日別アーカイブ: 2019年10月11日(金曜日)

倉敷平成病院 市川薬剤部部長のコラムが週刊薬事新報(9月26日号:第3116号)に掲載されました。

 

出会いと運に恵まれて

社会医療法人全仁会倉敷平成病院 市川 大介

私は「出会いと運に恵まれている」と強く感じます。鳥取県立倉吉東高校時代は,足羽英樹監督に率いられて2 度の甲子園出場を果たしました。初出場の時は,部員16名の最弱チームという下馬評を覆して2 勝を挙げる快挙でした。私はベンチ控えで出場機会はありませんでしたが,監督やチームメイトに恵まれて運が良かったのだと思います。3 年間の厳しい部活をやり遂げたことは大きな自信です。足羽監督から伝えられた「素直に,謙虚に,常に挑戦者であれ」というチームの教訓で,いつも周囲の人々に支えられているという謙虚さをないがしろにしないよう心掛けています。
岡山大学薬学部に推薦入試で運よく進学し,土屋友房教授に巡り合いました。土屋先生には1 年生の時からサークル活動などでお世話になり,教室員でもないのにゼミ旅行にも同行させていただきました。
土屋先生が推薦入試導入を主導されたことは後で知りました。4 年生の時には,土屋先生の「微生物薬品化学教室」への配属を希望し,津田正明助教授のもとで,遺伝子発現を足掛かりにした神経機能の解明に関する研究に取り組みました。修士課程を含めた3 年間,良き先輩や同僚にも囲まれて,研究の厳しさと楽しさを学びながら研鑽を積みました。土屋先生は,「余計な枝葉を切り落として幹を見極めなさい」という教えで,卒業生に毎年「ハサミ」を贈られる慣習がありました。研究だけでなく,管理職としての日常の業務でも,どこが重要かを考える努力をしています。
その後,万有製薬つくば研究所に就職し,ノシセプチン受容体(ORL1)の低分子アンタゴニストを最初に報告した尾崎諭司さんに出会い,一緒に研究プロジェクトに関わる機会に恵まれました。研究所には憧れる優秀な上司や先輩もたくさんおられ,チームで協力して目標に挑戦するという経験をしました。ある日の面談で,尾崎さんから「他部署との調整が上手い」と褒められたのが,今でも自分の励みになっています。現在は,倉敷平成病院で薬剤部長として働く日々ですが,様々な専門職が働く病院という組織でも力を発揮できるよう努めています。今後も,これまでに出会った方々との縁を大切にし,その背中を追いつつ,教えを実践していきたいと思います。

 

この度、当院の市川大介薬剤部長のコラムが、週刊薬事新報(9月26日号:第3116号)の35ページ「人と人」に掲載されましたのでご紹介いたします。
当院の薬剤部は女性が多いのですが(女性比率85%)、笑顔が絶えない雰囲気になのは、きっと市川部長の人柄によるところも多いのだなぁと感じずにはいられませんでした。

秘書広報課

 

倉敷ニューロモデュレーションセンター ホームページ開設のお知らせ

このたび「倉敷ニューロモデュレーションセンター」のホームページを開設いたしました。
レスポンシブ対応(端末の表示サイズによってレイアウトが変更)にて、スマートフォン等でも見やすくなっております。
2017年4月の倉敷ニューロモデュレーションセンター開設から2年半が経ちますが、DBSは150名、SCSは50名の方々に新規で治療を提供できております。

これからも専門性を追求し、患者さん、ご家族に届けてまいります。

倉敷ニューロモデュレーションセンターのHPはこちら
http://www.heisei.or.jp/neuro/

 

当院ホームページのトップページからもご覧いただけます。

今後も倉敷ニューロモデュレーションセンターの運営にご理解、ご協力の程よろしくお願い申し上げます。

「食欲の秋」の食欲はどこからやってくる?

カテゴリー: 臨床検査部 | 投稿日: | 投稿者:

10月に入りだいぶ涼しくなり、秋の訪れを感じるようになりましたね。
秋といえばみなさん思い浮かぶのは「食欲の秋」ではないでしょうか。

実際、夏が終わり涼しくなると「食べたい」欲求が増して食べる量が増え、体重増加につながってしまう人が多いそうです。
なぜ秋に食欲が増すのでしょうか?食欲に影響のある要因は様々ですが、いくつか紹介します。

◆日照時間減少・照度低下との関係(セロトニン分泌低下)
夏から秋になると、日照時間が減少して明るさが低下しますが、精神の安定化を保つ作用のある脳内の神経伝達物質で、食欲の調整にも深く関わっているセロトニンは、日光に当たった時間によって分泌量が調整されることが分かってきました。つまり、日を浴びることが少ない秋には、夏に比べセロトニン分泌量が減少してしまうのです。日光に当たる以外に、セロトニン分泌量を増やす方法は、糖質・乳製品・肉類の摂取や睡眠をとることとされており、秋に食欲が増すのではないかと言われています。

◆気温変化に対するからだの反応
これまでよく言われているのが気温の低下による基礎代謝の変化です。気温が下がると、体温保持のため体の熱産生が高まり、基礎代謝が上がることはよく知られています。基礎代謝が上がれば、それだけエネルギーを多く使ってしまうため、その分を補給しようとお腹が空くのでは?と言われています。(しかし近年ではエアコン等の空調機能の発達で季節変化による基礎代謝への影響はほとんど考慮しなくてもいいのではないか・・・という見方もあるそうです。)

◆その他の要因
「夏バテ気味で低下していた食欲が、涼しくなって回復する」、「秋は美味しくなる旬の食べ物が多いので、食べたくなるのは自然なこと」、「冬に向けて秋のうちに食べて身体に蓄えておくという自然の摂理」など、そうかもしれない!と納得のいく説がたくさんあります。

美味しいものがたくさんの秋ですが、くれぐれも食べ過ぎには注意して、「食欲の秋」を楽しみましょう。

参考:タニタの健康応援ネット からだカルテ からだクローズアップ

臨床検査部 N.K