カテゴリー別アーカイブ: 通所リハビリテーション

倉敷総合ケアセンター(倉敷老健)通所リハビリテーションの新たな試み

革命中の通所リハビリテーションです。
「もっと利用者さまに提供できるサービスメニューを増やしたい! 利用者さまの潜在能力をもっと引き出したい」という思いから、プログラム内容の変更と部屋のレイアウトの変更に取り組んでいます。その取り組みを全5回連載しています。

前回の記事は→倉敷総合ケアセンター(倉敷老健)通所リハビリテーションの新たな試み
倉敷総合ケアセンター(倉敷老健)通所リハビリテーションの新たな試み
~リハビリ意欲が高い方編~ 
倉敷総合ケアセンター(倉敷老健)通所リハビリテーションの新たな試み
~認知症状を有する方々と職員の笑顔が溢れる部屋づくり~ 
倉敷総合ケアセンター(倉敷老健)通所リハビリテーションの新たな試み
~動作介助が必要な方に対する穏やかで専門的な在宅生活支援~

最終回となります今回は一番大きな部屋についてご紹介致します.

この部屋は1人暮らしの方から生活に介助が必要な方まで、毎日約100名程度の利用者が来所されています。100名となると驚かれる方も多いと思います。しかし、100名だからこそ出来るプログラムを意識し笑顔で楽しくをモットーに日々研鑽を行っています。

このお部屋には一番多く職員を配置し、ご利用の方に少しでも楽しんでいただけるようプログラムを行ってきました。しかし、「ご利用の方に目が行き届いてないのではないか」などのご指摘や職員から「もっと利用者さまと関わりたい」という声が上がりました。そこで、より利用者さまに寄り添い心・体・生活に特化したやさしく・専門的なリハビリを提供するという目標を掲げました。
そのために、職員と利用者がもっと密に関われるよう7月から新たな試みとして利用者の心身の状態に合わせ部屋を3つのユニットに分けました。
このユニット編成によって、以前より職員が利用者さんと関わる時間が多くなりました。利用者さんからも職員と関われる時間が増え嬉しいといったお声も頂いています。他にも、その方にあったペース・能力に応じた体操を行うことによりプログラムに参加している充実感や意欲を感じていただくことができます。

ではいったいどんなプログラムをしているのか、簡単に説明していきたいと思います。

まずは各体操についてご紹介します。
○準備体操
%e6%ba%96%e5%82%99%e4%bd%93%e6%93%8d朝一番に体の準備体操として通所リハビリテーションのリハビリスタッフが作成した体操を実施しています。皆さんに体操が始まる前に気持ちを高めて頂くために、NHK連続テレビドラマ小説『あまちゃん』のオープニングテーマソングをかけさせていただいています。今では体操が始まる合図となっており、曲が流れると自然と背筋が伸び利用者さんから手拍子をされています。

 

○その方にあった体操%e3%83%a6%e3%83%8b%e3%83%83%e3%83%88%e4%bd%93%e6%93%8d
この体操は各ユニットの体操となります。理学療法士がそのユニットに合った体操を作成し、取り入れています。そのため、体操についていけない方も以前より軽減し利用者さまの参加率も向上や片麻痺の方も一生懸命体操をされていたりと利用者さまの変化に私たち職員も驚きがありました。

 

○えん下体操
食べる時に使うのは口の筋肉だけではありません。姿勢を正し目で見て箸やスプーンを持ち口まで運ぶ。その時、手だけでなく頭を支える首や肩の筋肉、腕や肩の筋肉がスムーズに動いています。%e3%81%88%e3%82%93%e4%b8%8b%e4%bd%93%e6%93%8dまた、むせた時は背筋や腹筋、そしてしっかり足を地面につけてふんばる筋肉も必要となります。そうです!食べる時には全身の筋肉を使用しています。この一つでも欠けてしまうと食べる事が困難になり誤嚥しやすくなります。誤嚥せずおいしく食事をする為に、食事の前に嚥下体操=食べる時に必要な筋肉の体操を取り入れることが重要です。この部屋では嚥下体操を職員と一緒に体操に取り組むことで参加率の向上に努めています。
嚥下体操について詳しい内容は→「はじめよう!やってみよう!口腔ケア」
次に認知症プログラムをご紹介します。

