


ご自身の脈を計られたことがあるでしょうか?
3月9日は「脈の日」また、この1週間を「心房細動週間」と、日本脳卒中協会、日本不整脈心電学会とが共同で定めています。
是非、ご自身の脈を計ってみてください。
✓脈が弱い
✓脈が不規則
✓脈が数えられない
このような特徴のある脈がみられたら「心房細動」かもしれません。
心房細動自体はあまり自覚症状がありません。
多くの方が、ご自身の心房細動に気付いておられないのです。
しかし、心房細動は、脳卒中の一つである脳梗塞のうち、最も重症度が高いといわれている「心原発脳塞栓症(しんげんぱつのうそくせんしょう)」を引き起こす原因となることがわかっています。
脳卒中の約6割が脳梗塞(血管が詰まるタイプ)で、心臓にできた血の塊(血栓 けっせん)が脳や頸の動脈につまることによっておこる脳梗塞(心原性脳塞栓症)は、脳梗塞の2~3割を占めます。
心原性脳塞栓症の原因の75%は心房細動といわれています。
そして、心房細動の患者さんが適切な抗凝固療法(血液を固まりにくくする治療)を受けることで、6割以上の脳梗塞を予防できることが分かっています。
今までは「ワーファリン」という薬剤だけでしたが、2011年以降、新規経口抗凝固薬(NOAC ノアック)とよばれる薬剤が4種類認可されており、それらを使い分けることにより、脳梗塞の予防が一層効果的になっているのです。
しかし、心房細動患者さんの半数は自覚症状が無いといわれています。
症状がなくても脳梗塞の危険性が高いことに変わりはありません。
まずは、ご自身の脈をはかる習慣を持ちましょう。ご心配な場合は、当院循環器科にご相談ください。
倉敷平成病院 電話 086-427-1111
■日本脳卒中協会 http://stop-afstroke.jp/
■心房細動週間ウェブサイト http://www.shinbousaidou-week.org/
■日本脳卒中協会 http://www.jsa-web.org/
■日本脳卒中協会:心房細動~心臓が作り出す災いの種~ http://www.jsa-web.org/citizen_event/5141.html