日別アーカイブ: 2018年3月12日(月曜日)

ぜっとくんが第31回瀬戸内倉敷ツーデーマーチ初日のスタートを応援しました

カテゴリー: 秘書・広報課 | 投稿日: | 投稿者:

   3月10日(土)、11日(日)の2日間、第31回瀬戸内倉敷ツーデーマーチが開催されました。

ツーデーマーチは「歩くよろこび ふれあう心 夢と歴史の瀬戸の道」をテーマに開催されている中四国最大級のウォーキングイベントで、自然と親しみながら、体力づくり、健康づくり、心と心のふれあいを図ることを目的とした倉敷市の「歩く祭典」です。地元倉敷を盛り上げたいと倉敷平成病院では毎年ゼッケン等でサポートしています。

去年の第30回に引き続き「ぜっとくん」も応援に参加致しました。8時50分、9時50分、10時50分の20キロ・10キロ・5キロの出発式に、スパーキー(瀬戸内海放送)やファジ丸(ファジアーノ岡山)たちと共に参加し、出発式では名前を呼んでご紹介頂きました。

ぜっとくんは、老若男女問わず皆さんに「あ!ぜっとくんだ!」「へ~平成病院にこんなキャラがいたんじゃな~」と様々な声をかけられながら、ハイタッチしたり一緒に写真を撮ったりして参加者の皆さんをお送り出しました。ぜっとくんを通して地域の方々との親睦を深めることができた一日でした。

また、今回のツーデーマーチに伴いまして当院リハビリテーション部 小畑PT副主任(アスレティックトレーナ)がテレビ出演します。

放送は3月24日(土) 9時30分~10時(KSB瀬戸内海放送)。

ツーデーマーチの様子や、倉敷・児島周辺のおすすめスポット等が紹介される予定とのことです。
ぜひ皆さんご覧ください。

 

秘書・広報課 よしだ

 

11)認知症とは?⑥

カテゴリー: 認知症疾患医療センター | 投稿日: | 投稿者:

前回は、アルツハイマー型認知症の人の、エピソード記憶障害(出来事の記憶)と心理状態の結びつきについてお話しました。
今回は、エピソード記憶障害と、それに伴う心理状態の変化が、周囲の人とのかかわりにどのように影響を与えるか、ということについてお話したいと思います。

この図と下の図は、ご本人に身近な人が体験することが多い「何度も何度もしつこく同じことを繰り返し尋ねる、言う、する」現象に対して、身近にいる人の対応次第でご本人がどのように反応することが多いかを示しています。身近にいる人から見れば、何度も同じことを繰り返しているのですが、エピソード記憶障害をもつ、ご本人の実感としては毎回が「今、初めて言った(した)こと」と認識されやすくなります。エピソード記憶は忘却されやすいのですが、相手の感情を読み取る、雰囲気を感じ取ることには大きな支障がないため、身近な人の「さっきも言った(した)でしょ!!」といった言動は、ご本人にとっては、いわれなく突然に相手から負の感情をぶつけられたといった、唐突で思いがけない出来事として認識されます。その結果、不安や混乱(本人は「怒られてばっかり」と感じる)をきたし、怒りの感情を生じる(身近な人から見て「(本人が)怒りっぽくなった」と感じる)ことにつながりやすくなります。

上の図では、エピソード記憶障害がきっかけで、ご本人と身近な人との関係性が、お互いが矛を突き合わせているかのように(結果的に)なりやすい、ということを示しています。こういったネガティブな関係性になることを避けるためには、記憶障害を含めた、認知症の症状の特徴を理解する事がまずはとても大切だと言われています。これまでのブログで数回に分けて認知症とは?という話題で、主にアルツハイマー型認知症における記憶障害の特徴についてお話してきました。次回は認知症の症状を理解するには、というお話をしたいと思います。
「もの忘れ」は早期発見・早期治療が重要であり、診断・治療のためには地域のかかりつけの医師との情報共有が非常に重要です。ご家族や身近な方、またはご自身のもの忘れが気になるという方は、まずはかかりつけの医師にご相談下さい。

認知症疾患医療センター相談室 直通電話番号:086-427-3535

認知症疾患医療センター CP阿部