オーダーメイド健診

カテゴリー: 平成脳ドックセンター | 投稿日: | 投稿者:

最近、人間ドックを受けられる方で、普段から気にしていることや心配していることなど、一般の検査項目に追加して受けられる方が多くなってきました。  すなわち自分独自のオーダーメイド健診というわけですが、私ども倉敷平成病院ではこのような方々にいろいろなオプション検査を用意しております。

例えば、最近2人に1人ががんで死亡すると云われますが、がんの発見のため通常の胃レントゲン検査や胃内視鏡検査に加えて、胃がんのリスクを高めるピロリ菌検査や胃粘膜の萎縮の程度を調べるABC分類検査、通常の胸部レントゲン検査より肺がんをより早期に発見する胸部CT検査や、マンモグラフィーで診断困難な若い人に多い高濃度乳腺に有用な乳房超音波検査、色々ながんの発見に役立つ各種腫瘍マーカーの検査などを揃えております。

そのほか最近多い花粉症や食物アレルギーなどの原因検査となるMAST36、メタボリック症候群に関係する内臓脂肪量をより詳しく腹部CTで調べる内臓脂肪測定、生活習慣病と関係する歯周病検査、頚動脈の状態(血管壁のコレステロールの沈着、狭窄の程度)から脳梗塞発症のリスクを調べる頚動脈エコー、血管の動脈硬化の状態をみる脈波伝達速度(PWV)や下肢の血管の詰まり具合をみる検査(ABI)などいろいろあります。
ご自身の健康はご自身で守るしかありません。オーダーメイド健診が行われているのもその為かもしれません。

ドック K.O

 

栄養科通信 vol. 118『チャイとスパイス』

カテゴリー: 栄養科 | 投稿日: | 投稿者:

最近、カフェやレストランのドリンクメニューで『チャイ』を見かけることが増えてきたように思います。あまり飲んだことがなく敬遠されている方が多いかもしれません。
チャイとはヒンディー語で「茶」を意味します。国によってチャイのスタイルは様々で、インドでは茶葉とスパイスを煮だし、牛乳と砂糖を加えたミルクティーのようなチャイ、ロシアやトルコのチャイは牛乳を入れず砂糖のみの甘い紅茶です。
海外でチャイをオーダーするときは、「砂糖なし」と言わなければ甘すぎて日本人の口に合わない事が多々あります。
日本で最もメジャーなチャイはインド式のスパイスの入ったマサラチャイです。マサラとはヒンディー語で「スパイス」を意味します。入れるスパイスの種類、量によって何通りものチャイを楽しむことができます。
使用するスパイスはシナモン、カルダモン、クローブ、スターアニスが代表的です。シナモンはお菓子を作られる方にはお馴染みですね。
シナモンには抗菌作用、発汗作用があり、多くの効能があります。
その他に、 ・毛細血管の老化防止、修復
・毛細血管を丈夫にすることによるシミ、しわ、たるみ、抜け毛の予防、改善
・脂肪細胞を小さくする
・血行促進による冷え、むくみの改善
・中性脂肪、コレステロールを下げる
・血栓予防
・リラックス、安眠効果
などがあります。
1日の摂取量は3ℊ程度が適量とされ、過剰摂取(1日10ℊ以上)は肝機能に影響を与える可能性がありますのでご注意を。
シナモン一振りが約0.6ℊ、小さじ1杯は約2ℊですので、お菓子作りに使用する程度の量であれば問題ありません。
その他のスパイスの効能は、
カルダモン:消化器官の不調を改善し、消化不良の際に唾液や胃液の分泌を促し消化を助ける。
腸内に溜まったガスを取り除く。
クローブ:鎮痛効果と抗菌作用。
消化を促進し胃腸を整える。
スターアニス:胃腸の働きを促進。
月経を順調にする。
これらはほんの一部ですが、薬のような効能がありますね。実際、シナモンは桂皮(けいひ)、スターアニスは大茴香(だいういきょう)と呼ばれ漢方薬に使われています。
ちなみにスターアニスに含まれるシキミ酸は、インフルエンザ治療薬のタミフルの原料です。しかし、タミフルに利用されているのは化学合成したもので、スターアニスをスパイスとして料理などに使用しても効果はありませんのであしからず。

これらのスパイスを買いそろえてチャイを作るのは大変ですが、スパイスと茶葉をブレンドしたティーパックも売られています。そこへ好みのスパイスを追加してオリジナルのチャイを作ってみては?

