第57回日本定位・機能神経外科学会参加報告

2018年1月19・20日の両日に奈良春日野国際フォーラム 甍~I・RA・KA~にて第57回日本定位・機能神経外科学会に上利センター長をはじめ6名が参加しました。

この学会はニューロモデュレーションにおいて一番大きな学会となります。上利センター長はランチョンセミナーとシンポジウムの演者として、DBS・SCSにおける最新の治療について講演されました。さらに看護師、臨床心理士、理学療法士、臨床工学技士がそれぞれの専門分野の内容に沿った発表を実施しました。

倉敷ニューロモデュレーションセンターか設立して10カ月となり、今学会にてこれまでの成果を発表することができました。

演題発表後には当院の取組を参考にしたいと話す先生方と情報交換を行うことができました。さらにニューロモデュレーションにおける最新の知見を勉強することができ、充実した2日間となりました。
これからも学会等にて発表を続けて、倉敷平成病院 倉敷ニューロモデュレーションセンターを多くの方々に知ってもらえるよう、チーム一丸となって活動していきたいです。

次回は2019年1月25・26日に東京で開催されます。それまでに研究等を続けていきたいです。

倉敷ニューロモデュレーションセンター ME T

雪道に注意!!

1月も下旬に入り寒い日が続いています。東京では4年ぶりに雪が降り、交通網の麻痺や転倒によるケガ人が出たとのニュースも出ています。 雪道で転倒しているのは若い人が多いと言われていますが、転んでケガをする人は高齢者が多いと言われています。今回の雪でも70代の男性が脳挫傷になったとのニュースもあります。また、転倒することで骨折にもつながる危険性があります。
岡山は比較的穏やかな気候であり、県南で雪が降ることはほとんどありませんが、これを機会に雪道の歩き方や正しい服装について知る機会になっていただければと思います。

★雪道の歩き方★
歩き方のイメージとしてはペンギンのような歩き方をすると滑りにくく、転倒の防止になるそうです。

★服装★
温かく、両手が開いている服装が望ましいです。

これは普段の外出の時にも参考になる服装だと思います。
これからも寒い日が続くと思います。
もし、岡山でも雪が降ることがあればこれを参考にしていただければと思います。

医療福祉相談室 pooh

高尾理事長が1月29日(月)のRSKテレビ「夢紡いで」に出演します。是非ご覧ください。

カテゴリー: 秘書・広報課, メディア情報 | 投稿日: | 投稿者:

『夢紡いで』は「活躍するトップに“夢”実現のヒントや今思い描いている“夢”、岡山・香川の発展に繋がるような“夢”についてインタビュー」される番組です。


1月15日に、RSK小林章子ディレクターがご来院くださり、関連施設のローズガーデン倉敷や病棟、外来診察の様子と共に、高尾理事長のインタビューが撮影されました。

昨年4月に開設された、上利崇医師をセンター長とする「倉敷ニューロモデュレーションセンター」についても、痛みや震え等を治療することなどが紹介されました。

番組は、実質2分にまとめられるとのことで、どのような内容になるのか楽しみです。
是非、ご覧ください。

放送日:平成30年1月29日(月)22時54分~23時  
チャンネル:RSK山陽放送(6チャンネル)

秘書・広報課

 

※高尾理事長の出演記録はこちらです。

咳エチケットについて

カテゴリー: 平成脳ドックセンター | 投稿日: | 投稿者:

底冷えする日が続いていますが、皆様体調はいかがですか。インフルエンザが本格的に流行しています。マスクを予防の為に付けている方も多いと思います。

今回は咳エチケットについてお話します。風邪をひいているのに、マスクをせずに咳をする場合、自身の手で口を押える方がいらっしゃると思います。でも、これは大きな落とし穴があります。咳の飛沫を浴びた手でドアのノブやパソコンのキーボード等を触ると、次にそこを触った人の手から、その人に風邪のウイルスなどを二次感染させることになってしまいます。咳が出るのにマスクがない場合は、ハンカチやタオル等で口を覆い咳をする等の対応を心がけてはいかがでしょうか。

風邪をひいている人自身も、周りの方を思いやって行動できたら良いですね。みんなで咳エチケットを守ることで、風邪の流行時期を乗り切っていきましょう♪

脳ドック NM

 

スウェーデンよりブロムステッド教授が倉敷ニューロモデュレーションセンターを視察、手術手技向上に向け交流を深めました

平成30年1月19日・20日の両日で、奈良春日野国際フォーラムにて開催された、第57回日本定位・機能神経外科学会へ参加するために来日された、 スウェーデン ウメオ大学 脳神経外科 ブロムステッド・パトリック教授が、1月22日倉敷平成病院を視察され、当院倉敷ニューロモデュレーションセンター上利医師が行うDBS(脳深部刺激療法)手術の見学と意見交換がなされました。

