日別アーカイブ: 2022年5月9日(月曜日)

栄養科通信 vol.177  『クロモジ』

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 上生菓子を食べるときに出てくる楊枝、これはクロモジの木から作られています。
クロモジ(黒文字)は日本の本州の関東以西、四国、九州北部や、中国に分布し、低山や疎林の斜面に自生するクスノキ科の落葉低木です。

黒文字の名は、若枝の表面に黒い藻類が付着し、黄緑色の地色に黒いまだら模様の斑紋が入るため、これを文字に見立てたものといわれています。

春には小さな花を咲かせ、秋には黒い実をつるクロモジの幹と枝は、高まった神経を鎮める作用や咳を鎮め気管支粘膜の充血を取るなどの作用がある漢方薬の烏樟(ウショウ)として用いられることもあります。

また、クロモジの葉や枝を細かく刻み入浴剤として使用されることもあります。
クロモジ風呂につかると神経痛やリウマチ、肩こり、腰痛、冷え性などに効果があります。

クロモジはその香りからリラックス効果のあるクロモジ茶をはじめ、様々な製品として使用されています。クロモジの枝から抽出した精油(クロモジ油)は心身の疲れを癒し、不眠症を解消する効果、抗菌作用などがありオイルや石鹸、入浴剤に加工され使われています。
最も一般的なものはクロモジ茶です。クロモジ茶にはクロモジの主成分でもあるリナロールやテルピオネールなどが含まれています。クロモジ茶の特徴は香りだけでなく、スッキリした味も特徴的です。

岡山県内では真庭郡蒜山に多く自生しており、道の駅などで乾燥させた葉や枝を購入することができるので、お茶にして飲んだり、焼酎に漬けてエキスを抽出したり様々な用途に活用できます。

5月病や梅雨の時期の鬱屈とした気分になるのが心配な方はクロモジを準備しておくといいですね。

管理栄養士 S.N