管理栄養士 S.N

脱水対策について

カテゴリー: 通所リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

冷んやりと心地良い風の吹く春も終わり、梅雨がやってきました。雨が降ると気温がそれほど高くなくても、湿度が高いせいで汗をかきやすくなります。
皆さん、かくれ脱水になっていませんか?

脱水症は進行するまで、これといった症状が出にくいのが特徴で、脱水症になりかけているのに、本人や周囲がそれに気が付かないため、有効な対策が取れていない状態を「かくれ脱水」と呼びます。
例えば、夏バテにより疲れやすくなったり、食欲が落ちたりする人もいますが、夏バテの背景にも「かくれ脱水」が潜んでいるケースが考えられます。予防する為には、こまめに水分を飲んで、しっかり栄養バランスと量を考えた食事を食べることが重要になります。
また室温の調整も脱水症を防ぐためには非常に有効になります。クーラーや 扇風機を使用し部屋の空気を入れかえるようにしましょう。

脱水の症状は軽度~重度に分けられますが、早めに気づき対応をすることで重症化を防ぐことができます。
・軽度  めまい ふらつき 口の中が乾いた感じがします。
・中等度 頭痛 悪心 口の中や鼓膜が強く渇き唾液や尿の量が減る。嘔吐 発熱する場合もあります。
 ・重度  意識障害 けいれんなどを引き起こします。昏眠、錯覚、幻覚などの精神障害が起こることもあります。

重度の脱水症は命に関わることもあるので、軽度であっても症状が出たら、すぐに 水分補給を行ってください。脱水の予防では、定期的な水分補給が重要となります。

水分補給のタイミングとしては汗をかきやすい就寝前 起きてすぐ 入浴前後 運動前中後に行うと効果的といわれています。また汗や尿だけでなく皮膚表面や呼吸などからも水分は排出されています。 運動をしていなくても1日に2リットルは排出されているので、同じ量の水分補給を目標にしましょう!

これからどんどん暑くなってきますが、今のうちに水分補給の習慣をつけ夏を元気に乗り切りましょう。

通所リハビリ OT S

転倒と筋力低下・転倒予防

カテゴリー: 予防リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

こんにちは。もうすぐ梅雨入りの季節になり、暑い日も多くなってきましたね。気候が良い季節は外に出かけたくなりますが、梅雨に入り雨の日が増えたり暑くなってくると外に出る機会が減り家の中であまり動かず過ごす時間が多くなった、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかしそうすると、筋力低下が生じ転倒の危険が高くなります。転倒により実際に骨折をしてしまったという方や身近に骨折してしまった人がいるという方も多いのではないかと思います。転倒はいくつかの要因が折り重なって生じていると言われていますが、高齢者の転倒との関連が最も高いといわれているのが筋力低下です。そこで、今回は転倒と筋力低下、また転倒を予防するための運動についてお話しをさせて頂きます。
筋力は30歳をピークに50歳代までは緩やかに低下しますが、60歳代、70歳代では1年に1.5%ずつ急速に低下するといわれています。しかし、高齢者でも運動により筋力増強は可能であり、それに伴い転倒リスクも軽減します。また、高齢者において、転倒したことがある人はない人に比べて筋肉量が約5%低いということがわかっています。つまり、転倒したことがある人は、あと5%筋肉量を増やすことができれば、転倒しにくくなるということが考えられます。5%であれば増やせそうだな、運動をやってみようかな、と思いませんか??
では、実際にどんな運動を行うと良いのでしょうか。オススメの運動は、スクワットとつま先立ちです。スクワットは大腿四頭筋(太ももの前面の筋肉)や大殿筋(お尻の筋肉)が鍛えられ、踵上げは下腿三頭筋(ふくらはぎの筋肉)が鍛えられ、転倒しないために大切な筋肉が鍛えられます。行って頂く回数は人によって異なりますが筋肉が少し疲れてきたかな、という程度が目安です。
注意点:膝などに痛みがある人は無理してこの運動を行わないで下さい。疑問があれば近くの専門家に相談をお願いします。
できるだけ生活の質を維持するために転倒による骨折などを防ぐには、転倒予防のための筋力維持が非常に大切です。外に出にくい季節にはなりますが、自宅でもできるような上記の運動などを行っていきましょう。また、予防リハビリではトレーニングのための各種マシンや様々な認知・運動プログラムを実施しています。自宅でどの様な運動を行ったらよいか分からないというに方へも、理学療法士・作業療法士による個別の運動指導をさせて頂いております。

