第53回のぞみの会だより-11-

カテゴリー: のぞみの会 | 投稿日: | 投稿者:

朝夕やっと過ごしやすい気温になってまいりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。
のぞみの会当日まであと45日となりました。
100日からカウントダウンを始めて半分の日々が過ぎ、とても早く感じています。
そして、皆様お気づきでしょうか?
院内の職員手作りのポスターの他に、9月~倉敷市内の至る所、
なんと!31か所もの場所に、のぞみの会のポスターを掲示させて頂いております!!
たくさんのかたにのぞみの会を知って頂こうと、スーパーマーケットから家電量販店、
コンビニエンスストア、ドラッグストア、クリニックなど様々な所に掲示されておりますので
外出をされた際には店舗の掲示板を是非チェックして帰ってください。
そして、10月28日当日までに31枚中何枚見つけられるか試してみて下さいね!

当日、たくさんの皆様のご来場、心よりお待ちしております。

★第53回のぞみの会 平成30年10月28日(日) 9時30分~14時『地域へ、そして未来へ ~これからも共に生きる全仁会~』★
★ポスターは薬剤部が作成したものです

第53回のぞみの会実行委員 医事課 M

小児の滲出性中耳炎に鍼灸治験

カテゴリー: ヘイセイ鍼灸治療院 | 投稿日: | 投稿者:

3か月ほど前に5歳の男の子が滲出性中耳炎で当鍼灸院に来られました。お母さんは長年当鍼灸院を利用しており、小さい子も鍼灸を受けられることを知っていました。お子さんは1か月前から、中耳炎を患っており、服薬治療でなかなか良くならないので、手術治療をするように決めました。手術の予定日までには2か月ほどの時間があり、その間に鍼灸治療を受けてみて、良くなれれば、手術を受けなくてすむし、良くなれなくても体質が向上できて、術後の回復が早くできるのではないかとお母さんはそう思い、お子さんを鍼灸院に連れて来られました。
このお子さんは、滲出性中耳炎以外に、数か月前にかぜが引いてから、なかなか良くならず、今でも咳、鼻づまり、睡眠中のいびきなどの症状が残っています。また、胸部と腹部に水イボが数個出ています。
これに対して、足の陽明胃経、足の太陰脾経、手の太陰肺経、手足の少陽三焦経と胆経のツボを取って鍼灸治療を施しました。数回治療した後、咳、鼻づまり、いびきなどの症状が良くなり、イボも消えました。2か月未満の間に12回治療した後、耳を再検査したら、中耳の滲出液も消えたので、手術しなくて良いと耳鼻科の医師に言われて、予定した手術をキャンセルしました。
この子供さんの例には、二つの特徴があることを強調したいと思います。一つ目はお母さんが鍼灸に対して非常に良く理解しています。一般的に中耳炎で鍼灸治療を受けてみようと思う人は非常に少ないと思います。二つ目はお子さんの勇気です。普通、小児に小児鍼(皮膚摩擦)で治療しますが、この子は最初からまったく怖がらないので、大人に刺入する鍼を使いました。以上の2点があるから、治療がスムーズに行うことができ、早いうちに良い効果が得ることができたと思います。

ヘイセイ鍼灸治療院 甄立学

中核症状と周辺症状について

カテゴリー: 認知症疾患医療センター | 投稿日: | 投稿者:

前回は、支援をする人の負担についてお話ししました。今回は、支援する人の負担に繋がりやすいとされる、認知症に伴う行動・心理的症状(周辺症状)に関してお話したいと思います。まず中核症状とは何かというと、認知症という病気の核となる症状を呼びます。これまでお話ししてきた、脳の認知機能の障害(見る・聞く・話す・わかる・記憶する・注意する・判断する・按配する等の障害)による日常生活上の不自由さを指します(詳しくはブログの過去の記事をご覧下さい)。
この認知機能の障害を背景に、元々の性格や身体の不調、おかれている環境の不快さ、服用しているお薬による影響など、さまざまな誘因が積み重なった結果起こる副次的な症状(例外もあります。次回に詳しく)のことを周辺症状と呼びます。

この周辺症状のことを専門用語ではBPSD(認知症に伴う行動と心理症状)と呼びます。周辺症状には下の図に示すような症状があります。まずは心理的な症状と行動面の症状に分けてみましょう。