○認知症予防トレーニング%e8%aa%8d%e7%9f%a5%e7%97%87%e4%ba%88%e9%98%b2%e3%83%88%e3%83%ac%e3%83%bc%e3%83%8b%e3%83%b3%e3%82%b0
通所リハビリテーションではからだの休憩も兼ねて諏訪東京理学大学教授の篠原菊紀先生監修の脳トレーニングDVDを教材に脳活性に取り組んでいます。
皆さんに普段の生活では使いにくい所を刺激し、認知機能低下やアルツハイマー型認知症の予防を目指します。やさしい計算問題から記憶力・注意力を高める問題・立体のパズル課題などに挑戦し、難問でも大きい声で○○!!と答える方も中にはおられます。

○創作活動
%e5%89%b5%e4%bd%9c以前にもまして充実した内容に変更しました。季節にあった創作をメインに壁画やカレンダー作りなどを行っています。ユニットごとに役割分担を決め個々の能力を生かせるように支援をおこなっています。以前は創作活動に積極的でなかった利用者さんもだんだんと自主的に参加されるようになってきました。また、利用者さんから創作のアイデアを頂くことも多く創作の幅を広げて頂いています。作成したものは部屋に展示させて頂いたり自宅へお持ち帰りして頂いたりされています。お持ち帰って頂いた創作物に対してご家族から「こんな力があったんだ」や「カレンダー使ってます」など嬉しいお言葉を頂いています。

通所リハビリテーションをご利用される方々は、リハビリをしてもっと歩けるようになりたい!在宅生活を継続したい!とリハビリへの意欲が高い方がたくさんおられます。%e8%87%aa%e4%b8%bb%e3%83%88%e3%83%ac
この部屋にも起立台・平行棒など自主トレーニングのスペースを設けており、いつでも自主トレーニングに取り組むことができます。

しかし、どんなトレーニングをした方がいいのかなど心配な方も多いと思います。通所リハビリテーションでは、日々の生活の中で動きにくい等の問題に対して評価を行い必要に応じて本人にあった自主トレーニングプログラムをご提案します。

このようにその人にあったプログラム提供を大切にし、いつまでも健康に過ごしていただけるよう支援をしています。

8月より5回連載しましたが、いかがでしたか?皆さんに現在の通所リハビリテーションの良さや使いどころが伝われば幸いです。
今後も通所リハビリは「地域の方の為に」をモット―にどんどん改革を行ってまいります。こうご期待!!

倉敷総合ケアセンター(倉敷老健)通所リハビリテーション
川原菜々恵(介護福祉士)  大段裕貴(理学療法士)

通所リハビリの作品を外来へ飾りました~11月「秋の味覚」~

カテゴリー: 通所リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

11sakuhin11月になりました。秋が冬に向かっているのを感じるこの頃です。
通所リハご利用の皆様の共同作品、11月は「秋の味覚」です。かごに盛られた栗・さつまいも・柿になっています。
どの果物も美味しそうです。柿のヘタの具合やさつまいもの質感は必見です。また、栗のお尻のところは職員もどのように表現しようか悩んでいたところ、ご利用の方が提案してくださった「新聞紙を小さく切って貼ってみる」というのにしたらぐっと栗っぽくなりましたとのこと。sakuhin11
工夫したところは、「籠の型作り」とのことでした。籠は、スーパーの食品トレーを芯に、100均の滑り止めマットに古着の布を巻いて籠を型作っています。様々な工夫がなされての作品なんですね。
今週末には「第51回のぞみの会」も開催されます。ご来院の際には是非ご覧ください。

秘書広報室

倉敷総合ケアセンター(倉敷老健)通所リハビリテーションの新たな試み ~動作介助が必要な方に対する穏やかで専門的な在宅生活支援~

カテゴリー: 通所リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

革命中の通所リハビリテーションです.
「もっと利用者さまに提供できるサービスメニューを増やしたい! 利用者さまの潜在能力をもっと引き出したい」という思いから,プログラム内容の変更と部屋のレイアウトの変更に取り組んでいます。その取り組みを全5回連載しています。

