秋が深まると、美味しい食材がたくさん出回ります。この季節は「食欲の秋」と呼ばれ、特に高齢者にとって食事を楽しむ絶好の機会です。しかし、食べる楽しみを持ち続けるためには、お口の体操も大切です。
今回は、秋の食欲を満喫しつつ、お口の健康を保つ方法についてお話しします。
お口の体操:健康なお口を保つために
食事を楽しむためには、口の健康は欠かせません。お口の体操を取り入れて、口の機能を維持しましょう!
〇パタカラ体操
「パ・タ・カ・ラ」という音を一つずつゆっくり発音します。
それぞれの音を発音する際に、しっかりと口を大きく動かすことがポイントです。この体操では、口の周りの筋肉を鍛え、飲み込みやすくする効果があります。
〇舌の体操
舌を上下左右に動かします。この動きでは大きくゆっくり動かすことを意識するのがポイントです。この体操では、舌の筋肉を鍛え、食べ物を噛み砕く力を強化したり喉の奥に送り込みやすくする効果があります。
〇唇の体操
「ウ」と「イ」の口の形で体操を行います。ウーと唇を前に突き出し、イーと唇を横に引き口角に力を入れます。5~10回程度を1セットとし自分のペースで数回実施します。この体操では、口唇周辺の筋肉を鍛えることで、食べ物を口腔内に取り込みやすくしたり送り込みの際に必要な口腔内圧を高めることが期待されます。
おわり
秋の美味しい食材を楽しみながら、お口の体操を取り入れることで、健康で楽しい食生活を送ることができます。食欲の秋を満喫しつつ、ぜひお口の健康にも気を配ってみてください。
リハビリテーション部 ST O
イラスト:イラストACより