さらに具体的に、認知症の周辺症状(BPSD)を下の図で見てみましょう。具体的な症状の説明に関してはまた別の機会に。つぎは周辺症状の誘因と対応についてお話します。

周辺症状への対応を考えるには、副次的症状である周辺症状にどのような誘因が関与しているのかということの探索・対処が極めて重要になってきます。(上の図でいうと黄色四角) つまり、認知症を有するご本人への医療・福祉・周囲の方々のアプローチしだいで症状の重さが大きく変わることが多くあります。
対処の原則としては、不快な状態を快い状態に変えることです。(例外的に、周辺症状の一部には、ご本人にとっては苦痛をあまり伴わず、周囲の人々が苦痛を感じるものもあります。これも次回以降にお話します)
・環境面の快・不快
眩しすぎる、暗すぎる、狭い、広い、色彩、大きすぎる雑音、暑すぎる、寒すぎる、不快な臭い・心地よい香り等々
・身体的な苦痛・不快感
視える・聴こえるに関する不具合、持病のコントロールの不具合、体の痛み・痒み、食べる、出す、寝ることの不具合
・周囲の人の声かけやかかわりによってもたらされる快・不快
いわゆるストレス。ご本人の不自由さに対して、図らずも矛が突き刺さってしまうような声かけ・かかわり。自尊心の傷つき。
・薬剤の調整
周辺症状発症原因の約30%は薬剤が関与しているとも言われています。一般的にご高齢の方であれば、薬剤の身体への影響も大きくなります。また、もの忘れを有する方が服薬を自己管理する場合、薬の飲みすぎ、飲み忘れなどにつながる危険性も高くなります。治療・薬剤や服薬管理に関しては、認知症専門医、かかりつけ医や薬剤師に相談してみましょう。

次回は、認知症の種類自体に由来する周辺症状について少しお話したいと思います。
「もの忘れ」は早期発見・早期治療が重要であり、診断・治療のためには、地域のかかりつけ医師との情報共有が非常に重要です。ご家族や身近な方、またはご自身のもの忘れが気になるという方は、まずはかかりつけ医師にご相談下さい。

認知症疾患医療センター相談室 直通電話番号:086-427-3535
執筆者 CP阿部弘明

平成30年度第4回老松保育園絵本読み聞かせボランティア報告~世代を超えて、地域とつながる~

カテゴリー: 通所リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

 平成30年9月6日(木)当通所リハビリを利用されている2名の方と老松保育園のばら・すみれ組さん(年少)20名の園児を対象に絵本の読み聞かせボランティアを実施しました。園庭では、年長さんたちが運動会の練習をしており、はつらつとした子どもたちの姿に元気をもらいました。途中「こんにちは!」とも声を掛けてくれ、大変人懐こい園児たちでした。

今回は、Oさん(79歳)とAさん(75歳)のお二人が参加されました。Oさんは『たまごのあかちゃん』の絵本を、Aさんは『ぴょーん』というタイトルの絵本を読まれました。「たまごのあかちゃん」では様々な動物の赤ちゃんがうまれてくる様子を集中して聞いており、「ぴょーん」では、カエルやニワトリなどがぴょーんと飛び跳ねる動作に合わせて、一緒に楽しんだりのひと時でした。読み聞かせが終わると、園児より「ストローのネックレス」をプレゼントしていただき、「おばあちゃんまた来てね~。ありがとう~」と大声援の中、名残惜しく園を後にしました。
通所リハに戻られてからも、初めてのご参加だったOさんは、「緊張したけれど、子どもたちが喜んでくれて本当によかった、いい思い出になるわ。子供は本当にかわいいね」と感想を教えてくださいました。


読み聞かせの回数を重ねていく中で、子どもたちもお年寄りが来ることを歓迎してくれて、楽しみに座って待ち構えてくれていたり、和やかに交流が深まっていることを感じています。老松保育園の方々ありがとうございました。次回が今年度最後の読み聞かせの予定です。どうぞよろしくお願いいたします

※了承を得て写真掲載しています。

倉敷老健 通所リハビリ 介護福祉士 S

のぞみの会の臨床検査部ブースのご案内

カテゴリー: 臨床検査部 | 投稿日: | 投稿者:

「第53回のぞみの会」が平成30年10月28日(日)に開催されます。

臨床検査部は、病院1階の生理機能検査室の検査体験ブースにて先着25名様に動脈硬化度検査(CAVI/ABI)、(気導)聴力検査、尿中ピロリ抗体検査、体液量・細胞外液量検査(InBody)を行います。

動脈硬化度検査(CAVI/ABI)
動脈の硬さを調べる検査です。動脈が硬くなると心臓への負担や、血管が破れやすくなり、高血圧・心筋梗塞・くも膜下出血などの脳出血のリスクが高くなります。動脈硬化が進行するほど、高い値となります。