前回の記事は→倉敷総合ケアセンター(倉敷老健)通所リハビリテーションの新たな試み
倉敷総合ケアセンター(倉敷老健)通所リハビリテーションの新たな試み
~リハビリ意欲が高い方編~
倉敷総合ケアセンター(倉敷老健)通所リハビリテーションの新たな試み~認知症状を有する方々と職員の笑顔が溢れる部屋づくり~

第4回目となります今回は、生活に介助が必要な方に対する穏やかな空間づくりについてご紹介致します。

個別性を重視した専門職連携とご家族とのつながり
この部屋は、専従の介護福祉士、看護師、リハビリスタッフ、言語聴覚士などさまざまな専門職種と連携を取りエビデンスに基づいたケアに取り組んでいます。お食事の飲み込みが悪い方や経管栄養等を使用しての食事を取られる方には看護師や言語聴覚士等、その方にあったケア方法を検討し、他職種協同のアプローチを心がけています。またご家族との連絡にはノートを用い、その日の利用者さまのご様子の報告や自宅での介護相談などの応対しています。

タクティールケアの導入
%e6%89%8b%e6%b5%b4手浴ではタクティールケアを取り入れています。保清するとともに、手の平や指の股を広げやすくなるよう努めています。ご家族からは「笑顔や発語が多くみられるようになった」 「手が動きやすくなった」などの嬉しいお言葉を頂いております。
詳しくは→「タクティールケア 日本スウェーデン福祉研究所

 

廃用症候群への対応%e9%9b%a2%e5%ba%8a
この症状は筋肉だけでなく内臓や血管などにも影響を及ぼしてしまいます.そのため、できるだけ寝たままにならずメリハリのある生活を行うよう努めています.しかし、急な離床時間延長は、かえって徐々に低下した体力には悪影響になってしまいます.そこで,他職種と連携を図り、少しずつその方に合わせて起きている時間を長くしするよう努めています。また、離床時間が長く感じないよう、他者との交流やプログラムの参加を促しています.そのような取り組みの結果、利用者さまの状態も少しずつではありますが発語や起きている時間が長くなってきています.
詳しくは→「廃用症候群サテライトケアセンター 仙台東

口まわりの能力低下防止への取り組み
%e5%9a%a5%e4%b8%8b%e4%bd%93%e6%93%8dお食事前にえん下体操を行っています。えん下とは舌や口の周り、首などの筋肉を使って食べ物や飲み物を喉の方へ送り込み、のどを通過した食べ物をさらに食道へ送り込む一連の動作のことです。えん下体操とはこの動作に必要な筋肉の体操です。
中にはご自分で体を動かすことが難しい方もおられます。その時は職員がご利用者様のお顔に触れて円を描くように頬10回→耳下腺10回→顎10回の順でマッサージを行います。それによって唾液が出やすくなり、誤嚥を予防することができます。楽しく安全にお食事を楽しんでいただくためにも、えん下体操は欠かせない存在になっています。

このように通所リハビリテーションでは体が思うように動きにくい方が安心して楽しく笑顔で生活できるように様々な取り組みを行っています。

第4回目は「動作介助が必要な方に対する穏やかで専門的な在宅生活支援」をテーマに取り組みをご紹介しました。
次回は「一番大きなお部屋」のプログラムや取り組みをご紹介します.
ご期待ください。
倉敷総合ケアセンター(倉敷老健)通所リハビリテーション
須増智美(介護福祉士)  野崎由里子(作業療法士)

※許可をいただいて写真を掲載しています。

JA岡山西「吉備路農業祭」 に参加してきました

9img_1081月24日(土) JA岡山西山手直売所広場にて吉備路農業祭が開催されました。全仁会グループスタッフ、看護師1名、作業療法士1名、介護福祉士2名、事務2名の計6名で参加してまいりました。JA岡山西と倉敷平成病院とは広報誌「なごみ」などを通じて交流があり、この度、地域の方々のお役に立てる場の提供をお願いしたところご快諾いがだき、参加が実現しました。

