7月22日に気象庁が発表した、3ヶ月予報によると、8月から10月にかけての気温は全国的に平年より高いと予想されています。9月に入っても最高気温が25度以上の日が多くなり、30度前後まで上がる日もあると予想されています。暑い日が続くこの季節、注意したいのが熱中症です。昨今、熱中症は誰でもかかるリスクがあり、重篤な症状に至るケースも多々報告されています。屋内や夜だから大丈夫と油断せず、正しい知識を身につけておくことが大切です。
熱中症の症状は、「大量の発汗・めまい・吐き気・筋肉痛・頭痛・けいれん・手足の運動障害」などがあげられます。医学的には、症状の度合いをⅠ~Ⅲ度の重症度に分けて評価し、対処・治療します。
・Ⅰ度:めまい、立ちくらみ、筋肉のこむら返り、気分不良、大量の発汗等の症状がある状態。水分補給や体温を下げる等の応急処置で回復する場合が多いですが、回復するまでは必ずそばで見守りをしとくことが大切です。20分~30分しても回復しない場合は、医療機関の受診をお勧めします。
・Ⅱ度;頭痛・吐き気や嘔吐、力が入らないなどの症状が見られ、医療機関での検査・治療が必要な段階です。
・Ⅲ度:まっすぐに歩くことができない、高体温、意識消失、全身のけいれん等の症状が見られ、救急車を要請すべき状態を指します。
当院では、24時間救急対応を行っています。これくらいなら大丈夫だろうと判断せず、早めに受診してください。
そして、水分・睡眠・バランスの良い栄養をしっかり摂り、残暑を乗り切りましょう。
地域医療連携センター T
イラスト:イラストAC