターに5月より新しい聴力検査ボックスが設置されました。今回設置した聴力ボックスは消音ダクトと換気ファンがついていて、外からの騒音の侵入を防ぎながらボックス内の空気を入れ換えることが出来ます。また、大きい窓があるので圧迫感が軽減され、より検査が受けやすくなりました。
人間ドックや健診で聴力検査をされる際はぜひ注目して見てみてください!

人間ドック・脳ドックについての料金や検査内容については
直通番号086-427-1115へお気軽にお問合せください

脳ドックセンターF

デイサービスドリーム8周年開設記念

カテゴリー: デイサービスドリーム | 投稿日: | 投稿者:

いつもより早く梅雨入りし、うっとうしい毎日が続いていますが、皆様はいかがお過ごしですか?

去る6月1日。
ケアハウスの1階にあるデイサービスドリームは、おかげ様で8年目を迎え新しい第1歩を踏み出しました。開設当初の職員は異動に伴い誰も残っていません。でも開設当初を知る利用者が1名いらっしゃいました。

毎年6月1日に開所記念のお祝いのイベントを行っていますが、今年も皆様に楽しんで頂こうと、スタッフ一同早めに計画を立て準備に取り掛かりました。
そして迎えた当日のお昼。まずはアイサービスさんと管理栄養士さんが用意して下さった、開設記念ご膳を頂く前に、施設長からのお祝いの言葉を頂き、ノンアルコールビールで乾杯です。

その後は、美味しい料理を頂きながら、歓談の時間です。昼食の後は、デイサービスをご利用の方皆様をご招待して、8周年の記念イベントの開催です。

今年のくす玉割りには、一番新しいご利用者の方にお願いし、施設長と一緒にリボンを引いて頂き、見事にくす玉を割ることができました。その後はチーム戦でのゲームを楽しみ、お待ちかねのプレゼントタイム。空くじなしの運だめし。皆様お互いのプレゼントを見せ合いながら、楽しそうな笑顔があちこちに見られました。

最後は、ささやかなおやつと飲み物を頂きながら、開設当初からの写真を集めたスライドショーを楽しみました。知った顔が現れると、「あー、何々さんじゃー!懐かしいな~!」自分の顔が映ると、ちょっと照れくさそうに、「これはあの時の写真じゃな―」と話は尽きません。

8年目を迎え、これからも1人ひとりの利用者の、きらきら輝く姿がたくさん見られるよう、スタッフ一同努力していこうと強く感じた一日となりました。

介護福祉士N

生活に介助が必要な方に対する取り組み~通所リハビリより

カテゴリー: 通所リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

倉敷老健 通所リハビリテーションです。
生活に介助が必要な方に対する様々な取り組みについてご紹介します。

「重度化防止」
2フロアには状態の重たい方も多く、個別性を重視した専門職によるチームアプローチと、ご家族とのコミュニケーションを心掛けています。この部屋は、専従の介護福祉士、看護師、リハビリスタッフなど様々な専門職が連携し、個人の状態を評価し、具体的な目標と計画を立て、医学的な根拠や効果が認められた方法に基づく介護とリハビリに取り組んでいます。ご家族との連絡にはノートを用い、ご利用者の通所でのご様子を適宜お伝えしたり、自宅での介護に関する相談に対応したりしています。

「お口の健康づくり」
①お口をきれいにする快刺激はごえんの予防につながる
心地よい刺激は生活にメリハリをつけ、ごえん予防に必要なごっくんや、力強い咳で異物を吐き出すなどの反射を出やすくします。入れ歯の方や、歯のない方などさまざまなお口の状態に合わせて、ご自分でうがいができない方には歯ブラシやスポンジブラシを使い、安全に配慮しお口のケアを行っています。

②食べていない口が意外に汚い
口から食事をしていないから口の中も汚れていないだろうと思われがちですが決してそうではありません。食べていない口はつばが出にくくなり、本来、つばのもつ口の中をきれいにする作用が低下し、食べているとき以上に口の中は汚れやすいのです。また、汚れたつばや異物が気管に入ると重症な肺炎を起こしてしまうこともあります。

