日別アーカイブ: 2018年3月14日(水曜日)

パラリンピックに思う

カテゴリー: 通所リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

少しずつ春の息吹を感じる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。

史上最多の13個のメダルを獲得し、日本中を熱気の渦に包み込んだ平昌オリンピック。スピードスケートの0.01秒を削り合う白熱した戦いやフィギュアスケートの華麗な演技、カーリングの卓越した戦術とそれを支えるチームワーク、どの競技も日本人選手の頑張りに新たな面白さを発見し、私はテレビ画面に釘付けにされてしまいました。

そんな熱気も冷めやらぬ中、平昌では3月9日よりパラリンピックが開催されています。そのパラリンピックのスノーボードに出場している成田緑夢(ぐりむ)という選手をご存知でしょうか。成田選手はコーチをしている父の熱血指導の下、スノーボード一家に育った3兄弟の末っ子になります。兄、姉ともトリノオリンピックに出場していますが、成田選手は高校生の時に世界ジュニアワールドカップで優勝するなど兄弟の中でも一番将来を渇望された選手でした。しかし、その優勝した大会の1ヶ月後にトレーニングのために使用していたトランポリンで転倒し、左膝の神経、靭帯、動脈まで損傷してしまいした。診断名は腓骨神経麻痺。4度の手術により切断は何とか免れることができましたが、左膝から先の感覚は全く無く、一切動かすこともできなくなりました。

退院から半年後、なんと成田選手の父は左足を引きずりながら歩く成田選手をスキーに連れていったのでした。初めのうちは私たちには想像もできない葛藤もあったと思いますが、スノーボードに再転向し競技を続け、障害者スノーボードの国際大会で入賞するようになっていったのです。その頃から、同じような障害を持った方や知人から「成田選手が頑張っている姿を見て励まされた」「勇気をもらった」というような声を掛けられるようになったそうです。

成田選手は今回のパラリンピックの開催にあたり、「メダルの色は関係無い、僕の最大の目標は、障害を持っている人、ケガをして引退を迫られている人、一般の人に希望、勇気を与えること」とコメントしています。スポーツの持つ力、成田選手の精神力に私は目頭が熱くなるのを感じると同時に、応援していたつもりが、応援されていたのはこちらだったのだと、はっと息を呑みました。
春はいろいろと環境が変わる季節です。パラリンピックの選手達の頑張りに注目しながら、新しいことに挑戦していきたいと思います。私の所属する通所リハビリでも、いろんな「これがしたい、できるようになりたい」が支援できるよう様々な取り組みを行っています。何かお困りのことやお手伝いできることがあれば、いつでもご相談下さい。

通所リハビリ 理学療法士 O

第1回岡山県学習療法研究会開催報告

カテゴリー: 学習療法 | 投稿日: | 投稿者:

平成30年3月4日(日)倉敷在宅総合ケアセンターにて第1回岡山県学習療法研究会が開催されました。岡山県初の取り組みで、全仁会グループが主催となり、県内のすべての学習療法導入施設にお声掛けし、岡山市や井原市等から5施設、35名の方にお集まり頂きました。

学習療法センター大竹代表、倉敷老健大浜施設長にもご挨拶いただき、認知症と非薬物療法に関するお話や、学習療法の今後の動向など興味深い講演をいただきました。また、7施設からの事例発表とグループワークを行い、活発な意見交換を行うことができました。

学習療法を通して、他職種、他施設との交流を持つことによって、同じ悩みや喜びを共有し、また新しい発想や考え方に気づかされた内容の濃いものとなりました。

学習療法を全仁会グループへ導入し7年が経過します。いくつかの課題もありますが、グループ内や地域に対して学習療法の輪が広がり、一人でも多くの方の「笑顔」が見られるように、継続して実践していきたいと思います。
今回ご協力頂いた各関係部署の皆様、ありがとうございました。

 

 

総務部S