倫理事例検討会開催報告

カテゴリー: 事務部, 勉強会 | 投稿日: | 投稿者:

 7月5日、未明から降り続いた雨も午後からは晴れ間が広がり青空のもと稲葉一人先生(中京大学法科大学院教授・弁護士(日本臨床倫理学会理事)をお迎えすることが出来、倉敷平成病院倫理委員会主催の倫理事例検討会を開催しました。
今回取り上げたのは「DNAR指示が共有されなかった事例」と「退院において、患者本人と家族との意向が異なった場合の支援」です。
DNARとは心肺蘇生を行わないこと(DNAR :Do Not Attempt Resuscitation )の略で、どちらも一般的にもよくある事例です。一般的な事例だからと言って、答えが決まっている訳ではなく、抱える問題については個人の解釈や考え方が色々ありそれこそ人それぞれの対応となります。
判断に迷う時や、自分の判断が誤っていたのではないかと不安な気持ちになってしまう時、もやもやしてしまう時、そうした時に指針があれば、スムーズに対応できます。
倫理指針は働く上でとても重要なもので、当院では現在策定中です。
 倫理事例検討会は、職種役職年齢の垣根を越えて皆で様々な意見を話し合うことが出来る機会となっています。医療・福祉の現場では、倫理は欠かせない問題です。一つ一つの事例を自分事として考え受け止めていくことが大切と考えて取り組んでいます。

倫理委員会(総務部)M