日別アーカイブ: 2020年12月14日(月曜日)

第55回のぞみの会 YouTube動画 第3弾を配信

カテゴリー: のぞみの会 | 投稿日: | 投稿者:

第55回のぞみの会「病気に打ち勝つ! 健康体操」
自宅でできる健康体操をご紹介します。
自分のペースに合わせて実施してみてください。

次回は、12月21日(月)「免疫力を高めようーバランスの良い食事ー」を更新予定です。

第55回のぞみの会実行委員会

 

ブレスト・アウェアネスという考え方 ~乳がんの早期発見・死亡率減少をめざして~

カテゴリー: 放射線部 | 投稿日: | 投稿者:

先日、第30回日本乳癌検診学会が現地とWebでのハイブリッドで開催されました。今年は仙台での開催でしたが、こんな状況下なので残念ながらWeb参加となりました。
会の中では、いろいろな乳がん検診にまつわる新しい話題が演題として発表されるのですが、中でも“ブレスト・アウェアネス”という言葉をよく耳にしました。私自身最初は言葉の意味がよく分からなかったのですが、ブレスト・アウェアネスとは“乳房を意識すること“だそうです。特に従来の自己触診の推奨とは違っていて、乳房の状態がいつもと変わりないかに気を付ける生活習慣を身につけるということのようでした。

乳癌検診学会からは、ブレスト・アウェアネスとして具体的に以下の4項目が提唱されています。
1.自分の乳房の状態を知るために、日頃から自身の乳房を、見て、触って、感じる(乳房の健康チェック)
2.気をつけなければいけない乳房の変化を知る(しこりや血性の乳頭分泌など)
3.乳房の変化を自覚したら、すぐ、医師に相談する(医療機関に行く)
4.40歳になったら乳がん検診を受診する(対策型(市町村等の)乳がん検診の受診)

私自身も自己触診は、正しくやらなくてはという思いもありなんとなくハードルが高く、ちょっと億劫であまり実践できていなかったのですが、これなら気軽にやってみられそうな気がしました。それと検診で異常なしという結果であっても、微小な乳がんは拾い切れていない可能性もありますし、検診と検診の間に急成長してしまう性質の乳がんもあるので、検診を受けたと安心せず自分の乳房を時々気にしておくということが大事なのだと思います。また、なにかいつもと違うように感じることがあれば、躊躇せずにとりあえず医療機関に相談するということも大切です。月1回のペースでブレスト・アウェアネスを実践することで乳がんの早期発見につながり、死亡率が減少するというデータあるそうです。

ちまたではクリスマスムードが高まっていますが、今年はいつもとは違うクリスマスになりそうですね。おうち時間が増えて家族や友人等の大切さを実感した方も多いと思います。このブレスト・アウェアネスを実践することは自分を大切に思い、いたわるということだけでなく、まわりまわってあなたを大切に思ってくれる方をつらくさせないことにもつながっていくと思います。この時期に自分や周りの方々のための未来へのクリスマスプレゼントとしてブレスト・アウェアネスという新しい生活習慣をはじめてみてはいかがでしょうか。

放射線部 Y.Y