日別アーカイブ: 2022年5月11日(水曜日)

マインドフルネス

カテゴリー: 認知症疾患医療センター | 投稿日: | 投稿者:

新年度を迎え約1ヶ月が過ぎました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
最近では少しずつ気温が上昇し、夏の準備が始まりつつありますね。また一昨年から流行している新型コロナウイルス感染症により、“マスクの着用”“密を避ける””などの新しい行動様式を意識する生活に大きく変わりました。そのような生活はいつまで続くのかといった不安を感じ、ストレスをためがちになっている方もおられると思います。今回はそういった負の感情を少しでも軽減する方法の1つとして、“マインドフルネス”をご紹介します!

マインドフルネスとは、自分の身に起きていることに意識を集中させて、自分の感情・思考・感覚を冷静に認識することをいいます。仏教の瞑想法が起源であり、イライラや怒り、ストレスの軽減など、感情のコントロール力が向上すると言われています。心身の健康などの向上のためのプログラムとして、多くの企業でも取り入れられているようです。現在感じる必要のない過去や未来のストレスから離れ、“今この瞬間”に注意を向け、余計な思考や感情にとらわれないようにすることが、マインドフルネスの考え方です。

では、皆さんもやってみましょう。やり方について説明します。
①イスに腰掛け、背もたれから離して、足は組まずに座ります。目は閉じましょう。
②接触の感覚(足の裏と床、お尻と椅子、手と太もも)や重力の感覚に意識を向けてみましょう。
③呼吸に注意を向けます。鼻から吸って鼻から吐き出し、腹式呼吸(吸うときにお腹が膨らむ、吐くときにお腹がへこむ)でゆったり行いましょう。

マインドフルネスは実感できるまでに個人差があり、瞑想を始めると雑念がわくと思いますが、「雑念がわいたらだめ」と思うのではなく、雑念に気づき、受け止め、今の呼吸に集中することを繰り返していくことが大事です。
そして理想は毎日5~10分程度行うのが良いとされていますが、忙しくなかなか続かない方は、1分行うだけでもいいです。1番習慣づけしやすいタイミングで、まずは継続してみましょう。

今回はマインドフルネスについて簡単にご紹介させていただきました。「ちょっと疲れたかも」と思うことが増えたら、身体や心が疲れているサインかもしれません。日々の生活に取り入れていただき、皆様の心が少しでも軽く、明るい気持ちになれる手助けになれば幸いです。
公認心理師 N