栄養科通信vol.171 「目を守る食生活へ」

カテゴリー: 栄養科 | 投稿日: | 投稿者:

コロナ禍で家にいることが増えて、スマートフォンやパソコンなどの使い過すぎで目を酷使していませんか。生活環境が一変するなか、目の不調を訴える人が増えています。主な症状は目のかすみ、痛み、充血などで、進行すると頭痛、めまい、肩こり、吐き気なども伴うこともあります。皆さんは、疲れ目やかすみ目を感じることはありませんか。そこでIT機器で酷使される現代人の目を守る栄養素や食材をいくつか紹介します。

①ビタミンA
角膜の細胞を作り換え、表面を保護する粘膜を健康に保つ働きがあります。不足すると、暗いところが見えにくくなり、角膜の透明度の低下などの症状が見られます。小松菜や人参、南瓜、レバーなどに含まれます。

②β-カロテン
体が必要とする量をビタミンAに変換し、残りは体内に蓄積されます。眼精疲労に効果があります。南瓜やモロヘイヤ、インゲン、人参などに含まれます。油が加わると吸収力がアップしますので炒めるか、サラダにしてドレッシングに和えると効果的です。

③ビタミンB群
ビタミンB1とB12には、視神経や筋肉の疲労を解消し、視力低下を防ぐ効果があります。ビタミンB1の不足から起こる疲れ目もあるので意識的に摂りましょう。ビタミンB1は、米や豚肉、豆類。ビタミンB12は、しじみやイクラ、牛レバーなどに含まれます。

④タウリン
視神経や筋肉の緊張をほぐす作用があるため、疲れ目の改善に効果的です。タウリンは、まぐろやサバなどの魚肉の血合いや貝類に含まれます。

目は重要な感覚器官であり、脳の情報の80%以上は視覚を通して集められるといわれています。疲労をためると、目の疲れや充血がみられます。目の健康を守るために、普段から目に良いとされるビタミン類を含む、バランスの良い食事を心がけていきましょう。目の休養やスマートフォンを見すぎないことなども大切です。

管理栄養士 MA