年に1度の農業祭では、農協の新鮮で安全な野菜・果物の販売に加え、お祭り気分を盛り上げるかき氷、ちらしずし、焼きそば、綿菓子などの屋台が出店していました。その他にも地域の方々のヒップホップダンス、園児たちによる演奏、備中神楽や餅まきなども行われ非常に活気のあるお祭りでした。img_1084
さて私たちは健康や介護相談コーナーで、血圧測定などを行い様々な相談に応じる場を頂きました。お越しいただいた方ほぼ全員(100名以上)が倉敷平成病院の事をご存知で、健康と福祉への関心の高さが伺えました。私たちの医療や介護は地域の方の支えになっていること、また、地域の方々に私たちも支えて頂いていると思います。私たちは「救急から在宅まで何時いかなる時でも対応します」のビジョンのもと地域の皆様への安心で質の高いサービスを目指し、お役に立てるよう精進します。

今後もイベントを予定しています。ぜひ地域のイベントで全仁会グループ(倉敷平成病院)スタッフを見かけられた際は気軽にお声かけください!
通所リハビリ 介護福祉士 K

 

第1回岡山県地域包括ケアシステム学会報告

カテゴリー: 通所リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

securedownload1前回の介護保険制度改正にて、厚生労働省は『人生の最後まで住み慣れた地域で過ごす事が出来る』という理念のもと、各自治体に個別性のある地域づくりを求めています。
そのような時代背景のなか、岡山県では全国に先駆け“地域包括ケアシステム学会”が発足し、9月11日(日)に第1回が川崎医療福祉大学にて開催されました。私たち全仁会は訪問看護2演題・老健入所1演題・ピースガーデン2演題・予防リハビリ1演題・通所リハビリ5演題の5部署11演題を発表しました。グループのポスターの書式も統一しており、私たちの取り組みをしっかりアピールできたのではないかと思います。実際に他事業所で働いている学生時代の先輩に「Oくんところの施設は元気じゃなぁ」と激励の言葉をもらいました。image1
また、症例報告や高齢者の社会参加に関する報告などを行い、活発な質疑応答の中、「我々の施設でも参考にさせていただきます。」といった言葉も頂きました。微力ながら社会貢献ができたのではないかと思います。
学会発表に至るまでに自部署・他部署の支えがあったからこそ、今回の取り組みは達成できたと思います。このように部署を超えた協力が得られる事も、全仁会におけるチームアプローチ“一心の力”の結果なのだと実感することができました。これからも地域・社会の為に出来ることに職員として力を尽くしたいと思います。
通所リハビリ 理学療法士O

通所リハビリの作品を外来へ飾りました~コスモス~

カテゴリー: 通所リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

hanataba9月になりあの暑さが懐かしく思い出される程過ごしやすい朝晩となりました。
先月より通所リハご利用の皆様の共同作品を飾っていますが、9月の作品が届きました。
「コスモス」です。爽やかな季節にぴったりの作品です。
鮮やかなピンクやオレンジ、紫色の花びらの花が立体的に組み合わされていて、外来がぐっと華やかになりました。
黄色い中心部に沿って8枚の花びらをかたどりして糊付けします。片麻痺の方も参加してください6名で作られたとのこと。茎は緑の色紙を筒状に巻き、葉っぱをイメージして黄緑色の不織布の包装紙をちぎって中にいれています。gairai花束がうまく立体的になるようにラッピングペーパーにボリュームを持たせるようにするところを工夫しました。

外来にお越しの際は是非ご覧ください。

秘書広報室

倉敷総合ケアセンター(倉敷老健)通所リハビリテーションの新たな試み ~認知症状を有する方々と職員の笑顔が溢れる部屋作り~

カテゴリー: 通所リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

革命中の通所リハビリテーションです。

「もっと利用者さまに提供できるサービスメニューを増やしたい! 利用者さまの潜在能力をもっと引き出したい」という思いから、プログラム内容とレイアウトの変更に取り組んでいます。

その取り組みを全5回連載しています。

前回の記事は→
倉敷総合ケアセンター(倉敷老健)通所リハビリテーションの新たな試み
倉敷総合ケアセンター(倉敷老健)通所リハビリテーションの新たな試み~リハビリ意欲が高い方編~