ブロムステッド教授は、午前中のDBS手術の様子を見学されて
「皆さんが大変、段取り良く、効率的にチーム医療をされている点に大変驚きました。視覚的標的をもとに手技を構築されて、早く正確な手術をされていることに感激致しました。全身麻酔による手術が受けられる環境が整えられています。高齢者や体力的弱者は全身麻酔により、より心地よく手術を受けられると考えます。日本以外だと、このDBS手術は全身麻酔によって施行される場合が随分増えてきていますが、日本ではまだまだ少ない現状です。
技術的にも、視覚的標的をもとに全身麻酔で電極の埋込術を実施することは、より侵襲性が少なく、患者さんにとっても大変よいことだと考えます」と語ってくださいました。

ブロムステッド教授(Patric C.Blomstedt  ;Department of Neurosurgery University Hospital of Umeå)は第57回日本定位・機能神経外科学会にてシンポジウムⅠ「振戦の治療戦利略」において「振戦の治療戦略(Recent progress in tremor surgery)」と題する基調講演をされ、また、ランチョンセミナー「ニューロモデュレーションにおける最新の知見」では、上利医師と共に講演されるなど、機能的脳神経外科手術の領域では世界的に活躍されておられます。
昨年秋には、上利医師がスウェーデンウメオ大学を視察訪問し、それ以来親交を深めています。

今後も患者さんのQOL向上に向け、倉敷平成病院、ニューロモデュレーションチーム一丸となって取り組んでまいります。

秘書・広報課

痰飲(たんいん)による不安神経症の鍼灸治療

カテゴリー: ヘイセイ鍼灸治療院 | 投稿日: | 投稿者:

40代の女性、めまい、動悸、不安、睡眠が浅い、パニック発作、肩こり、頭痛などの症状でヘイセイ鍼灸治療院に来られた。
病歴を聞いてみると、家族が転勤族で、30代の前半に子供が生まれてから、不安定な生活環境の中で子育てをしていたため、ストレスが強く感じ、次第に気分不良、めまい、手足の痺れ、動悸、不安、肩こり、頭痛、人込みの中にいるとパニック発作、電車や飛行機に乗ると、気分不良など、多岐の症状が現れました。病院では「不安神経症」や「うつ」などとして抗うつ治療を受けまして、一時症状が改善されましたが、薬を減らすと、症状が再発しました。抗うつ剤をやめるために、鍼灸院に来られました。
体質判断の情報としては、痩せ型、顔色が白くて艶はない、舌が青くて薄い白苔、腹筋がやや緊張で胃のあたりに押さえると「振水音」(水を振動させる時の音)がある、四肢末端が冷えている。飲食習慣では、冷たい飲み物をよく飲む。
以上の状況から、この患者さんの症状は胃に痰飲の停滞によるものだと判断しました。痰飲は水分の代謝障害による産物で、「水毒」とも言われます。このような患者さんは病院での検査では異常が見られず、多岐に症状が見られます。
漢方の古典『傷寒論雑病論』に収載される苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)は、痰飲(水毒)による諸症状を治療する代表的な処方です。この処方の適応症状には、めまい、ふらつき動悸、神経質、ノイローゼ、息切れ、頭痛などが見られます。これらの症状は、この患者さんの症状とよく似ています。
胃中痰飲を治療するため、胃の陽気を強くしなければなりません。そのために、まず、患者さんに冷たい飲食を控えるように説明しました。さらに腹部の水分、陰交(いんこう)、天枢(てんすう)、上肢の曲池(きょくち)、下廉(げれん)、内関(ないかん)、合谷(ごうこく)、下肢の足三里(あしさんり)、陰陵泉(いんりょうせん)、三陰交(さんいんこう)、公孫(こうそん)などのツボに鍼灸を実施しました。
治療を開始から3か月後に、諸症状は殆ど改善され、抗うつ剤もほぼやめました。1年後に電車での長い旅でもできるようになりました。
精神、神経的な症状は胃腸の水毒によって起こる時もあります。鍼灸治療は、抗うつ剤のような副作用はありませんので、長く患っている患者さんは、選択肢の一つとして考えても良いかと思います。

ヘイセイ鍼灸治療院 甄立学

2018年明けましておめでとうございます

2018年!!新年明けましておめでとうございます。今年の干支は戌年ですね。
私は元旦家族と初詣に行って参りました。夜中に関わらず多くの人が参拝しに来ていました。参拝が終わり家に帰ると今年の干支でもある愛犬がしっぽを振り出迎えてくれ今年いい一年が過ごせそうです。

ショートステイでは元旦多くの利用の方々が早く起き初日の出を見られ喜ばれていました。
1月2日にはショートステイの新年会が開催されました。すごろくゲームやお正月の歌をみんなで歌ったりし最後に全員で一番の笑顔で記念写真を撮り盛大に盛り上がりました。
利用者様にとっていい一年になるよう職員一同頑張っていきたいと思っています。

ショートステイ  Mマッチョ

キラキラ輝く一年に!

カテゴリー: デイサービスドリーム | 投稿日: | 投稿者:

暖かな日差しに包まれ、平成30年が始まりました。皆さん、初夢って見ましたか?

今年私の見た初夢は、仕事始めの夢でした。新年始まってのデイサービスで、何を企画したら楽しいかなぁと考えこんでいる夢・・・富士山も鷹もなすびも登場しませんでしたが、夢から覚めた時にほっこりと嬉しい気持ちになれたのは、自分の気持ちがとても弾んでいた事!企画が思いつかずに悩んでいたのではなく、どうしたら皆さんが喜んでくださるかなぁとウキウキ気分であった事!

