照りつける日差しも、日に日に強さを増しております。皆様 いかがお過ごしでしょうか?
ケアハウスは施設ではありますが、開設当初(27年前)から「家庭でお食事をしているような雰囲気を」とのこだわりで『有田焼』の陶器でお食事提供をしています。
「食器は料理の着物である。」 美食家として知られる北大路魯山人の名言です。まさに、その言葉を実感する出来事が…
ケアハウスでのコロナ感染対策の一環として、約2ヶ月半もの間、ご入居の皆さまのお食事を使い捨てのお弁当箱で提供する日々が続きました。ご入居の皆さまからも「お弁当だと味気ないね。」、「せっかくの料理もお弁当箱だと残念。」、「お弁当箱だと美味しさも半減するわ」、「お弁当はもう飽きた。」など様々なご意見がありました。
4月の中旬、感染対策の制限緩和もあり、食器でのお食事提供ができるようになり、ほっと一安心です。
2枚の写真はほぼ同じ内容のお食事です。やはり食器に盛り付けられたお食事は、お弁当箱に盛り付けられたお食事より美味しそうに見えませんか?
魯山人の名言通り、食器は料理を供すのに欠かせないのはもちろん、料理の味や香り、盛り付けなどを引き立ててくれます。
ご入居の皆さまからも、「やっぱり食器でいただけると美味しく感じるね。」、「同じ食事でも違うなぁ」、「何に盛り付けるかも大事ね。」などの声が聞かれ、嬉しそうにお食事をされていました。
この度のことでは、改めて「器の重要性」を実感し、開設当初からの「有田焼の食器」でのお食事提供は、「素晴らしいこと」とあらためて感銘を受けました。
これからも、60歳代から100歳代と、幅広い年齢層のご入居の皆さまに適したお食事提供のため、「五味・五感・五色・五法」を最大限に活かし、旬の食材を使って季節を感じていただける献立作成に努め、盛り付ける『器』にも気配りをしていきたいと思います。
ケアハウス ドリームガーデン倉敷 管理栄養士 のんたん