日別アーカイブ: 2016年5月7日(土曜日)

栄養科通信vol.105 「胃痛・胃もたれ解消」

カテゴリー: 栄養科 | 投稿日: | 投稿者:

栄養科通信1みなさんGWはしっかり休んだり遊んだりと満喫できたでしょうか? 5月は気温も上がり冷たい飲み物を飲むようになったり、長期の休みで不規則な食生活、その後に仕事のストレスを感じたりと、胃に負担がかかりやすい季節です。胃は消化の要とも言えるので、胃の具合が悪いと食べたものの栄養素がきちんと利用できず、全身の代謝が低下してしまうこともあります。これからやってくる夏を元気に過ごすためにも、この時期に胃の調子を整えておきましょう。
胃にやさしい食べ物とは、消化のよい食べ物です。揚げ物や炒め物、脂の多い肉料理は胃もたれの原因になり、冷たいものや強い香辛料も、過度の刺激になるので胃が弱っている時には避けた方が良いと言われています。
また、食べ過ぎや早食いも胃もたれの原因になるので食事はよく噛んで腹八分目で食べるようにしましょう。就寝前に食事をとると、胃の中に食べ物が停滞し、朝起きたときに胃もたれを感じやすくなることもあるので寝る3時間以上前までに食事をとるようにしましょう。

◎消化に良い食品◎
●炭水化物…ご飯、おかゆ、うどんなど
エネルギーにもすぐに変わるので、胃腸の弱ったときのお助け食として、有効です。
●たんぱく質…卵、白身魚(タラ、カレイ、鯛など)、鶏肉(むね、ささみ)など
血や肉を作るたんぱく質は栄養源として欠かせません。体が弱っている時は無理に食べなくても大丈夫ですが、回復してきたら徐々にタンパク源も摂ると良いです。
●野菜(水溶性食物繊維)…•大根、キャベツ、ほうれん草、かぼちゃ、じゃがいも、里芋など
特にキャベツに含まれているビタミンUは、胃腸薬にも使われている位の優秀な栄養素で、胃腸の粘膜を保護してくれる機能があります。
●果物…•りんご、バナナなど
りんごは水溶性食物繊維も豊富な上に免疫力も高め、抗酸化作用も強いので体にとても優しい食材です。胃腸が弱っていてなにも食べられない時にはすりおろしりんごを摂ると良いです。

胃の調子が悪い時にはこれらの食材を使って調理をしてみて下さい。もし何も食べられないくらい調子が悪い時はすぐ受診をするようにして下さいね。

管理栄養士 M.S