☆(気導)聴力検査
日常生活において、特に重要な音がどのくらい聞こえているのかを測定します。

☆尿中ピロリ抗体検査
尿中のピロリ抗体の有無を診断する検査です。ピロリ菌の存在は胃癌の発症リスクを高めます。(採尿が必要です。)

☆体液量・細胞外液量検査(InBody)
体の水分量、タンパク質や体脂肪量、更に筋肉量、基礎代謝量などが測定出来ます。リハビリや栄養管理など様々な分野で利用されています。

検査後は、臨床検査技師による結果報告があります。なお、ご心配な点がありましたら、医師相談コーナーにてご相談いただけますので、お気軽にご相談下さい。
検査室でお待ちしています。

臨床検査部 H.O

自主トレカードのご案内~予防リハより~

カテゴリー: 予防リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

夏の暑さから徐々に秋らしさも垣間見られていますね。
秋と言えば読書の秋、食欲の秋、紅葉の秋など様々ですが、皆さんはどんな秋を想像しますか?
私は、趣味である写真撮影の秋です。今年の夏は暑くカメラを持って出掛けることが出来なかったので、涼しくなってきた今こそカメラを持って沢山写真を撮りに行きたいと思っています。この写真は備中国分寺で咲いていたひまわりに止まっていたバッタです。こんな写真が撮れると楽しいですよね^^

さて、この夏予防リハビリではまだご自宅での運動習慣が定着していない利用者を対象に、自主トレカードを渡しました。自宅でも運動習慣をつけて元気に過ごせるように支援をしています。
自主トレカードを始めた頃は「暑いから運動はしたくない。」、「運動をしたいけど運動方法がわからない。」といった声が聞かれました。しかし実際に使用していただくと、「自主トレカードを見ると運動をしないといけないというきっかけになる。」「以前より体が動かしやすくなった。」といった前向きな言葉が増えてきました。また、スタッフからのスタンプを押して貰えることが嬉しいといった感想もあり、ほとんど毎日自主トレを行えている方もおられます。
今後も自主トレカードを通じ、利用者さんの身体機能の維持・向上を図り充実した生活を送って頂けるように支援していきたいと思います。

◎ お問合せ◎
社会医療法人 全仁会 倉敷平成病院通所リハビリテーション(予防リハビリ)
TEL:070-6690-2763 (相談担当:大段、大島)

予防リハビリ 介護士 Y

第53回のぞみの会だより-10-

カテゴリー: のぞみの会 | 投稿日: | 投稿者:

朝夕ほんの少し凌ぎやすくなりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

さて、本日で第53回のぞみの会まで残り53日となりました。ブログの原稿を書きながら、第53回のぞみの会とブログ更新日から残り53日という同じ数字にビックリ!ほんの少し奇跡を感じています。今年ものぞみの会を盛り上げることが出来るよう、ご参加下さる皆様も楽しみに下さっているお弁当やおやつ、シールラリーの景品を何にするか検討したりと順調に準備が進んでいます。

先日、ケアハウスでは、入居者の皆さんと一緒に作成していたケアハウス ブースの相談コーナーの看板が完成しました。お越しいただいた方に一目で「ケアハウスのブースだ!」と分かるように明るく大きな看板を作成致しました。のぞみの会にお越し頂いた際は、探してみて下さい。

のぞみの会にお越し頂いて、『全仁会が取り組んでいること』や『職員の思い』を感じて頂き、全人会というグループを知って頂けたらと思います。ぜひ10月28日は倉敷平成病院へお越しください!

夏バテは秋に出るとも申します。皆さん、お体に気を付けてお過ごしください。

★第53回のぞみの会 平成30年10月28日(日) 9時30分~14時『地域へ、そして未来へ ~これからも共に生きる全仁会~』★
★ポスターは通所リハが作成したものです

第53回のぞみの会実行委員 ケアハウス O

 

主任介護支援専門員をご存じですか?