 

第3回目となります今回は「認知症状を有する方々と職員の笑顔が溢れる部屋作り」についてご紹介致します。

スタッフは専従の介護福祉士(認知症ケア専門士)を中心に、心理士・作業療法士・生活支援相談員など様々な職種がチームを組み連携をしています。

 

1日のプログラムは固定せず、その時の利用者さまの様子や嗜好に合わせて行っています。必要に応じて、倉敷平成病院に併設している認知症疾患医療センターとも連携をとり、ケアの質向上に努めています。ご家族との情報交換も、利用者さまの新たな一面やご家族のお悩みなどが分かる重要なツールとなっています。

結果、ご家族からは「こんな笑顔久しぶりに見ました」「困っていた症状が改善されました」といううれしいお言葉を頂いています。

 

先日、職員の技術向上のため認知症ケア専門士や心理士等によるパーソン・センタード・ケアの研修を実施しました。

パーソン・センタード・ケアとは認知症をもつ方を一人の人と尊重し、その方の視点や立場に立って理解しケアを行う認知症ケアの考え方です。

詳しくは→「NPOパーソン・センタード・ケアを考える会

また今回、パーソン・センタード・ケアに関する研究を9/11に川崎医療福祉大学 川崎祐宣記念講堂で行われる「第1回岡山県地域包括ケアシステム学会」にて発表します。

他にも「突発的な天候不良時に利用者さまの安全な送迎についての検討」や「保育園児の読み聞かせが通所者さまの心身機能に及ぼす影響」など、当事業所のさまざまな取り組みに関する研究を発表することとなっています。他病院や施設での取り組みや研究結果を聞くことができます。

医療関係で働かれていない方でも、どうぞお気軽に足を運んでみてください。当日参加費として1000円をお支払いする形となっています。
ぜひお越しください→「第1回岡山県地域包括ケアシステム学会

今後もご利用者さまが安心して過ごして頂ける、笑顔が溢れる部屋づくりを目指して、臨床活動はもちろん、研修や研究活動にも積極的に取り組みます。

turihaこれからも倉敷在宅総合ケアセンター通所リハビリテーションの取り組みについてご紹介させて頂きますので、興味がある方はのぞいてみて下さい。

倉敷総合ケアセンター(倉敷老健)通所リハビリテーション
叶智子(介護福祉士 認知症ケア専門士)  阿部弘明(心理士)

通所リハビリの作品を外来へ飾りました~是非ご覧ください~

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1608082毎日暑い日が続きます。8月5日(金)に外来待合へ、通所リハをご利用の方々の共同創作作品を飾りました。夏の風物詩「花火」です。前回は、2015年に豆まきをモチーフにした作品を飾りました。通所リハビリのプログラム変更に伴い、しばらくの間、創作活動が行われていませんでしたが、新年度が始まり、久しぶりに皆さんで創作をされたそうです。

一つの花火を一人が担当されたそうです。麻痺の強い方は紙を丸めて花火に見立てました。手先が動く方は、正方形に切り取った折り紙を糊で貼り付けて形を作っていただきました。折り紙もご自身で少しカットしたり、いろみや並べ方など、それぞれの方がご自分でアレンジして作られており、よく見ると個性が光る共同作品となっています。1608081

8月いっぱい外来に掲示予定ですので、是非機会がある方はごらんください。

秘書広報室

 

倉敷総合ケアセンター(倉敷老健)通所リハビリテーションの新たな試み~リハビリ意欲が高い方編~

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お世話になっています。通所リハビリテーションです。「もっと利用者さまへ提供できるサービスメニューを増やしたい! 利用者さまの潜在能力をもっと引き出したい」という思いから,プログラム内容の変更と部屋のレイアウトの変更を検討しています。
前回の記事はこちらです「通所リハビリテーションの新たな試み」
今回は「リハビリへの意欲が高く、ジム感覚で過ごしたい」と思われている利用者さまを対象にしたプログラムをご紹介します。

