失語症とは、脳卒中などの大脳疾患により、聴く・話す・読む・書く・計算の言語機能に支障を来し、日常生活上のコミュニケーション活動に問題が生じる障害です。
障害の程度やタイプはそれぞれ異なりますが、失語症者は生活における様々な場面で制限を余儀なくされ、コミュニケーションの問題が活動の制限や参加の制約に繋がると言われています。実際に失語症者が生活場面において困る事として、下記の事柄などがあります。
・携帯電話やパソコンの使用が困難となり、情報交換が制限される
・初めての場所に1人で行くことが難しい
(道を尋ねられない、メニューを読み取ることができず食事の注文ができない)
・医療機関で医師や薬剤師の説明が分からない時に質問ができない
・お釣りの計算に自信がなく、五千円や一万円札を出してしまう
これらの要因により、失語症のある人は自宅に閉じこもりがちになり社会への関心が乏しくなる、焦燥感や挫折感などにより心理的に落ち込むなど、心理的側面でも様々な問題を抱えることがあります。

このような状況である事を我々言語聴覚士は理解をしていますが、例えば、“難聴の方には手話通訳者”のように、失語症者のためのコミュニケーションを援助する社会保障制度がありませんでした。
そのため一般の方々にもほとんど失語症についての理解が浸透していませんでした。そこで日本言語聴覚士協会は、障害者総合支援法の見直しを契機に国の委託を受け、失語症のある人のための意思疎通支援者の養成を始めました。
そして現在、全47都道府県で失語症者向け意思疎通支援者養成講座が開催されています。今後、この失語症者向け意思疎通支援事業が失語症のある人の活動や参加を促進していくきっかけになり得る重要な事業であるため、皆様にも周知して頂きたいと思います
次回は失語症者向け意思疎通支援者・派遣事業について説明していきます。
言語聴覚士 尾高

冬場の寒さとコロナ禍で外出や運動が億劫になりやすい状況ですが、感染対策にも注意をしながら、足元も、心も温まっていただけるように「おもてなしあしゆ」を活用していただければと思います。
生理機能検査室が引っ越しました。新しく綺麗な検査室で気持ちよくお仕事をさせていただいています。
R2年10月11日(日)に介護支援専門員(以下、ケアマネジャー)の試験(介護支援専門員実務研修受講試験)が行われ、12月2日(水)に合格発表がありました。岡山県では、921人が受験し135人が合格(合格率14.6%)しています。
度とは、技能研修で習得した技術を母国で生かす技能転移を目的とする制度です。基本的には数年したら帰国してしまいます。技能実習生には1年目と3年目に技能検定があり、不合格になると帰国しないといけません。
それは、「啓翁桜(けいおうざくら)」。春を告げる花ともいわれる、冬に咲く桜です。ご入居の方宛に東北から送られてきたという啓翁桜の花の枝をご寄贈いただき、ケアハウスの玄関に飾りました。
早咲きで、花びらの先に大きな切れ込みがあるのも特徴です。見頃は約1か月間と長く、お手入れすれば、お正月から立春ごろまで咲き続けてくれます。花の見頃が終わると次は淡い緑色の葉桜を楽しめます。山形県が日本一の生産量を誇り、山形県産の啓翁桜は「みちのくの初桜」とも呼ばれ、人気を集めているそうです。お正月の飾りや結婚式、卒業式などハレの日を演出する花としても重宝されています。
令和になって初めての丑年。皆様、2021年はどんな年にしていきたいですか?
今年の抱負を書いていただく為に、皆様に筆をお配りしました。真剣な表情で書かれる方が多い中、ニヤッと笑って、「宝くじがあたりますように」「当たったら山分けしてあげるよ」といわれる方もおられ、楽しい雰囲気の中、作品が次々完成します。「久しぶりに筆を持ったよ。手が震えたよ」と言われる方も。味のある作品となりました。皆様楽しそうに取り組まれ、オンリーワンな干支の飾りが並びました。「いいのが出来たよ」と言われ、笑顔が多く見られました。皆様の書かれた目標が叶いますように。