啓翁桜でひと足早い春を

カテゴリー: ケアハウス | 投稿日: | 投稿者:

1月は1年で最も寒さが厳しい時。今週の天気を眺めては、「今日も寒いね」を合言葉にしてしまうことも、しばしば。
温かい春を待ち望むこの季節に、ホッと心温めてくれるお花がケアハウスで咲いています。

それは、「啓翁桜(けいおうざくら)」。春を告げる花ともいわれる、冬に咲く桜です。ご入居の方宛に東北から送られてきたという啓翁桜の花の枝をご寄贈いただき、ケアハウスの玄関に飾りました。

薄紅色の可愛らしい花が、しなやかな枝いっぱいに咲き揃う、美しい桜。
ケアハウスでは、1月初旬に小さな冬芽をふくらませ、中旬から蕾が開き、写真を撮った20日には満開となりました。可憐な姿に、ひと足早いお花見を楽しませてもらっています。

啓翁桜は、1930年(昭和5年)に支那実桜(しなみざくら)と彼岸桜(ひがんざくら)を交配して作られたと言われています。名前の由来は、作出者である福岡県久留米市の吉永啓太郎氏にちなんでいるそうです。桜に自分の名前がつけられるのは嬉しかったでしょうね。

早咲きで、花びらの先に大きな切れ込みがあるのも特徴です。見頃は約1か月間と長く、お手入れすれば、お正月から立春ごろまで咲き続けてくれます。花の見頃が終わると次は淡い緑色の葉桜を楽しめます。山形県が日本一の生産量を誇り、山形県産の啓翁桜は「みちのくの初桜」とも呼ばれ、人気を集めているそうです。お正月の飾りや結婚式、卒業式などハレの日を演出する花としても重宝されています。

黄緑色の葉っぱも出てきて、季節が少しずつ進んでいるんだなと感じます。小さな春の贈り物を楽しみつつ、凛と咲く力強い啓翁桜のように、ケアハウスも色んな事に挑戦してきたいと思います。

介護福祉士 Fd