③えんげ体操でごえんを予防
えんげとは舌や口の周り、首などの筋肉を使って食べ物や飲み物をのどの方へ送り込み、のどを通過した食べ物をさらに食道へ送り込む運動のことです。えんげ体操とはこの動作に必要な筋肉の体操です。この体操は食べる準備であり、安全に、より美味しく食べるために行います。中にはご自分で体を動かすことが難しい方もおられます。その時は職員がご利用者のお顔に触れてマッサージやお口のケアを行います。それによってつばが出やすくなり、ごえんを予防することができます。

「全身状態の管理」
① ご利用者の体調をていねいに観察
顔色や表情、活気があるか、血圧、体温、肌の色つや、発赤はないか、食欲、排泄の状況等を日々観察記録し、変わった様子がないか常に状態観察をしています。

② 脱水予防への取り組み
高齢者は自分が脱水症状になっていることに気づかないまま日常生活を送っています。そこで通所ご利用中の飲水量と尿量を測定し、実際に、どれほどの水分を摂ることができているか把握し、尿量が少なくなっているご利用者に水分を追加し脱水予防に務めています。

③ 定期的な体重測定
体重と聞いて皆さんは「増えたら困るわ~。ダイエットしなきゃ。」と思われる方が大半だと思われますが、実は高齢者にとって体重の減少は命に関わる危険なサインなのです。
体重の減少の原因として、病気の進行や認知の低下、代謝の低下、摂食障害、お口の環境の悪化、精神的ストレス等があげられます。日頃から体重の管理を行うことで体調の変化に気付くことができます。

「ポジショニング」
自分の身体を思うように動かすことができない方に対して、特殊な枕を使い、安全で快適な姿勢を補助することです。ポジショニングにより、床ずれや関節の制限が生じにくく、より長く車椅子に座って過ごすことができます。当施設では、それぞれのご利用者にあったポジショニングをチームで検討し、提供しています。

このように通所リハビリテーションでは生活に介助が必要な方が穏やかに生活できるように様々な取り組みを行っています。ご利用者に快適に過ごしていただくのはもちろん、ご家族に安心して任せていただけるようにとの思いで職務に励んでおります。ご家族から「笑顔や発語がみられるようになった。」「わからないことが聞けて不安な気持ちが和らいだ。」などのお言葉を頂くと大変嬉しいです。より多くの方が気軽に通所リハビリテーションを利用できるよう、今後も地域の為・社会の為に日々の業務に取り組んでいきたいと思います。
よろしくお願いいたします。

倉敷老健 通所リハビリテーション
(介護福祉士) A.W   (言語聴覚士) M.H

※許可を得て写真を掲載しています

梅雨入りしました

皆さんこんにちは。6月といえば梅雨ですね。
ジメジメとしていて、なんとなくだるさを感じる方も多いのではないでしょうか?
私はまさにその1人で、この時期はとても苦手です。
梅雨が明けて早く楽しい夏が来ないかなぁ…思っています。笑
夏といえば、ショートステイでは毎年恒例の納涼夏祭り!
今年は8/5に行います!!
去年好評だった、車椅子に座ったままでも着られる浴衣を今年も皆さんに着てもらい、
思い出に残る1枚が撮れるように写真ブースを設けてみようかな?
職員からの希望があるのでスイカ割りをしてみようかな?などと、
みんなでわいわいと楽しめるお祭りにしようと職員全員で一生懸命考えています。
もちろんバイキング形式の屋台や的当てゲームなど数種類のゲームを用意します!
皆さんぜひ遊びに来てくださいね(^^)
また、7/21には倉敷天領祭りが開催されます。
ショートステイの職員も参加してOH!代官ばやしを踊ります。
TVでも放送されると思いますので、ぜひ倉敷平成病院の息の合ったパフォーマンスを
ご覧ください☆

ショートステイ 介護福祉士 I

良薬口に苦しとなることもあり

カテゴリー: 薬剤部 | 投稿日: | 投稿者:

私事ですが、先日いちご狩りに行ってきました。
いちごにはビタミンCが豊富に含まれており、4~5粒食べれば1日の必要量の半分をとれるともいわれています。
また、視力回復効果のある赤い色素アントシアニンや、整腸作用のあるペクチンも含まれています。
甘くて美味しいうえに、健康にも良いいちご。お好きな方も多いのではないでしょうか?