その気持ちは、ボランティア活動をしていた20数年前の気持ちを、なつかしく思い出させてくれるものでした。誰かに喜んでいただけるってとても幸せな事ですよね。この初夢は、今年もこの気持ちを忘れずに、というドリーム神社の神様からのメッセージだったのでしょうか。

さて実際の仕事始めの日、「娘の所で賑やかに年を越せたんよ」「孫や曾孫たちが来てくれてお年玉あげたんで」「私はあんきにテレビをいっぱい見とったよ」皆さんからたくさん、お正月の報告を聞かせて頂きました。利用日ではないけれど、挨拶をしに顔を覗かせて下さる方たちもいて、デイサービスは終始わいわいガヤガヤ。夢で見た通りの皆さんの笑顔に囲まれて私の新しい年は始まりました。

おしゃべりが一段落すると、早速やりかけだった創作の続きに取り掛かる方や、食べすぎ解消にと訓練に励む方、いつもながらの光景にほっと胸をなでおろします。中にはまだおしゃべりが止まらない方も(笑)皆さん、とにかくお元気で何よりです(^^)

 

昼の休憩時間はみんなでドリーム神社のおみくじを引きました。さぁ、今年の運勢はいかに!?・・・ちなみに私は「どうやっても大吉」よしっ、今年もいいことありそう♪
いえ、皆で良いこといっぱい、キラキラ輝くデイサービスにしていきましょう!

 

皆さんにとって楽しい一年でありますように願いを込めて・・・

 

デイサービスドリーム 看護師兼機能訓練指導員  Y.M

風邪に強くなりましょう

カテゴリー: 糖尿病療養指導士 | 投稿日: | 投稿者:

寒い日が続き、体調を崩す方も多くなってきたのではないでしょうか。インフルエンザもA型・B型共に流行しております。私も外出時のマスクや帰ってからの手洗いをしっかりし、予防に努めております。

風邪ってひきやすい人、ひきにくい人がいるって知っていましたか?
その違いに...食事も関係していると言われているそうです!!
風邪の時には、以下の栄養素を積極的に多く摂った方が良いと言われているそうですが...
・炭水化物
・たんぱく質
・β―カロチン
・ビタミンB1
・ビタミンCなどなど...

みたいですが、本当にしんどくて食欲がない時は、無理に食べるよりはスポーツ飲料等の水分をこまめに摂るようにして、胃腸を休めてあげた方がいいそうです。

風邪に関してはいろいろな情報があると思いますが、一番は「風邪ひかないこと」だと思います。
基本的な、美味しいものを食べて、楽しく身体を動かして、しっかり睡眠をとることが大事にして風邪に強くなりましょう。

糖尿病療法指導士 看護師 A

 

認知症のリスクファクターと予防医学

カテゴリー: 通所リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

寒さが一段と厳しくなり、インフルエンザが流行してきていますが、みなさま体調はいかがでしょうか?
さて、今回は「認知症のリスクファクターと予防医学」についてお伝えしていこうと思います。

まず、認知症のリスクファクター(危険因子)とは認知症になりやすくなる原因と言われているものです。リスクファクターは大きく以下の4つに分けられます。

・遺伝的因子(家族に認知症になった人がいるかどうかなど)
・社会・経済因子(友人・知人との繋がりの減少など)
・生活習慣因子(高血圧、脂質異常、糖尿病など)
・老年症候群因子(加齢、うつ傾向、転倒(頭部外傷)、不活動など)

遺伝的因子や加齢による認知症の発生は、残念ながら制御することが困難ですが、自分で制御できる因子の中で、特に影響しやすい症状や習慣には、糖尿病、高血圧、肥満、身体的不活動、喫煙などがあります。その中でも身体的不活動は糖尿病、転倒、交流の減少などの原因にも繋がるため、1番のリスクファクターと言われています。

認知症を予防していくためには、これらのリスクファクターを減らしていく必要があります。そのために重要とされているのはズバリ、運動です!
早歩き程度の強度の運動を週3回以上実施している人では、将来にアルツハイマー病を発症する危険が一段と低くなるといった研究も報告されています。

さらに、認知機能予防としてよいとされている運動方法の1つに、コグニサイズと言われる認知課題と運動を組み合わせた運動があります。例えば、「足踏みをしながら3の倍数で手を叩く」など、頭を使いながら少し疲れるくらいの運動を行うものです。少し間違える程度の課題を行っていく事で脳がより活性化されやすくなると言われています。この運動は、一人でも大勢でも行うことが出来るものです。ウォーキングしながらしりとりをしたり、左右の手を交互にグーパーして挙げながら「あ」から始まる言葉を思いつくだけ挙げてみたりするなどの方法もあります。皆さんも安全に気を付けながら試してみて下さい^^

ちなみに、通所リハビリでもコグニサイズを取り入れた運動などを行っています。興味のある方は、見学にお越しくださいね☆

通所リハビリ 作業療法士 F