日別アーカイブ: 2022年5月10日(火曜日)

フレイルについて

カテゴリー: 通所リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

やわらかな春風を頬に感じ、心華やぐ頃になりました。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今回はフレイルについてご紹介致します。

フレイルとは加齢に伴い生じやすい衰えの全般を示しています。
フレイルは、身体的側面だけでなく、認知機能・うつ状態などの精神的側面と孤独や孤立など社会的側面も含めた多面的な概念となります。
近年では、高齢者のフレイルが要介護へ繋がることなどから介護予防の観点としてもフレイル対策は注目されています。

フレイルの基準には、さまざまなものがあります。
そのなかでもよく使われるFriedの基準には5項目あります。

①体重減少:1年間のうちに4.5kgまたは5%以上の体重が自然に減った
②疲れやすい:何をするにも面倒だなと感じる日が週3,4回ある
③歩くスピードが以前に比べて遅くなった
④握る・持つなどの力が弱くなった(握力が低下した)
⑤家にいる時間や何もしない時間が増えた(身体活動量の低下)

上記の項目のなかで…
◎3項目当てはまる➡フレイル
◎1または2項目だけの場合には➡プレフレイル(フレイルの前段階)と判断します。

現在、新型コロナウイルスの蔓延に伴い、不要不急の外出自粛など多くの制限を強いられている状況かと思います。以前では、外出や運動などをしていた方でも生活リズムが変化し活動量の減少や生活範囲の縮小などに繋がっているかと思います。

こうした状況が高齢者にとっては大きな影響になるため、簡単な運動だけでなく、バランスの良い食習慣・社会との繋がりを生活の中に取り入れてコロナ対策とともにフレイル対策も意識していただけたらと思います。

また、当通所リハビリにはInbodyで現在の身体状況の把握にお役立て頂くこともできますので、ご興味がある方は、倉敷老健通所リハビリまでお気軽にお問い合わせください。

倉敷老健通所リハビリ  作業療法士S