ヨガを使用したストレッチを導入しています。
003taiso深くお腹から深呼吸をしながら、ゆったりとした動きをすることで心身の緊張をほぐし、自律神経を整えるができます。自律神経を整えることでイライラとした気持ちを落ち着かせる効果があります。これによって1日をすっきりとした気持ちで過ごせることができます。心の安定を整えることとだけでなく、腰痛改善や体の冷えにも効果が期待できます。

ヨガだけでなくゆっくりとした運動で高い効果があるスロートレーニングや体幹を鍛えるコアトレーニングなどさまざまな運動プログラムも作成しています。また、リハビリスタッフによるその人にあった運動プログラムを作成することもできます。

また、運動プログラムだけでなくアロマを使用したプログラムも実施しています。
001aro
最近話題にもなっていますが、アロマは気分を落ち着かせる効果があります。しかし、実はそれだけではありません。皆さんは、鼻が利かない時ご飯の味がしないなどの経験はありませんか?私たちは食事をする際とても嗅覚を頼りにしています。しかし、だんだん加齢や病気等により嗅覚の機能も低下していきます。そこでアロマでのリハビリを実施することで嗅覚の機能向上、維持が行えます。また近年アルツハイマー型認知症にも効果があるといった研究データもあります。アロマでのプログラムを実施することで気持ちのリセットや嗅覚、認知症に対しても効果があります。利用者さまからも「いい匂い」「なかなか匂いを当てれない」と日々奮闘しています。

また、現在こんなプログラムも行っています。
002gameえっ白い板に立っているだけ?
いえ!これは、立派な介護予防プログラムです。
この白い板は身体のバランスを測定するもので、NINTENDOが作成したWill Fitというゲームです。このゲームで身体のバランス訓練が行えます。
外部の刺激を受けながら身体のバランス訓練を行い、その結果を視覚から読み取ることで意識しながら行えることができます。このプログラムは論文でも紹介されており、個別リハビリを行うより効果があるとも言われています。

その論文です。ぜひご覧ください。(外部サイトにリンク)

また、利用者さまや職員も一緒になって行うことができ、利用者さまからも「楽しい」「自分の身体のことが分かり易い」といったお声も頂いています。
今後はバランスの意識づけから転倒予防への効果を期待しています。
このように、運動プログラムが主体としたさまざまな視点からの介護予防プログラムを提案しています。

第2回目は「リハビリ意欲が高い方」をテーマにプログラム内容をご紹介しました。
次回は「マイペースに過ごしたい。少人数で過ごしたい方」へのプログラムをご紹介します。
→こうご期待!!!!

倉敷総合ケアセンター(倉敷老健)通所リハビリテーション
担当 小松美緒子(介護福祉士) 大榮勇貴(理学療法士)

倉敷老健通所リハビリのご利用の方2名が、老松保育園に絵本読み聞かせボランティアに行ってきました。

カテゴリー: 通所リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

image002平成28年7月20日(水)10時30分~約15分の間、老松保育園すみれ組さん・ばら組さん(2~3歳児)対象の読み聞かせボランティアに行ってまいりました。
去年から始まったこの取り組みですが、今回が通算3回目、今年度初の読み聞かせでした。参加されたのは、Mさん(77歳)とKさん(80歳)のお二人、用意したのは『ぞうくんのさんぽ』と『ぺんぎんたいそう』の2冊で、特に『ぞうくんのさんぽ』は通常よりも大きなサイズで、園児たちも興味津々でした。image006
また、『ぺんぎんたいそう』では、ユーモラスなペンギンの動きに合わせて子供たちもジャンプしたり手をパタパタさせたり楽しみながら参加してくれたようです。帰り際には、思いがけず子ども達が手作りした「ストローのネックレス」のプレゼントをいただき、通所リハに戻ってからも興奮冷めやらず、大感激のお二人でした。
園庭で水遊びをしている園児たちが元気良く挨拶をしてくれたり、随所で互いに交流を深めることができたと思います。image004
今年度は、保育園にご了解をいただき、7月に1回、8月に2回、9月に1回の計4回の読み聞かせボランティアを予定しています。しっかりと有意義な時間となるよう準備を進めていきたいと思います。

※了承を得て写真掲載しています。
(通所リハビリ 介護福祉士 S)