予防リハビリ 理学療法士 T

もち麦について

カテゴリー: 糖尿病療養指導士 | 投稿日: | 投稿者:

「もち麦を食べると、血糖値が上がらないって聞いたけどホント?」
と、患者さんから質問されました。確かに最近テレビやスーパーでもち麦を見かけることが増えていますね。少し調べてみました。

もち麦、押麦などは全て大麦の一種で、大麦は性質で2つ、形状で3つに大別されます。

●性質

うるち性・・・粘りが少なくプチプチの食感。押麦や米粒麦に加工されることが多い

もち性・・・粘りが強くモチモチの食間。丸麦に加工されることが多い。

●形状

押麦・・・精製後に蒸して平べったくつぶしたもの

丸麦・・・外皮を取り表面を削っただけのもの

米粒米・・・黒条線で2つに切り、米粒そっくりに加工したもの

つまり、もち麦とは、もち性の大麦を丸麦に加工したもの、ということになります。
大麦は食物繊維や抗酸化物質が多く含まれ、特に他の穀物では十分に補給できない水溶性食物繊維が豊富なのが特徴です。水溶性食物繊維であるβグルカンは食後血糖値の上昇を抑え、コレステロールを低下させることも数々の研究で確かめられています。
もち麦は冷めてもモチモチで硬くなりにくいことと、より水溶性食物繊維が多いので便秘解消、腸内環境を改善することでの免疫力アップなどメリットが多いため人気がでているんですね。

しかし、大麦を喜ばれる方ばかりではないようです。戦時中、戦後の物のない時代に麦ご飯を食べていたイメージからか、白米に比べ麦は貧しい印象がある方がいたり、やっぱり臭いや食感が気になって続けられない方もいるそうです。
そんな時の一工夫として、麦をしっかり浸水させてから炊くこと、米と一緒に洗ってみることなどで臭いの軽減につながるようです。ご飯として食べにくい方は、大麦だけを茹でておいてサラダやスープの具として利用してみるのもいいですね。
食物線維の宝庫であるもち麦、一度試してみてはいかがでしょうか?

糖尿病療養指導士 A子

通所リハの共同作品「紫陽花」を飾りました

カテゴリー: 通所リハビリテーション | 投稿日: | 投稿者:

こんにちは通所リハです。6月ですね。今月の作品は「紫陽花」です。
紫陽花の「がく」1枚1枚を折り紙で表現しました。
折り紙の教材と格闘しながら、皆さんで折りました。紫陽花に見えるように丸く組み上げる作業も、きれいな色が見えるようにはりつける作業もなかなか大変でした。
完成すると、皆さんできれいにできたなぁと喜びあいました。


外来の作品以外にも、通所リハのある倉敷在宅総合ケアセンター1階のエレベーター横の掲示板にも素敵な紫陽花の作品が出来上がっています。
お時間許すようでしたら、ご覧ください。
通所リハ 介護福祉士 K

歯と口の健康週間

カテゴリー: 歯科 | 投稿日: | 投稿者:

初夏の暑さを感じる毎日。我が家のバラも元気よくたくさんの花をつけています。

6月4日~10日は歯と口の健康週間です。日本歯科医師会によると

「おいしい」と「元気」を支える丈夫な歯

を平成29年度の標語とし、啓発活動を行っているそうです。

 

20本以上の歯があれば、ほとんどの食べ物をかみ砕くことができると言われていて、80歳で20本以上歯を残そうと「8020運動」が提唱されました。現在では8020達成者が37%にも上るそうです。ちなみに8020運動が開始された当初の達成者は10%以下だそうです。

最近は口腔ケアの必要性も広く認知されて、お口への関心も高くなっています。お口の健康を保つことは、体の健康にもつながります。定期的にお口の検診を受けられることをお勧めします。

また、お口の健康を保つには、毎日のセルフケアがとても大切です。歯磨きのポイントは、歯と歯ぐきの境目に歯ブラシの毛先を当てることです。力を入れてゴシゴシこするのは歯ぐきを傷つけてしまい逆効果です。鉛筆を持つように歯ブラシを持ち、やさしくマッサージするように磨くことが効果的です。

