コーヒーは昔から「眠気覚ましの薬」等の医療目的で飲まれていた歴史もあり、今では様々な効能がコーヒーにある事がわかってきております。
コーヒーを1日に2、3杯習慣的に飲む人は、コーヒーを飲まない人と比べてガンになる割合が低い調査結果があります。20年間12万人を対象に調査した結果、コーヒーを習慣的に飲む女性は、コーヒーを飲まない女性と比較すると、心臓病による死亡率が約25%低く、その他の死因も約18%低いことがわかりました。
コーヒーというとカフェインですが、実は紅茶の方が含有量が多いのです。カフェインの過剰摂取が気になったら、紅茶からコーヒーに変えたほうが良いといえます。
コーヒーに含まれているカフェインは覚醒作用や利尿作用があり、眠気覚ましとしても尿を出してのむくみ改善にも効果があります。
歳を取るにつれて太りやすくなる、というのは年齢のせいでこの基礎代謝が落ちていることが原因であり、コーヒーのカフェインで基礎代謝が上がればダイエットの時に消費エネルギーが上げる事ができます。
ただし、カフェインも取りすぎれば毒であり、利尿作用が進みすぎて脱水症状が進んだり、不眠症の原因にもなります。
また、妊娠中の女性は赤ちゃんへの悪影響もありますので、カフェインも取り過ぎないようにしましょう。
クロロゲン酸はポリフェノールの一種であり、カフェインよりも豊富に含まれています。また、コーヒーのあの褐色な色合いや苦味、匂いの元ともなっている成分です。
クロロゲン酸の効能は胃の消化を助ける働きがあり、胃酸の分泌を促進させる働きがあります。胃の消化能力が落ちると、肥満や肌荒れやニキビの原因となり、腸にも有害物質がたまりやすくなって便の状態も悪くなりやすくなります。そのため、食後のコーヒーで胃の消化活動を助ける事で、肥満予防と美容を保つ事ができるのです。
タンニンにも抗酸化作用があり、体内にある活性酸素を除去して老化を防いでくれますし、口臭や体臭の原因である悪臭成分と結びつき、消臭効果があります。
また、「アセトアルデヒド」という二日酔いの原因である物質とも結びつく事で体外へ排出されやすくなり、二日酔いの回復にも効果があるとされています。ただし、タンニンの注意点として鉄分とも結びつきやすいため、貧血気味の方がコーヒーを何杯も飲んだりすると貧血が酷くなる恐れがありますので注意しましょう。
何事もほどほどの量にしておきましょう。
薬剤部 YS