思いに寄り添えるように―倉敷ニューロモデュレーションセンター―

2017年4月に倉敷ニューロモデュレーションセンターが開設されてもうすぐ2年になります。この2年間で多くの患者さんが来院されたくさんの出会いがありました。かかりつけ医からの紹介や新聞をみて「私と同じ症状が書いていた。どの病院に行ってもよくならなくて・・・」など長年続く症状に苦しみ当センターに来られます。そのなかでパーキンソン病の患者さんは脳深部刺激療法(DBS)を希望して受診されます。車椅子で来院する方や診察までの待ち時間に急にオフ(薬が効かない状態)になる方もおられました。診察時に手術についての説明を聞いた患者さんのほとんどが早めの手術を希望され手術に対する不安よりも期待の方が大きいことがよくわかりました。
手術を受けた患者さんは、ウエアリングオフ(薬の効果が短くなる状態)が改善され「オフを感じなくなって動けるようになった。できることが増えた。・・・」と手術後の変化に喜ばれています。私も当センターが開設されるまでこの治療の事を詳しく知らなかったのでDBS後の患者さんの変化に感動し患者さんと共に喜んでいます。しかし手術を受けたら治療は終わりではなく内服治療やDBS調整が必要になります。
今後も初診時の出会いを大切に患者さんやご家族の思いに寄り添っていけるように知識を深め経験を積んでいきたいと思います。

外来看護師T