11月になり、だんだんと寒くなり、暖房器具を使用する季節になってきました。皆さんもカイロやアンカを使用したことがありますか?実は、日頃、よく使用する機会の多いカイロやアンカは、長時間使用すると低温やけどになりやすいのをご存じでしょうか?高温でのやけどと違いじわじわとダメージを受けるため、気づかないうちに重症化することがあります。
皮膚に高温が作用して起こるやけどのうち、比較的低い温度(40~50℃)で生じるものを低温やけどといいます。これは、長時間にわたって接触部分に作用することによって生じます。その為、自覚症状が現れにくいのが特徴です。本人も気づかないうちに皮膚の奥まで損傷していることが多く、高温が短時間作用するより重症化しやすいとされています。
やけどの症状
Ⅰ度:発赤(痛みあり)
Ⅱ度:水泡(強い痛みあり)
Ⅲ度:壊死、炭化(痛みなし)
疲れが貯まって、眠りこんだり、お酒飲みすぎて居眠りする時は、熱さに対しての反応が鈍くなります。また、皮膚の弱い高齢者、持病で糖尿病を患っている方、麻痺がある方も足の神経が鈍くなっており、傷も治りにくく重症化しやすい為、低温やけどに注意が必要です。
注意する必要があるもの
※貼るタイプのカイロ:必ず衣類の上に貼り、長時間当てないこと。貼ったままで寝ない。
※湯たんぽ、あんか:厚手のカバー等に包んでも、低温やけどを起こすことがあります。
高温にせず、できるだけ足から離れて置く。
※ホットカーペット、温水機能付き便座:長時間寝たり座ったままでいると低温やけどになりやすい。
※携帯電話などの充電器、ノートパソコン:膝に置いた状態でパソコンを長時間使用しない。
低温やけどは、通常のやけどと違って、水で冷やしてもそれほど応急手当の効果が期待で
きません。一見すると軽いやけどのようでも、実際は、重症のことが多いため、早めの受
診を心がけてください。
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