アルツハイマー病の新しい治療と「新しい認知症観」

カテゴリー: 認知症疾患医療センター | 投稿日: | 投稿者:

前回のブログで,アルツハイマー病の新しい治療のことを書きました.

当院は,岡山県の認知症疾患医療センターに指定されていることもあり,アルツハイマー病の新しい治療薬であるレカネマブ(レケンビ®︎)の投与体制を構築してまいりました.既に20名近くの方に投与を開始しています.

レカネマブ(レケンビ®︎)について,全仁会ニュースの4・5ページで紹介していますので,興味のある方はご覧ください.

http://www.heisei.or.jp/wp-content/themes/child/dl/zenjin-news/zenjinkai_news114.pdf

また,今週はじめ,令和6年1月に施行された認知症基本法に基づく「認知症施策推進基本計画」案が関係者会議で大筋で了承されたというニュースがありました.この会議には認知症の人も委員として加わって意見を述べ,認知症とともに希望を持って生きるという「新しい認知症観」が示され,さまざまな施策を認知症の本人の視点に立って進める姿勢が強調されています.とても長い詳細な計画案ですが,一読すると,これからの認知症に関わる国や各行政機関の方針や医療・介護の方向性など,いずれも私たちの生活に深く関わる新しい考え方が見えてきます.

https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ninchisho_kankeisha/dai6/siryou.pdf

ぜひ,ご一読ください(スゴーーく長いけど...全部で31ページ...)

認知症疾患医療センター センター長 涌谷

イラスト:イラストAC