今年1年を振り返って

先日岡山県でも初雪が観測され厳しい寒さが連日続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。私の住んでいる地域では、朝晩は氷点下を記録することも多くなり、体調管理・体温調節には十分に気をつけなければと身を引き締めております。12月も下旬に差し掛かり、いよいよ今年も終わりに近づいて参りましたね。
私事ではございますが、今年4月より全仁会へ入職し、MSW(医療ソーシャルワーカー)として働き始め、半年が経ちました。今年は社会福祉士の国家試験の受験があったり、新社会人になった年であったりと、私にとっては“激動の1年”となりました。私がMSWを目指したきっかけは、学生時代の授業にて病院で働く社会福祉士がいると知ったことでした。それから私もMSWとして患者さんの力になりたいと思うようになりました。当院へ入職して、私は「患者さんやご家族の気持ちに目を向け、寄り添うことのできるMSWになる」という目標をたてました。

4月より、MSWの業務はどのようなものなのかを上司の方々の後ろについて学んでいましたが、最近では患者さんやご家族と面接をしたり、ケアマネさんや施設の相談員さんなどと情報を共有したりと、徐々に私も入退院支援に関わらせていただいております。業務量も入職したときよりも増え、あっという間に1日が終わってしまうことも多いですが、4月に設定した自分の目標の大切さを自分自身の体験で実感する出来事がありました。

それは、家族が入院したことにより私自身が「患者さんの家族」の立場になったことでした。未だ猛威を振るう新型コロナウイルス感染症の影響で面会はできず、「状態はどうなのだろうか」「今後はどうなっていくのだろうか」と、大きな不安を感じました。そんな時に、自分はMSWとして患者さんやご家族の気持ちに向き合えていたのだろうかと4月にたてた目標に立ち返りました。当院でも面会制限は続いており当たり前のこととなっていますが、急に入院を余儀なくされ家族に会えなくなった患者さん、ご家族の気持ちを考えるともっと自分のたてた目標を大切にしていかなければならないと実感いたしました。

来年度は2年目を迎えますが、何年経っても入職時に立てた目標を忘れずに日々精進していきたいと思います。

地域医療連携センター M