カテゴリー: ケアプラン室 | 投稿日: | 投稿者:

主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)は、H18年に定められた資格で、ケアマネジャー(以下ケアマネ)としての実務経験が5年以上で、かつ主任介護支援専門員研修(11日間70時間)を修了する必要があります。
主任ケアマネは事業所において指導的な立場を担い、
その役割は、
・介護保険サービスや他の保険、医療、福祉サービスを提供する方との連携調整
・他のケアマネに対する助言、指導
・事業所における人事、経営管理
などです。
また、主任ケアマネには、地域のケアマネを統括し地域連携を引っ張る、地域包括ケアのリーダー的な役割も求められています。
H28年度からは、主任ケアマネの資格も5年更新制となりました。
私は、ケアプラン室でケアマネとして働き、10年目を迎えています。H26年にこの資格を取り、今月から始まる主任介護支援専門員更新研修(8日間46時間)に参加します。自身の事業所内での立場や役割を考え、必要な知識や技術を習得するため、頑張りたいと思います。

当ケアプラン室には、14名のケアマネが在籍していますが、そのうち6名がこの主任ケアマネの資格をもっています。
介護でお困りのことがあれば、いつでも気軽にご相談下さい。

ケアプラン室 A

第1回いきいき健康タイム開催報告

カテゴリー: 通所リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

平成30年8月22日、ケアセンター4階多目的ホールにて「第1回いきいき健康タイム」を開催し、約20名の方がご参加下さいました。第1回のテーマは「知る、学ぶ、認知症予防」です。今回は3つの内容に分けて講義とエクササイズなど実施しました。
①認知症とは?
認知症とは単に「物忘れ」などの記憶力の低下をさすものではなく今まで社会や家庭で問題なく生活を送っていた人が、記憶,言語,行為,認識,実行機能などの認知機能の障害により『生活』に支障をきたすようになった状態とされています。

物忘れと認知症の違いや認知症の予防について講義形式で行いました。
参加者は熱心にメモを取りながら聞いています。

②コグニサイズ
コグニサイズとは国立長寿健康センターが開発した運動と認知課題(計算、しりとりなど)を組み合わせた、認知症予防を目的とした取組みです。
例えば、足踏みをしながら数を30まで数える。その時に3の倍数で手拍子をする。などの初級編からウォーキングをしながら引き算をする。など徐々に課題を「ややきつい」と思う程度まで引き上げていきます。
スタッフと一緒に行いました。時に間違っても笑いで吹き飛ばしながら楽しみました。

③脳活クイズ
徐々に変わる映像をみて変化を当てるクイズ形式です。脳に刺激を与え、楽しみながら脳活性化を図る取り組みです。

以上、認知症について知り、認知症予防への取り組みや自宅でもできるものをご紹介させて頂きました。
全仁会グループでは病院から在宅介護サービスのスタッフが手をつなぎ、地域社会の方々と共に可能な限り住み慣れた地域で元気で生活を送ることが出来るよう活動していきます。

次回は平成30年11月21日(水)「第2回いきいき健康タイム」テーマは~栄養と運動について~を予定しています
どうぞお気軽にご相談下さい。

いきいき健康タイム実行委員 通所リハ介護主任K

地元の企業と手をつなぐ第3弾~JA岡山西健康体感フェアーに参加して~

カテゴリー: 事務部 | 投稿日: | 投稿者:

平成30年8月30日(木)から9月1日(土)の3日間、倉敷市民会館で開催されたJA岡山西健康体感フェアーに初参加をしてきました。
この健康体感フェアーは昨年からJA岡山西が始めた取り組みで、健康に関する食品や機械を展示・販売する組合員さんが中心の会となっています。

その中で今年、「ぜひ倉敷平成病院にご協力を頂きたい」と声をかけて下さり、「介護保険制度と認知症について」の講義と「元気で楽しく若返り体操」と銘打った健康教室を企画し、渉外課、ケアプラン室、リハビリ、介護職などチームを組み参加しました。相談コーナーの中では「認知症に対して不安があり、相談できる場所はどこにあるのか。」「肩の痛みに対してどのような運動がいいのか」「平成病院へかかりつけを変更したい」「ローズ・グランド・ドリームの違いは?」など具体的な質問や相談に対してしっかりと答えていきました。
また、2日目の健康教室では、事前予約制の50名定員に対して、100名の参加者が集まり、急遽椅子を追加して、今までにない大盛況となりました。

参加された方とコミュニケーションを図りながら、一体となって健康体操を行い、少し汗をかき、心地よく、帰られる方がとても印象的でした。3日間の来場者数は656名で、「今年は倉敷平成病院さんが来てくれたおかげで、昨年と比べて200名以上参加数が多かった。みなさん満足して帰られました。平成病院のセミナーを参加するために2日間連続で来た方もいましたよ」とJAの職員さんからも満面の笑みで感謝の言葉を頂きました。
地域に対してしっかりと足を運び、一人でも多くの方に全仁会グループの魅力を伝え、また地域に対しても貢献できればと考えています。

今後も9月20日(木)からのJA倉敷西本部(玉島)と、10月25日(木)の井原市に参加予定です。ぜひご興味ある方はお近くのJAスタッフへお声掛けください。

総務部渉外課 S