歯科衛生士 まろ

倉敷ニューロモデュレーションセンター「大脳皮質運動野刺激術」を実施しました

このたび、倉敷ニューロモデュレーションセンターでは5月29日に大脳皮質運動野刺激術(motor cortex stimulation MCS)を実施しましたのでご報告いたします。
MCSは硬膜の上に電極を留置して微弱な電気を流すことで大脳皮質知覚領と視床で発生している異常活動が抑制され疼痛の軽減が期待する特殊な手術です。
正確な手技が必要となるため、手術用ナビゲーションという医療機器を使用します。
CTやMRI画像をナビゲーションに登録し、画面が表示されるとナビゲーションに装着しているカメラから赤外線センサを術者が持つ器具が感知し、ナビゲーション画面に現れます。画面を見ながら、どこの骨を削るか、適切な場所に電極を置くことができるように案内してくれます。
近年では脳腫瘍や脊椎手術で使用されている最新の医療機器です。

当院で初めて使用し問題なく手術が終了しました。翌日、上利センター長、作業療法士、臨床工学技士にて刺激開始と上肢評価を行い、痛みは軽減し手の動きが良くなっています。今後も実施できるようにチームの一員として治療に望みたいです。

臨床工学技科 T

ケアプラン室のご紹介

カテゴリー: ケアプラン室 | 投稿日: | 投稿者:

こんにちは!!
私たちケアプラン室は現在14名のケアマネジャーで活動しています。

女性の多い職場で、4月から産休に入った人、5月から育休明けで復帰した人と、
人数が増減することもありますが、みんなパワフルに助け合って楽しく日々業務に励んでいます。

毎月担当している利用者さんのご自宅に訪問し、状態確認や相談、」サービスの調整などを
主業務として行っています。

今回は倉敷平成病院での外来相談コーナーの紹介をさせていただきます。

ケアプラン室から毎日交代で倉敷平成病院の外来の一室で相談を受け付けています。
最近あった質問事例をご紹介させていただきます。

Q1.「物忘れ症状が気になるけどどうしたらいいの?」(娘さんと来院) 
→  介護保険制度のお話しから申請手続きのお手伝いをさせていただきました。

 Q2.「最近足腰が弱って転ぶことが多くなった!
     手すりとお風呂の椅子を買おうと思うどこで買ったらいいかわからない…」
→  介護保険の制度を利用して、1割(2割)の負担で準備することができることを説明し、
取り付け位置や商品の選定について体に合った物が選べるようにアドバイス、
手続きのお手伝いをさせていただきました。

外来相談コーナー ☆
日時:  月~金(平日) 9:00~12:30
場所: 平成病院 1階 外来受付横

医療、介護についての御相談を承っております。
お気軽に声をかけてください。

ケアプラン室 М

倉敷老健 リハビリマシン導入

カテゴリー: 倉敷老健 | 投稿日: | 投稿者:

 さあ今日から6月。比較的過ごしやすかった5月が終わり、湿気に体力を奪われる梅雨の時期となりました。脱水症状を見過ごして、体調が悪くなっている方はいませんか?こまめな水分補給と早めの休養で夏バテを予防しましょう!!
さて今回は、倉敷老健に新しく導入されたリハビリマシンについて紹介します。タッチフィット デュオ(オージー技研)という商品で、1台で足と腕・体幹(腹筋)の2種類の筋力強化が出来るマシンです。タッチパネルで簡単に運動負荷(抵抗)や回数,休憩時間などが設定できます。休憩しながら3~5セット繰り返して運動しますが開始と休憩の合図に音楽が鳴るので、ご自分で操作して自主トレとして取り組まれる方もおられます。これまでもゴムチューブやダンベルを使用した運動をしてもらっていましたが、腕の力だけでなく体幹(腹筋)を同時に発揮できる運動になっているので効果が高い印象です。
また、隣にはレストレーター(低床の足こぎバイク)が並んでいるので、お隣同士でお話しながら楽しく取り組んでおられる姿も見かけるようになり、運動だけでなくコミュニケーションの場として活用できて嬉しく思っています。これからも心も体も元気に、少しでも入所者の皆さんの健康長寿のお手伝いが出来るよう努めていきます。

※写真の掲載は、ご本人の了解を得ています
倉敷老健 リハビリ職員 D