いちごと言えば、お薬の中にいちご風味で甘味のあるものがあります。

フロモックス小児用細粒というお薬です。

このお薬は抗菌薬で、一般的には錠剤の形で処方されますが、
小さなお子さんや嚥下機能が低下したご高齢の方には細粒が処方されることがあります。
抗菌薬の中でも、膀胱炎から皮膚の感染症まで幅広い最近感染症に効果を示す上に、小児にも安全性が高いことから、使用頻度が高くなっています。

そんなフロモックス小児用細粒ですが、時として苦みを呈することがあります。

例えば、
・スポーツ飲料で服用する
・乳酸菌飲料で服用する
・つぶしたり、溶かしたりして服用する

こういった方法で服用すると、お薬にほどこされているコーティングがはがれてしまい、お薬自体の強い苦みが現れてしまいます。
小児の薬嫌いの原因になるので注意が必要ですね。

フロモックス以外にも、服用の仕方によっては苦みを感じたり、お薬の作用が強まったり弱まったりすることがあるので、
お医者さんや薬剤師に指導された通りにお薬を服用するようにしましょう。

薬剤師 N.H

糖尿病療養指導士認定試験に合格しました!

カテゴリー: 糖尿病療養指導士 | 投稿日: | 投稿者:

第18回日本糖尿病療養指導士認定試験を受験しました。青山先生をはじめ、糖尿病療養指導士の先輩方のサポートもあり、看護師1名、理学療法士2名、管理栄養士1名が合格することができました。この場をお借りして、お礼を申し上げます。

振り返ると、長い道のりでした。6月~7月に受験申込を行い、秋に2日間の講習会を受け、12月上旬に糖尿病療養指導士の自験例を10例提出し、3月に筆記試験に臨みました。
この受験を通して、管理栄養士以外の職種が糖尿病指導にどのように関わっているのかを改めて学び、食事療法以外にも薬物療法や運動療法についての知識を深めることが出来ました。
当院の糖尿病療養指導士は計21名になりました。これからも糖尿病患者さんのお役に立てるアドバイスが出来るよう、学んだ知識を活かしながら頑張っていきたいと思います。

*糖尿病療養指導士に興味のある看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士の方!生活習慣病センターの療養指導室にて、毎月第1水曜日 17時30分~行われる勉強会に是非参加してみて下さい。

糖尿病療養指導士 管理栄養士 MS

ニューロモデュレーションセンターでの甘いもの事情

ニューロモデュレーション回診で患者様の病室を回ると、ベットサイドにお菓子が多く目につきます。「受診のたびに体重が減って、先生に「ちゃんと食べてる?」って聞かれるから、何でもどんどん食べています。」と、わざと間食をされている方が多いようです。

パーキンソン病の方は、確かに痩せている方が多い印象です。なぜ痩せるのかというと、振戦や筋固縮、自律神経障害からの代謝亢進、発汗、不眠、頻尿などで消費エネルギーが高まること、また、薬の副作用や嚥下機能低下による食事摂取量の減少なども考えられると思います。
何もしないでも痩せるなんてうらやましい、とはいかないのがパーキンソン病の患者さんの声です。痩せる→疲れやすい→運動量が減る→筋肉が減る→動きにくい→外出・運動しない→食欲が落ちる→摂取量が減る→痩せる→→・・・と、負のスパイラルに陥ってしまうと大変なのです。
病院に入院中は、ST(言語聴覚士)と相談しながら患者様の嚥下機能に合った食事を提供します。食欲が落ちている方には高カロリーの補食を追加したり、NST(栄養サポートチーム)とも連携しながら栄養補給について検討します。嗜好面にも可能な限り配慮したり、お菓子が好きな方は間食もいいでしょう。

しかし、一方で太っている方もおられます。パーキンソン病になったことで甘いものが病的に好きになり、過剰摂取から体重が増加したり、血糖値が上がることもあるようです。甘いものを食べると一時的スカっとしますが、急激な血糖上昇に対するインスリン分泌により血糖が低下し、眠気、イライラ、疲労感、集中力が落ちることもあります。
というわけで、甘いものに偏った食事というのもよくありません。基本は3食ともバランスよく、主食、たんぱく質、野菜を揃えて食べることが大切です。
しっかり食べて消化管を動かすことは、栄養や薬の吸収をよくしたり便秘解消にもつながります。(便秘対策に関しては前回のブログ参照)
食事面からニューロモデュレーションセンターのサポートができるよう、管理栄養士も頑張っていきます。

管理栄養士 A子